みんなの時間

2026.05.11

「おかえり。」とアキコが出迎えてくれる。

家に帰ると、いろいろなところがガチガチで、ひとまずシャワーを浴びたあとに少し体を延ばしていたらだいぶ自分の体に戻ってきた感覚。

しばらくすると、ハルカが早朝から昼過ぎまでのアルバイトを終えて戻ってきた。チアキはもう出かけてしまったらしい。普段は、ハルカのほうが家に居ないので珍しい光景で、ハルカは週に2回くらい顔を合わせられれば良いほうで、こうしてみんな大きくなっていくのだなあと思う。

ライスペーパーを使ったチヂミのようなものを作ってみようということになって、ハルはこういうことが得意なので、率先してキッチンに立ってくれる。

食に対する好奇心というのだろうか、手際の良さというか、アイデアの豊富さには感心するばかりで、こういう仕事についたらきっと良いのじゃないだろうか、とつくづく思うのだけれど、彼女としては好きなことと仕事は分けたいのだそうで、一生懸命就職活動を頑張っている最中である。

次第に焼きあがると、香ばしい匂いが疲れた体にちょっと強く感じてしまって、これは食べられるだろうか・・、なんて心配していたけれど、やはり食べられる。お酒もお昼から飲んじゃう。母の日らしいことはできてないのだ。

午前中にアキコがほぼ終えてくれたのだそうで(ありがとうございます)引き継いで掃除機だけかけた後にのんびりと二人で映画を見ていると、(ハルカは早起きだったので昼寝してしまった、今日は珍しく出かけないらしい)チアキが帰宅。

久しぶりに4人で家での夕食なのだね。

「その前に散歩に行かないかい。」と聞いてみると、「良いね。」ということで、アキコと二人で日が沈む手前の三川公園まで。

この時間も方々でみんないろんな時間を過ごしているのだなあ、最近ここに来ていなかったので、どこか新鮮。

ハルはちょくちょくここに来ているようで、園内に居るネコのことをよく話してくれる。

その懐っこい猫に会えた。可愛らしい顔をしているけれど、撫でてみると毛並みのわりに骨ばっているから、もうよいお年なのかな。

バラ園のほうに行くよ、と言うとついてくる。

どうするのかな、と思っていたら、どうやら水道の水を飲みたいようですこしひねると落ちてくる水をぺろぺろと飲み始めた。

かしこい人だ。

満足すると物静かに帰っていった。思い思いの時間を過ごしているのだ。

夕食の後にすごく久しぶりに4人でボードゲームをやった。

「久しぶりにみんなで何だかゆったりした時間にできたね、ありがとう。」アキコがそう言っていた。