ナラランダム張りのアイランドキッチンと背面収納

2018.10.23

201810230022018102300320181023006201810230042018102300520181023007雪が降り始めたお引き渡しの時から半年ほどの時間が流れて、あらためて与野のUさんのところにお邪魔してきました。
Uさんがキッチンを依頼してくださるときにこうおっしゃってくれました。
「私たちは手仕事が好きです。狂いのない真っ直ぐな線より、ずっと撫でたくなる線が好みです。そんなキッチンを作ってもらえると感じました。」って。
Uさんはハウスメーカーの設計士さん。いつもは家を考える立ち位置のかたからこういうふうにご依頼を頂けることをとてもうれしく思うのです。

「いつも間取りや空間を提案している立場のはずが、いざ自分のことになると、なかなか決断できないもので、自分で恥ずかしいなぁと感じています。」って、打ち合わせの時にとてもリアルな言葉を聞くことができてうれしかったのです。
すごく小さなことがその人にとってはとても大切なことだったりするのですが、その小さなキラキラしたかけらを見つけることって、なかなか難しくてご本人が気が付いていないこともあったり、何となく片隅でキラッと光っているのが見えてはいるけれど、それが何なのかはっきりと見えない、そういうものってきっとあるんです。
Uさんも私たちもこうしてその探し物のお手伝いをしているわけですが、いざ自分のキラキラいしているものって何って思ったときに戸惑ったりして。
その儚さや優しさってとても強くて安心できるものだから、だからそれを私たちは見つけたいのです。
そういう拠り処があって、前に進んでいくのですから。