コーリアンとカバの壁付けキッチン

2023.01.31

「蔵だったところをキッチンにするのです。」と言われて、昨冬に北鎌倉のKさんの現場確認に出かけたのでした。

小高い緑地の裾に建てられた古民家(と言ってよいでしょうか。)に住まわれるというお話は伺っていたのですが、この佇まいは何ともいろいろな意味で息をのむ姿でした。

なるほど、この雰囲気にカバのキッチンはすてきだなあ、なんてのんびり構えていたのですが、昨日と今日でその設置工事だったのですが、玄関に辿り着くまでの階段(60段くらいあるのかしら)をひたすら往復して運び込む作業にすっかりまいってしまいまして、途中でノガミ君に「シャチョウはもう休んでいてください。」なんて言われる始末で、情けなくなっちゃうなあ。

しまいには蔵の入り口で頭をぶつけてたんこぶ作っちゃうし。(昔の作りで高さが低いのでした。)

ハアハア息を切らしながら運び終えて、あとは段取り通りに設置をしていくのでした。

1日目は、壁や床の下地の加工をしてキャビネットの組み立ててひとまず作業を終えて、2日目にコーリアンのシームレス加工を行ないます。

今回はデュポン社のコーリアンという人工大理石をカウンタートップに使っていて、このキッチンのサイズなら1枚の長さでも製作は可能なのですが、何しろ運び込むことが困難な状況でしたので、2分割で制作して、ここで、同柄の液体樹脂で接着硬化させて1枚のカウンターに仕上げるのです。

そうして、2日目の午前中にコーリアンが仕上がったところに機器を組込んでひとまず完了。

あとは電気屋さんが器具付けしてくださったら、最後の仕込みをして完了の予定です。

床にもカバ材が張られるというお話だったので仕上がりの印象がどのようになるのかが楽しみなのです。