天井までの本棚

2018.05.13

先週末、3年程前にTVボードと本棚を作らせていただいたOさんのお宅に再び本棚を作らせて頂いたのです。
文章を書くお仕事をされているOさん、お持ちの本があっという間に増えてしまいました。
今回は、前回の2階ではなく、書斎となる3階に本棚を作ることになりました。
そう言えばOさんのところは搬入が難しいのだった・・。
屋外からの搬入が難しい立地で、階段からぐるぐる回しながら揚げなくてはいけない構造なので、本棚はおのずと細かく分割されます。
さらには、今回は3階ということで、天井には屋根の形が現れた傾斜天井。
この角度に合わせて作るのはなかなか大変なのです。
Oさんからロフトに上がるハシゴをお借りして、3点のポイントを採寸。あとはこれがきちんと一直線になるポイントなら傾斜はあっているはず。ですのでは会社に戻ってCAD頼み。
今でこそ、傾斜天井や曲線の家具は作りやすくなりましたが、私が入社当時はそれはもう手作りです。
傾斜している家具は原寸を描いて、それに合わせながら組み立てていくし、大きな曲線なんて、ハンドトリマーをベニヤに貼りつけて、長いコンパスを作って工房内をグルグル回るのです。
ちょっとでもコードが引っ掛かったりしたら、トリマーの刃がずれてカーブが曲がっちゃう。だから、電源コードを首に巻いて、コードが床に触れないようにやったりして、首しまっちゃうんじゃないのって、いつも思いながら粉だらけになりながら作業していましたね。
とお話している間に、きれいに傾斜が合いました。ひと安心です。
普段本をほとんど読めていない自分にとって本棚を持てるということは幸せです。
でもね、自分でも最近少しだけ目に通している本があります。庭が掲載されている本です。
なぜその本ばかり眺めているかはそのうちに分かりましょう。
Oさん、ありがとうございました。