経年変化

2023.03.12

先月、久しぶりにMさんから本棚のご注文をいただきまして、ダイスケさんと一緒に納品に伺わせていただきました。

その時に、16年前に納めたダイニングテーブルとサイドボードと、9年前に納めたキッチンカウンターと再会することができたのですが、チェリー材の経年変化の美しさに驚かされました。

普段、「チェリー材は日焼けがしやすく、どんどん飴色に変化していくのを楽しめる樹種です。」と経年変化について、当たり前のことで、特別なことではないようにお客様にお話ししていた自分を恥ずかしく思いました。

白太を含む部分との色のコントラストがとてもダイナミックで、これほどの変化を想像できていませんでした。

納品当時の写真です。白太との色の差はあまり感じられませんね。

「経年変化を楽しむ。」とはこういうことなのだなと、改めて学ばせていただきました。

Mさん、貴重な機会をありがとうございました。

再び声をかけていただかなければこの姿を知らずにいるままでした。

今まで、ローズウッドやゼブラウッドなど珍しい樹種の表情で家具を、というご相談をいただくのですが、私たちの工房ではあまりお取り扱いをしていないものなので、

ナラ材やチェリー材などのメジャーな樹種でも、白太を含む部分などの用い方で、その経年変化で独特の表情を楽しむ方法もあります、とお伝えできると思います。

ありがとうございました。

Mさんの家具を作らせていただいた時のお話です。興味のある方はお読みになってみてくださいね。

16年前にダイニングテーブルとサイドボードを作らせていただいた時のお話

9年前にキッチンカウンターを作らせていただいた時のお話。

そして、今年チェリー材の本棚を作らせていただいた時のお話。