ハードメープルの食器棚の納品

2023.08.12

山の日は、所沢のKさんのところに食器棚の納品でした。

制作を担当したヒロセ君と今回のサポートはワタナベ君。

お盆に入ってしまったけれどどうかなあと思っていたら、案の定高速道路は詰まってしまって・・。と、いうことで、所沢までは一般道をひたすら走ってくれた二人でした。

どうにか予定時間よりも少し早めに到着できたようですが、お昼を取る時間もなく作業を始めてくれて、作業自体は問題なく完了。

・・・ちなみに今回のKさんの食器棚。コンセントを動かす作業などがない場合は、作業時間はだいたい2時間から3時間くらい。あとは現地の壁や床の状態などにもよって時間が多少前後しますが、半日は掛からずに終わるという感じです。


「今回はどうでしたか。」とヒロセ君に聞いてみると、「シャチョウ、聞いてくださいよ。これは絶対良いと思う施工方法なんですよ。ちょっと書いていいですか。」とメモ帳にいろいろと書き始めたヒロセ君。

「ノガミ君にはいいですねって言ってもらえるかどうかわからないですが(笑)、ワタナベさんはこれはやりやすいですねって言ってくれまして。」とうれしそう。

なるほど、たしかにスムーズに進められそうな方法で、みんないろいろ考えてくれているのだなあとうれしくなります。・・・

また、今回の形でいつもと違う見せ方にしたのは、ステンレス張りの天板の見せ方です。いつもはステンレスの1.0ミリの板を天板の上から張る方法だったのですが、今回は小口の縁取りが天板の上から見える感じ。より優しい印象に仕上がりました。

でも、ステンレスがずれないように張っていくのはなかなか気が抜けない作業で、細かい工程の積み重ねがこの優しさを表現しているのです。

また、扉は、前回のWさんのチェリーのサイドボードと同じ作りの端ばめで仕上げていてとても良い表情になりました。

本体に使用したメープルの突板は、木目の連続した様子が楽しめるようにロータリー挽き。食器棚1台でもいろいろな要素でできあがっています。

Kさんも楽しそうに設置工事を見守ってくれていたそうで、とても満足しています、といううれしいお便りもくださいまして、ひと安心。

Kさんがお持ちのメープルの家具たちに追いつくように使いこまれていくのが楽しみです。