
タモのL型キッチン
2026.07.18

加賀妻さんからご相談頂いていたIさんのキッチン。どんな感じで使ってくださっているのかお伺いさせて頂きました。
食を提供するお店を営んでいる奥様と、食材を届けるお仕事をされているご主人という食べ物の専門家である二人が使うキッチン。この形になるまで当時は果てしないように感じていたJ型からL型に、そしてL型からJ型に、ついにJ型からL型にというやり取りがありましたが(笑)できあがってみると、こうしてシンプルな印象にまとまりました。
でも、この形に辿り着くまでの過程も含めてすべてがIさんのキッチンの色です。L型の角の部分のぴったりした納まりや、ダイニング側の小さな戸棚の見せ方や、玄関入ってすぐにキッチンが迎えてくれるこの空間の在り方と閉じ過ぎないような形を思い描きながらも籠れるように居心地の良い空間の在り方と、そして、そのそばには二人になって最初に一緒に暮らし始めたという思い出の家具。そういうのがすべて色になっています。
色と言えば、今回Iさんがイメージしていたのはクルミ材の印象。
でも、クルミの突板をランダムに張っていくとコストが上がっていってしまいそうでして、少しでもコストを抑えながらもイメージに近づけたいということからタモを使うことにしたのですがに変えたのです。しかしタモ本来の色はもっと明るい印象。それを少し抑えてクルミの鈍い色に寄せられるように色を入れたのです。
オイル塗装での朝食ってなかなか難しいのですが、今回はイメージしていたよりもぐっと良い色になったなあと思えたのです。
すてきです。
