ウォールナットでお化粧

2015.11.23

以前にキッチンを作らせて頂いた「こころがスイスイおよぐ」Tさんから約1年ぶりにご依頼頂いたのはちょっとしたリメイクでした。
キッチンは、無垢材を使っていることもあって多少の反りは出ていたりしても調整するほどの動きはなくとても快調に使えているということで、さらには設計士さんにも大変好評を頂いているのだということで、とてもうれしいお話を聞かせて頂いていたのですが、大工さんが作ってくださった洗面台が思った以上に汚れなどがつきやすいということで、思いきって表面を交換することになったのです。
「どこかにブラックウォールナットを使ってみたかったのです。」とTさん。

今までは、白いEP塗装仕上げの扉と白い化粧板のパネルだったのですが、化粧板の表面を熱したり、溶剤を使ったりして剥がし、表面を平滑にし、そこにブラックウォールナットの薄板を接着。パネルの白い化粧板の表面は剥がせないので、化粧板にも効く接着剤を塗布して、多少現場の壁の傾斜に合わせてウォールナットの板をカットして、その上からを接着。そして、その場で塗装。
そして、元の白い扉は撤去っさせて頂き、あらかじめ採寸して作っておいたウォールナットの扉を吊り込んで完成。
作業工程を文章で記すと、家具を取り付けるよりも短い工程になるのですが、現場で行なう加工は思っている以上の時間が掛かります。土曜日の朝からカナイ君とコバヤシ君に現場に入ってもらって、作業が終わったのが17時過ぎ。
翌朝、私が扉を吊り込んで、調整して、お昼前に完了、ということで1日半ほど掛かったのでした。
もともと工場で洗面台を作って持って来れるような状況でしたら良いのですが、その現場によって、それは大工さんが作ったり、家具屋さんが作ったりと様々です。
大工さんは家具屋さんほどの精度を出すことが難しいという話をよく聞きますが、ここの大工さんも、新築の作業中にキッチン現調にお邪魔させて頂いた時はとても見事な屋根を作っておられたり素晴らしい技術を見せてもらったのですが、やはり1mm、2mmの細かい家具レベルになると多少難しい部分があるようで壁の傾きなどが少なからず出てしまっていたので、その調整に時間が掛かったのですが、どうにかきれいにお化粧し直すことができました。

「これほど表情が変わるんだね。」とうれしそうにTさん。