2022.08.26
建築設計の仕事をされているMさんのご自宅兼アトリエにアイランドキッチンとバックカウンター(食器棚)を作らせて頂きました。
キッチンのデザインと設計はもちろんMさんが考えたもので、私はそれを実現できるように納まりを考えて作業を進めていったのでした。
キッチンの食洗機の納まりやコンセントの納まり、リビング側の引き戸の納め方(私が考えるといつも偶数枚にしてしまうので、今回とても勉強になりました。)、バックカウンターの引き出しの手掛けの見せ方など勉強になることが多いです。
こうして建築設計のお仕事をされている方々から直接キッチンのオーダーを頂く機会が多くなっていて、皆さんそれぞれ個性的な納まりを考えてくださるので私の引き出しは増えていくのですが、実際は毎日アキコと一緒に晩酌しているせいで、増えているのは私のお腹まわりだったりするのです。
夜が少し涼しくなりましたね。
2022.08.23
仕事の関係で自宅をずっと人に貸していて、このたび自宅に戻ることになったのできれいに直したいというKさんの依頼を建築設計の仕事をされているMさんからメールでご相談を頂きまして、築17年経つマンションでお仕事をさせて頂きました。
今回はオーダーキッチンを新たに作るというのではなく、今あるキッチンや洗面台の傷んだ部分をオーバーホールする形でリノベーションしましょうということで進んだ今回のお話。
文章で読むと、すべてを作り直すよりも今あるものを生かすほうが簡単に思えたりするのですが、実際は今あるものに合わせて、新しい形をはめ込んでいく作業は真っ白なパズルを組み立てていくかのように大変な部分があって、取り掛かってみないと分からないことも多かったりします。
内装を手掛けてくださったのはいつもの心強いkotiの伊藤さん。
今回は、伊藤さん、私たち、初対面の石屋さんの三者共同のリノベーション。
私たちの作業としては、キッチンは汚れた扉や引き出しの前板をオフホワイトの鏡面仕上げで再塗装して、ガスコンロからミーレのIHに交換して、グリルがあった部分は共材で塞いで、食洗機もリンナイの物からミーレに交換。
洗面室は扉の木口の接着剤が劣化して剥がれている部分を再接着。のつもりが軽く触るとどんどん剥がれてしまう部分が多かったので、急きょきれいに剥がして木口だけ再塗装。
もともとAEGの洗濯機が入っていたところには、今の自宅で使っているという少し大きめのドラム式の洗濯機をいれるということで、洗濯機の上に渡されていたコーリアンの天板をカットして、その隣のキャビネットを幅を狭くしたものを新設して、どうにか完了。
工房ですべて組み上げて完成の様子が分かるいつもの家具作りと違って、現場で試行錯誤しながら組み立てていくというのは、やはり大変な作業。
でも今まで傷んでいたものがきれいになって気持ちよく使えるのは、とても気分のよいこと。長く使ってゆけるものを長く使えるように整えてあげられるというのはとても良いことで、反面、新しくすることで暮らしかたや気持ちの持ちようが大きく豊かに変わるのなら新しくすることも大事なこと。
その選択のバランスというか、選択肢が、以前の習慣のように何もかも新しくしましょうという考えだけではなく、こういう方法で長く使うことができるという筋道が見えることで、いろいろな暮らしかたを考えてゆけるのですから、大変な作業ではありますが、とても気持ちのよい仕事でもあるのです。
2022.08.22
代々、工房には猫が居りましたし今はアイも居ることなので遠くへ行くことは難しいのですが、「年に一度は一泊だけ良いものを見に行きましょう。」と家族みんなで話していて、子供たちのリクエストというよりは私とアキコの興味を惹かれる場所にポツポツと出掛けるのです。
昨年はザ・プリンス箱根芦ノ湖へ。
昔のすてきな建物に泊まる楽しさを知ってしまったものですから今年はどこに矢印が向くだろうか、と思っていたら、アキコが「大谷石資料館」を見てみたいと、以前から言っていたのを機に、では栃木県へ向かいましょう。ということで、この週末を利用して行ってまいりました。
バイバイ、アイとメダカ氏とタニィ。
やはり体感できるって素晴らしいですことです。
石を切り出すというもの作りの困難さ、そして、最近打ち合わせの電車内で読んでいた谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を一言ずつになるほど、などと思っていた矢先でしたので、(こういうことを言うと大変失礼なのですが)あまりの絢爛さに食傷気味に感じてしまった東照宮の光と影。そして優しい光と時間が天井を照らしていた念願だった金谷ホテルの色と空気の中で休ませてもらって、そして一度見て見たかった中禅寺湖畔に建つ英国大使館別荘とイタリア大使館別荘。
そこに暮らしていた人たちの温かさに触れられたり、その土台を作り出す苦労の一端を知ることができたり、ととても興味深い二日間でした。
私たちの作る家具にその豊かさやうれしさを込められるように頑張っていきたいと思うのです。
2022.08.19
ダイニングテーブルは毎年メンテナンスしているのですが、 子供机は、勝手に物を動かすと嫌がられるのでしていません。子供達は習字やお絵かきなどの水を使った時とかしか拭いていないと思います。普段は消しゴムのカスなどのゴミを集めて捨てているだけでしょう。 2016年に制作して使い始めた2人の机。 ハルはナラ材、
チイはセン材のもの。
一度、2020年の5月にメンテナンスをしましたが、部屋の間仕切りを作るこのタイミングで、メンテナンスをすることにしました。 写真の通り、2人共がっつり汚れていました。 勉強・メイク・お絵描き・習字など、様々な汚れがついていました。 よく絵を描くようになったチイの机の汚れが手強かったです。 時々マンガブラックというインクを使うようになったのですが、除光液で落ちるのですが、うまく拭き取らないと伸びてすぐ乾いて、黒ずみが木目にはいってしまい落ちづらくなってしまっていました。
この机は無垢材を剥ぎ合わせたオイル塗装の机です。 作業としては、 まず固く絞った雑巾でゴシゴシ拭きます。 次に汚れた部分にセスキ炭酸ソーダ水を吹きかけ、ゴシゴシ拭きます。 次に、紙やすりで磨いていきます。 3Mのサンドペーパーで、100番→180番→240番→400番の順でかけていきました。 出てきた木の粉をクリーナーで吸い取り、 蜜蝋ワックスを塗り込み、 ベタつきがなくなるまで拭き取って終了です。 完全にきれいにはできませんでしたが、見た目が整ったのでよかったです。
「志望校に受かりますように。」と念を込めて作業をすると力が入りやすいと思います。
作業の都合で、先ほどの写真と反対側から撮りました。分かりづらくなってすみません。
次はどのタイミングになるかはわかりませんが、 あまりにも黒ずみがひどかったら、鉋がけなど考えなくてはいけないなと思っています。 メンテナンスセット(セスキ炭酸ソーダ水・紙やすり・蜜蝋ワックス)を揃えておくと、気づいた時にすぐできるのでよいと思います。
※メンテナンスは、その家具を購入したお店に方法をご確認の上行ってください。 フリーハンドイマイでお求めになった方で、無垢材オイル塗装仕上げのお客様は同じ方法で行えます。その他の仕上げのお客様は確認いたしますので、メールにてお問合せください。 よろしくお願い致します。
2022.08.15
つい最近チアキが部屋を出ていく機会があって、と言っても子供部屋を出て隣にある階段を上がってすぐのオープンスペースを部屋にしたのですが、今まで窮屈だったチアキにとってはこの場所は仕切りが無いけれどもとても快適だったようで、以前から家族の中で話題にのぼっていた子供部屋の仕切りが完成するまでここに居ると言い出して、仕事から疲れて帰って部屋で着替える前にチアキが過ごすスペースを通るたびに沈黙のプレッシャーを受け続けていたのであります。
「年内には完成するから。」なんて伝えてありましたが、たしかにチアキのスペースは机に向かう椅子の上か、ベッドの上しかなかったからなあ。
これは早く終わらせないといけないなあ、と思いましてこの夏季休暇を利用して部屋の中を仕切ることに。
居場所は変えずに奥がハルカで、手前がチアキ。ベッドと机をそれおぞれの部屋に置く関係で、ハルカの入り口は幅48センチしかない(せまい!)その代わりに皆の干渉を受けにくい奥のスペースを独り占め。
チアキは入口は少し広くて中もちょっと広いかお姉ちゃんと同じくらい。その代わりに手前にある分、アキコの干渉を受けやすいけれどね(笑)
夜の感じもなかなか良いのです。
2022.08.15
トップガンは両親が連れて行ってくれて家族で観にいきました。 当時は近くに映画館がなく、映画を見にいくのに横浜へ電車で出かけていました。
せっかくの映画館だからと、あまり買ってもらえなかったロッテのアーモンドビックバーを買ってもらえたのに、映画を見ながらいつどうやって食べたらいいのか分からず、ずっと握りしめていてドロドロに溶けてしまったのを覚えています。
映画を見終えた後、 母が開口一番、「いい映画だったね。でも、最初のデートであんなキスとかしないわよ。」と言ったのです。 父は、「なんでトップガンを見て始めにその話になるんだ。」とあきれたようにしていたことを思い出します。 でも、小6中2の子供たちと一緒に観たのなら、私も多分同じ話をしたかも、と思ったのでした。 あんな大画面でラブシーンを見たらドキドキしてしまいますから。(笑) 母とは似ている部分が多いと思っています。
今回のトップガン マーベリックは、当時を思い出して父と母と私の3人で見にいきました。(兄は平日休みが無理だと思ったので声かけませんでしたが。) 高齢になった父は、呼吸器系が弱くなってきてしまい治療をしているのですが、出かけている途中で咳が止まらなくなったり、苦しくなるのが辛くてあまり外に出かけなくなってしまっていました。 ですので、実家から近く車で行きやすい映画館に行くことにしたのです。 まだそこは間引きシートとなっていたので、鑑賞中のコロナ感染の心配も和らぎました。
「自動操縦の時代。人的被害も最小限で済む、もうエリートパイロットはいらないんだ。」 という衝撃的な始まりから、最後まで、見たいと思っていたものをすべて見せていただいて、トム・クルーズはやっぱりいつもすてきですごいなぁと両親と話しながらお昼を食べて帰りました。
帰宅後、ダイスケさんにその話をすると、 「へー、よかったね。トップガンちゃんと観たことないんだよね。観てみようかな。」 「えっ⁉︎」 ダイスケさんに対して、信じられない!と思うことって今までないのですが、今回ばかりは驚きました。 他のトム・クルーズの映画は全て見ているのに、トップガンを観てないなんて…。 これからちゃんと観てもらおうと思います。
そして、後日「あの後、また映画館に行ったんだよ。」と父が話してくれました。 予告で役所広司さん主演の「峠」が流れていました。 司馬遼太郎さんの小説を前に読んでいたそうで、調べたら最寄りの駅前から同じ映画館へのシャトルバスが出ていて、ひとりで観に行くことができたそうです。 一緒に出かけたことで、「映画を見に行くことはできる。」と自信を持ってくれたのかしら、と思い、なんだかうれしかったのでした。
また機会を見て一緒に映画を観に行こうと思います。
2022.08.11
今日から夏季休暇なのですが、私たちのところではみんなで少しずつ予定をずらして休む形を採っているので、ノガミ君とワタナベ君とヒロセ君は作業を続けていて、私はアイにご飯を上げたら、アキコと一緒に山本さんのところに。
素焼きが終わって色を付けにやってきました。
筆を使って色を付けていく方法や、釉薬をどぶ付けにする方法、その色を乗せ方の加減のしかたなど、土を固めて焼くことでできあがる形の難しさをあらためて教えてもらいまして、終始、おどろきの連続。
普段何気なく使っている器って、これほどの手間暇がかかっているなんて、頭で知っていたつもりでいることと体験してすることの違いに驚くのでした。
表札と水鳥は色がのり過ぎないように調整しながらどぶ付けまで完了。思ったような色に仕上がると良いな。
アキコが作った畔地さんのライチョウをイメージした鳥もとても良い顔。こちらは山本さんに白いツヤのない釉薬を塗ってもらって完成の予定。
もの作りの楽しさや大変さをあらためて教えてもらったのでした。
2022.08.10
お盆休みですね。私達は8月11日(木)から8月16日(火)の間、工房・ショールーム共にお休みをいただきます。 家具やキッチンについてのご相談・お問い合わせ・カタログ請求、木製雑貨のご注文についてのメール・お電話等の返信に関しましても、すべて8月17日(水)から順次対応させていただきますので、ご了承ください。 キッチンカタログ請求・木製雑貨ご注文分の発送につきましては、8月10日の午前中までにご連絡いただいた分に関しては休業前に発送の手配をさせていただきます。 それでは皆様どうぞよろしくお願いいたします。
2022.08.10
真っ白じゃなくて少しグレー掛かった白。
福原さんが選んだ色は少しくすんだ白なのですが、鮮やかではないから目に優しい感じ。
壁も同じ色で塗られているため、できあがると爽やかな印象で整ってくるのでしょうけれど、これから大変なところ。
古い集合住宅特有の壁や床の歪みもあったりして、どこでバランスを取るのか、ノガミ君が頭を悩ませながら、まずはコンロが組み込まれる壁付けのキッチンの設置がおおかた完了。
気持ちも爽やかでありたいところですが、今月は夏季休暇を挟むことからかなり慌ただしくなりそうなので、常に気持ちが忙しない。
2022.08.07
お久しぶりです、Hさん。
Hさんは、「みんなに感謝 」のHさんです。
9年前にご依頼頂いた家具は新しくその家に住まわれる方のために置いてきて、この新しい家に合わせて小さな家具の相談を頂いておりました。
懐かしい再会で、久しぶりにお顔を見て、はっとうれしくなりましたね。
たしかあの頃はお子さんもいらっしゃらなかったような。すっかり賑やかなファミリーです。
そしてこの家はマドリヤさんが手掛けたということで、いろいろなところでつながっていることに再び感謝の気持ちで一杯なのでございました。
そのHさんにお話し頂いていたのは、キッチンの向かいに作業台を作ってもらっていたのですが、その下のオープンになったところを使いやすくしたいということ、そして、ご主人の思い入れが強かったテレビボードを手放してしまったので、今度の暮らしに会うようなシンプルなテレビボードを作りたい、ということでした。
どちらの家具も取っ手に特長のある形で、食器棚のほうは白いマットな仕上がりのメラミン化粧板を使って木口は滑らかに見えるように塗装で仕上げ、その上にブラックウォールナットの無垢材を加工した手掛けを練り付けています。
食器棚自体も不思議な形で、左に食器をしまう引き出しがあって、真ん中は空間が開いていて(ここにはお手持ちのワゴンが入る予定)、右は上に小さな引き出しがあるだけ下にゴミ箱が置かれる予定)。
テレビボードのほうは三角形の端部をテーパーにしててっぺんに丸みをつけたHさんからリクエスト頂いた優しい印象の取っ手。
こちらは、デスクのような役割の窓台と高さを揃えましたので、落ち着いた印象になりました。
家具はこれですべてそろって今度はエントランスとなる庭を検討するのだそうです。
ちょうど私の自宅でも庭を考えていたのですよ、とHさんのお話を聞かせて頂いて、また魅力的な場所になりそうなお話でした。
できあがったらぜひ拝見させて頂きたいです、楽しみにしております。
2022.08.07
この頃になって、以前からいくつかやろうと思っていたことを済ませることに。
済ませるなんて言うとちょっと素っ気ないけど、済ませてしまいたいのだ。
まずは、展示室の奥にあるちびっ子たちが遊ぶための部屋の障子をきれいにすること。
過去にここを出入りしていた猫次郎たちがびりびりと破いたまま、6,7年は経っただろうか。
みっともないのも慣れっこになってしまっていたので、これは良くないと思いつつもまたしても数年が経ちようやくこのタイミングで、タケイシさんに枠を組んでもらって、先日障子を張って入れ替えたのでした。
そして、今度は天井の灯り。
もともと中古のプレハブの大きめの倉庫を組み上げてできたこの工房なので、たいへん質素だったこの2階を一つの部屋のように見せようと思い立ったのが12年前。
「模様替え」https://freehands.exblog.jp/12647957/ 古いパンチカーペットを剥がして、濃い色の綺麗なカーペットを敷き直して、壁を塗って、天井を張って、キッチンを据えてと、自分たちでコツコツやって来たのですが、唯一心残りになっていたのが、蛍光灯。
天井を板張りした時に変えておくのだったなあ・・、って思い続けていたのですが、このタイミングでLEDのダウンライトに交換。
もともとついていた蛍光灯を外すと板張りになっていなくてジプトーンが丸見えになっちゃうので、それを隠すようなケースを竹石さんに作ってもらったのです。きれいにできあがったのですが、蛍光灯は天井下地を中心についていたので、ダウンライトの中心がずれちゃったのはご愛嬌。
でもこれでまとまりある感じになったかな。
続いて考えているのが、皆さんが良く希望されるステンレスのキッチン。
数年前に私の好みで天然石のキッチンに変えちゃったものだから、ステンレスの印象を確かめてもらうのに、私の自宅まで見に来て頂いたりして、皆さんにもご足労をお掛けしていたので、これを気にちびっ子ルームの一角にステンレスのキッチンを1台据えることに。
こちらはワタナベ君が受け持ってくれています。
そのような感じでみんなでコツコツとやっております。
今日はこれからHさんのところに納品です。
秋にはそのキッチンが見られると思いますので、よろしければ見にいらしてください。
2022.08.06
サクラのベッドフレームを本日ようやく納品。
ぺリアンの印象に近づけることができたでしょうか。
1年くらい経った頃にこの印象の良さがよく分かってくると思っているのです。
楽しみですね。
2022.08.03
7月に予定していたいくつかのキッチンの設置工事は、なかなか納まりが難しい部分がありましたようで、少しぽかんとした気持ちでおりましたが、8月に入ってようやくいろいろなことが動き出します。
まずはFさんのキッチンカウンター。最近不思議なことに相模原市と茅ヶ崎市を行ったり来たりしていて、まずは相模原のFさん。
もうかれこれ10年以上のお付き合いになる設計士であるFさんのご親戚のお宅に作らせて頂きました。
「おしゃべり 」や「同級生 」で見られたあの優しい表情はまだこのタイミングではうかがい知ることはできませんが、もう少ししたら現れてくるかな。
施工会社のタカセイさんは葉山工務店さんからご紹介頂いた建築工房さんで、葉山さんと同じようにとても仕事が丁寧で、監督さんの温かみのある印象も同じ様子で、いろいろとお世話になりっぱなしです。
この家具も制作の都合上細かく分割して作りづらかったのですが、その搬入にひと苦労。監督のOさんが足場をばらしてくださって、大工さんも手伝ってくださって、無事に室内に運び入れることができたのでした。
しばらくしてFさんも汗が止まらない様子でやってきました。
「駅からの道は日影がなくってたいへん、たいへん。」って、和やかな空気で定例が始まりまして、その傍らで、ノガミ君とタケイシさんが丁寧にレーザーで位置出ししていて、やっぱりみんなで作っているんだよねー、という感じ。
次回は、月末あたりに白い食器棚を持ってくる予定。
慌ただしい8月がこうして始まりました。
2022.07.31
最初に自宅のオープンハウスをした時に、「あの、トイレも見せていただいていいですか?」とお客様から言われて、気づいたのです。何組かの方はトイレ収納のご案内をし忘れてしまっていたな、と。
トイレのドアを開けっぱなしにはしませんし、そのまま前をスルーしてしまっていましたね。
お客様も場所的にちょっと言い出しづらい部分もあったのかもしれませんね。失礼いたしました。
でも、ご案内した数名のお客様から、「トイレ収納って、いくつかのパターンから選ぶしかなくて。こういう風にもできたのですね。」と時々耳にしますので、ここでご紹介させていただきます。
我が家のトイレ、1枚目の写真が1階のトイレです。「落ち着く空間にしたい。」と伝えてあとは福原さんにお任せしました。
トイレにこんなに大きな窓があるのはどうなのだろう?とはじめは疑問に思っていたのですが(福原さん、すみません。)、日中この障子の自然光の明かりの中で過ごす時間の落ち着くこと。
また、夜は、照明が背中からドアに向かってあたるので、障子に影が映ることもなく外にどう映るのかを気にして行動する必要はありません。建築設計のすばらしさを感じました。
収納は、窓の上部に合わせた引き戸の収納になりました。大きさは、内寸1303×378×奥行220mmで、この奥行だとひとつ30m以上の大きめのトイレットペーパーは前後にずらして置くことになるので注意です。棚板を真ん中に1枚つけました。扉を開けてすぐ見えてほしくないものはKEYUKAのケースに入れています。消臭スプレー缶を見えないように立ててしまいたい場合には、棚板の一部を加工する必要があると思います。
2枚目の写真は2Fのトイレ。できるだけ小さくコンパクトにしたかったトイレ収納。娘二人がいる我が家では必要最低限のものは入れられないと困るので、この形に。中に無印の収納ケースを使い、不意に開けられても中身が見えないように収納できました。大きさは、内寸で644×414×奥行209mmです。
設計士さんの福原さんはタイル選びは私に任せてくださいましたが、
このタイルを見せた時は「え、これ⁈」と驚かれていました(笑)。 新宿の戸山にあった祖父母の家のにも、おばさんが住んでいた昔の練馬の家にも、昭和の家にはどこにでもトイレやお風呂場、洗面所に使われていた昭和を代表するこの玉石タイル。今では全く見なくなってしまいましたね。
「金物やタイルとかの建築資材もいいなと思ったらその時に手に入れておかないと、もう作っていなかったりなくなってしまうことは多いからね。」と福原さんもおっしゃっていました。
どこに行っても見られなくなってしまうのは嫌なので、トイレの床に使うことにしました。
娘たちの記憶のどこかに残ったらうれしいですね。 「ひいおばあちゃんの家に使われていたタイルともお揃いなんだって。」と。
途中からタイルのお話になってしまいましたが、
トイレの収納でお求めの形がなくて困っているという方がいらっしゃいましたら、オーダー家具という選択もありますので、ご相談ください。
2022.07.25
実家でお父さんとお母さんの元気そうな様子を見て、お昼ご飯をごちそうになって、ぺちゃぺちゃしゃべったら、さて工房に戻りましょう。
アキコを家の前で下ろして、工房に着くとまもなく、アイが帰ってきた。
日中はつまらないだろうからと外に放っておいているのですが、どこかで私が帰ってくる音を聞きつけているらしく、こうしてそぅっと帰ってくる。
とりあえずご飯を上げて、しばらく仕事をまとめ直してひと段落したところで、「今日は外に出ないの?」と聞くと、「うん、今日はもういいの。出ないの。」というので、少し早く工房を閉めて帰宅することに。
お風呂に入って汗を流したら、アキコが「日が落ちる前だから外に出ましょう。」ということで、ピーズさんからお中元で頂いたトウモロコシを焼いて、先ほど実家で頂いたビールを開けてひと休み。
「おーい、だれか、せっかくだから二人の写真を撮っておくれよ。」と子供たちに投げかけるもあまり反応がよろしくない・・、のでしたが、それを見かねてハルが「しかたない!」とパチリ。
受験生を酔っぱらいの二人に突き合わせてしまいまして、おぉごめんよ・・。
2022.07.25
「明日は私実家に行ってくるわ、ビール、もらっちゃったから持って行ってってお母さんから連絡もらったからさ。」
「そうなんだ。こっちは明日はね、午前中に東林間にIさんの現場で打ち合わせて、そのあとは町田のSさんがいよいよ塗装をするので、その塗り方を教えに行ってくるよ。」と伝えて、「じゃあ、帰りに立ち寄るよ。」という約束をして、まずは日曜日の午前中はIさんのリノベーションの現場まで。
ちょうど解体が終わったところということで、現場確認するのによいタイミング。日曜なのに監督さんもいらしてくださって。
「いやあ、実はこのパネルの納め方がね、どちらが良いのか確認したくてね。」とゆったりした物腰でお話しされる年輩の監督さんでしたが、気づくところが細かくて家具屋が気にするところを指摘してくれて、やはり年季が入った方は見るところがきちんとされていてひと安心。
納期についても私たちが立て込んでしまっているのを融通を聞かせてくださって、キッチンだけは少し遅れても大丈夫な状況を組んで頂いて、ありがたい限りです。
それでは頑張って制作に入りますね。
その足で町田まで。
「シンク下の引き出しが配水管のエルボを閉めるナットにちょっとこすってしまうのですよ。」と伊藤さんに言われて、再加工した引き出しをセットしたら、あとはSさんが来られるのを待つだけ。
そうか、そうだったのか、とこのできあがった空間を見てあらためて納得したのでした。
Sさん、スクラップブックにきれいにたくさんのインテリアの事例を切り抜いて、毎回の打ち合わせごとに持ってきてくださって、そのたびに載りが乾いてしまった写真が数枚ひらひらと落ちるのですが、それも丁寧に集めていらっしゃって、私はてっきりさんの思いを全部聞けていたと思っていたのですが、そうか、こういう印象にしたかったのか、とあらためて気づかされました。
築15年、20年くらいのこの家は良くあるオレフィン化粧板の建具が入っていたのですが、それをSさんご家族皆さんで塗装したそうで、うまく木目柄の凹凸だけが残って、ブルーグレーに塗りつぶされて、さらにはみんなの塗りの腰やらがかえって良い表情になっていて、この場所によく似合っている。
タイルの色やキッチンの背面の壁の色などうんうんとうなずく組み合わせで、こういう空間にしたかったのですね。そこまで気が付けずにすみません。なんて一人でうなずいておりましたら、
「こんにちはー。」と大きな声でお兄ちゃんが入ってきた。
「こんにちは、もう夏休み?」
「ううん、まだなの。」と言っておりましたが、肌はすっかり日焼けして真っ黒、表情は塗装が楽しみなようでニコニコしています。
続いてお姉ちゃんも同じく日焼けして、打ち合わせの時の物静かな印象はどこにもなく、溌溂とした表情で「こんにちは。」
Sさんも間もなくやってきて、ご主人もやって来た、ヤァヤァヤァ。
まずは引き出しの外し方を説明して、なかなか容量の良いお兄ちゃんがお母さんやお父さんに説明をしてあげたりして。
全ての引き出しを外した後は毛羽だった表面をやすりで磨いて・・、と説明しているうちに今度もお兄ちゃんがすでに始めている。
「そんなにごしごし磨きすぎなくて大丈夫だよ。」とお父さんが伝えるけれども、「ほらここがちょっとケバケバしていて・・。」と、おっこれは意外と細かい仕事が好きなのかな・・。とちょっと期待する私。
磨いた後にオイルを塗りすぎないように延ばしながら塗っていきます、という説明の時も一生懸命研磨を続けて。お姉ちゃんは手つきが成れているのがとても丁寧で過度になることなく表面をきれいにしていきます。
と、塗り方拭き取り方を一通り説明して、さてこれで説明は終わりましたので、みんなで頑張ってくださいね、と伝えようとしたら、お兄ちゃん、なぜかふてくされてしまって・・。
お父さんとお母さん曰く、どうやら疲れてしまったらしい。
おやおや、これから大変なところですが頑張ってくださいね、良い自由研究の課題になったのではないでしょうか。いろいろなことに興味を持つこと、ワクワクすることはとても心地よいものですものね。
では、次回はお引越しされた頃にあらためてお伺いします、ありがとうございました。
と、さようならを告げた後は、アキコの実家まで。
2022.07.21
友人であり、建築設計の仕事をしていて、我が家の設計もしてくれた福原さんとただいまお仕事しております。
今回は白いキッチン。でも真っ白ではなくて、少しグレイが入った白。福原さんが数年前から持っている塗料メーカーさんの色見本帳と私が今回新たに取り寄せた色見本帳の色がなぜか同じ品番でも変わっちゃっていて、さあたいへん。こんなこともあるのだなあ。
福原さんが以前に作ったというA4サイズの色見本を奥から探し出してくれて、無理言ってそれをお借りしてどうにか指定色で完成。
お豆腐というよりは豆乳のような色というのかなあ。(どちらも同じ豆だけど・・。)際立っていない色というのは見ていて優しい印象です。
もう少しで設置工事ですが、いつもながら福原さん逃げが無いので、リノベーションなのにこの割付で無事に納まるのか‥が今から心配なのです。
2022.07.22
先日、無事に設置工事が終わってご新居で落ち着いた暮らしがスタートしたHさんのところにお邪魔してきました。
リンナイのクラシカルなガスオーブンが置かれた印象的なオーク材で囲まれたキッチンの空間。
「いつかご自身でここで教室を開かれたりする予定があるのですか。」
「いえ、特にそういうつもりはないのですけれどね。以前仕事でお料理のお手伝いをしている時にこのオーブンの相性がすごく良かったのです。」
そういえば、Hさんってうちをどうやって知ったのかなあ。以前に聞いていたような気もするのだが・・。
「Hさん、私たちを知ったきっかけって何だったのですか。」と単刀直入にお聞きすると、
「以前私が藤沢のほうで暮らしていた時にキッサコさんのお料理教室に参加させてもらったこともあって、その時にイマイさんが作られたキッチンを見ていたんですね。」
あらまあ。
「そう、もうだいぶ前になるんですけれど、それからいつか自分の暮らしの中にもイマイさんに作ってもらった家具を迎え入れたいなって思っていたのですよ。」
そういえば、そうでしたね!
ちなみにこちらがキッサコさんのキッチン。懐かしい。
–その日まで –
「今回は建売なので、キッチンは実現できませんでしたが、こうして既存の形をうまく生かしてきれいに納まってとてもうれしく思っています。」
「それと、またいつか食に携わる仕事をしていきたいなって今考えていて、今年はその準備期間。来年から活動できたらよいなっていろいろ検討中なのです。」
うれしいお話です。お料理教室をされている皆様もそうですし、設計のお仕事をされている皆様もそうですが、私たちが携わらせて頂いた家具や空間をきっかけに自分の道を開いていらっしゃる方々が多くて、本当にありがたく思うのです。
今日は、オイル塗装の家具のお手入れ方法を奥様と夏休みに入って元気有り余るお兄ちゃんに説明して、さらにちょっとアルカリ焼けが出てしまったという部分のお手入れ方法をお知らせし、引き戸の動きを軽くするお手入れの仕方などを説明して終了。でも、Hさんへのお仕事はこれで終わりではなくて、このあとガス工事が入ってガスオーブンが使える状態になったら、今度はその背面にタイルを張るのです。
そこまで終われば、このキッチンの空間は完成。
その時が楽しみです。
まずはお気に入りのタイルが決まったらまたご連絡くださいね。今日はありがとうございました。
2022.07.15
サクラのオイルフィニッシュの印象。
2022.07.13
今から16年前に制作したリビングボード。茅ケ崎のEさん のところに作らせて頂いた家具です。
シナ合板とブラックウォールナットを使ったシンプルな形で、Eさんにはこの家具を制作したのはテライ君って話していましたが、カワグチ君でしたね。そうか、カワグチ君がその頃にはもう居たんだっけな。今ではテライ君は島根で、カワグチ君は福岡でそれぞれ家具作りを頑張っています。
Eさんその時のことをまるで昨日のことのように話してくれて、私のほうが「ははあ、そうでしたか。すっかり頭から抜けちゃって・・。」なんて苦笑い。こうして16年前に出会った人とお話をしているとまるでお客様というよりも懐かしい友達のようで。
そんな感覚が変わらないお人柄のままでよかったと言って頂ける要因なのでしょうか(笑)うれしいことです。
しかし、16年使い続けたとは思えないくらいにきれいに使っていてくださって、当時ホワイトのオイルで着色した白さは抜けてしまっていますが、シナ合板の生地の色のような透明感がまだ残っていて、ウォールナットはすっかり色が抜けて赤みが増して、それはとてもよい感じなのでした。
そして、今度の新居にこの家具を持っていくのだということで、ひとまず取り外して工房で預かることに。新居となるマンションの内覧会が間もなく開かれるなので、そのタイミングで現地を確認させて頂いて、どの部分をどう使って新しい家に馴染ませられるかを考えていく予定です。
どんなかたちに生まれ変わるだろうかね。
2022.07.12
瓦屋根となるのはセラミックストーンであるデクトン。今回Hさんが採用したのは、表面が石のように緩やかに凹凸のあるシリウス。
奥様と一緒に古刹の佇まいに一緒に浸る時間を大切にしていらっしゃるというHさんにも大変喜んで頂けて、「ほんとうに荘厳な建築物のようです。」といううれしいご連絡と共にお気に入りのアングルで撮った写真もと添えられた下から見上げるテーブルの写真はなるほど建築物そのままの印象で、その絵はいつかまたお見せしますね。
制作を担当したヒロセ君もホクホク顔で戻ってまいりました。
今度食器棚と一緒の様子を拝見させて頂くのが楽しみです。
2022.07.10
Charlotte Perriandのデイベッドの写真をSさんから見せて頂いてからようやく形になりました。フレームの厚みと脚のバランスがなかなか絶妙で、あまり脚を内側に入れすぎちゃってもおっかないし、外に出しすぎると野暮ったいし、そのあたりを写真家でもあるSさんとあれこれ悩みながら形にしていきました。このあと、オイルで塗装していきます。オリジナルの印象に近づくのは使い始めてサクラのが日焼けする1年後くらいでしょうか。使い込んで完成する形ですね。
2022.07.09
先月30日に食器棚の設置をしたHさんの新居に再び。
前回は食器棚とパントリー代わりになるオープン棚に引き戸をつけるという工事でしたが、今回はその手前にキッチン周りです。前回もなかなか大変だったのですが、今日のほうが大変になりそうだと想定していたのですが、早い時間にノガミ君から「作業が終わりました。」という連絡が入って安心したのでした。
すてきな立地が見つかってそこに建つのは建売住宅ということで、仕様があらかじめすべて決まっているので、当初はご飯を作ることが大好きだというHさんですからキッチン自体も作りたいと考えていたのですが、そこはどうにも難しくなってしまって、それではキッチンを囲うように使いやすい家具を作っていきましょう、ということでスタートしたこのお話。
建売と言っても、このお話がスタートする頃に建築が始まったので、少しでも家具を設置しやすい状況にできたらよいなと思って、打ち合わせの途中で出てきた「キッチン対面カウンターも木に変える」というご要望を無駄なく進められたら良いなと思って、Hさんから販売会社さんに対面カウンターが無い状態で引渡できるかどうかと建築側にとってはイレギュラーな相談をさせて頂いたりしたのですが、やはり仕様変更は難しいということで、既存のカウンターの上に木のカウンターを被せる形にしたのでした。
本来はカウンターなら無垢材で作りたかったのですが、上から被せる形で、L形で、となると木の動きが結構出ちゃうとあとあと調整が難しいと考えて、突板でウレタン塗装する形で仕上げています。
どうしても斜めに加工する部分が縮んで隙間が空いたり、カウンターの上面が縮むことが多いので、そこに反りが加わるとちょっと大変だったりするもので。
そのカウンターは既存の白いカウンターよりも大きくすることで下の収納はきちんと奥行を確保した収納にすることができました。
それから、側面も同じように化粧して、そして、システムキッチンの面材も既存の濃い色のものを外して、食器棚と同じく万代建材さんに作ってもらったホワイトオークの突板に交換したのでした。
こうすることで、今までのキッチンという空間の印象や質感が大きく変わったのでした。リノベーションとまでいかなくても家具をうまく工夫して設置することで、その場所の意味がその人にとって大きく変わるというのはとても素敵なことです。
猫が眠りにつく前に寝床の上をぐるぐる回って寝心地良く場所を整えるように、自分が長く過ごす場所を気持ちよく整えることで安心する場所ができるというのはとても大切なことだと思うのです。
2022.07.05
Mさんはご自身のアトリエを持つ設計士さん。そのMさんからキッチンと食器棚のご依頼を頂いて、今まさに仕上げの最中。
節のあるナラ材を使った荒々しい表情の中にこのような繊細な手掛けが入ると急に物静かに見えるのはなぜでしょうね。
表情がもたらす効果と形状がもたらす効果って小さなことでもとても大きく感じます。そこにその人の好みがあって、好きとか嫌いとか良いのかよくないのかはきっとほんの小さなことなのですがそれが分かることできっともっと豊かなその先が見えてくるはずです。
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