こてを置く台

2021.01.29

反町のハドソン靴店さんから依頼されていたこてを置く台を届けに出かけておりました。
前回同様にこういう仕事をすための道具を作らせて頂けるというのはうれしいことです。
今回は、何のことはない木枠なのです。
古い電熱器を使って、コテを温めてから革にあてて使うのだそうですが、そのまま電熱器に置いておくと、こての握りがまん丸だからコロコロ転がってしまう。そこで、その電熱器のカバーのサイズに合わせて木枠を作ったのです。
意外と手が込んでおりまして、コーナーが曲線になっているので、四隅は直前の材とは別に取ってカーブをつけて、まるで椅子を組むようにほぞ加工をして組み立てています。
これで意匠と強度が得られました。
そして、こてが載る部分はC面を取ってあたりを良くして。
多田の四角木枠ならもっと簡単にできるのでしょうけれど、「やっぱり気に入ったきれいな形にしてほしいです。」という村上さんのリクエストに応えた形がこの形です。