夏休みのはじまりはじまり~おうちパン教室!

2018.07.25

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夏休みが始まったことを肌で感じるイベントとなりました、藤沢さんのおうちパン教室。試食の時間には「おいし~い!」「もっと食べた~い!」とかわいい歓声。いいですね~。お家で、今日作ったタネで焼いてみなね。
「自分でやってみる」ってことが大切なことはわかっているのですが、時間や状況など、大人でも色々躊躇してしまったりするものです。どんなきっかけでも、体験したことで、はじめの一歩。楽しかった、また作ってみたいと思ってもらえていたら嬉しいですね。
次回は、明後日7月27日金曜日・8月21日火曜日開催です。
お問い合わせはこちらから → 夏休みキッズパン教室!
*ご参加いただいた皆様、お写真掲載へのご協力をしていただきありがとうございました。

ブラックウォールナットのキッチンと背面収納

2018.07.21

2018072100220180721003Mさんのところに出掛けてきました。
ステンレスのバスケットの受け材の調整と、オイル塗装のお手入れについてご説明に伺ったのです。
作ってみないと分からなかったのですが、いつもより大きめのバスケットだと根菜をどしどし入れて重くなってくると、フレームが少したわむのですね。そして、そのまま引き出すとシビアに作っていた受け材からフレームの縁が外れてしまうことが分かり、もっとかかりの深い受け材を作って取り付け直してきたのでした。
取付完了後、お話上手なご主人が留守の奥様に代わっていろいろなキッチンの様子を聞かせてくださいました。
食器洗浄機と引き出しの関係、特徴的な段々構造のステンレストップの使い心地、ご実家から送られてくる玄米のおいしさ、鉄瓶でできた染みの落とし方、ざらついた天板のお手入れの方法など、男二人でワイワイお話させて頂きました。
Mさん、ありがとうございました。

夏休み!おうちパン教室

2018.07.20

今日終業式のところが多いのではないでしょうか?
うちの娘たちもあゆみと通知表を持って帰ってきました。小学生と中学生では結果を見る真剣さがかなり異なりましたが。(笑)
それと同時に夏休みの宿題も持って帰ってきました。悩みの種の「自由研究」。今年はパン作りはいかがでしょうか?
寒川町のパン教室おうちパン主宰の藤沢真美さんが私たちのショールームでパン教室を開いてくださることになりました!
すでにご予約が埋まっている日もあるそうなので、興味のある方はお早目にお問い合わせくださいね。

★おうちパン講座より★  ~~基本のドデカパンピザ風~~を作ろう!!
日時:・7/25㈬ 10:00~11:30 8名様 (満席になりました)
   ・7/27㈮ 10:00~11:30 8名様
   ・8/21㈫ 10:00~11:30 8名様 (満席になりました)
場所:寒川町倉見注文家具屋フリーハンドイマイ 2階ショールーム ※駐車場あります
材料費:1000円 (兄弟割引あり。2人目以降参加の場合500円)ミニ試食付き♡
持ち物:エプロン(なくても大丈夫です)スリッパ(あればご持参ください、上履き可)保冷バッグ(ランチバックサイズ用)保冷剤
※作った生地を持ち帰りご自宅で焼き上げるレッスンになります。レッスン後はパン生地をおうちになるべく早くお持ち帰りしてくださいますようお願いいたします。
夏休みのお子様の素敵な体験になるように、楽しく、美味しくレッスンさせていただきます♪

皆様のご参加をお待ちしております!うちの子の課題も何にするか早めに相談しないと。

色いろいろ

2018.07.19

20180719001小平のFさんを訪ねました。
先日、世田谷のOさんのところに納品した本棚を見てご連絡をくださったのでした。
Fさんは1年半前にご実家をリフォームされる際にキッチンと食器棚のオーダーを頂いたFさんです。
「お久しぶりです。」
暑さを置いてきたような物静かなダイニングとキッチンのわきにある小さな小さな扉を開けると隠し部屋のような天井がぐぐっと高い部屋が現れました。
屋根の勾配が現れていて、一昔前の不思議な作りの部屋が現れたのです。
「ここにショーケースを作りたいのです。」
なるほどなるほど。
いろいろとお話を聞いて実現可能かどうかを探っていきます。
そして、その答えはまた今度です。
でも、今日は久しぶりにFさんのキッチンたちに会えてよかった。
お子さんもすくすく大きくなって、(「・・おとうさんだれとはなしているの?」「イマイさんだよ。」「イマイさんか。」とFさんとお話している向こうで、奥さんとお子さんの声が聞こえてきます。)この空間にもいろいろな色が現れてきました。
実現するかどうかはこれからですが、楽しみなのであります。

Hさんのところへ

2018.07.18

先日、工事が完了したHさんからは、ありがたいことにその後もちょこちょことご相談を頂いているのです。
先日ご相談いただいていたのが、ダイニングチェア。
ショールームで打ち合わせに使っている椅子なのですが、掃除のときに動かしやすい椅子が良いということで軽く作ったのですが、それがここに来ていただく皆さんになかなか好評で、Hさんにも気に入って頂いて、新しいダイニングに作らせて頂くことになりました。
材は、軽さを考えてアルダーを使って作ります。
そしてもう一つは、ディスプレイできるシェルフです。
Hさんはリフレクソロジーの先生でご自宅のアトリエで施術も行っているので、ここにいらしてくださる皆さんに読んでもらいたい本を置きたい、というご相談です。
こうして、少しずつ皆さんの暮らしを整えるお手伝いができること、うれしいことです。
みなさん、何でも聞かせてくださいね。
お話して、思いを膨らませて、それを丁寧にまとめて形にしていくのが私たちの仕事です。
なかなか私たちだけでお話を進めていくのは苦手なので・・。
「そこはプロの意見にお任せします。」という言葉よりも「イマイさん聞いてください!」と言ってもらうほうが安心しますので。

夏のクレミル-木工教室-を開催します。

2018.07.18

20180706002「イマイさん、夏休みに木工教室はやらないのですか?」と、春頃から何組かのお客様から聞かれたのです。
そうですね、年末のクレミルが始まる前には夏にも開いていたのです。でも、工房にエアコンが付く前でしたから、ご想像の通り、皆さん汗をかいて、ヤスリがけで木がピカピカになるのと同時に、皆さんのお顔も汗や熱気できらきら輝いてきてしまう状況だったのです。
今はエアコンも入りましたし、ご要望があるのでしたら、やりましょう!ということで、開催決定でございます。

「夏のクレミル-木工教室-」
 今回は作家さんのワークショップやクラフト市はお休みです。ひたすら木と向き合って何かを作る2日間です。

【詳細】
日時:8月26日(日)と9月2日(日)の2日間の10時~17時
   1日5組、2日間で10組限定(先着順としますが、応募多数の場合は抽選とさせていただきます。)
場所:フリーハンドイマイ1階工房にて
費用:参加費として、1,000円を頂きます。
準備:・動きやすく汚れても良い服装でお越しください。夏だからと言ってサンダルはNGです。
    また、できればズボンは長いパンツ(ハーフパンツでも可能ですが、けがに注意しましょう。)で、ひもが下がっているような形のものはなるべくお控えください。
   ・水筒(お茶やお水はご用意しますが、氷が少ないので、保冷水筒・マグなどをご持参ください。)
   ・タオル(汗拭き・手拭き用)

【形について】
私たちの木工教室は決まった形はありませんので好きな形を作ることができます。
工房には家具製作時に余った無垢材が多くありますので、その端材(1枚200円~1,000円くらい)をご購入頂いて、木のお皿やまな板などの小物を作ることができますし、その端材をたくさん使って、写真のようなスツールを作ることも可能です。
端材の場合は事前に形をご連絡頂く必要はありませんが、スツールなどのある程度の量の材を使って何かを作りたい場合は、事前にメールにてご連絡をお願い致します。
作りたいものの具体的な形・デザイン画を描ける範囲で構いませんので、書いて送って頂きたいと思います。
2日間で製作可能か、また新たに材料を用意する必要があるかどうかを打ち合わせさせて頂きます。

【お申込み】
以下のメールアドレスから、お申し込みください。
家具に関するご相談のページ

こちらのページに以下の内容をお書きください、
「お名前」
「メールアドレス」
「ご住所」
「連絡先」
「作りたいもの(ご相談内容の欄にご記入ください)」

*お申し込みの締め切りは8月10日(金)の夜までとさせて頂きます。

皆様よろしければご参加くださいませ。

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2018.07.14

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「はい、どうぞ。」
お母さんはそう言って、ちょっと変わった形の
まな板にケーキを載せたまま持ってきてくれた。
「木のお皿?」
「そうね、ちょっと横着かな。でもきれいでしょ。」

鳥の翼のような台形の形状のロールケーキ用のカッティングボード。軽いデザインにしてありますので女性でも持ち運びしやすく、また、削り出しの取っ手も持ちやすい工夫を施してあります。

素材

  • アルダー
    アルダー
    加工当初はオレンジ色ですが、経年変化でより黄色っぽい色に変化していきます。木目が細く優しい表情をした木ですが多少節などが混在します。弾力があって、加工しやすい木です。
  • タモ
    タモ
    明るい黄褐色の木で、ときどき黒いスジが入るものがあります。木目(導管)がはっきりとした材は迫力ある表情になります。家具にも適しますが、野球のバットに使われている木としても有名ですね。
  • ナラ
    ナラ
    濃い目の黄褐色で、虎斑(トラフ)と言うトラの毛並みのような縞々模様が柾目材によく表れます。とても重く堅い木で家具材に適しています。タモよりも木目が優しく、タモは和風、ナラの洋風、な表情と良く言われます。
  • チェリー
    チェリー
    適度な弾力と硬さを持つ肌色?赤茶色をした木で使い始めてまもなく赤みを増していき、赤黒い重厚感のある仕上がりになっていきます。木目がとても細く繊細な表情で、時折、黒いスジが入る豊かな表情をしています。
  • ウォールナット
    ウォールナット
    適度な弾力と硬さがあるチョコレート色をした木で、木目はアルダーやチェリーのように細く優しい木目が特長です。経年変化で色が抜けていく傾向があり、数年経つとチークのような明るい茶色へと変化していきます。

サイズ

台形W130~160mm×L270m+取っ手L93mmm×H20mm

木製カッティングボード

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持ち手のついた台形カッティングボードです。

価格:11,000円(本体価格10,000円)
送料:880円(800円)

※神奈川県、東京都、千葉県、埼玉県内の送料です。その他の地域は別途お見積致します。

ご注文はこちらから

各作品のご注文を希望される方は、こちらのオーダーフォームを開いてください

湘南スタイル8月号 No.74 に掲載していただいています!

2018.07.13

お知らせが遅くなってしまいましたが、「湘南スタイル」8月号にMさんのお宅が掲載されていまして、ご好意で私達の名前まで掲載していただいていて、大変感謝しております。
キッチンの写真が載っていても私達の名前まで掲載されることはないので、とてもうれしいです。ありがとうございます。
Mさんのすてきな暮らしぶりがわかるよい写真の数々ですね。同じ場所でも撮る人によって、全く変わるので写真は面白いです。

ベビトレヨガ&おもちゃ作り教室、終了しました。

2018.07.11

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5週間に渡って毎週水曜日に行ってきましたはじめさんによるベビトレヨガとおもちゃ作り教室が終了しました。
私達のショールームで行う初めての定期開催レッスンでした。
はじめさんとの出会いは、年末のクレミルでしめ縄作り教室を開いてくださったココハナさんとのご縁でした。
「講習ができる場所を探していている方がいて。イマイさんのことを紹介してもよいでしょうか?」ということで、お会いしてお話が進み、開催に至りました。
講師の資格が取れました、いざ講習をする場所を探しても、市や町のコミュニティセンターなどはそこの市民が対象でなくてはだめ・営利目的使用はだめなどの制約があったり、レンタルスペースを借りて行うとなると、受講料を値上げしなくてはならなかったり、色々と講師の方々の活動を続けるのも難しいことがあるのですね。
この場所は、アクセスが良いとも言えませんし、人目につきづらいですし、階段を上がらなくてはいけませんし、機械や作業音・新幹線が通る度の音と振動など難点はいろいろある場所です。(笑)
レッスン開催中、隣から、小さい子の声や先生やお母さんの笑い声を聞きながら事務仕事をしていると、なんだか微笑ましくてうれしかったのです。はじめさん、Tさん、Hちゃん、ありがとうございました。
講座はしばらくお休みとなります。秋になりましたら、発酵食の教室を考えてくださっているそうなので、楽しみにしていてくださいね。

愛だよね

2018.07.09

PTAなんていうと、最近あまり良い声を聴けないことが多いのですが、こうして活動に携わってみるといろいろと知らなかったことが見えてくるのです。
ちょうど4年前に小学校の活動にかかわらせて頂いた経緯があって、今回もご縁があり中学校の会長として1年活動をさせて頂いております。

小学校と違って、中学校は生徒が主体で動く場面が多いので、私たちは本当にそっと支える程度の活動なのですが、その「そっと」が本当はとても大切だなって思っております。
先日の大雨のことや地震のこともあり、ここ最近、通学路の危険な場所を確認する機会が増えております。

子供たち、生徒たちが登校する時間は、私はいつもは会社に居る時間でして、実際彼らがどんな道を通っているのか正直なところあまり強く気に留めておりませんでした。
今回、自分の子供が通う学区をぐるりと見まわしてみますと、交通量の多い場所、物陰になっていて外から見えにくい場所、町はいろんな人の息づかいででき上っているものですからそういういろいろな場所が生まれては変わっていきます。
そういう場所がどうなっているのかを見るということは、とても私のなかで気持ちがしっくりくるものでした。

なにげなく子供に挨拶しているおじいさんや毎日交代しながら旗を振るお母さんやお父さん。
子供はね、私も子供の時分はね、あまり気にも留めていなかったけれど、いろんな人がそっと子供たちを支えてくれているんだなあ、そう思うのです。
そして、子供達のために頑張ろう、そう思ってくださるたくさんの大人たちも、子供が居るから、子供がいてくれるから気持ちを一つにしてくださるのだなあ、となんだか偉そうな物の言い方になってしまいましたがそう思うのです。
よく見れば車から子供たちを見つめる大人たちも、子供たちの通学時間なのだから、ちょっとはゆっくり走ろうかなって思いで、止まってくれる人も多かったりして、かえって道に広がってしまう子供たちがもう少ししっかり歩こうぜって思えたりして。

すべてがうまくいかないときもあるけれど、そういう場面を見ていると、子供はしっかりまわりを見てくれる大人たちにありがとうと言うし、大人たちも子供たちがこの町で元気で居てくれて、この町に元気をくれてありがとうと思っている。
みんながみんなにありがとうって言っている場所にあるのは愛だよね。

汗をだらだらかきながらとぼとぼを登校時間の終わった通学路をひとり歩いていてそう思ったのです。

タモ柾の食器棚

2018.07.08

201807080022018070800320180708004私の通勤の道途中に立つマンション。とても懐かしい思い出がある場所で、ここに住んでいたKさんとFさんに以前家具を作らせて頂いたのでした。
同じ市内ということで実際の距離よりも気持ちの近さがあって、また以前には仕事でのお付き合いもあったり、世代も同年代だったこともあり、お二方ともとても身近な存在だったお客様の一人です。
そして、そのKさん、Fさんつながりでとても久しぶりにお声掛け頂いたのが、今回のKさん。
そのあたりのお話は以前どこかで描いたと思いますので、今度あらためて記事にする時に書くとしまして、今日は先日納品した食器棚の様子を伺いにお邪魔してきました。
Kさんも同じく同世代で、しかも同じ海老名市民(私の自宅は海老名なのです。)ですので、この最近の海老名の変わりようについていろんなお話が出ます。
でも、町がどんなに変わってもそこに住む人たちの気持ちはいつも穏やかで、みんな気持ちよく暮らしています。
Kさんの雰囲気を見ていると、そううれしく思います。
帰り際にはいつものようにお嬢さん二人も出てきて見送ってくださって、おじさんうれしくなるのでした。

そう、さっそく先ほどお話した夏のクレミルにご参加下さるとのこと。
ありがとうございます。楽しい一日にしましょう。

ステンレスとナラとカラーフィットポリを合わせた個性的な食器棚

2018.07.07

201807070022018070700320180707004Tさんのところにお邪魔してきました。
今回の食器棚の独自性はTさんの感覚から生まれたもの。
ナラ材とグレイッシュでマットな化粧板にステンレスという3つの素材をうまく組み合わせてできました。
良くまとまったと私も思いますし、Tさんがここまでイメージされて作り上げた感性がすばらしい。
最初の相談からこのイメージは変わらぬままで、こちらが渡したスケッチにTさんが色を重ねて、どのように見えるかいろいろと悩みました。
おかげさまでとても落ち着いた印象になりました。
取っ手の形状も今回初めて取り組む形でとてもやさしい表情。
引き出しを開けさせて頂くと香ばしい香り。大豆や黒豆です。
「両親がいつもたくさん送ってくれるのです。」
うん、よいですね。

ベビトレヨガ教室と七夕ぺタペタアートの日でした。

2018.07.04

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今日は第3回目のベビトレヨガ教室と七夕ペタペタアートの日でした。
初回からご参加のTさん親子。回を追うごとに緊張が薄れてご参加くださっている様子がうれしいです。
次回は最終回、来週7月11日水曜日です。その後は夏休みに入るのでお休みです。皆様のご参加をお待ちしております。
応募フォームはこちら → ベビトレヨガ教室
お問い合わせはこちら → Hug Baby

コーリアンと節アリオークのアイランドキッチンとバックカウンター

2018.07.03

20180703002201807030032018070300420180703005清水のIさんのところに久しぶりにお伺いしてきました。
平成建設さんがIさんのご新居にお伺いするご予定があるということで、お声掛け頂いたのでした。
Iさんには、昨年のクレミルにいらしてくださったこともあって、私もアキコもとても思いで深いお客様でして、今日は二人であいさつにお伺いしたのでした。
「イマイさん、お久しぶりです。」
久しぶりに皆様にお会いできて、いつもながらの楽しい様子を見て私たちも気持ちがうれしくなります。
そして、Iさんの快活な笑顔。
みんなが揃うと、なんだかリビングが同窓会のような温かな空気になりました。
外はじりじりと暑い陽ざしが照りつけていましたが、ここでは涼しくさわやかな空気が流れておりますよ。

夏越の大祓

2018.06.30

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弥生神社の夏越の大祓に次女と参列してきました。
人形に息を吹きかけて、「千と千尋~みたいだね。」と。
いろんな気持ちを落ち着かせることができました。
今年もあと半年、頑張っていけそうです。

チェリーのキッチン完成

2018.06.29

2018062900420180629003私は、先日無事にお引き渡しを受けたAさんのところに、入荷したパーツを持って伺ってきました。
これで完成ですね。
Aさんは、何度もリフォームを重ねながらこの家を住みやすいものにしてきたのです。
この度ご縁があって、こうしてキッチンを作らせて頂くことができまして、本当にこの出会いに感謝しております。
「少し懐かしい印象の調理道具を置くとよいね。」とご主人とお嫁さんとお話しする様子を聞いていて、うれしくなりました。
今回は、キッチンをメインにリフォームを行なっているので、懐かしい印象の内装がそこかしこに残っていて、このチェリーのキッチンが新しいのにもうすでに馴染んでいるのが面白いのです。

ナラのダイニングテーブルとカップボード

2018.06.29

20180629002今日は二手に分かれて納品です。
コバヤシ君とノガミ君とで大倉山のSさんのところにテーブルと小さなカップボードの納品です。古いマンションをリノベーションしてお引っ越し後のこのタイミングで納品。
6月なのに梅雨も明けちゃって、この時期心配だったお天気は味方してくれました。
しかし、私が会社から戻ってコバヤシ君から報告を受けると、「実はテーブルがエレベーターに入らなくて、天板と脚をバラバラにして階段から運んだのです。」
そうですか・・、今回は設計士さんでもあるSさんに甘えてしまって、また置くだけの家具ということもあって、事前の現地確認をしなかったのがいけなかったです。
でもこの脚部のデザインだと、組み立て式にするとこの滑らかさが感じられなくなっちゃうから、やっぱり階段から運ぶことになっていたかなあ。でも、事前に知っていれば気持ちの準備が整ったはず。
この暑さで大変苦労を掛けました。二人ともご苦労様でした。

おかげさまで無事きれいに納まりましたね。
テーブルの滑らかさとカップボードの表面素材と取っ手のコントラストが今回のSさんのテーマでもありました。

姉妹で作る家

2018.08.16

「マットホワイト化粧板とナラ材とステンレスヘアラインのオーダーキッチン」

大磯 K様

design:プラスマイズミアーキテクト/Kさん
planning:プラスマイズミアーキテクト/daisuke imai
producer:iku nogami
painting:iku nogami

節のあるナラ材と白い化粧板とステンレスのペニンシュラキッチン

リビングダイニングからキッチンを見た様子。


節のあるナラ材と白い化粧板とステンレスのペニンシュラキッチン

キッチン入り口から入るとこのような感じ。ナラ節アリ材とタイルの印象と白い化粧板の印象が、「懐かしい」感じをきちんと表現しております。


節のあるナラ材と白い化粧板とステンレスのペニンシュラキッチン

キッチン側。白い部分とナラの部分をどう見せていくかが悩んだ部分。これって、図面やお話では伝えにくいところですから。


節のあるナラ材と白い化粧板とステンレスのペニンシュラキッチン

洗面室からキッチンを見たところ。手前にあるのがパントリーとなっている収納。今回おもしろいのが、少しだけつやのあるペンキを使っていろんな部分を塗装しているのです。艶消しよりもつやがあるほうが汚れが落ちやすいメリットがあるわけですが、やはり昔懐かしい学校や団地をイメージさせてくれるツヤなのです。

葉山のNさんにはいろいろお世話になっておりました。キッチンの相談にいらしてくださるお客様の中から、何度もお話が出ておりましたので。
「実はNさんのお店に行った時にキッチンを見せて頂いて。」
お店っ?
Nさんのうちはお店だったっけ・・。
いろいろお話を聞くと、Nさんは自宅のあの広い土間をつかって自身で気に入ったものを少しずつ集めたお店を開いているのだそうです。
こうして、いろいろなところから風の便りが届くのはうれしいです。
その度にNさんの飾らない笑顔と何でも作ったちゃう頼もしいご主人の姿が浮かぶのでした。
今回キッチンを作らせて頂いたKさんもそのNさんのキッチンを見てご相談くださったのでした。
ありがとうございます。

節のあるナラ材と白い化粧板とステンレスのペニンシュラキッチン

カウンターは約27センチの幅を取っています。きちんと料理が置けて、ときにはここで軽く食事もとれるくらいの広さ。

すでにNさんの様子をご覧頂いているので、私たちのキッチンがどんな形か分かってくださっているのはお話が早いです。
さっそくKさんにいらして頂いて、詳しいお話をお聞きすることに。
「こんにちは。」
そういう明るい声とともに大人数でいらしてくださいました。
実は今回Kさんの新居を設計するのは、Kさんの妹さん。妹さん夫婦が設計士さんで、プラスマイズミアーキテクトという事務所を構えているのです。
家族で家を作るなんて、楽しそうな響きではないですか。

ガスコンロ周り

ガスコンロはリンナイのデリシア。そしてその下はスライドワイヤーシェルフ。

打ち合わせの最中も「お姉ちゃんは・・。」なんて会話を聞いていると、気持ちが温かくなります。
おおよそのキッチンの形はマイズミさんの方でまとまっておりましたので、あとはそこにKさんのイメージを重ねていきます。
どんな印象にしていきたいかを伺うと、「少し懐かしい印象」という言葉が帰ってきました。
その言葉にピンときて、この方の家具の印象はどうだろうと写真をお見せしたのが、横浜のAさんの「pastral kitchen」の食器棚。

スライドワイヤーシェルフ

上段は浅くしてフライパンなどのうすいパン類が置けるような高さ。「これ以上高くしてもう1段つけることもできますか?」と聞かれることもあるのですが、ガスの元栓が干渉してしまうので、大体このくらいの高さが限度ですね。


スライドワイヤーシェルフ

下段は少し深めのお鍋が置けるように。皆さん結構重い中華鍋や土鍋を置くのですが、それでも滑らかに動くところが良いところ。


スライドワイヤーシェルフの下には根菜

一番下はちょっと空いたスペースがあるので、籠が置かれておりました。根菜を置いているのですね。

「そう!こういう感じです。」
白いところと木の色をしたところ。昔よく自分が見ていたのは、白くつややかにペンキを塗られたマツの木にラワンの組み合わせだったり。自分が昔団地に住んでいたこともあって、そういう色使いの懐かしさってあるんです。
それが皆さんにも共通しているイメージだったりして、いいよね、こういう感覚。
そのイメージの取り掛かり部分が分かるとお話が早いです。あとはKさんがこのキッチンで何をしたいか、どんなものをどんなふうに使いたいか、その動きやものが流れる様をまとめていくだけです。
こうして形がまとまっていったのでした。

調味料の引き出しは内引き出し

今回の調味料入れは、内引き出しにして、白い化粧板とナラの縁取りの印象をすっきりと見せています。

さて、その施工はNさんの時と同じく福友産業さんで監督さんも同じOさん。これなら仕事がやりやすいのでした。
上棟後に現地で、マイズミさん、Kさん、福友さん、私とで、細かい部分を確認していきます。
今回は天井の高さに制限もあるので、レンジフードの取付位置が少し低くなりそう。キッチンの給排水やガス、電気の位置を確認して、レンジフードのダクトの抜ける道の確認(ダクトの通り道は外壁沿いにフードを取り付けられる場合は良いのですが、今回のKさんのように部屋の中心となる場合は、そこから外に抜けるダクトの道を考えないといけないのです。それが天井上の梁に干渉することないように監督さんと打ち合わせていきます。)や、建築で作るパントリーとなる収納と私たちが作る食器棚の納まりを確認して、それからいよいよ製作の開始です。

クリンスイの浄水一体型水栓

シンク周り。混合水栓は三菱ケミカルのクリンスイ。手前のレバーがお湯とお水が出て、奥の短いレバーで浄水が出てきます。

通常キッチンの製作には、1か月間の時間を頂いております。特に無垢材を使う場合はもう少し時間を取らないと難しかったりするのです。今回はタイル屋さんの施工も関わってくるので、この打ち合わせから賞味2か月を使ってキッチンと食器棚を作り上げていきます。

水切りネットは巻いて収納できるタイプ

「これ、良いですよ。」と言ってくださったのが、巻いて収納できる折りたためる水切りです。 なるほど。これだと水切りプレートとしても調理用のプレートとしても使えるし、たためばシンクを広く使うこともできますよね。

今回使うのは、ナラ節アリ材。表情が良く見える部分に節アリのランダムな表情を持ってきて、カウンターには節があるとかえって使いにくいので、節のない材を使っています。それをオイルで焦げ茶色に着色して仕上げていきます。
今回大変なのは、このナラ材を使う部分と白い化粧板を使う部分の見切り方でした。どう見せるときれいに見えるかという部分でひとつ悩み、また製作のほうでは、ナラの部分だけ着色していくのですが、白い部分に色が入ってしまうとなかなか落ちなかったりするので、塗装をするのもいつもよりも慎重な面持ちで担当したノガミ君は作業を進めるのでした。

洗剤ポケット

そう、今回Kさんは食洗機で主に食器を洗う前提で、シンクを小さめにしたのです。幅は60センチ。だから、水切りはコンパクトに、そして洗剤もきちんとしまえるようにポケットをつけています。

ノガミ君の良いところにこの慎重さがあります。
何か疑問点があるとすぐに尋ねてきてくれるのですが、「・・・がこうだったのですけれど、・・・で良いでしょうか。」
「ですけれど」って否定される言い回しを聞くと、えっ何かうまくない進み方になっちゃったかな・・。って心配するのですが、大抵、うまく進んでいたり、うまく進める方法がもう見つかっていたりすることが多いのです。
それなら、自身で判断しても良いと思うよ、とそのたびに思うのですが、そう確認してくれる慎重さが頼もしいところでもあるのです。

シンク前のタオル掛け

こちらはシンク手前の様子。


シンク下のフック

このシンクわきの情報にフックをつけて、ハンガーが下げられるようにしているのが、Kさん独特の工夫。

そうして、製作は完了。
2階のキッチンへの荷揚げも問題なくできて、設置も滞りなく終わりました。
あとは、ここにタイル屋さんがタイルを貼って、設備屋さん、ガス屋さん、電気屋さんがキッチンの機器類の配管を接続してくれたら完成。
いつも思いますが、キッチンは私たちだけで作れるものではなく工務店さんの協力があって完成するかたちです。
こうして、今までお付き合いがあったわけでもないのに突然現場に入り込んできても丁寧に対応してくださる工務店さんには大変感謝しております。
こうして、また一つ魅力的なかたちができあがったのです。

食器洗い乾燥機の面材もキッチンに合わせる

今回の食洗機はパナソニックの操作パネルが隠れるタイプ。

「お世話になっております。取り付け早かったですね!
すごく素敵に仕上げていただきありがとうございます。縁取りの引き出しもカウンターの節ありのナラの色味も、我が家の建物や床材のデザインにとても合っていて感激です!
キッチンの塗装や引き出しの木の縁取りのバランスなど、設計者のマイズミ氏も絶賛しておりました!
本当に素敵に仕上げていただきありがとうございます。」

うれしいメールをいただいたのでした。

ナラ材で木口を縁取りした面材を使った引き出し

キッチンの引き出しの様子、その1。


ナラ材で木口を縁取りした面材を使った引き出し

キッチンの引き出しの様子、その2。

そうして、お引き渡しが終わってしばらくしました頃。

「あけましておめでとうございます。
昨年中に無事新居に引越しが出来、清々しい気持ちで新年を迎えることができました。
キッチンも広く、たくさんの引き出しがあるので、何をするにもとても快適に過ごしています。
先日、Nさんご家族がやってきました。
うちと似てるキッチンだね!と早速お兄ちゃんがイマイさんのお仕事に気づいてましたよ!
今度、そのNさんご家族ともう一組の友人ご家族とで我が家で新年会を開催予定です。
もし、ご都合つきましたらイマイさんにもぜひいらしていただけないかと思っております。
日曜日なので打ち合わせなどお忙しいと思いますが、ご検討くださいませ。
よろしくお願いいたします。」

オーブンレンジスペース

食器棚の下にはオーブンレンジをしまっています。放熱用に開けた上部のスペースにオーブンの天板を置く形にしました。

うれしいお誘いを頂き、喜んで伺わせて頂きました。
ちょうどまだみんなが揃う前の時間、Kさんが楽しそうに料理の支度をしております。
その合間にキッチンを使っている様子をいろいろ見させて頂いて、ご主人もそろったところでキッチンのお手入れの方法をご説明。
オイル塗装だと塗膜がうすいので、水場では比較的早い時期にざらつきが出たりします。
そういう時にペーパーを当ててオイルを塗ることで、表面が滑らかになってまた撥水するようになります。
それほど難しいことではなく、女性がお肌の手入れに化粧水を肌に染み込ませるような感じです。
それだけで木が潤います。

ナラ材で木口を縁取りした面材を使った引き出し

食器棚の引き出しの様子、その1。


ナラ材で木口を縁取りした面材を使った引き出し

食器棚の引き出しの様子、その2。


ナラ材で木口を縁取りした面材を使った引き出し

食器棚の引き出しの様子、その3。


ナラ材で木口を縁取りした面材を使った引き出し

食器棚の引き出しの様子、その4。


ナラ材で木口を縁取りした面材を使った引き出し

食器棚の引き出しの様子、その5。


ナラ材で木口を縁取りした面材を使った引き出し

食器棚の引き出しの様子、その6。

そのお手入れの方法をお伝えしたころにご友人がたもいらしてくださって。久しぶりにNさんご家族にもお会いすることができたのでした。
うれしいつながりがこうして続いていることに本当に感謝しております。

キッチン仕上
天板 ステンレスヘアライン
扉・前板 アイカ「カラーフィットポリ」/ナラ節アリ材
本体外側 アイカ「カラーフィットポリ」/ナラ節アリ材
本体内側 ポリエステル化粧板「ホワイト」
塗装 オイル塗装仕上げ

白いマットな化粧板とナラ節アリ材のキッチン

価格:880,000円(制作費・塗装費、設備機器は別途)

白いマットな化粧板とナラ節アリ材の食器棚

価格:380,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は40,000円から、取付施工費は110,000円から)

暮れなずむ町

2018.06.28

「ナラ板目材とステンレスヘアラインのオーダーキッチン」

世田谷 N様

design:内田雄介設計室
planning:内田雄介設計室/Nさん/daisuke imai
producer:kouhei kobayashi
painting:kouhei kobayashi

内田雄介さんから「新しくキッチンを作りたいのです。」というご連絡を頂きました。たしか、内田さんとは1歳違い(私がおじさん)ですので、感覚がとても近いように感じていて、内田さんも素直にいろいろな意見をおっしゃってくださるので、いつもとても楽しく仕事をさせてもらっております。

ナラ板目のペニンシュラキッチン

ダイニングからキッチンを眺める。

ナラ板目のペニンシュラキッチン

内田さんの自宅のキッチンにも取り入れられている浮かせた印象のキッチン。バックパネルとサイドパネルの木目を流れるようにつなげて、天板とはがきの色を変えることで内田さんらしさが出ています。

ナラ板目のペニンシュラキッチン

世田谷の千歳船橋のあたりの少し中に入った住宅街は、街並みが古く、道も狭くて家々も低かったりします。そのようなちょっと小さな立地ですので、Nさんの新居は3階建て。でも、それを高低差をつけて豊かに見せるのはやはり設計士さんの魔法です。

今回のNさんは「世田谷のちょっとコンパクトなおうちなので。」ということで、どんなにしてゆけるのか楽しみなのでした。
内田さんのアトリエは、稲城の駅から坂をふんわり上ったところにあります。
まさに長く長く日暮れ夕暮れが楽しめる丘の町ですね。

インターフォンを押すと、いつもよりも髪が長くなった内田さんがにこやかに迎えてくださいました。
「こんにちは、いらっしゃい。」

ナラ板目とステンレスヘアラインのキッチン

バックパネルは内田さんのご自宅と同じく、ナラの板目の幅接ぎ板。ナラを使うのは内田さんの定石ですね。

このアトリエに来るのは初めてで、それまでは内田さんのご自宅で打ち合わせをしておりましたので、また新しい内田さんの色が見えてとても新鮮です。
あれこれ見渡していると、Nさんが到着。
「こんにちは、初めまして。」
と良く響く声のNさん。

洗剤ポケットと水切りプレート

天板が浮いたようにするために、天板の厚みをいつもよりも少し薄く仕上げて、その下に10mmほどの目地を取ります。

誰の声だっけ・・・、と考えていた頭に浮かんだのは武田鉄矢さん。
おぉ、これほど似ている声のかたがいらっしゃるとは。
あぁ、もう金八先生が目の前でしゃべっているようにしか聞こえない。
Nさんはとてもタイトなスーツをパリッと着こなされていて、見る限り私たちと同じくらいの世代の方に見えます。
でも、Nさんのお顔からちょっと視線を話して下を向いてメモを書き留めたりしていると、耳に入ってくる声は金八先生だ!(すみません、Nさん。)

ステンレス天板が浮いているように見せる

その目地は、濃いグレーで仕上げています。

でも、その身なりやお話しぶりように、Nさんの家に対するイメージや伝えてくださる意見はとても的確で、また内田さんのスムーズな対応もあって、キッチンのプランはあっという間にまとまりました。

ステンレスカウンターの洗剤ポケット

シンクには、洗剤ポケットと水切りプレートをつけました。

今回、Nさんのお住まいはNさんがお一人でお住まいになる家ということもあって、リズムよくお話がまとまり進んでいったのでした。

でも、おひとりのキッチンだからと言っても内田さんの色は良く出たかたちになりました。

ナラ板目のキッチン

シンクの手前には、白いJIMBOの家具コンセントとシロクマの長いステンレスハンドルを使ったタオルバー。

キッチンの工事が完了して、あらためてご挨拶に伺わせて頂いた時も、「何しろ男ひとり住まいだから、あまりきれいにしていなくてごめんなさい。」とNさんがそうおっしゃってましたが、いえいえ、全くきれいなキッチンで、それに揃えられている持ち物もとても魅力的なものばかりです。
Nさんらしさがよく表れています。

ステンレスヘアラインとナラ板目のキッチン

今回はシンクの下は、ゴミ箱を置くスペースとして50cmの幅を確保して、右端には扉をつけた収納を設けております。1点使いにくくなってしまったのはタオルバーの位置。でも扉にタオルバーをつけると、Nさんは身長も高い方でしたので、低くなりすぎてしまうこともあって、今回はゴミ箱の手前につける形で納めました。

ナラ板目の食器棚

先ほど書きましたように、周りに背の低い住宅が多く、車通りも比較的少ないからか、空が高く見える土地なのです。まるで武田鉄矢さんの歌詞にあるように暮れなずむ町です。

ナラ板目の食器棚とエアコン隠しの格子

キッチンからダイニングに向かってエアコンの風が吹くようになっています。内田さんの自宅も同じようなレイアウトでしたね。エアコンを家具と並列させて共材で覆ってしまうことで、とてもすっきりとした印象にまとまります。(エアコンだけを木で囲おうとするとかえって目立ってしまいますので。)

ナラ板目の食器棚

また、エアコンの風は基本的に斜め下に向かって吹かせることが多いので、エアコンの下は空間を取っておいて、風の妨げにならないようにしています。

炊飯器を置くスライドテーブル

炊飯器を置くスライドテーブル。

ナラ板目の食器棚

コンパクトなキッチンと食器棚なのですが、お持ちの持ち物たちがとても印象よく使いやすいものをお持ちで、「普段は仕事もあるのであまり料理する時間がないのです。」とおっしゃっているようには思えないくらいよく使いこまれた印象がありました。うれしいことです。

そして、魅力的な内田さんの設計。玄関がとてもコンパクトにまとめられているのですが、ふと左を向くと冒頭の写真のように細い洞窟のようにして階段があるのです。視線は自然と上に向かっていき、半2階に上がるにつれてゆっくりと視界が開けていき、コンパクトなダイニングとキッチンが現れるのです。でも、それがとても広く豊かに見えるのは玄関からの導入部のおかげでしょうか。そしてキッチンからダイニングを見ると、さらに半壊上ったところにあるリビングの足元が見えるのです。風が抜けるような感じで自然が導かれて広がりが生まれている。これがおもしろいように気持ちよい。空間の見せかたって不思議です。
良く図面で見ると広く見えたのに実際に見ると狭く感じたり、また、土地で見るとなんだか狭く感じるのに、建物と成った時にはかえって広く感じる。感覚的にきちんと分かるものもあれば、何かを頼りにして初めて測ることができるものもある。人の尺度って不思議です。
そういう空間を見ていて気持ちよくなりました。
キッチンもそう、1年たった今でもきれいにお使いくださっていることに大変うれしくなったのでした。
いつまでも豊かな気持ちでいられるようにNさんと暮らしを支えてください。

キッチン仕上
天板 ステンレスヘアライン
扉・前板 ナラ板目突板練り付け
本体外側 ナラ板目突板練り付け/ナラ板目無垢材
本体内側 ポリエステル化粧板「ホワイト」
塗装 オイル塗装仕上げ

ナラ板目材とステンレスヘアラインのオーダーキッチン

費用につきましては、お問い合わせくださいませ。

風が流れて

2018.06.28

「チェリー板目のリビング壁面収納のオーダー」

杉並 S様

design:Sさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:yasukazu kanai
painting:yasukazu kanai

「リビング収納、キッチン収納について一度ご相談させていただけたらと思っております。
新築マンションに2月上旬に引越す予定でマンションの内装を担当している業者さんに相談していたのですが、家具の素材感や質感に違和感がありまして、家具屋さんをまわったりネットでも調べているうちに、貴社のウェブサイトに たどり着きました。製作例を拝見し、家具そのものもそうですが、それぞれ使い手と作り手の思いがたくさんつまった家具が出来上がるまでのストーリーがとても素敵で、何より丁寧なお仕事ぶりにこちらなら安心してお任せできると思いました。」
と素敵なお便りを頂きました。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚

食器棚全体の様子。

でも、まだ自身でどのような形にされたいのかがまとまらない、ということで食器棚のイメージはおおよそまとまってきたのですが、リビングの家具は自分の好きな家具をそろえておく形にするかどうしようかと迷われていたのでした。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚

扉を開けた内部は、メーカーのオフホワイトのポリエステル化粧板を使っています。扉よりも少し明るめですが良い印象です。

まずは食器棚。
お持ちのダイニングテーブルがチェリー材でできているということで、その素材からお話を広げていくことに。
個人的には、全面的にチェリー材を使った形で食器棚を作り上げたいなと思うところでしたが、Sさんとしては、床も建具も色が濃いのでキッチンの印象が重くならないように、というお考えもあって、いろいろ悩んだうえで、白く塗装をして仕上げる部分をメインに、部分的にチェリーを使う形でお話がまとまりました。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚

オープン棚と天板にはチェリーの無垢材をオイルで仕上げた形。

白くするのも、方法としてはメーカーで作られている白い化粧板をそのまま使う方法もありますが、今回はひと手間掛けて塗装で仕上げることにしたのです。
化粧板のままと塗装だとそれほど違うのですか、とよく言われるのですが、これは写真だとちょっとわかりにくくて、実物を見て頂けるとなるほど、と皆さん納得してもらえます。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚

下の収納の構成は、引き出しだけではなく、一部扉にしておいて柔軟に物がしまえるように、という形。

化粧板も一般的なポリエステル化粧板を使ったオーソドックスな仕上げと、メラミン化粧板を使って角を曲げて作る方法や、薄い化粧板を3次元で折り曲げて作る方法などいろいろなものがありますが、塗装仕上げの一番良いのは、やはり表情が柔らかく仕上がるという点だと思います。
食器棚の本体まで塗装仕上げにするとかなり手間がかかって費用が高くなってしまうので、本体は化粧板を使い、扉や引き出しの前板を塗装して仕上げることにしたのでした。
扉や引き出しの前板は角を少しだけ丸めることで塗膜がのると、とても滑らかな面が取れた仕上がりになります。
また、今回のSさんのように手掛けの仕上げにすると、その部分も滑らかに塗り包むことができますので、お豆腐のように滑らかに仕上がるのです。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚

そして、その中は市販のスライド収納をうまく活用して使っていらっしゃいました。

そして、色も真っ白ではなく、壁が少しグレー掛かったクロスでしたので、トーンを少し落とした白で仕上げています。
そして、天板とオープン棚だけチェリーを使う形にして、とても明るい印象でまとめることができたのでした。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚

そして、引き出しの様子。そこに柄物を敷くと印象がだいぶ変わるのですね。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚

引き出しの様子。ケースをうまく使って、細かいものと大きなものを仕切っています。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚

お弁当用品。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚

深いところには水筒。私たちが子供の時は水筒持参で登校しなかったものですが、今の子たちは必ず持っていきますものね。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚

それほど背の高くないカップたち。ちなみにスライドレールはソフトクローズ。レールが隠れているのも良いポイント。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚

細かな調理道具やラップ、ジップロックなど。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚

そして、お菓子に乾物。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚

深い引き出しはパントリー的な役割。

それから、今回ちょっと面白い試みだったのは、この食器棚が間仕切にもなっていることです。
写真だとその感じが分かりづらいのですが、実は、Sさんの間取りはキッチンから洗面室に抜けられるようなになっていたのです。
でも、その出入り口を使わなくても、キッチンから一度廊下を経て洗面室に入る形でも不便が全くない、ということで、この通路を塞いで、その分食器棚を広く作りたい、という希望だったのでした。
通路を生かす形にすると、この食器棚の幅の2/3ほどの幅しか取れなくなってしまいそうでしたので。
そこで、通路は塞いで食器棚を大きくして、そのかわりにそれでうまれる段差を利用して、洗面室側からはこの出入り口を活用して、物入れとして使えるようなスペースにしたのでした。
これはSさんのアイデア。皆さんからは本当にいろいろなことを教わります。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚

こちらが洗面所から見た食器棚背面。真ん中にチェリーの木口が現れていますね。冷蔵庫を置く部分と出入り口が兼ねられていて、壁の出っ張りが200mmほどあるのです。この段差を利用して洗面室側から物入れにしようというのが、今回のポイントの一つでもありました。

さて、これで食器棚のプランはまとまって取付のほうも順調に終わりましたタイミングで、いよいよリビングのイメージがSさんの中でまとまってきまして、製作に着手できそうです。
この食器棚設置までの期間で、実際にご新居で暮らしてみて、何かどのように必要なのかが見えてきたのでした。

ホワイト塗装仕上げの扉とチェリー無垢材の食器棚とチェリー板目のリビングボード

リビングとキッチンの印象。

あらためて打ち合わせを行ない、形をまとめていきます。
こうしてできた形はシンプルで柔軟性がある形になりました。
あえて挙げると、パイプスペースが壁に現れていたので、そのでっぱりの印象をうすくするためにカウンターを変形させたことくらい。
あとは落ち着きのある素朴な形となったのです。
当初はテレビボードまで含めた形で予定しておりましたが、そちらはもともとお使いの家具がまだまだ使えますし、全体のまとまりを崩すような形ではなかったのでそのまま使うことになり、印象としてはダイニングのあたりをまとめる家具のような印象になりました。

チェリーの框扉

カップボード。

さて、これでお部屋全体がきれいに整いましたね。
また、何か必要なことが出てきましたらいつでもご相談くださいね。
と、そう終わる予定だったのですが、半年ほど経った冬にSさんからご連絡を頂きました。
どうやら扉が反ってしまったということ。
「木の動きですので仕方ないとも思っているのですが、作って間もないこともあってどうにか調整して頂けるととてもうれしいのですが・・。」
ということで、ちょうど大雪が都内に降ったあと、ガリガリ言いながらSさんのところへお伺いしたのでした。

チェリー板目のリビングボード

リビングボード(ダイニングボード)全体の印象。壁の出っ張りを吸入することで、落ち着いた印象。

「お邪魔致します。」
とリビングに案内して頂くと、なるほど反っております。
手前に向かって乾燥して縮んでいるのでした。
エアコンはこの冬の寒さで使っていたということですが床暖房などは特になくて、それほど無理な乾燥状態で過ごしたしたこともない、ということで。
ちょうどこの時期、こういった反りが出るというお話をいくつかご相談いただいていたのです。

チェリー板目のリビングボード

壁の出っ張りに合わせて加工したカウンターの納まり。壁から埋めこんであるようにも見える印象。

突板を使っているのに、こうなるなんて・・。
いずれの場合も反りが出ている時は斜めに、しかもどの扉の同じ向きに歪んでいたのです。
どの反りの場合も結局はっきりとした原因がつかめないまま、反り止め金具を使って矯正する方法を採らせて頂いたり、あまりに大きな反りの時は新しく作り直したりして、対応させて頂いておりました。

チェリー板目のリビングボード

扉や引き出しは、リビングもキッチンも手掛け。

Sさんの場合も、同じようにすべての扉が同じ向きに反っています。はっきりとした原因はつかめませんでしたが、ある方法(それほど大それたことでありませんが秘密でございます。)で、反りがある程度改善できるかもしれないとお伝えして、しばらくのあいだ試して頂いていたのですが、やはり完全には戻らないので、扉に使われている基材を変えて新しく作り直す方向に。

そして、しばらくお時間を頂いてから作り直した扉をお持ちしたのです。
「イマイさんのおっしゃるように試していたためか扉がだいぶ直りました。」
春風はしっとりとSさんのリビングを流れているのでした。
「本当だ。でも、素材を変えた形で作り直してきましたので、新しいものにしますね。」

と、言うことで、カウンターより下の扉や引き出しの前板を交換させて頂いたのでした。季節はすっかり春風が吹く頃になっておりました。

無垢材にしても突板にしてもやはり木は動くものです。この動きのある扉は、今後のための勉強材料にしないと。今回はとても勉強になったのでした。

Sさん、また何かありましたらご連絡くださいね。

チェリーの框扉

今回はアクリルではなく、ガラス。ほんのりみどり掛かります。そして、ガラスの押さえ縁が良い印象。

チェリーとオフホワイト塗装の食器棚

価格:620,000円(制作費・塗装費)

チェリーのリビングボード

価格:690,000円(制作費・塗装費)

*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は30,000円から、取付施工費は90,000円から)

ベビトレヨガ教室

2018.06.27

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今日ははじめさんによる2回目のベビトレヨガ教室でした。
はじめさんのクラスは、家でヨガの時間を作ってやってくださいという教え方ではなく、「子供を抱っこする時にはこのポーズができます。お母さんのウエストも引き締まりますし、お子さんも落ちないように自然と身体でバランスをとるので運動になりますし、いつもの抱っこと違うので喜びますよね。」と、生活の中に取り入れていく形で教えてくださるので取り入れていきやすいと思います。
途中で集中が切れてしまったお子さんも、脳育おもちゃを取り入れて、遊びながら身体と脳を刺激する時間になります。
今日の手作りおもちゃは「ポッとん落とし」。空間認知能力や物の大きさ・指先の感覚を刺激するおもちゃになるそうです。「前回おやつ作りの時に作ったおもちゃがすごくお気に入りなのですよ。」と嬉しそうにお話しするTさん。一緒に作ったおもちゃで遊んでくれたらうれしいですよね。今回のおもちゃもHちゃんのお気に入りになるといいですね。ご参加してくださってありがとうございました。
はじめさんのお話を聞く度に、「子育てやり直したい。」と後悔いっぱいになりますが(笑)、「子供は本能で動いている。ただその行動を注意するだけではなく、どうしてその行動をとりたいのかを知り、その欲求を満たせる場所をちゃんと別に用意してあげることでいやいや期を上手く過ごせるようになる。」ということを改めて気づかせてもらえるだけで、大きい我が子との人間関係にも活かせることだなと感じて勉強になります。ぜひ皆さんにも体験していただきたいです。次回は来週7月4日水曜日です。皆様のご参加をお待ちしております。
応募フォームはこちら → ベビトレヨガ教室
お問い合わせはこちら → Hug Baby

アメリカンチェリーのL型キッチン

2018.06.25

Aさんの施工がほぼ完了。あとは入荷がちょっと遅れてしまったワイヤーシェルフを納品すれば完了。
良い印象にまとまりました。
夕ご飯の支度する音が聞こえてきそうなキッチンになりました。
いろいろと詰まったAさんの思いは、そのうちご紹介したいと思います。

白いツヤ消し塗装で仕上げた扉とナラのキャビネット

2018.06.25

2018062400220180624003昨日は松戸のTさんのところに納品。
Tさんから最初頂いていたメールには、「ヒュルスタのキャビネット(写真の奥に写っている大きな引き戸と引き出しのキャビネット)に合わせたデザインでカップボードを作りたいのです、と書かれていたのです。お話を進めるうちに、しまうものの量を考えて同じデザインで吊戸棚を作り、さらには、リビングから見た時に印象をまとめられるようにと、マンションお引き渡し時に作りつけたといいう食器棚の表面材もナラ材に変えて、白いマットな塗装で仕上げた部分とナラ材の二つ色を組み合わせた家具たちができあがりました。
暮らしが整っていく様子は見ていて私もとてもうれしくなります。
ちょっとしたTさんのご提案から、たくさん集めている箸置きをしまえるトレイもバスウッドを使って作らせて頂きました。
楽しい暮らし、楽しい暮らし。