クルミのテーブル

2026.05.27

Kさんのクルミのテーブルができあがったのでそのチェック。

このテーブル、Kさんのご要望で脚が取り外せる作りになっています。今は高さが普通の座卓よりも高めですが、通常の高さの脚も用意してあって、人が多く集まる時に簡単に交換できるようにと言う形になっています。

そういえば、このクルミ材について材木屋さんから少し寂しいお知らせが先日届きました。

一時的なことなのかこの先しばらく続くのか見えないのですが、ただいまクルミ材は幅の広く長いものが手に入らない状況になってきてしまって今回のKさんでしばらくクルミを使った家具を作ることは難しくなりそうです。いろいろなものが手に入りやすい時代と言われることがありますが、時間を経ないと手に入らないものはやっぱりたくさんあるのです。

Kさんから相談を頂いた時にとても具体的に分かりやすく書かれたカラーの図を頂いたのです。
今までリビングボードを始め何台も家具を作らせて頂いていたので、いまさら他の家具屋さんの図ではないだろうからこれは市販のテーブルの資料かな、と思っていたのですが、Kさんにお話を伺いに行った時に、

「イマイさん、これね実はチャッピーでかいてもらったんですよ。」

チャッピーとは・・?と思っていたら、

「チャットGPTね、仕事でも使うようになってきているのですが、なかなか便利で、こういうふうに自分の希望を書いていくとそれを絵にしたり写真にしたりしてくれるのです。」

と目の前のタブレットで、何やら文字を打ち込んでいくと見る間に情報が返ってくる。

すごいなあ、私もうかうかしていられなくなる・・と感心して見ていると、

「でもね、今のところはここまでで、本物っぽく寸法や形を描いてくれるけれど、それを実現するまではいかない。だから、自分の思いを気軽にアウトプットできる道具として今は使っているのです。実際にはイマイさんのように作り手の方が考えてくれないと実現しないですからね。」

と言ってくださったのですが、それもいつかオートマチックになってしまう世の中が来るのだろうか・・。

私たち作り手がいなくても物づくりが実現できる世の中が来るのだろうか・・。

うれしいような、危機感を感じるような・・。

それでも時間をかけてこの形に辿り着けるというその人らしさのニュアンスをそこに表現できるのはまだ私たちの技だと思っているのですが、時代は変わっていくのだろうね。