オーダー製作例

タモとステンレスのセパレート食器棚

紙に描いた食器棚

王禅寺 H様

design:Hさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:masakane murakami
painting:haraki tosou

タモとステンレスのセパレート食器棚
キッチン全景。フクロウが居ます。

「はじめまして。Hと申します。来年の3月に川崎市麻生区の新築マンションに引越しを予定しています。
私の希望している形の食器棚を見つけることができずにおり、今回ご相談させていただきました。
こちらのサイトを拝見していて木製オーダー家具に魅了され、新居に置けたらいいなあと思っています。
私のイメージしている食器棚の図を添付致しますので、見積もりしていただきたく存じます。
天井高は2100mmです。
樹の種類についてはあまり良く分かりませんが、北欧家具に使われているものがいいなぁと思っています。
また、塗装もお手入れが簡単で、汚れに強いものを希望しています。
横幅もなるべく最大のサイズで確保したく、内覧会に同行していただき、サイズも相談したく思っております。
内覧会は12月~1月の予定です。」

夏が去り、秋が始まって間もない風がだんだんとさわやかに変わる9月の終わりでした、Hさんからメールを頂いたのは。
頂いたスケッチを拝見し、さっそく少しお時間を頂いて一つのプランを作り御見積と一緒にお送り致しました。

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最初にHさんから頂いたスケッチ。

「先日食器棚の見積もりを依頼しましたHです。このたびは、図面と見積もりを作成いただきまして、ありがとうございました。
早速拝見させていただきましたところ、ほぼ私のイメージしていた形になっていました。
特にコーヒーメーカーやホットプレートなどを入れるところは、上に向かって開けるタイプがいいなあと思っていましたので、
本当によかったです。ありがとうございます。
是非検討を進めていきたいと考えていますが、ゴミ箱の設置場所(図面どおり食器棚内に設置するのか、食器棚の幅を狭め別途設置するのか)について悩んでいます。
その点も併せてアドバイスを頂きながら、ショールームに伺わせていただきまして、お話させていただきたいと思います。
また、大きな買い物になるなるため、予算の兼ね合いで購入に至らない場合もあるかもしれませんが、一度お会いできればと思います。
ご多忙のところ恐縮ですが、お時間頂戴いただけますと幸いです。」

タモとステンレスのセパレート食器棚
吊戸棚下のオープンスペース。最近はこのスタイルで戸棚を作ることが多くなってきました。

たしかに、食器棚を1台作り上げていくというのは、時間も労力も素材も全てを考えていくと決して金額の安いものではありません。
でもね、そうしなければ成り立たない形があるのです。
それを見つけたくて皆さんがこうして相談に来て下さるのだからうれしいことです。
「まずは、決定できないかもしれないけれど、一度お会いしたいです。」
こういう何気ない気持ちのままいらしてくださるので良いのです。
まずは、見て、触って、お話しして、それで自分の望む形ができそうだと思ってくれた上で決めて頂ければそれで良いのです。

タモとステンレスのセパレート食器棚
吊戸棚の下面にはステンレスを貼って、さらにHさんが用意してくださったIKEAのハンガーパイプをつけています。

そのようなわけで、Hさんご家族でいらして下さいました。
まだお子さんが小さいので、ご主人はおもちゃのあるスペースで、お子さんと遊びながら時々打ち合わせに参加してくださって、もっぱら奥様との打ち合わせでいろいろな細かい部分についてお話ししていきます。
突き詰めていくと、家具を作ってくれる工房は、数えるほどいろいろなところにあります。
だから、いろいろなお客様とお話ししていると、なぜ私たちを選んでくださったのかって疑問に思うのです。
「どのようにして私たちを知ったのですか。」と尋ねても、「どうしてだっけなぁ。(笑)」と言う皆さんがほとんどで、「最初からパッとイマイさんのホームページが出てきたわけではないんですよ。」とか、「何日も何日も探してやっと見つけたのです。」とか・・。
「では、なぜ私たちを選んだのでしょうか。」とお聞きすると、「商売っ気がないところがいいのです。」とか「内容が丁寧です。」とか「作品(作品と言ってくださる!)がきれい」とか。
家具そのものの形の美しさもそうですが、それよりもその作る人、私たちのことを気に入ってくださる方が多いことがとてもうれしいのです。
オーダー家具って、買ったらそれで終わり、と言うわけではなくずっとずっと作る人と使う人の関係が続いていくのです。

タモとステンレスのセパレート食器棚
Hさんが気に入ってくれた、吊戸棚の木目がつながっている様子。

この間(2015年の12月)で私がこの仕事を始めて22年が経ちました。
入社当初は、お店の家具作りがとても多かったのですが、今から15年前の2000円から始めた自作のホームページ。その時に最初にご相談頂いたかたも資料が今も事務所のカルテ棚に残っています。当時の写真が写りが悪くて今はその方の製作例の記事はなくなってしまいましたが、その時の様子を今でも覚えています。
タモの集成材の天板が壁いっぱいの寸法にギリギリで入るかどうかヒヤヒヤしたことと、打ち合わせを進めていたのはそのTさご主人様とだったのですが、当日はお仕事でお会いできず残念だったこと。
そして、やはりオーダー頂けたことがとてもうれしかったこと。
そんなことをよく覚えております。
だから資料を見ると、その人の家具が思い出されるのです。
そうしてお付き合いを続けてゆくことができるのです。
そういう「人」の部分を見て、私たちを選んでくださるお客様が多いことにとてもうれしく思うのです。

タモとステンレスのセパレート食器棚
こちらはカウンターと引き出しの様子。今回のカウンターはトップ面のみステンレスを貼って、木口部分はタモ材を見せる仕上げ方にしています。
打ち合わせを終えた後日、Hさんからプランの変更についてのメールを頂きました。その冒頭に、
「先日はお忙しいところ、長時間に渡りご相談させていただきましてありがとうございました。
また、図面やお見積もりありがとうございました。
主人はあの日からすっかり木製家具が気に入ったようで、新居での食器棚に期待が膨らんでおります。」
と書かれておりました。
打ち合わせ当日はほとんどご主人とお話しする時間がなかったので(どのように思ってくださっているのだろう)とドキドキしておりましたが、私たちを気に入ってくれたということがなおさらうれしかったのです。

タモとステンレスのセパレート食器棚
引き出しの様子、その1。

それから、細かいやり取りを重ねて、打ち合わせの初めから5か月後にようやく内覧会、となりました。
(その間に、私たちが時々出店している中央林間の手づくりマルシェにいらして下さったり、毎年の暮れに工房の2階で開いている小さな展示会「クレミル」に来て下さったりと、Hさんとは、いろんなところでお会いする機会が多くて、家具を製作する前からとても親しくさせて頂いたのでした。)

タモとステンレスのセパレート食器棚
引き出しの様子、その2。

そして、内覧会で設置場所の寸法を測って、最終確認をして、いよいよ製作に取り掛かろうという時に、Hさん悩みます。
そう、皆さんそうです。
これで作りはじめちゃうんだって思うと、いいのかな、これで大丈夫かなって思うのです。大きな買い物ですものね。
内覧会から約1か月細かい部分をどうするか悩んで頂いて、やっと決定。いよいよそこから1か月間の時間を頂いて製作に入りました。
ちょうど年度末ということもあって慌ただしい中でしたが、順調に製作を終えて、無事予定通りの日に設置工事を行なうことができました。(残念なことに私は、バタバタしていてその日はお伺いできませんでしたが・・。)
ですので、私は後日ご挨拶にお伺いすることに。

タモとステンレスのセパレート食器棚
引き出しの様子、その3。市販の樹脂ケースをうまく活用して。

そして、奥様からうれしいメールを頂きました。

「本日は食器棚を取り付けていただきありがとうございました。スタッフのお二人にも丁寧に作業していただき、感謝しております。
スケッチもありがとうございました。
扉が取り付けられ完成したのを見た時に、ステキさとかっこよさに感動しました。
夫婦共に喜び、大興奮してしまいました。
吊戸棚に使われている木目の感じも本当にステキ過ぎて、何度見てもうっとりしてしまいます(笑)
長い時間をかけて何度もプランを変更をお願いしたにもかかわらず、いつも丁寧に対応頂きありがとうございました。
帰宅後すぐにメールしたかったのですが、息子に邪魔をされっぱなしで、しかもなかなか寝てくれずにこんな時間になってしまいました。。。
25日14時に楽しみにして、お待ちしております。」

ご主人様からも!
「実物もスケッチも最高の食器棚でした。家族一同大興奮で、我が息子も「おっおっ」と大興奮でした。 ほんと良かったです‼️
実物もスケッチも我が家の宝物です!!
ありがとうございます。25日会えることを楽しみにしております。」

タモとステンレスのセパレート食器棚
引き出しの様子、その4。

そして、その後あらためてお伺いさせて頂いたのでした。
食器棚を一目見て、気持ち良く使ってくださっている様子が分かりました。
そして、ダイニングの一角には、私が描いたスケッチが。
通常、お会いして打ち合わせをする時にスケッチを描くことが多いのです。お話しして要点だけ文章でまとめるだけでも、そのあとに図面を描いたりすることはできるかもしれませんが、皆さんと私のイメージが合致しないといけないので、なるべく分かりやすくしたいと思って、その時にスケッチして、それをコピーしてお渡ししているのです。
Hさんの時もラフではありましたがスケッチしてそれをお渡ししたのですが、あらためて「その絵を描いて飾りたいのです。」と言ってくださって。
こうして額に入れられているのを見るとうれしいやら、照れくさいやら。

そう、こういうお便りも頂いていたのでした。

「スケッチですが、無理なお願いをしてしまい申し訳ありませんでした。
イマイさんのスケッチが素敵でしたので、額に入れて記念に新居に飾りたいなぁと思いお願いしてしまったのです!
それから、食器棚の写真を友人に見せたところ、かわいい!こんなのステキな食器棚見た事ない!と連呼されましたよ。
私は毎日食器棚を眺めてはうっとりしています(笑)」

ありがとうございます。

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