オーダー家具製作例

アメリカンチェリーのダイニングテーブルとチェアとキッチンカウンターと

風がうたう

「テーブルのオーダー」

東戸塚 S様

design:Sさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:yasukazu kanai/iku nogami
painting:yasukazu kanai/iku nogami

アメリカンチェリーのダイニングテーブルとチェアとキッチンカウンターと
玄関から入ってくるとこのような感じで、家具たちが見えてきます。奥に見えるガラスの入った大きな家具は、Sさんがなじみ使ってきた家具で、その色に近い素材で、ということでチェリーを選びました。あっという間にその色に近づいていくさまが浮かびます。

アメリカンチェリーのダイニングテーブルとチェアとキッチンカウンターと
ダイニングからリビングへと続く様子。Sさんのこのお部屋の隣に2階に上がる階段があって、上は娘さんご家族が住む2世帯になっているのです。ですので、ここはSさんご夫婦が過ごすにはとてもゆったりした空間。

アメリカンチェリーのダイニングテーブルとチェアとキッチンカウンターと
反転して、リビングダイニングから見た様子。白いキッチンがリビングからすべて見えてしまう視線を和らげるために設けたカウンター。ほどよく空気を換えてくれました。

加賀妻工務店の高橋さんからご相談を頂きました。
「キッチン、ダイニング、和室とひとつの空間になっているSさんのところにキッチンカウンターとテーブルを作ってもらいたいのです。」
そういう相談でした。

加賀妻さんからご相談頂くお話は細かい部分はお任せして頂けることが多いのです。
その分、私の独創性が試されるのですが・・、あいにく私にそのような技量があるのかどうか自信がないもので、Sさんの気持ちに合わせることができるかどうかをいつものようにそろりそろりと形を考えていきます。

キッチンスツールもオーダーくださいました。
カウンターの作りはシンプルです。奥に見えるパントリーのように使える物入があるので、ここは日常使いのものだけが入る作業台、という感じ。収納としての機能は、4段の引き出しに書き物したり、調理補助台になるスライドテーブルとゴミ箱を置くスペースとその上の小さな引き出し、という構成です。

アメリカンチェリーのダイニングテーブルとチェアとキッチンカウンターと
ダイニングテーブルに接する部分はこのようなオープンの棚にしています。

アメリカンチェリーのダイニングテーブルとチェアとキッチンカウンターと
そのオープン棚はテーブルをくっつけた時にテーブルの延長として使えるように、高さを合わせて作りました。

加賀妻さんが考える空間は、どちらかというと素材の表情がそのまま表れた仕上がりの和風な空間が多く、今回のSさんのお宅も針葉樹と白い壁の明るい空間です。
そこに置かれる家具がどのような形が良いのだろう、と悩むのですが、思いつく形はやはりシンプルなものでした。
Sさんのご希望で私たちのショールームで打ち合わせに使っている脚が床に向かって細くなっていくデザインのテーブルを気に入ってくださいました。
そこに、高橋さんのイメージで、なるべく幕板が表に出てこない脚が強調された形が良いのではないかですか。というご意見。

アメリカンチェリーのダイニングテーブルとチェアとキッチンカウンターと
どうしても施したかった意匠として、この面取りと角のアールがあります。小さなアールと45度の傾斜をつけた面取り、これは何を見てこの形が美しいと思ったかというと、古いiPhoneなのです。

アメリカンチェリーのダイニングテーブルとチェアとキッチンカウンターと
悩んだ脚の傾斜。下からずーっと斜めのラインが天板まで続く形にしています。幕板が奥まっているので、この水平から見るのと、少し上から見下ろすのとでは印象が変わって見え、とてもスッキリとした印象になりました。

脚を細くしていくデザインは、脚と幕板の面が揃っている時に作りやすい、というかイメージしやすい形になるのですが、幕板が脚よりも内に入っている形になる時、脚にテーパーがついているとどう見えるのだろう・・。
いろいろ悩みながら、脚は床から天板の下までずっと斜めになっている形にしました。
こちらで紹介しているテーブルたちと比べると印象の違いが分かりやすいでしょうか。
usual life
相談しましょう、そうしましょう。
これで脚の印象はまとまりました。

アメリカンチェリーのダイニングテーブルとチェアとキッチンカウンターと
一緒に作らせて頂いた椅子は、やはりショールームの打ち合わせで使っていた椅子と同デザインのもの。ショールームのものはファブリックでしたが、今回は少し柔らかいレザーを使ってかけ心地を柔らかくしています。背も3mmの挽板を3層にしてプレスして作るいつもの方法ですが、この仕上がりはやはり背のあたりが心地よいのです。

アメリカンチェリーのダイニングテーブルとチェアとキッチンカウンターと
椅子の背は600R。

形としてもう少し武骨、というかドンシリした印象にしたいって思っていたのです。
そこで、テーブルの天板やカウンターの天板、側板の面を少しカクカクした印象で仕上げたのです。
これで、脚の斜めになった具合が柔らかすぎることなく見えるようになりました。
追加でご相談頂いたダイニングチェアと椅子もチェリーで揃えて作らせて頂いて、この大きな空間にチェリーの引き締まった色でまとめて置かせて頂くことができたのでした。

アメリカンチェリーのダイニングテーブルとチェアとキッチンカウンターと
テーブルのサイズは当初は1800mmで考えておりました。カウンターもサイズも1800mmで考えておりました。でも、最終的にはテーブルは2000mm、カウンターは1600mmに。縦に長い空間にはこのサイズがよく合うのでした。

アメリカンチェリーのダイニングテーブルとチェアとキッチンカウンターと
こちらがスツール。奥様お気に入りのファブリックを張った気持ちの良い形になりました。

アメリカンチェリーのダイニングテーブルとチェアとキッチンカウンターと
よい印象です。とてもね、気持ちの良い風がこのリビングからフゥっと入ってきて、向こうに抜けていくのを聞くことができるのです。

「今日は、テーブルとカウンターを入れていただき、ありがとうございました。
丁寧なお仕事をありがとうございました。
厚いしっかりした材料で、存在感も手触りもとてもいいです。
色もぴったりでした。
スタッフの職人さんたちにとっても愛着のある作品になっているのですね。
たしかイマイさんのご自宅もこれから加賀妻さんに建てて頂くのですよね。
とても楽しみで、機会があったらぜひ拝見させてくださいね。」

Sさん、ありがとうございました。

チェリーのダイニングテーブル
価格:300,000(製作費,塗装費)
チェリーのダイニングチェア
価格:45,000(製作費,塗装費)
チェリーのキッチンカウンター
価格:485,000(製作費,塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は15,000円から
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