ナラのキッチン背面収納

2023.01.25

Yさんのところに取り付けた新しい食器棚。

10年前にキッチンを作らせて頂いた時から暮らし方が大きく変わってきて、あの時、Yさんの子育て方法をいろいろと教えてもらったのに、その子たちがもう成人するのだそうで、早いなあ。

家族の動線も変わってきて、お母様とも一緒に暮らす日々が始まるということで、「しまうものが増えちゃうのよ。」と言われて始まったこの形作り。

当時あの食器棚を作ってしばらくして、Yさん肩を傷めてしまった時期があって、上に開く扉が少し億劫になっていたこともあり(大変勉強になりました)今回は大きな引き戸の収納になりました。

10年前に蓄熱暖房で板がひび割れるほどそっくり返ってしまった扉もきれいに取っておいてくださって。「イマイさん、あの時割れた扉を突板っていうのかしら、その突板の扉に変えて頂いてあの木目は主人はとても気に入っているのだけれど、私はやっぱりあの当時の扉のほうが良くってね、ずっと取っておいたの。」と物置から引っ張り出してこられた時には、ハッとしたのでした。

・・そうか、板が歪んだりしても好きな表情ってあるのだなって、今さらながら気づかされたのでした。

それで、その扉を引き取らせて頂いて、湿らせてラップをかけて少し強めに矯正して、さらには反り止めの金物をつけたら、どうにか元に近いくらいまで戻すことができて、10年越しに扉が帰ってきた、と喜んで頂けたのでした。

というところで、私がうっかり1ヶ所採寸に思い違いがあって一部の部材だけ取り付けることができなくなってしまって・・。

ノガミ君とワタナベ君にはその部材だけ持って帰ってきてもらってちょっと加工し直すことに。

来週それを取り付けたらすべて完了です。

おまたせしてすみません、Yさん。