タモ板目突板とカラーフィットポリのden

2023.12.16

昨日と今日とで埼玉のIさんのところに書斎の家具の取付に出かけておりました。

2階の寝室の一角がdenと呼べるようなスペースになっていて、そこをうまく工夫して使いやすい本棚を作りたいというご相談からスタートして、最終的にはこうして表情豊かな家具ができあがりました。

2階に上がる階段が回り込む形でしたので、おそらくバルコニーからの荷揚げだろうと見ていて、天気四報を睨みながらの道中でしたが、雨に降られることもなく、幸い奥行の薄さも手伝って、うまく屋内階段から無事に搬入できたのでした。

ここでひと安心となりまして、私は先に戻らせてもらってノガミ君とヒロセ君の二人で泊りがけで作業に取り掛かってもらったのでした。

今回はコストダウンと意匠を検討して、内部材は化粧板にしましょうというお話になりまして、そうするならば中の色は引き立つ色にするのは良いかもしれませんね、ということで、内部はアイカ工業のカラーフィットポリという表面が細かいエンボスになっていてツヤが抑えられた良い表情のポリエステル化粧板の濃いグレー色を使って、外側は当初の予定通りにタモ材をホワイトオイルを使って仕上げています。吊戸棚の一部は通気を良くしたいということで格子扉にして、ここには当面の間はテニスバッグが入るそうです。入れ子式になっている机は、ご主人が考えたモニターとキーボードの使い勝手を工夫できるようにとひらめいたアイデアを基に制作しました。

書斎という小さな空間に夢のような楽しさが詰まった形ができあがったのでした。

私はこの週末は打ち合わせで立て込んでおりまして、今日は以前お世話になった工務店さんから独立したHさんが始めた逗子の「湘南建築studio」さんに、先週から引き続きお邪魔させて頂きまして、キッチンのご相談を伺ってまいりました。実現できるように良い形を考えてみます。

しかし、湘南あたりの渋滞が日に日に増しているような気がしていて、先週も帰りに身動きが取れなくなりましたが、今日は設計士さんとお施主さんも足止めされてしまうくらいの混雑で、このあたりが賑やかになるのはうれしいのですが、毎週末がこの様子だと車の運転も少し疲れてしまうかなあなんて嬉しいような淋しいような気持ちになるのでした。