新しいおようふくでとてもうれしい
「既存食器棚を生かしてチェリーの食器棚にリメイク」
海老名 F様
design:Fさん
planning:daisuke imai
producer:kazunaga watanabe
painting:kazunaga watanabe
以前に家具を作らせて頂いた私の友人のさらにお友達が、やはりKさんと同じく食器棚の使い勝手を変えてみたいとお考えだったようです。
「イマイさん、さっそく電話してみてくださいね。」とKさんに言われましたので、さっそくお電話。
そこで、だいたい何ができるか、どんな感じになるかなどをお伝えして、まずはどんな感じでその食器棚を使って生きたいかを検討してくださいとお伝えして、その日はお話が終わりました。
ちょうど10年近くになろうとするKさんやFさんが住むマンション。あの頃は、濃い色の内装にこのバーズアイ調の化粧板が流行っていましたね。ですが、やはり時間が経つと古さを感じてしまいます。特に、Fさんはこのお部屋には、つい最近入ったばかりで、この食器棚は前のオーナーさんが残していったもの。扉は痛んでいたし、下のほうも扉になっているので、かがんで取り出したりするのがちょっと大変だったのです。そのようなわけで改装することになったのでした。
まずは、希望されているイメージを頂きましたので、それを図面にして形にします。そこから、Fさんと細かい打ち合わせをしますが、おおよそのイメージはすでに固まっていたので、最初に頂いたイメージでそのまま作った感じです。
ただ、色や素材はだいぶ悩んで、フローリングや室内ドアの色は昔の濃い色だし、いま手持ちの家具も比較的色が濃いものが多かったので、同じ濃い色のほうが良いかどうか・・、と言うところでした。
そこで採寸を兼ねて一度お伺いして、お部屋を見させて頂きました。
確かに濃い色でまとめると、同じトーンで揃うので、無難なのですが、天井まである食器棚はこの場所を重く見せそうです。もう少し明るい方が良いかな。
そんなお話をいろいろとさせて頂き、また1階上のKさんの食器棚に使ったカバザクラを参考にさせて頂いたりして、Fさんが好きな木はどんなものかと探っていったのです。
そうして、アメリカンチェリーに素材は決まり、それから、今まで扉で使いにくかったところの引き出しの深さを何センチにしたら良いかをいろいろと考え、またさらに、吊戸棚にはKUMAさんのつくしツマミを使うから、下の引き出しはどうしようか、でも引き出しは濡れた手で触っていると、そのうち鉄の黒い色が移っちゃうとイヤだから、ステンレスにしようとか、いろいろとお話をしてようやく決定。
箱を作らない分、製作は比較的楽に進みます。ただ、現地の箱に合わせるので、取り付けてみないとうまく納まるか分かりません。それがちょっと心配。各部材ができたら取り付けです。
いつもの取付なら、一度工場で組み上げるので、同じ手順を繰り返して取り付けていくため、段取りも分かりやすく作業時間も読みやすいのですが、現場で初めて組み立てる作業となると、けっこう大変です。
よくよく調べてみると、吊戸棚は少し歪みがあるまま取り付けてあるようで、そのまま扉をつけると扉が揃わなくなりそう。どうにか蝶番の位置を調整しながら取り付けましたが、扉のその上の一番上につける板は、当初の形から変更しないと取り付けられないことに・・。
やはり現場は大変だ。
そんなわけで、2回に分けての工事で無事設置完了。
見た目は大きく変わって、まるで新しい服を着た家具です。そして、一番良いのは引き出しがついたことですね。ぜんぜん使い勝手が変わりましたものね。
「まるで新しい家具をつけたみたい。」と皆さんで喜んで頂けて。ありがとうございました。
「次はテーブルをお願いできたらと思っていますので、またいずれご連絡します。」と。
お近くですから、またいつでもご相談くださいね。
食器棚のリメイク
価格:310,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は12,000円から、取付施工費は40,000円から)
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