カフェテーブル、チェア
「カフェのテーブルとチェアのオーダー」
逗子 T様
design:MA設計室 福原正芳さん
planning:daisuke imai
producer:gaku suzuki
painting:gaku suzuki
カフェカウンターの設置の時にお話を頂いていたテーブルと椅子。椅子は作ると結構高くなってしまうことが多いので、金額が見合うかどうかちょっと心配でしたが、オーナーさんに、「ぜひイマイさんにオーダーをお願いしたいです。」と言ってもらえた時はとてもうれしかったですね。
どんな椅子とテーブルにしたのかと言うと、それほど複雑なものではありません。
オーナーさんご自身、質素と言うかシンプルな印象がとても好きな方で、テーブルと椅子でイメージするのは、「めがね」と「マーガレットハウエル」ということでした。
めがね・・・?
「めがねって言っても耳から掛ける眼鏡じゃないですよ。映画のタイトルです。」
「あぁ、なるほど。」
ちょどその頃タイミングよくテレビで「めがね」が放映されていたので、録っておいた映画を確認。
うーん、特長のあるキッチンだけれど、シンプルと言えば聞こえは良いかもしれないけれど、質素と言う感じ。海辺のカフェなので、白い砂浜に濃い緑の植物。海風にあたって、色が退職してしまったようなテーブルなど。全体的に白く色褪せた印象と感じました。
では、「マーガレットハウエル」は・・。むかしむかし、妻に1着のセーターを買ってもらって、そこの首の後ろに「MHL」と書かれていました。そのくらいの知識しかなくて詳しく知りませんでしたので、ネットでいろいろと調べてみます。着るものだけではなくいろいろな生活雑貨もあるのですね。柔らかく、優しい印象と感じました。
それで、質素で、優しい印象で、かつカウンターとも調和する形にしましょう。そうしましょう、ということになりました。それで、シンプルな椅子ということでイメージしたのは、モーエンセンのJ39。あの背もたれに寄りかかってお茶が飲めたらホッとするかな、って思ったのでした。で、図面を描くのですが、図面じゃ椅子は分からない。モーエンセンの写真を見て頂いて、印象も理解していただいて、椅子の形はおおよそ決まりました。あとは、テーブルですが、テーブルはシンプルに、唯一の要望は、長いテーブルがほしい、ということでした。そこで8人くらい座れる大きなテーブルと、二人掛けのシンプルなテーブルを作ることになりました。
座面はちょっと淡い色使いのレザーで2色の展開に。さらには、クルミ材を使ったお皿の注文まで頂いて、良い色にお店がまとまりました。
さて、いよいよ、オープンです。「わたし、大丈夫かな。」と不安そうな面持ちのTさんでしたが、頑張って楽しんでいきましょう。次お伺いする時は、私たちがお客さんです。
オーガニックカフェのテーブルとチェア
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