
ルーシー・リーさん、わたせせいぞうさん
2026.09.01

庭園美術館に出掛けたのでした。そう、ルーシー・リー展を見に行くために。
過去に一度見てみたいなあと思っていたのがいつだったのか調べてみると2010年に国立新美術館で展覧会が開かれていた。このときだろうかな・・、たしか小田急線に載っていて中吊りの広告を見ていて美しいなあって思っていたんだよね。一方、先日見に行った鈴木麻起子さんの作品は同じく2010年に購入しに出掛けて行っていることを見ると、私はこの時からきっと儚く繊細な器に惹かれていたのかもしれません。
今回、行ってみたかった庭園美術館の様子も見られるということで楽しみに出かけたのでした。
やはり人気がある展覧会ですから観覧の方が多くいらっしゃって、ボタンがたくさんある室内なんて、ボタンのほかに書庫の様子をもっとゆっくり見たかったのですが、ぎゅうぎゅうという感じで隊列を進んでいく感じだったりして。
時折、その列の間隙を縫って、この器の細い線はきれいだなあ、これは重くてお料理盛り付けたら持てなさそうだなあ、このお皿ならどんなおかずを載せようか、やはり器は触ってどんな感触でどんな重みなのか確かめられたらうれしいなあ、なんて稚拙な感想をアキコと言いあいながら楽しく見させてもらいました。
私は、その時代の風俗が見られるのが好きで、版画で描かれた当時の暮らしの様子やそのおかしみが見られる美術館巡りが楽しみなのですが、器も同じく当時の人たちがこれらを日用品としてどのように使われていたのか、どんな時間をそこで過ごしていたのか器を通じて知ることができたらもっともっと見てみたかったなあ。あの青い器には何を盛るのだろう、また緑に変化したあの器は何を盛るのだろう・・。私はやっぱりカレーライスかなあ、なんて。
そして帰り道に、こちらも一度行ってみたかったわたせせいぞうさんのギャラリーに。
わたせせいぞうさんというとハートカクテルです。
あの漫画を読んでいたのがいつ頃だったのだろうと思い返しても思い出せないのですが、あの中に出てくるグレナデンシロップとかマニッシュスタイルとかムーンライトセレナーデとか、シティボーイではない私には初めて聞く言葉が心地よくて、そこに出てくる恋人たちを見ては、私にもいつかそういう日が来るのかなあ、なんてぼんやり考えていた時期でしたね。
でもそういう日はきちんとやってきていたようです。そう、33年前にね。
(ギャラリーのお姉さんが「良かったらお撮りしましょうか、そのフォトスポットで。」と言ってくださったので、お言葉に甘えさせてもらいました。)
