風をはこんだ

「チェリーのテレビボードのオーダー」

水戸 N様

design:Nさん
planning:daisuke imai
producer:yasukazu kanai
painting:yasukazu kanai

チェリーのガラス引き戸のカップボードとテレビボード「

リサ・ラーソンさんのオブジェやノルディックが印象の食器たち。チェリーの濃い色に鮮やかに映えます。

水戸のNさんには、キッチンとバックカウンターの製作のほかに、テレビボードの製作依頼も頂いておりました。キッチンはアルダーとカバ材を使って明るめに製作しましたが、テレビボードはもう少し落ち着いた印象になるようにと、アメリカンブラックチェリーを使って作らせて頂きました。

チェリーのガラス引き戸のカップボードとテレビボード

「今はまだ食器棚として使っています。」とのこと。そのうち新しいご家族が増えて、必要なものが増えてくると、その時にこのスペースはまた違った活躍の仕方をしてくれるはずです。

最初はシンプルに本などがしまえる収納と、AV機器がしまえるスペースを設けた形で考えていたのですが、いろいろとお話しを進めていくうちに、Nさんのスタイルが見えてきました。

チェリーのガラス引き戸のカップボードとテレビボード「

格子扉の印象。

「できれば、見せたい食器もあります。」と言うお話で、それでは一部を開口して、飾ることができるスペースを作りましょう、ということになり、今まで板扉で隠すだけで考えていた部分をググッと下げてそこをオープンスペースに。こういうバランスってとても大切です。

チェリーのガラス引き戸のカップボードとテレビボード「

開けるとこんな感じ。棚板を細かく入れて機器を収納していまして、一番上にも棚板を入れることでリモコンや説明書など細かいものが置けるようにしています。

じゃあ、ここを開けたままにするか、扉をつけるか・・、扉をつけるならせっかく見せるスペースなので、ガラスの扉ですね。ガラスの扉でもきちんと見せたい、と言う方と、印象的にぼんやり見えれば良いです、ゴチャゴチャしてくると丸見えになっちゃうといけないので、という考えの方がいらっしゃいます。
Nさんは、前者のほう。それならガラスだけのシンプルな引き戸にしましょう。

チェリーのガラス引き戸のカップボードとテレビボード「

今回の格子は、チェリー材の格子の幅よりも、隙間の幅のほうを広く採っています。ですので、中の機器が見える量が増えているのですが、内部がかなり暗く映っているため、格子の繊細な印象が際立って見えますね。

こうしてさりげない飾り棚のあるテレビボードが完成しました。Nさん、いろいろなご依頼をありがとうございました。これからの素敵な暮らし、またお便りくださいね。やさしい風が届くのをお待ちしております。

チェリーのガラス引き戸のカップボードとテレビボード「

やさしい印象の家具になりました。

飾り棚のあるチェリーのテレビボード

価格:420,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は50,000円から、取付施工費は25,000円から)

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