タモ柾目の食器棚

2022.12.11

東名高速の伊勢原大山方面へ初めて車を進めた10日の土曜日の朝は、陽射しと風が心地よい日でした。

今日は渋沢のIさんのところに食器棚の納品です。

道の途中で真っ白に化粧をした富士山と丹沢山地と箱根の山々(金時山かな)の稜線が重なって、抹茶のかき氷のような美しい巨大な山に見えるポイントが表れて清々しい気持ちで到着したのでした。

今回の家具は、ノガミ君が監督しながら、ほぼタケイシさんが手掛けた食器棚です。アールの加工や搬入分割できるように変わった位置で家具を切り離す作り方など、特殊な細工が必要な部分もありましたがこのようにきれいに仕上がりました。隣のキッチンに合わせてタモの柾目を使って仕上げておりますので、とても落ち着いた印象にまとまりましたね。

私が事前にキッチンのハンドルの位置をきちんと採寸できていなかったため、現地での取付となって作業にはかなり時間を頂いてしまいましたが、Iさんにもとても喜んでもらえたとのことでひと安心。

彼女自身、Iさんに感想を直接頂くことができたのはうれしいできごとだったと思うのです。

私自身が昔々は店舗の什器の制作ばかりだった頃には形を作る楽しさはあっても、やみくもに作っているように思えて達成感が感じられることは少なかったりしました。

だから作る人自身が届けることができるというのはとても素晴らしいことだと思うのです。