植栽と外構工事をすることを決めるまで:家具屋の自宅

2024.04.08

我が家のオープンハウスや見学に来ていただいた人たちはご存じだと思います。

住宅街の旗竿地にある我が家、竿の部分のスペースは2×20mあるのですが、家を建てる前のコンクリートの地面のままの状態でした。

お隣さんと繋がっている場所で、「ああ、イマイさん外構は何もされなかったのだな。」と気づかれたと思います。

お家を建てることを考え始めた当初は、憧れの前川國男邸のアプローチのように、道路から玄関までを大谷石のブロックをつなげてと考えていたのですが、お家のことだけでもう予算がいっぱいになってしまったのです。予算をオーバーしてまで、ローンの月々の返済額を上げてまではする気持ちにはなれませんでした。

私たちにオーダーキッチンや家具のご相談に来られた人々も、皆さん同じように悩まれているのだろうなと思います。予算があっての家づくりですから当然です。私たちは外構の予算を削ることを選びました。

玄関から門扉の所までの大谷石となり、道路までのスペースは何もしませんでした。

「いつか都市ガスがうちの前まで通る。」という噂はずっとあったので、その時にでもやろうか、とぼんやり考えていたまま月日が過ぎていたのでした。

都市ガス工事のお知らせが来たのは2022年7月頃のこと。暮らし始めてから約3年目の時でした。

「うわ!来たよ!どうする!やろう!」とわくわくする気持ちが高まりました。

好機を逃してはならぬ、となんとなく貯めていたお金で、もうどうにかするしかありません。(笑)

さて、どういう風にしようかとダイスケさんと考え始めました。

普段マイカーは月極駐車場に停めていますが、(2mぎりぎりなので。)雨の日は会社の車で帰る時もあるので乗り入れられるようにして、

大谷石だと人が通るだけでも5年で辺縁が欠けてしまっているものもあるので難しいねということで、なしになりました。

ダイスケさん「古いレンガの間から草が出てきている印象がいいな。」

私「ああ、いいね。(…草むしりするのきっと私だけどね。)」

道路のコンクリートの地面から石畳に入る感覚、美術館や公園に行った時、特別な場所に入ったのだと踏みしめながら感じる、あの感覚を毎日感じられたらすてきだろうな。

ということで検索し始めると、

まさに理想通りのすてきな施工事例の写真の数々を見つけました。

調べてみると厚木市の「景色工房サフラン」さんという会社さん。

家から近い!さらにうれしい!すごい!知らなかった!と見つけた時には興奮してしまいました。

我が家の場所でもできることなのかどうか、まずお話を聞きに行ってみよう、ということで、

予約の連絡をしてショールームに伺いました。

我が家の様子を敷地の図面や写真を見せながらお伝えすると、「石畳にすることはできます。」とのこと、

わ!うちも憧れの石畳にできる!じゃあ調子に乗って、もう一声。

私「本当はお庭にもっと背が高い木を植えたかったのですが、うち日陰の庭なもので、木を植えても元気がなくなるようなら、やめた方がいいのですよね…。」

代表のイダさん「もちろん樹種にもよるのですが、植えられます。森はどちらかというと日陰の環境なのですよ。」

驚きました。自分の浅い知識で思い込んでいてはだめですね。プロの意見を聞きにいかなくてはいけないのだなと実感しました。

サフランさんが推奨する「モリニワ」の講義を聞きながら、我が家の場所でも、木に囲まれた空間にできるんだということがわかりとてもうれしかったです。大人になってからこういう講義を聞く時間はないのでとても興味深く楽しい時間でした。

このショールームもとてもすてきな場所で、「ここにマットを敷いてゴロゴロしているだけで気持ちがいいだろうな。」と思える場所でした。

そこから、植栽と外構のすてきなプランを考えていただいて契約をしたのは2022年の12月頃のことでした。

その時にはガス工事が行われるのは2023年4月頃の予定だったのですが、延期、延期、延期、延期…となり、

実際にガス工事が施工されたのは先日の2024年3月。

サフランさんに最初のプランをいただいてから1年以上も経ってしまっていたのでした。

おかげで、お金を貯める時間ができたのは助かったのですが、サフランさんには施工まで長い間お待ちいただく形になってしまい、本当に申し訳なかったのでした。

我が家のモリニワ計画をハルチイに伝えた時、

ハル「わーい!鳥ちゃんとか来るかね。」

チイ「どういうこと?」

私「七沢森林公園のようなお庭を目指します。」

チイ「…。」

あ、そうだった。小さい時チイはその公園でヒルに血を吸われて、キュウリを見せた時の猫みたいにものすごく飛び上がって、気づいたら10m先ぐらいの所に居て「取って~!」と半べそかきながらすぐ家に帰ったことがありました。うっかり例える場所のチョイスミス…。嫌な記憶を思い出させてしまいました。

まあ、大丈夫。ヒルが出ても何が出ても、私が対処しますという話をして、我が家の外構工事をすることが決まったのでした。