小田原のIさんのところへ

2020.01.30

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今日は小田原のIさんのところにアキコと二人でちょっとメンテナンスに出かけておりました。
昨年作らせて頂いた加賀妻工務店さんからお話を頂いたIさんです。
棚板を数枚追加で作ってほしいというお話とともに「引き戸が擦れるんです。」と言われていて、その点検に伺ってきました。
音の原因でなかなか探りにくくて、特に引き戸の場合で、フラッシュ構造の戸を作ると、軽くて良いのですが、太鼓状に中の空気で音が大きくなっちゃって、戸の下のタイヤが動いているだけなのにゴロゴロと雨降り前の空のような音がする時があるんです。
何が原因か分かるかなあ、とちょっと心配なままお伺いしましたら、ちょうど中から岩本監督がニッコリ姿を現しました。
岩本さんにしても、吉村さんにしても加賀妻さんの監督さんとお話すると気持がゆったりして落ち着いてくるのがうれしい。
「いやちょうど今日、塗装屋さんもちょっと点検に来る予定だったので、私も立ち寄らせて頂いたのですよ。」
そんなにこやかなまなざしに見守られながら、「お邪魔します。」とさっそく上がらせて頂いて、原因を探ると、ガラスの框にちょっとした擦り傷が入っていて、戸を開け閉めした時のあるポイントで、こすれる音がする。
ははあー、これはきっとネジだね。
框組した無垢材がわずかに動いてネジと擦れていたようです。
今回ハーフェレというドイツの老舗メーカーのソフトクローズする引き戸金物を使ったのですが、その金物の仕様書には戸と戸の隙間は7ミリ取ることって書かれていたんです。
7ミリかあ。7ミリも隙間取っちゃったら、横から見た時に不格好だよね・・。
そんなわけで、金具をわずかにオフセットさせたりして、隙間を極力少なくして、(3~4ミリくらいだったかな。)イレギュラーな納め方をしていたのです。
わずか数ミリのお話ですが、見た目は大きく違うのですよ。
おかげさまでスゥっとした形で納まったわけですが、反りがこういうふうに影響してくるとは・・。
よい勉強です。
さっそくネジの頭が飛び出ないようなものに変更して、擦り傷は研磨してオイルを塗って、点検完了。
気持ちよく動くようになりました。
監督が優しく見守ってくれていたおかげです。

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帰りにそのIさんのお店(とてもすてきなケーキ屋さんで、注文したケーキを包んでくれる間、お茶と一口サイズのケーキが出てくるなんて。)に立ち寄らせて頂いて、みんなにお土産を買って帰ってまいりました。
ありがとうございました。
美味しく頂きます。

【バックシュトゥーベ イマヤ】
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