今日からいっしょ

「テレビボードのオーダー」

茅ヶ崎 M様

design:Mさん
planning:daisuke imai
producer:gaku suzuki
painting:daisuke imai

チークの格子扉のテレビボード

Mさんの考えるプランは前回同様とても潔い形。AV機器をしまう部分が格子扉になっていて、それ以外は板の扉と言うプラン。左右対称にしないで、2/3が格子扉で、1/3が板扉と言うバランスが良いのです。

Mさんからのメールは5年ぶりでした。茅ヶ崎にお住まいなので、近くを良く通っていたから、どうしているだろうか・・、なんて時々思っていましたが思いが通じましたでしょうか。
「大変ご無沙汰しております。
以前5年前にお世話になりました、茅ヶ崎のMです。
あのリビングボードとても重宝しています。その後子どもが増え(現在5才と2才)、雑多なものも増え、リビングの主役になっております。
さて、今回メールしましたのは、リビングボードの隣に置くテレビボードについてです。テレビの買い替えを検討しているところなのですが、なかなか既成のものでイメージとサイズに合うものがみつからず問い合わせました。
添付したファイルに大まかなイメージを書き出してみました。時間がなく、正面の図だけですみません。
*幅2500・奥行き425・高さ400くらい
*横の格子扉のあるデザイン
*下に開く扉
*できれば格子扉の裏側にガラスがあると埃が入らなくていいかも
*棚板1段分
*チーク?
*リビングボードの天板の色にあわせて塗装
*オイル塗装
以上、詳細は予算に応じてご相談させていただければと思っております。」
とご連絡を頂いたのでした。

頂いたファイルを元に作図をして、細かい部分を調整して形がまとまったところで、久しぶりにお邪魔させて頂きました。
あの時に製作した家具は、もうだいぶ日焼けをしていて、でもお子さんが大きなイタズラをしたりすることもなかったようで、私の見る限りあのときのままきれいなままでした。
「でも、扉の中を開けるとすごいんですよ。なかにお絵描きしちゃって・・。(笑)」
見ると、色鉛筆などでつらつらといろんな模様が。この感じがいいんです。家具は使い込んではじめてその人の暮らしに溶け込むんです。いたずら書きなんてある程度は消えるし、またオイル塗れば溶けちゃうことだったある。使っていくのが家具ですから。

チークの格子扉のテレビボード

格子の間隔は、打ち合わせでバランスを決めさせて頂き、格子はあまり太くなく、隙間は格子の幅よりも狭めると言う感じに。さらに、当初からのご要望どおりにホコリが入らないように格子の背面にガラスを入れようと言うことに。しかし、お話を進めるうちに、ガラスだと、お子さんが小さいため、万が一何かを落としたりしてわれたら危ないからと言うということで、アクリルを入れることに。そして、扉には蝶番にあまり負荷が掛からないようにソフトダウンステーをつけて、扉がなるべくゆっくり開く構造に。


チークの格子扉のテレビボード

レコーダーとCATVのチューナー、コンポがここにきちんと納まりました。 コンポからスピーカーのケーブルが出ていて、それは家具の中から天板の左右の端から天板の上に出せるようにしていますので、かなりスッキリとさせることができました。一つの収納スペースの幅が約75cmありますので、そのほかの部分にもまだまだ入ります。何か入るかはまだこれからですが、たくさんお持ちだったCDなどは、ここにきちんと入ります。そのうち、お子さんたちの物まで増えて家具の中が賑やかになっていくのでしょうね。


チークの格子扉のテレビボード

格子の部材よりも若干隙間を狭くした格子扉のバランス。


チークの格子扉のテレビボード

手掛け部分は強度不足にならないように工夫して加工。


チークの格子扉のテレビボード

並んだ二人。 良い色、良い形、良い感じで寄り添います。 今日からこの二人は一緒です。

チークの格子扉のあるテレビボード

価格:310,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は10,000円から、取付施工費は20,000円から)

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