しっかりものがついている

「食器棚のオーダー」

荏子田 I様

design:Iさん
planning:daisuke imai
producer:yasukazu kanai
painting:yasukazu kanai

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「Iさん、写真に入って頂くことできますか。」「うしろ姿なら良いですよ。」ということで。

「はじめまして、イマイさま。
今の家に住んで3年になり、いまだ結婚当初買った食器棚をそのまま使用しています。
部屋のインテリアにあった造り付け食器棚にしたいなと思い、現在検討しているところです。」
と言うコメント共に、私たちのキッチンカタログを希望されるメールをIさんから頂きました。本当はいろいろな家具が載っているカタログを用意できれば、それを皆さんの参考にして頂けるのでしょうけれど、なかなかキッチン以外のカタログを作るまでは手が回らなくて、今回食器棚の希望されているIさんにもキッチンのカタログをお送りしたのです。食器棚はほとんど載っていないけれど、私たちの空気が分かってもらえたらうれしいな。
そんな気持ちを込めてお送りしましたら、間もなくショールームまで家具を見にいらして頂けることに。
うれしいことです。
メールの印象からふんわりした印象の人かなって勝手に思い込んでいたのですが、Iさんけっこうシステマチックにいろいろと家具について考えていらっしゃって、的確な意見を頂けるので、まず最初のプランはそれほど躊躇なく決まったのです。そして、そこからよさんとプランを比較しながら、Iさんの予算でできる範囲で最良の形を探っていきます。
この方法も良いけれど、あの方法だともっと使いやすいかも。イヤイヤあれだと、こうだから、やっぱり立ち戻ってこう・・。
そんなふうにして自分の思い描く形に辿り着くために寄り道をしながら一つの形を目指していくのです。
そして、ほぼ形が決まった頃に採寸、そして細かい修正をして、製作。
Iさんの好みは基本的にシンプルな形でしたので、製作も順調に進み、取付も順調に完了。

「Iです。お返事遅くなりました。
やっとゆっくりお返事できる土日がやって参りました。
先日はありがとうございました。
子供2人がバタバタとしており、もう少し落ち着いたなかでお話したかったですが、また機会がございましたらお立ち寄りくださいませ。
お手入れ方法、一読させていただきました。これから長い付き合いとなりますので、頑張っていこうと思います。
梅雨入りしてお仕事にも影響が出るかと思いますが、風邪などお召しにならぬよう、お気をつけ下さい。
これからもどうぞよろしくお願い致します。」

Iさん、ありがとうございました。

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料理をしながら、メモを取ったり、レシピを見たり、メールを確認したり。家事をサポートしてくれるしっかりモノがこんなところに居るのです。そう、ここがIさんのスタジオなのです。

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ハンドルはステンレスの細身のシンプルなもの。

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今回選んだ素材は、タモの柾目材。真っ直ぐなラインと時々入る濃い色のラインが特長のタモ柾。今回のタモ柾は少し色が濃いめのものが入ってきました。おかげで落ち着いた印象のキッチンになりました。

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天板はタモ柾目無垢材。柾目材は、大きな板取りができないので、少し細かく板接ぎをして天板を作っています。

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2リットルのお水をたくさんストックしておく(少なくとも6本)スペースと根菜をしまうスペースがほしいということでこのようなデザインに。

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根菜のバスケットは、レールの補強と規格品のレールだとサイズが微妙に合わないので、タモ材を使ってレール受けを作りました。

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外側はタモ柾の突板を使って作っておりますが、内部はコストを抑えるためにシナ合板を使っています。

タモ柾目の食器棚

価格:480,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は18,000円から、取付施工費は35,000円から)

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