工務店さん探し:家具屋の家づくり

2020.01.27

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土地の売買手続きは2018年6月でした。
その間に新居の設計プランがほぼ決まり工務店さん選びの段階に入りました。
仕事柄、一緒にお仕事をさせて頂く機会があり、お仕事ぶりや家具を取り付けた時に時々現場を拝見させていただいていたので、「この方々に家を建ててもらえたらうれしいな。」という工務店さんは最初から候補が決まっていました。もちろん予算もあるので、家のプランを考えながらその中で大幅に予算からかけ離れてしまうことがないように正式な御見積を頂く前からコストバランスについてお話しできたことも決めてのひとつでした。
しかし・・。
その工務店の担当者さんには土地の下見にも来てもらったりと当初は親身に相談に載ってもらって、それを元に銀行のローンの契約を組んで手続きを進めていたのですが、8月の期日前日に1通のお断りのメール連絡が来ました・・。
おぉ、ショックです。(見積もりをいただいてからの2ヶ月間は何だったんだろうといまだに不思議でならないのですが、、。)
聞くと、福原さんの納まりはとてもストイックな部分があって、工期が読みづらい部分があること、そしてそのご要望に応えらえるだけの技術に自信がないのだそうです。
たしかに私たちのキッチンでさえも導入が難しいと言われてしまう工務店さんも中にはいらっしゃるけれど、今回考えていたこちらならその点は安心でしたが、福原さんの形がやっぱり難しいのですね。
とても魅力的な仕上げをしている会社さんだっただけに残念。そして、そういう断り方をされてしまったことにもっと残念・・、うーん。
しかたないです。よい勉強になりました。

でも、マンションは翌年の2月末までには出なくてはいけない、今から工務店を探していたら間に合わない。さあ困ってしまった。どうしよう・・。
ちょうどその時にお客様の家具制作で連絡をとっていた加賀妻工務店の社長の高橋さんにダメもとにダイスケさんがお話ししてみたのです、「こんなことがあったのですよ。困ってしまいまして。」と。
加賀妻さんっていうと自社設計で自社施工ということなので、本当はずっと前からすてきだなって思っていたけれど、やっぱりだめって言われちゃうかもって思って声を掛けづらかったのでした。
でも、高橋さん、「そうですか、そういうことでしたらうちでやりましょう。でも、工期は今から始まると間に合いませんけどそれでも良ければ。」と引き受けてくださったのです。
もう工期が2月末までには間に合わないことはこれからどこを探したとしても同じはずだし、「現場がいつもきれいで気持ちがいい職人さんばかりのところ。」という話をダイスケさんから聞いていたので、これはある意味いい機会なのかもしれないと思えました。
福原さんにも伝えたところ、「自宅の近くで加賀妻さんの現場を見たことがあって、いいなと思ってたところだから、かえって良かったのではないかな!」と快諾してくれました。最初の計画よりもちょっと予算を多く見なくてはいけない部分がありましたが可能な範囲でしたし、憧れの加賀妻さんなので、その為なら働き続けてローンを返していこうと思えるのでした(笑)。
私達の工務店さん探しはこんなにドラマチックだったのでした。

私達のお家づくりのお話が誰かのお役に立つことがあればと思い書こうと思っています。
前回のブログからずいぶん時間が経ってしまっていました。(ちなみに前回は2019年11月7日の続きになります…。)
日記「自由な手たち」で「家具屋の家づくり」を検索していただけると家づくりに関する記事が出てきますので、興味がある方は読んでみてくださいね。