日記「自由な手たち」

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そのひとをあらわすかたち

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今日は鎌倉のNさんのお引き渡しの日でしたので、ご挨拶にお伺いしてきました。
今回はキッチンとリビングダイニングというひと間のリノベーションだったのですが、ご家族皆さんが長く過ごす場所ということで設計のヤマトさんが丁寧に空間を作ってくださったこともあって、私たちのキッチンもとても温かみのある形となってくれたのでした。

私がNさんの思いをよく表しているなと思っている部分は、シンプルで気づきにくい部分かもしれませんが、この厚みのある天板と少し懐かしい面取りかな。
これは、この部屋にある出窓の窓台に施されている意匠なのですが、打ち合わせの時にNさんご家族がこの家でどういうふうな思いで暮らしているのかを聞かせて頂いた時にこの窓台のお話が出てきたのです。
ここでどういう時間を過ごしてきて、どんな風に料理をし、時間を過ごし、ご主人と奥様が話してくださる時に選ぶ言葉の一つ一つが、なんというか、とてもこの家が好きなのだなあ、と、つよく思わせてくれる言葉たちだったのです。
その中でふと出た窓台のお話は、当初私の頭には思い浮かばなかった意匠なのですが、ヤマトさんとNさんたちとのお話の中で、この厚み、面の印象がキッチンを象徴する形になるって思えたのでした。
この時間が無かったら、もっとシンプルな天板になってしまっていたかもしれないところを言葉がこの形へいざなってくれたのです。
もちろん、今回のキッチン自体の形も独特です。
キッチンについてのつよい思いを聞かせて頂いた表れが、ステンレスの細かい細工だったり、工夫された収納だったり、木目のダイナミックなグラデーションだったりするのです。
良いキッチンとなりました。
ありがとうございました。