現調に

2024.04.16

最近はだいぶ暖かくなりましたね。

暖かいと知らぬ間に布団から出て畳の上で見てしまうので、この時期はいつも腰が痛いのです。なので、畳の上で寒くて目を覚ます。布団に入る。畳に飛び出る。寒くて目を覚ますの繰り返しで、あまり休んだ気がしないのであります。

さらには夢で何だか見知らぬ土地で家具作りをしている夢ばかり見るので、気持ちではいつも仕事をしていたりして。

そんなわけで起きるとちょっとダルけを感じてよろしくないです。

今日は制作を担当したワタナベ君とYさんの現場解体が終わったから設置場所を確認しに行く予定なのに。

「シャチョウは高いところ大丈夫ですか。僕はもうだめで、手摺のそばを歩くとぞわぞわするんですよ。」

「確かのここの廊下は壁じゃなくて手摺だから下が丸見えだものね。」

「えぇ、えぇ、そうなんです。」

部屋に入るとkotiの伊藤さんとYさんが迎えてくれました。

さっそく採寸をすると、うーん・・採寸した寸法は、事前に予定していた寸法よりも数ミリ小さめ。どうにかおさまるだろうけれども、この場で納まりの寸法を割り出すにはちょっと難しいなあ。工房に帰ってから考えよう。

行きがけにワタナベ君と話していたことを思い出しました。

電子機器がないと何もできなくなるのは私自身がそうなのだ、とあらためて思うわけです。

何を話していたかというと、最近の人たちはスマートフォンに頼りすぎているように思えて、知識が自分のものになる前に、答えにすぐにたどり着いちゃうから知識がクラウド化しているのではないかということ。すなわち、情報がすぐに手に入るから知識が身につかないのではないか、なんていうことを話していたのでした。

私自身、電卓でどうにかすればこの場で寸法を出せるのだと思うけれど、きちんとした寸法が出せるかどうかは自信がなかったりして、特に数ミリの調整なんてCADで確認しないと怖いわけです。昔の人たちは手書きの図面で自分たちのノウハウできちんとこなせていたはずなのに。

ということで宿題をたくさん持ち帰ることになりながら現場をあとにしたのです。

数日後、あらためてお伺いしますね。