群馬県へ

2023.01.27

ご縁がありまして、工房からちょっと離れた群馬県に新居を建てるIさんのキッチンを作らせて頂けることになりました。

Iさんが私たちを見つけてくださったのか、設計事務所さんが私たちを見つけてくださったのか、あの時電話で設計士のNさんがどうおっしゃっていたか忘れてしまったのですが、設計と施工を一貫して行なって頂ける会社さんに巡り合えたので、ちょっと遠くてもお話を請けさせて頂いたのでした。

作ること自体は、どの地域にお住まいの皆さんのところにも作ることはできるのですが、納品した後のことを考えると遠距離というのは使う人にとってもなかなか大変なことが多いと思うのです。

キッチンというと使っていくと必ず消耗している部材が出てくるので、そうなった時に距離が遠いとちょっとしたことで伺いづらかったりします。そうなってしまうと、不具合や不便を感じながら使うことになってしまうかもしれないので、今までこのくらい距離が遠い場合はなかなかお請けできなかったのでした。ですので、初めての群馬県。

そして、今回のように設置後のメンテナンスについても工務店さんのバックアップがあると私たちも仕事がしやすいなあ、とあらためて思うのでした。

そのIさんの現場確認のために3時間ほど電車に揺られて藤岡市に。八高線は途中からディーゼルに変わって、初めて乗る二両編成のディーゼル車にワクワクしたのでしたが、若干車内で感じる油の匂いと、何気なく車内で読み始めた国枝史郎の「神州纐纈城」がスマートフォンだと難しい漢字と言い回しで目がチカチカしてしまって何となく子供の頃の車酔いが激しかった時分を思い出しながら揺られていたのでした。