タモ柾目のコの字型キッチンに会いに

2024.11.16

最初のご相談が2018年だったか2019年だったかな。ハルはまだ中学生で、チィは小学生だったなあ、箱根彫刻の森の入場ゲートをくぐった時にひょうひょうとした声がスマートフォンの向こうから聞こえたのが始まりでしたね。

その後は、その電話の主である設計士さんを通じてNさんのキッチンを計画することになったわけですが、新型コロナという今までに経験したことがない状況がやってきて、計画は一度ストップしてしまったのでした。

そして、あれから5、6年を経過して、ようやくこの形が実現しました。

Nさんがどのような気持ちでキッチンを依頼してくださったのかをきちんと聞かせて頂けたのは今日が初めてのような気がします。

設計士さんとNさんご夫婦でショールームにもいらして頂いたのですが、お話はそのご年配の設計士さんの手動のもと、そのひょうひょうとした性格のようにとんとんと進んでいったので、Nさんがどのような思いで私たちのキッチンを見ていてくださっていたのかを、その時は深く掘り下げて聞くことができていなかったように思えていたのでした。

でも今日、アキコと挨拶に伺わせてもらって、あらためていろいろなお話を聞くことができたことはなんだか本当にうれしかったなあ。

Nさんのお父様と設計士さんがご友人ということでコのリノベーションが始まったのだということや、奥様うれしそうにコレクションしているマリメッコのカップを見せてくださったり、お茶を頂きながら窓の外を見るたびに、キッチンを計画している時からずっと心配だったL型天板の搬入もどうにか無事に運び込めたことを思い出したり(今では細部が思い出せないくらい素晴らしく軽快にみんなで運び込めたのでした)と、いろいろなことがすべて良いできごとだったなあと思いかえせるのはうれしいこと。

とにかく楽しんで使ってくださっている様子がお二人からも、そして部活が終わって帰宅したお嬢さんからも伝わってきてうれしかったのでした。

Nさん、今日はありがとうございました。