ゆるやかに優しくつながっている
「タモのテレビボードのオーダー」
裾野 Y様
design:daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:masakane murakami
painting:masakane murakami
タモとステンレスののセパレートキッチンと一緒にテレビボードもご依頼くださったYさん。
このテレビボードは、広いリビングの空間を仕切る役割になるものにしたいという希望がありました。
キッチンの打ち合わせをするために何度かYさんのご自宅に伺ったのですが、その時にとても興味深かったのが、お子さんたちのおもちゃでした。
おもちゃでできた壁がちょっとしたちびっ子部屋のようになっているのでした。
「イマイさん、ここのリビングは狭いのだけれど、子供達にはこうして場所を与えることが大切なんですって。」
なるほど。
Yさんは以前に子供達とおもちゃのことについて勉強されていたことがあって、子供が幼児、児童でいる間は子供とおもちゃの関わる場所には緩やかに親の存在が感じられる距離が良い、反対に家族で一緒に居るスペースでもおもちゃで自由に遊べる、自分が好きにできる自分の城のような場所があると良い、という考えを教わったのだそうです。
だから、いつも打ち合わせに行くと、その不思議なおもちゃの城が印象的なのでした。実際はおもちゃの城といっても、木製のミニキッチンや、ブロックなどを片付けるために置かれたシェルフで囲った四角い空間なのですが、そのスペースが子供にとっては誰にも干渉されない場所なのでした。
「だからね、イマイさん。今度のうちでもそういう場所を作ってあげないなあって思っていて。それをこのテレビボードでうまく仕切れたらいいなって思っているの。」
なるほど。
と、ここでご主人登場。キッチンは奥様の自由に考えたのだから、このテレビボードは自分の意向も取り入れたいのさって。なるほど、それはもちろんです。
ご主人としては、ちょうどこの頃発売された大きなテレビを導入して、できればホームシアターシステムを組みたいって思っていたのです。でもそうすると、テレビボードの背が高くなっちゃう。でも、実際は背が高いわけではなく、今考えているテレビボードの高さが低いのですが、この低さはやはり奥様が考えた高さなのです。
このテレビボードの奥でちびっ子たちが遊んで学んで自由に過ごせる子供部屋ならぬ、子供スペースがあるのですが、子供達の様子がなんとなく感じられるように、反対に子供達にとっては、お母さんやお父さんの存在をなんとなく感じられるように、それほどこの間仕切り家具の高さを高くしたくない、というのが奥様の希望なのでした。だから、この家具はテレビボードとしてはちょっと低いのです。
で、ご主人の意見と奥様の意見が行ったり来たりして、結局決まったのは奥様の意見が通った形。優しいご主人です。
でもそのおかげで圧迫感がなく、仕切りになる家具が完成したのでした。
よかったよかった。
引き戸でテレビを隠せる本棚とテレビボードが合体した間仕切り収納
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