日記「自由な手たち」

_DSC3813

お疲れ様でした。

8年9か月フリーハンドイマイで働いてくれたカナイ君。最後の約3年間は主任も務めてくれましたが、12月で退職することになりました。
5年前に現社長に替わり、前の体制に古い部分があったので会社のことをいろいろ見直し変えていきました。
社労士さんに相談し探りながら変えていった部分があったので、以前から働くスタッフのカナイ君が働き続けてくれていることが、「悪くはなっていないんだ。」という安心感につながっていました。
私がこのお仕事を手伝い始めた時に一番若手のスタッフだったカナイ君。
最初はね、あまり表情が変わらないから怖い人なのかなと思っていたのだけど、優しい人でした。
色々わからないことがあり、社長も会社を留守にしていて困った時に頼りになるのがカナイ君でした。作業をしている時、音も大きい危険な木工機械を使っている時はただでさえ声を掛けづらいです。集中している時に声を掛けられて中断されるのは嫌ですものね。でも通信販売で注文を受けた木製雑貨の納期など、どうしてもみんなの作業中に確認しなくちゃいけないこともあります。
スタッフによっては「それ今じゃなくちゃだめですか?」と言われてしまう事もあったのですが、カナイ君は、「はい。」と言って手を止めてくれるので聞きやすくてとてもありがたかったです。
また、年に2回ほどスタッフと社長と私で個別に面談をする機会を作るのですが、「仕事が常にある状態はすごいと思います。」と会社側の良い評価を伝えてくれて、労われているようでうれしかったです。
新潟から出てきて2つ目の職場で、いろいろ大変な時もあったと思うのだけど、人生で1番働き盛りの頃をフリーハンドイマイで勤めてくれたことをとてもありがたく思っています。
次はここより実家に近い場所の家具屋さんで働いていくということで、「フリーハンドイマイで働いた経験があってよかった。」と思ってもらえる時があったらうれしいですね。もうお互い若くはないから(笑)、体に気をつけて頑張っていってください。
今まで本当にありがとうございました。お疲れさまでした。

DSC_4725

仕事納めの昼食

DSC_4724
昨日でしたが、仕事納めの日はせっかく揃っているので、みんなで一緒に時間を過ごしたいのです。
外に食べに行ったりしていましたが大掃除でみんな木の粉だらけだし、お弁当を注文したりしていましたが大掃除で窓を開けっぱなしで体も冷えているので、温かいものを食べられたらなということで、今年はカレーを作り、倉見の斉藤精肉店さんの揚げたてのおいしいロースかつを乗せて、カツカレーにして食べました。
みんなに喜んでもらえたようでよかったのです。

20191228004

タモのキッチンカウンターとリビングボード

20191228001201912280052019122800220191228003

今年最後の現場。
Kさんのお引渡しでした。
「いいね、扉の目地とフローリングの目地の流れがね。やっぱり家具が入ると引き締まるよね。」と福原さん。
こうして、寒川と海老名で福原さんの手がけた家を見ることができるようになりました。
家の心地よさや家具を触った時の心地よさをなるべくその場の空気が感じられるようにこの1年も届けてきたつもりですが、やはりその場の空気には叶いません。
肌で感じる張りつめた空気や、ふんわりした温かさや、スゥっと頭に抜けていく爽やかさはそこに居ないと分かりません。
来年もいろいろな出会いがあると思います。
それを豊かな形で表現し、家具を使う人、そこに住む人が心地よく暮らしてゆけるように、そしてそれをきちんと表現できるように頑張ります。
来年は6日から私たちの仕事が始まります。
どうぞよろしくお願い致します。

Dsc_0484

年末年始の休業期間のお知らせ

私達は12月29日(日)~1月5日(日)の間、年末年始のお休みをいただきます。
家具についてのご相談・お問い合わせ、キッチンカタログの請求(12月27日午前中までのご依頼に関しては年内に対応させていただきます。)、木製雑貨のご注文(12月26日(木)午前中までのご注文に関しては年内に対応させていただきます。)についてのメール・お電話等のお返事に関しましても、全て1月6日(月)から順次対応とさせていただきますので、どうぞご了承ください。
また、木製雑貨等のご注文の作品の発送の準備・手配は1月7日(火)から順次対応とさせていただきます。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。

20191226001

今年最後の納品

先日、ステンレスとクルミのキッチンカウンターを納品したOさんのところに再び。
追加で頼まれていたデスクの納品です。
これで今年の納品は終わり。
明日は工房では大掃除があって、私はちょっと抜け出して打ち合わせに出かけた後に、先日タモで大きな家具を作らせて頂いたKさんのご新居の引き渡しがあるので立ち会ってくる予定。
最後まで慌ただしいのは自分の性分なのでしょう。
今年は、本当にいろいろなことがあって、いろいろな経験ができた1年でした。
そして、いつものように私たちを好きでいてくれる人たちがそばに居てくれて、それをたしかに感じながらきちんと前に進んでこられたような気がします。

毎年、喜びと一緒におそれや不安もごちゃごちゃになった気持ちを常に感じながら、何か正しいのかよく分からなくなることがあるけれど、家具作りが自分の灯なのかというとそうでもなくて、その自分で選んだ道のひとつであって、その道程でポゥッと光るいろいろな人との出会いが前に進む道を明るくしてくれていて、家具を作ることはコミュニケーションのひとつでそれを通じて皆さんと深く対話できることで私の今がある。
来年も道々で出会う灯りは温かく前を照らしてくれます。

20191227001

ナラ節アリ突板を使ったキッチンバックカウンター

船橋のYさんのところにナラ節アリ突板を使ったキッチンバックカウンターを納品してきました。
今回は、その形に引き出し部分だけKUMAさんの角槌目ハンドルをつけましょうということで、雰囲気の出たかたちに仕上がりました。
その雰囲気を出すためにYさんから頂いていたもう一つのリクエストが、着色です。
今回はクリアオイルだけでなく、少しブラウンカラーを混ぜたオイルで塗装をしています。
Yさんがこちらに打ち合わせにいらしてくださった時に、「あっ、あの扉の色が好みです。」と指さした先には、日焼けして少し黄み掛かってきた節アリの扉がありました。
なるほど・・、表現しにくい色ですね・・。
通常のオイルフィニッシュ用の塗料だけでは、色味が出にくかったので少しだけステインを混ぜたりしながら、調色しています。
本来はね、木が日に当たって使い込むうちに現れてくる色が良いのですが、色の好みには皆様さまざま。
結果として、少しイエローが入ってブラウンで落ち着かせてよい印象にまとまりました。
Yさんにも気に入ってもらえましてひと安心。

20191226001

新しいオーダーキッチンの形

というほど大げさなことではないのですが、来年一ヶ月間ほどキッチンを置かせて頂ける場所ができまして、せっかく見てもらうのですから、今できる私たちの思う形を作ってみたいと思っております。
南アフリカ原産のオリーブグリーンは細い緑のグラデーションがとても美しく、仕上げをどのくらいの光沢で仕上げようかと悩んでおります。
そこにホワイトオークとかなぐやさんの真鍮取ってを組み合わせていこうと思っています。

その後はこの展示室で今置かれているキッチンと入れ替えるつもり。
約九年ですね。
今ここにあるキッチンが活躍してくれた年月は。あのキッチンを見てくださって、いろいろな皆さんが自分たちのキッチンの形を思い描いてくださって、ここで開かれる教室では心地よく活躍してくれたのです。
ありがとうという気持ちと一緒に、この私たちの気持ちがしみ込んだキッチンはどなたかに使って頂こうと考えております。
3月半ば以降でもし使ってみたいと思われるかたがいらっしゃいましたら、ぜひ気軽にお声掛けくださいね。

20191224001

クルミの変形オーダーキッチン

こういう変形家具を父はクセモノと呼んでいて、昔はそれこそこういう家具ばかり作っていましたね。
昔、まだ父が現役で頑張っている頃は美容院やカーディーラーのショールームの什器等の仕事が多く、こういった変形した家具の仕事がたくさんありました。
当時はパソコンもないし、小さな工房には大型の機械もないから、今回のKさんのような家具の場合はベニヤに原寸を描いてその寸法をいちいち確認しながら作業したものです。
今でこそ、CADで打ち出した図面は原寸と同じく使えるので、それを型板にすることができるようになりましたが、昔は曲面を出す場合なんて細長いベニヤで定規を作って、その先にハンドトリマーを取り付けて、そこから定規で半径をベニヤに墨出しして、支点となる位置にビスをねじ込んで、トリマーと一緒に自分もグルグル回って粉だらけになりながら1000Rやら2000Rの大きな円を切り出しておりました。
本当にもう手作りでしたね。
その曲面に切り出した板に細い柱となる芯材を立ててその上から曲げベニヤを貼って、そうして曲がった帆立や扉を作ったりしたものです。
おもしろくはありましたが、良い形を作っているのかどうかの自信は持ててませんでしたね。
住宅の仕事を主にするようになりましてからは、そういったクセモノに挑むよりは、しっかり素直な形で長く使える良いものを、と考えると、おのずと形はシンプルになっていったのですが、たまにはこういう変わった形をうまく納めるために頭を悩ませながら作るのも楽しいものです。
先日、制作を担当するカイ君と一緒に現場に行って現場でどう納まるのかをベニヤを持って型取りをしてきて、その方に合わせて木取りを確認しながら制作に取り掛かっています。
ここにステンレスのカウンターがつくのですが、うまく合うことを祈りつつ年を越すのです。

20191223002

ウォールナットを使ったテーラーの什器3日目

20191223001

金曜日、土曜日、そして今日と3日間掛けて行なった大きな什器の設置工事が完了しました。
今回勉強になったのは、テーラーというお仕事とその布地の見せ方。用途やデザインに合わせた生地を選ぶにあたって、その布をうまく見せる必要があって。それを設計の和知さんと相談しながら考えていったのですが、いろいろなお店でいろいろな見せ方がある。
布をぶら下げて見せるところ、布にたるみを持たせてボリュームやいろんな角度の表情で見せるところ、きちんと畳まれた状態のままコンパクトに見せているところ。
生地を見せる工夫に、フワッと取り外しやすくする工夫。
今回はお客様と和知さんとでイメージを積み重ねていって、私はあくまでもバックヤードから声掛けする形でデザインは進んでいったのでした。
最終的に黒い紙管とウォールナット削り出しの紙管受けを作って、それだけでも存在感がきれいに出る形になりました。
引き出しのハンドルはいつものようにKUMA鍛鉄工房さんの角槌目ハンドルで、より良い印象にまとまりました。

あとはトイレの洗面台の制作に年明けからこれから取り掛かります。

20171220001

ウォールナットを使ったテーラーの什器

さあ、今日はいよいよ平成さんの現場です。
朝4時30分に起きて支度をしたら工房へ向かいます。
今まで平成さんのお仕事は主に新築住宅や住宅やマンションのリノベーションに関わらせて頂いていたので、今回のような新築マンションは初めてです。
ということで大変久しぶりに朝礼に参加しなくては。
ヘルメットかぶって、ラジオ体操して、職長さんが作業内容を発表して、最後に「今日も一日安全作業で頑張ろう。」「オォ」というやつです。
父の時代のころには、まだインターネットで家具を知ってもらえる時代ではなかったので、よく集合住宅の現場に出入りしていました。
あの頃のマンションの現場ってなんかピリピリしていて苦手でしたね。
それに携帯電話も普及してないから、みんな大声で怒鳴るように仲間の名前を呼びあっていて、監督さんはトランシーバーだったっけ。
なかなか家具を作っているんだっている実感はなくて、ひたすら各住戸にシンプルな戸棚をつけていくだけの作業に先が見えないような気持ちを抱いていたっけ。
その頃に現場に比べると平成さんの集合住宅の現場はとても気持ちが良い、とあらためて気づかされました。
私たちのような一家具屋は現場には数日間しか出入りしないのですが、そのためにきちんと段取りしてくれて家具の保管場所を設けてくれたり、納まりと丁寧に記してくれたり、当たり前なのかもしれませんが、とても仕事がしやすい環境を作ってくれると言うのはとてもうれしい。
今でこそ業務内容が改善されている企業は多いと思いますが、それでもつっけんどんな現場も時折あったりします。
でも現場がきれいで、監督さんが気持ちが良い人だと現場全体が気持ち良い。
良いものを作ろうっていう空気になっている。
それが良いのです。
今日と明日と月曜日とで、大きな什器を2台設置する予定です。マンションの1階がお店になっていて、そこのショーケースとなるような家具を作らせて頂いているのです。
これが終われば、年内はあと1件設置工事があるだけかな。
頑張ります。