
チェリーのパーテーション
2021.11.08

2009年にHさんのサロンに作らせて頂いたパーテーション。この制作例をご覧になって気に入ってくださったOさんに頼まれた形はもう少し幅の広い材で構成したパーテーション。しかも材はブラックチェリーですので結構重いのです。
長さを長くしたいというご要望で、あまりに長いと運べないし動かすのもひと苦労なので、2分割にして制作。そのつなぎ方も大変おもしろい形で考えてみました。
もうすぐ完成です。
2021.11.08
2009年にHさんのサロンに作らせて頂いたパーテーション。この制作例をご覧になって気に入ってくださったOさんに頼まれた形はもう少し幅の広い材で構成したパーテーション。しかも材はブラックチェリーですので結構重いのです。
長さを長くしたいというご要望で、あまりに長いと運べないし動かすのもひと苦労なので、2分割にして制作。そのつなぎ方も大変おもしろい形で考えてみました。
もうすぐ完成です。
2021.11.07
こんにちは、Hさん。
9月半ばに納品したHさんのところにお邪魔してきました。
チェリーが若干色ついてきたように見えますね。それと共にゴミ箱を置く部分はどうしてもゴミ箱が擦れてしまったりして、ちょっと白くなってしまっていたところを蜜蝋でお手入れする方法をお伝えしてきました。
ご主人も奥様も暮らしに携わるものたちを一つずつ丁寧に使ってくださっている様子がそこかしこで分かりました。生活の跡や木の動きって必ず出てくるものですので、他のみんなと一緒に食器棚と飾り棚も仲間に入れてもらってそれを楽しんで使ってもらえているようでうれしく思いました。
コーポラティブハウスということで、それぞれの部屋を建築士さんと一緒に考えて暮らす場所を作っていく形だったのですが、「この食器棚だけは図面の中だけではイメージできなかったのです。」と奥様。
「やっぱりここに住み始めて、自分がキッチンでどのように動くのかを確かめてから使いやすい形を作ってもらいたいって思っていたので、当初予定されていたものはなくして住み始めたのです。」
「とてもシンプルにスムーズにお話が進んだように見えたんですけれど、イマイさんにお声掛けするまではあれこれ長い時間悩んでいたのですよ(笑)」
たしかに。Hさんの暮らしによく馴染んでいますもの。
2021.11.04
先日、お客様のUさんからレモンとサツマイモをいただきました。お心遣いをありがとうございます。
よりうれしかったのは、今年我が家の檸檬の木が実らなかったからです。もっとたくさん実るようにと3か月ごとに柑橘類用の肥料をあげていて、ふさふさするくらいに立派に花も葉もあったのですが、夏ごろカイガラムシが大量発生して、取り切れず剪定してしまったのでした。「次に檸檬が手に入ったらレモンパイを作ってみようと思っていたんだ!」とレモン好きのハルが喜んでお菓子作りが始まりました。パイだけだと学校に持っていけないからとアイシングとホワイトチョコバージョンのシトロンクッキーも一緒に焼くことになりました。
レシピ動画を見ながら全部の作業に朝9時頃から夕方までかかっていましたが、とても上手に作れていました。ハルの身長は169cmありますが、高さ90cmのキッチンでこねる作業はやはりやり辛いので、ダイニングテーブルの方でしていました。我が家のテーブルの高さは72cmです。
レモンパイにメレンゲをのせるかどうかギリギリまで悩んでいましたが、のせて正解でした。口に入れてからの香りの強さを感じられました。すばらしいですね。(親バカ失礼します。)
こんなにおいしいものを作ってくれるのなら、来年は自分の庭で取れた檸檬で作ってもらえるように、お庭の管理をしっかりやっていかなきゃと反省したのでした。Uさん、ごちそうさまでした。すてきな時間をありがとうございました。
2021.11.01
今日の午前中はあきる野の藤武さんのところに仕上がった鎌倉のHさんのダイニングチェアの座面を引き取りにお邪魔させて頂いて、続いて、次に作ってもらう池袋のKさんのソファのクッションについて相談してきました。張りの技術は私たちの木工とはまた違った納まりがあるので、まだまだ勉強ですね。ありがとうございました。できあがりが楽しみです。
続いて、先日キッチンとその背面収納を設置した中野のHさんのところまで。今日はご家族総出でキッチンの塗装です。Hさんは平成さんのいつもお仕事でお世話になっている監督さんです。なので、オイル塗装は慣れているのですが、「念のためイマイさんに教わっておきたいのです。」ということでレクチャーさせて頂きました。
現在私たちが使っているオイルはターナーのエシャというオイルを使っています。今までいくつかのオイルを使ってきましたが、皆であれこれと相談して、コストと粘度、乾燥の素早さ、色の透明感や塗膜の印象などをいろいろ踏まえて、このオイルを使うことにしたのです。チェリーなら黄色みの強いワトコでも良い印象になったと思いますが、まずは透明感のあるエシャで行きましょう。
オイル塗装を施主様ご自身で行なうというのは、大きなメリットが2つあって、ひとつが家具制作費用のコストダウン、もう一つが定期的にオイルを塗っていくことで表情に深みが出るオイルなのですが、その定期的に塗ることが大変そうって思いも皆さんの中にありますので、それを最初から自分たちで行なっておければそのハードルも下がるかな、というのが大きなメリットだと思います。
特にチェリーのような色の変化の大きい樹種は、こまめに塗ってあげるととても色つやよく焼けていくように思えます。
オイルの塗り方、扉と引き出しの脱着方法(ちなみにどこを外したか分かるように番号は振ってありますよ)、乾燥方法、ウェスの処分方法などをご説明して完了。
「Hさん、頑張ってくださいね。今月末くらいには工事完了ですか。」
「はい、そのつもりで頑張ります。」とHさん。
「でもこの塗り壁も全部自分たちで塗るつもりなので、終わるかなあ。」と奥様。
それは大変だ。
2021.10.31
ちょうど一年が経った頃ですね。
ブラックチェリーほど強い色の変化はまだ出ていませんが、やはりサクラは色付きますね。
昨年の10月に納品したUさんのところにお邪魔してきました。
【昨年の10月の様子】
ほんのちょっとぶつけちゃったというところは、ティッシュペーパーを頂いて濡らしたものをその凹んだところに充てて数十秒(本当はもっと置いておきたかったのですが今日は簡単な実演ということで)置いたら、お借りしたアイロンを当てるとブシュ―ッってみんなびっくりするくらいの水分が蒸発する音がするのですが、そのまま数秒アイロンを当ててはティッシュペーパーをよけて様子を見て、さらに濡らしてブシュ―を繰り返し。だいぶ凹みは戻りましたよ。
それから、何かを垂らして色が抜けたようになってしまったという部分は、先ほどのアイロンを当てた箇所と一緒に400番で軽く研磨して、蜜蝋を擦り込むと、うん、とてもきれいになりました。
と、今日はこれが本題ではなく、玄関をうまく使えるように小さなリフォームをしたい、というお話でお邪魔させて頂いたのです。
いろいろお話を聞くと、私たちだけでは難しそうで、またkotiの伊藤さんに相談しないとね。
雰囲気ががらりと変わりそうで、とても楽しみなお話でした。
Uさん少しお待ちくださいね。
2021.10.30
先日納品したテーブルたちの塗装が終わって、「これですべてが揃いました。」とKさんから連絡を頂きまして、あらためてお邪魔させて頂きました。
江湖さんはご夫婦そろって建築士さんで今回はそのご自宅の家具をいろいろと作らせて頂いたのでした。
江湖さんとお仕事をさせて頂いて思ったことが、家具の設計をできる建築士さんというのがとてもうれしかったのです。こういうふうな言いかたは何だか一方的でよろしくないかもしれませんがそう思えるのです。私も長々とこのお仕事に携わらせて頂いておりますが、(数えると28年目でした。長いですね。)家具の設計ができる建築士さんは少なかったのです。過去によくあったのは建築のスケールで寸法を落とし込んでくださることです。そうなるといろんなところが大きくなっちゃって少し使いにくいのではないかな、と思えたこともありました。
でも、江湖さんをはじめ、今お付き合いさせて頂いている建築士さんは家具の設計ができる皆さんで、私たち家具屋の意見も柔軟に取り入れてくださって、そして、そういう方々が設計するおうちって暮らしている皆さんがとても居心地よさそうにされているのです。暮らしのスケールをきちんと持っている皆さんですので、それは心地良いことでしょう。
だから、江湖さんとのお仕事はとてもやりやすくて、また、とても大変勉強になったのでした。階段のササラが刺さった玄関収納は大変でしたが、天板の納め方やレンジフードの納め方の妙などなど。
こういうすてきな人たちの支えがあって、今の私たちの家具作りがあるのだなとあらためて気づかされました。
よい秋の陽射しでしたね。相変わらず汗が止まらぬ訪問で失礼いたしました。また必要に感じることがございましたらいつでもお声掛けください。
2021.10.30
この季節になってくると洗い物の時に手袋が必要になってくるのですが、つい癖でやってしまうことが木のキッチンではよくないことがあります。
私も実家のキッチンを使っている時からの癖でやってしまうことがあるのですが、ふきんやゴム手袋を写真(2枚目)のように干しておこうとしてかけてしまうことです。手袋の水を切ったつもりでも、ふきんを硬く絞っていても、同じ場所にこうしてかけていると木が水分を吸収して膨らみ、常に水分の蓋がされているので黒くかびてきてしまうと思います。ウレタン塗装をしていても、この場所にベルトの金具や何かで傷が一か所でもついていたらそこから吸ってしまいますので注意が必要です。
我が家では朝出かける前にステンレス天板の上に広げて置いておきます。これでも十分手袋と付近は乾燥します。(うちが乾燥しているのでしょうか…。)
心配な方は日中の明るい時間帯に、洗い物が終わってキッチンの周りに飛んだ水分を拭き取る時に確認してみてくださいね。
2021.10.29
以前、「静かな午後」のOさんの時にお世話になった、自由が丘にアトリエのあるオノ・デザインさんにお声掛け頂きまして、前回のさんの時と同じようにシンク側のキッチンを阿佐ヶ谷にご新居を建てるHさんのおうちに作らせて頂いたのです。
今回はタモを使って、天板はステンレスバイブレーション。ダイニング側は半分は座って食事ができるように奥行を深く採ったので、ちょっと変わった形です。
今回はヒロセ君が制作を担当してくれたのですが、難しかったのはやはりこのカクカクした意匠を留で納めていく部分。そして、カウンターの奥行きが深い部分は天板だけだと手前に垂れてしまうので、このタモのパネルの内側に太い特注のLアングルを入れているのですが、その納め方ですね。
それと、今回は側面もヨコ目でつながってくるので、側面キッチン側の手前は端嵌めで納める形にして、なるべく木の歪みが出ないように製作を進めたのでした。
でもできあがってから、昨日の納品まで少し時間が開いてしまったこともあって、やはり木が動きます。ただ、設置工事や使用するに際しての問題になるほどの動きではありませんので、そういう良さも美しさのひとつと見て、楽しんでHさんに使って頂けたらうれしく思います。
次回使っている様子を拝見できるのが楽しみです。
2021.10.26
Hさんの奥様の発案で実現することになったガラスの天板。
まだ無塗装でこれからHさんが塗装してくださるので、はっきりとした色のコントラストは出ていないのですが、ガラスの下もチェリーの突板を張っているので、仕上がると大変メリハリのある家具になるのです。
最近は地震などのことを考えると、割れると危ないガラスよりもアクリルを使うことが多くなったのですが、増の揺らぎが無いガラスはやはりスッとした表情が美しいですね。破損防止にフィルムも施工してあるのですが、とても美しくガラスを仕上げてくださったので、素のままの印象です。
ただ私の勉強不足で、ガラスの入隅の加工は大変困難なことだと知らなくて、いろいろと行きつ戻りつしてしまいましたが、このようにきれいな納まりになりました。
次回は塗装の時に現場にお邪魔させて頂く予定です。
楽しみですね。
2021.10.23
Hさんのキッチンの設置を終えて、ヒロセ君とワタナベ君が戻ってきました。昨日の寒天とは打って変わって心地よい陽射しが西に降りる頃に戻ってきました。
中野なのですが泊りがけで出かけていたのです。コロナの状況が落ち着いてきたからなのか、道路がどこも車車でぎっしりで昨日現地に辿り着くまで2時間半も掛かってしまい、工房から2時間を越えるところになると往復するほうがデメリットが多いのです。
近くに宿が取れれば、みんなの体も楽ですからね。
ということで、本日無事に戻ってきました。
あとは来週背面収納を設置すれば完了なのですが、そのボリュームもなかなかありますので、段取りよく進めてきれいに納めましょう。
2021.10.23
私達の工房2階のショールームにいらしてくださったことのある方々はご存知だと思いますが、ショールームの1箇所がスタジオになっています。会長の趣味がカントリーバンドのギター&ボーカルということで以前は月に一度ここで演奏会が開かれていたのでした。音楽好きからオリジナルスピーカーの製作に繋がったのです。
会長やバンド仲間も高齢になり、その頻度が3ヶ月に一度、一年に一度と減ってきてしまいました。あまり使われなくなったその場所はずっとそのままになっていました。
使われなくなった場所には使わないものが置かれて溜まりやすくなって見栄えがよくなくなっていきました。気になってはいたのですが、私はその物たちが持つ思い出を知らないので、すぐ片付けられますが、持ち主にとっては簡単なことではなかったのでしょう。先日ダイスケさんと私で整理させてもらいました。
整理収納アドバイザー野中幸子さんに教わった通り、まず全部出す→仕分け→戻すものが決まったら収納の形と場所を決め表記する→お別れするものの行き先を決め仕分けておく。もちろん時々仕事に戻りながらですか、この全行程に3日間かかりました。捨てるものを分別ゴミに出すまでがお片づけですから、近所迷惑にならないくらい小出しにしていくとあと1ヶ月はかかると思います。
この作業、70代の方にはもうできないことだと思いました。重いアンプやスピーカーを運んだりは腰や膝に負担が大きいです。
お手伝いできてよかったのは、今まで知らなかったその物たちが持つお話をダイスケさんの思い出話と共に知ることができたことでした。それを知ったからには尚更もっとかっこよく他の方にも見てもらえるように飾りたいとも思えました。
もしまた、この先またライブをすることになってもすぐ配置を変えて使えるようになりましたよ。
ショールームにはオーダー家具、オーダーキッチンのほかにオリジナルスピーカーもありますので、そちらもぜひご覧になってくださいね。
肝心の会長に確認してもらいましたら「これ、ここにあったんだ!」と言ってもらえました。(笑)よかったです。
2021.10.22
Mさんのチェリーのキッチンもコーリアンが届いてようやく仮組完了。
この形状を1枚で制作するのは難しいということで、現場にてつなぎ目をシームレス加工して仕上げる予定。
最近なかなか納まりが難しいキッチンや、形状の少し変わった家具の相談を多く頂いていてたいへん悩むところです。
どれも初めて試みるところがあって、手探りで良い納まりを探していくことの難しさをあらためて感じながら、少しずつ前に進んでいくのです。
今日は、朝から中野までHさんのキッチン設置に出かけていました。古い集合住宅のリノベーションでして、アイランドキッチンのステンレスカウンターがおそらくエレベーターからも階段からも難しいだろうと思って、長いロープを用意して臨みましたら、どうにか階段からぐるぐる回すことができてひと安心。ヒロセ君とワタナベ君はそのまま施工を続けてもらっていて順調に進んでいるかな。
来週には背面の大きな食器棚を設置するとHさんの空間がよりキリッと引き締まってきますね。
あらためて少しずつ前に進んでいくのです。
2021.10.17
年末のイベント「クレミル」ですが、このコロナの状況を考えまして、今年も開催しないことに決めておりました。
お知らせがたいへん遅くなってしまい、楽しみにしてくださっていた方々には申し訳ございません。
次回こそ笑顔で皆様にお会いできることを願っております。
その時まで皆さんで物作りを楽しんでもらえるようなあれこれを考えておきますね。
また、お世話になっているフリーペーパー「HANASHONAN」さんのイベントにはお誘いいただいたので参加します。
西湘・小田原住宅公園で開催される「住まいの応援フェスタ」で行われる「湘南フェスタ」11月23日10時~17時まで出店します。家具の展示と木工雑貨の販売を行う予定です。興味のある方・お近くの方はぜひ遊びにいらしてくださいね。
2021.10.16
Sさんから依頼されていたホワイトオークの円卓が完成しました。
ホワイトオークはナラに比べて導管の描く表情が大きいためダイナミックな仕上がりの家具になります。
ナラ材の単価が上がっている最近、このホワイトオークを使う機会もだんだんと増えております。
今回のSさんは「和む場所、にぎわう音」のSさん。あの時はホワイトオークの突板を主に使ってのキッチン制作でしたが、今回はそのリビング似合うようにということで同材の無垢を使っての制作です。
で、表情の良いホワイトオークですが、板の動きが出やすかったりするので、大きく板の反ったり歪んだりすることはないのですが、(無垢材ですから、少なからず板は動くのですが)割れがよく表れるのです。
今回も作っている過程で、天板の裏面に1ヶ所割れが出てきてしまって、そのまま使って頂くべきか、契りなどで割れが大きくなるのを予防すべきか、接ぎ直すべきか迷ったのですが、端部に近い場所でしたので接ぎ直すことに。
ただ、材にも限りがありますので、無駄に使うことなく、その木自身の個性を生かすような仕上げかたの工夫もこの先考えていくともっと良い表情がうまれるのかなあ、なんて思ったりするのです。
2021.10.11
最近は千葉に出かけることが多いのです。
先日の柏のYさんや少し前にキッチンを作らせて頂いた我孫子のNさんのところにも来月お邪魔させて頂く予定があって、そして今日は市原のKさんの現場確認でした。
できれば現場確認の時は、設計士さんや現場監督さんとお客様と私とで設置場所やその納まりなどを確認したいと思っておりまして、Kさんのお仕事の時間を割いてまでこの日に調整してくださいました。ありがとうございます。
というわけで、現場に9時に行かなければならず、場所を調べると、最寄りの電車の駅からは3キロちょっと。歩くのにはちょうど良い距離ですね。
ということで、4時半に起きて、まだ暗いうちに家を出て、市原の高校生たちが自転車で疾走する横を汗をかきながら歩いてやってきたのでした。
「イマイさん、歩いてきたの!この場所を歩いている人がいて珍しなって思っていたのですよ。」とKさん。
家で子供たちとも話すのですが、「バスって電車と違ってどこに行くか分からないんだよねー。」なんて思いがあるので、帰りの駅に向かう便ならともかく、他の場所に行く時に何だかためらってしまうのでして、こうしてのんびり不思議な小道やゆったりした川底を眺めながら歩くのです。
現場でタイルが張られる壁とキッチンの納まりを確認して、給排水の位置とレンジフードのダクトの位置を確認して、無事に進められそうです。
このところ、皆さんの新築の工事が少しずつ後ろにずれてきていて、年末が慌ただしくなりそうな感じですので、こうして早めに取り掛かっておかないと、昨年の12月のようにまたノガミ君に「正直しんどいです。」って言われちゃうので。
頑張りましょう。
2021.10.10
「引き出しがずれちゃったのです。」とNさんに言われて、お引渡し後にオイル塗装の指導でお伺いした時以来、まだ使っている様子を拝見できていなかったものですので、どんな様子かとても楽しみだったのでした。
「どうも、イマイさん、お久しぶりです。」とにこやかにNさんが迎えてくださって、まずは引き出しの調整を。
引き出しの後ろにクッションをつける場合とつけない場合があるのですが、(最近はソフトクローズレールを使うので、つけないことが多くなってきました。)そのクッションがつっかかっているとなぜか徐々にずれちゃうことがあって、終いにポロって取れちゃうことがあるのです。
それでやっぱりNさんの引き出しもクッションがついているところと取れちゃったところがあって、それを直して無事戻りました。
そのあとはNさんのちびっ子3人に時々囲まれながらお茶を頂いてきました。
(どうやらネイルアートが流行っているようで、お兄ちゃんまで爪がキラキラしておりました。)
楽しく使ってくださっているようで、その様子がNさんファミリー皆さんから伝わってきて、よい気持ちを頂いてきました。
ありがとうございました。
2021.10.09
今朝は朝から茅ケ崎のKさんのところに納品に出かけました。
先日、キッチンを作らせて頂いたKさんですね。
あのキッチンとソファに合わせて、ダイニングテーブルとテレビボードとソファテーブルを追加で作らせて頂いたのでした。そして、本日はその納品で、納品後にご主人と奥様とでオイル塗装を行なうのでした。ということで、その写真はないのですが、お二人の意気込みを見ているととても良い仕上がりになりそうで、また月末その完成した様子を拝見しにお邪魔してきます。
午後からは、いろいろ相談を重ねてきたウェブサイトのリニューアルの最終打ち合わせです。
HANA Shonanの石川さんからとても丁寧に仕事をしてくださる上地さんを紹介して頂いて、細かい点を見やすくしたウェブサイトに変えるためにいろいろと手を尽くしてくださっていたのでした。その成果が間もなくみられるというので、最終打ち合わせです。
今度は今までよりもさらにオーダーキッチンやオーダー家具のことが分かりやすくなると良いなという思いを込めて静かにリニューアルいたします。
そうそう、昨晩からのリクエストでハルカがチョコレートケーキを作ってくれました。いよいよ47歳で、私も静かに変わったのでした。
2021.10.08
内田雄介さん設計のリノベーションのお仕事で、少し古い集合住宅の最上階にステンレスをナラ材を使ったセパレートキッチンを作らせて頂きました。
もし、よろしければご覧になってくださいね。
2021.10.06
お昼から2回目のワクチンの接種がありましたので、半休頂いておりました。
アイさん、どこに出かけたら分からないけれどさようなら。
明日元気だったら会いましょう。
接種後、体調が崩れるのかドキドキしながら過ごしていると、メダカの居る鉢に緑色の虫が。
なんだ・・。
時間を追うごとにどんどん体が延びて、ハエか・・、カゲロウか・・、と思っている間にトンボになりました。羽化する時に立ち会えたなんてすてきな時間だ。
庭はモジャモジャ。
ご相談頂いていた家具の絵を描いたりして、具合が悪くならないようにぐびぐび水を飲むのです。
「アニキ、水をたくさん飲むといいよ。オレなんて外での仕事だからさ(塗装屋なのです。)、毎日2リットルは飲んじゃうからねえ。」というアドバイスをもらって、先日2回目受けたアキコはそれで無事に不調になることなく過ごしていましたので、私もそれに倣って頑張るのです。
2021.10.02
「イマイさんにとってはそれほどめずらしい形ではないかもしれないけれど、設えてもらうというのは本当に心地良いです。」
相変わらずさばさばしたYさんの笑顔。
まるで親戚の姉さんのうちに遊びに来たような感じですが、ここは柏です。
Yさんには、ナラの柾目材とステンレスを使った食器棚と下駄箱を作らせて頂きました。
たしかに珍しい素材の使い方ではなく、作り方も複雑というわけではありません。
でも、いつかどこかで見ていたような形で、家具の形もYさんご夫婦の佇まいもとても身近に感じさせてくださる何かがあるのでしょうね。
そういうふうに気の合う家具にすることができたというのは本当にうれしいことです。
あとでYさんが、こういう言葉をプレゼントしてくださいました。
柳宗悦さんの言葉です。
「工藝は伴侶であり、兄弟や姉妹である。共に一家で朝な夕なを送るのである。そうして吾々の労を助け、用を悦び、生活を温めてくれる。それらの者に取り囲まれて、この世の1日が暮れる。」
うれしいですね。
「工藝」とまで言われるととても恐縮してしまいますが、日用使いの家具を常日頃から作りたいと考えているものですから、とてもうれしい言葉です。
良い形は使いやすい形です。
使いやすい形は、いかにその人の暮らしに馴染んでいるかです。
いかにその人の暮らしに馴染んでいるかを知ろうとするには、その人とよくお話をして、その人のことを知ることです。
言葉にすると簡単なことですけれど、なかなか難しかったりします。
こうして、家具を使っている様子を拝見させて頂くこともその人を知るとても大切なこと。
そして、こういう気持ちも頂けてうれしいのです。
Yさんありがとうございました。
2021.10.01
Nさんの椅子が組み終わりました。
今回はヒロセ君と、ここから独立して一人で頑張っているコバヤシ君が来てくれて、二人で作業を進めてくれました。
コバヤシ君を始め、ムラカミ君やイトウ君やタツヤ君や、時にはずっと西に居るテライ君やカワグチ君やら、ついこの間出て行ったカナイ君やカイ君まで。
みんな出て行っちゃうけれど、以外と近い関係でいられるのは良いよね。
この後、オリジナルの5本脚の円卓とこちらもやはりオリジナルというかNさんと一緒に考えたハイスツールの制作に取り掛かります。
オヌマさんがなかなか忙しそうで、今回アイアンの5本脚とスツールのリングを制作して頂くのですが、少し時間が掛かりそうで、Nさんは「急いでいないからいいのですよ。」とおっしゃってくれて。
前回納品したキッチンたちと印象を合わせて作る今回の家具。
また良い形になりそうで楽しみです。
2021.10.01
天気予報で、「明日は雨が強いよ。」って言われる日は、雨戸を閉めるんです。
雨音がバチバチうるさいのだそうで、アキコにとっては。
私のいびきのほうがよほど大変だと思うのですが。
この雨戸が私は嫌いでして、パッと目が覚めても目を閉じているくらい真っ暗ですから、起きた気持ちがしないのですね。
はっ、朝かな。って目を開いて、おやっ目を開けたのかなって寝ぼけた気持ちで考えて、まだかなって再び目を閉じても、おやっ目を閉じたのかなって、何だか一人で楽しくなってパチパチやるのですが、そういうわけでもなかなか嫌なのです。
もっとぼんやり朝日が差し込んできて、ああ、朝だなって思えると気持ちがパリッとくるじゃないですか。
雨も好きなのですけれどね、雨戸は苦手です。
2021.09.30
昨日は結婚20年目の日でした。いつの間という感じですね、こども達の年齢を考えると「そうか~。」と思います。
記念日として特別にお祝いをされる方もいらっしゃると思いますが、平日でしたし、お仕事でしたし、私達は普通に過ごしました。お互い物欲もないのでプレゼントもなしです(笑)。
ただ、何もないのは自分がつまらなかったので、小さい鰯が安く売られているのを帰りのスーパーで見つけて、前から気になっていた「鰯のコンフィ」を作ってみました。(この他のメニューは、チイのリクエストのオムライス+野菜スープ+サラダでしたが)ガスで低温をキープし続けるのは難しく、レシピの写真のように皮がきれいなままにはなりませんでしたが、味はおいしく家族にも好評でした。今日のお昼は残りを使ってパスタにしました。いつもお魚は焼くか煮るかという感じでしたので、新しいレパートリーが増えてうれしいです。
「コンフィ」の意味を調べてみると、フランス語で保存するという意味だそうで、美味しい状態で上手に保存して無駄なく食材を使うための方法ということで、これからの理想の生活を象徴しているかのようだなと感じました。これからも変わらず健康に気をつけて一緒に過ごしていけたらと思っております。
2021.09.29
最初の写真で左側に立って磨きの作業をしながら見守ってくれているのがコバヤシ君。手しか映っていませんが。
私達の会社に就職目的で見学に来る人たちにはいつも伝えていることがあります。「私達の会社は一人一台の家具担当制で製作していくので、将来独立したいと考えている人には向いていると思います。」と。
そう説明して来てくれる人たちなので、5~6年すると辞めて独立していく人たちがほとんどです。では熟練の職人さんはいない工房なのね、と思われてしまうかもしれません。それが家具工房にとってどう思われるのかもわかりませんが、同じ形をずっと作り続けるなら生かせるのかもしれませんが、毎回新しい図面で仕様の異なるものを作り続ける私達の工房だと、柔軟に対応し続けられる力が必要なのかなと思っております。やり方は技術は3年ほどで確立されていくような気がしています。
さて、なぜこの話になったのかというと、数年前に独立したコバヤシ君がうちの工房で作業しているからです。
スタッフが3人だと製作のペースが厳しい場合が多く、助っ人としてお手伝いに来てもらっています。
ちょうど今は椅子の制作をしていまして、初めて担当するヒロセ君にアドバイスしながら進めていかなくてはいけないのですが、主任のノガミ君が大事な用事があってお休みしなくてはいけないこともあって、ノガミ君と同級生だったコバヤシ君がサポートについてくれたおかげでスムーズに製作が進んでいるのです。今までなかったことなので、ありがたく、ちょっと不思議な状況だなと思ってみているのです。
世間でいう、働き方改革とは異なると思いますが、お互いの利害が一致して納得しているのであれば、これからも色々な働き方に対応していくべきなのかなとも思っています。