日記「自由な手たち」

_dsc3565

SさんのダイニングセットとTVボードを制作して:スタッフ カイ君の日記

_dsc3541_dsc3804Dsc_4183_dsc3557[1]
_dsc3542
丸脚に丸い天板が乗ったテーブルや、お部屋のコーナーに収まる三角形のTVボードとなると、普段は四角い箱型の家具を作ることの多い作り手側から見ると少し身構えてしまうフォルムではあります。
木工機械の性質から言っても、直角に切ったり加工することは比較的容易でも、丸や三角となるとそれ専用の治具を作ったりする必要があるので、大変な部分が多かったりします。
今回も、テーブルの丸脚は鉋削りによる手作業を必要とし、四角い脚のものと比べると手間がかかっています。
四角い脚をまずは多角形に機械で加工し、そこからひとつずつの角を滑らかにしながら真円に近づくように削っていくわけです。
当然、微妙ながら4本の脚の径は違いますし、その足につながる幕板の加工も足それぞれに合わせて微調整しながら組んでいくのです。
やはり四角い形よりも手に汗を握ります。
今回は、テーブルの印象に合わせて、椅子も脚部に丸みを持たせています。背もたれの3層の積層の加工と接合部の面を合わせるところだけでも十分難しい加工なのですが、今回脚に丸みを持たせて、かつ足を細く見せるような寸法で仕上げているのですが、そうすると側座枠が薄すぎて強度不足になってしまいそうということで、見える部分だけ座枠を細くして、強度が必要なところは厚みを持たせる工夫をしたり、椅子1脚にしてもなかなか手の込んだ細工をして仕上げています。
テレビボードにしても、変形していて、なおかつ天地側板の木口がラウンドしたデザイン。なかなか逃げのない形で、慎重にすり合わせながら製作を進めたのでした。
そういう緊張感の中で作り上げた家具ですが、製作時に身構えていた気持ちとは裏腹に、できあがった姿はとても親しみやすい印象を持つ家具となりました。
納品時、お客様のお宅に上がらせてもらい、リビングの中でチェア・テーブル・TVボードがひとつに揃った様子は、前からそこにあったかのように馴染んでいると感じましたし、お客様にも大変喜んで頂くことができてとてもうれしかったです。_dsc3522_dsc3494_dsc3515