ふしぎな色

2022.08.29

福原さんから相談頂いたYさんの設置工事がようやく完了。

真っ白に見えなくもないですが、全体的にグレー掛かったホワイト色で、壁も家具も塗装しています。とても落ち着いた空間。真っ白だと目に鮮やかすぎて疲れるかもしれませんが、このくらいの印象は優しい。

コンクリート造の築40年んの集合住宅でのリノベーションということでミリ単位の納まりがとても厳しい現場ですが、キッチンの制作となると、工事の着工とほぼ同時期くらいに制作に取り掛からないと工期に間に合わないので、どうしても現場に合わせるというよりは図面に合わせた制作になるものですから現場との数ミリの誤差は必ず出てしまうところであります。

そうなった時にその逃げの部分を前向きに考えるか後ろ向きに考えるかはその人次第なのですが、福原さんのこういう時の感覚がとてもすてきな不思議で。

「うん、この隙間はいいよね。壁がきちんと表現されている。」

一部想定外で隙間が大きくなってしまった部分を補修する際にも、

「ここは均質な状態に見せたいからフラットに塗ってもらいたいかな。でもここも平らに見せちゃうとのっぺりするだろうから、ここは隙間を埋めてほしいけれどもなるべく奥のほうで埋めてほしいかな。」

自分だったらここものっぺりさせちゃうところでしたが、こういう感覚はすごいなあと、知り合って24年(かな。)経つ人ですが、あらためてステキで不思議だなあと思わせてくれるのです。

来年も一緒にお仕事をさせて頂く予定で、いつもながらのシビアな形作りにドキドキしながらも楽しみにしております。