精製

2016.11.11

精製と言う言葉が正しいかどうか分かりませんが、これはおが屑です。
丸々と太い幹は、その過程で板に切り分けられていきます。
板になった木は乾き、ねじれ、安定しようとします。時には、切ろうとするとしぶきが上がる木だってある。木はたくさん水を蓄えるのです。
その木が切られてよじれて安定した姿はもう真っ直ぐではありません。
家具はその板を使って作られるのです。
半ば安定した材を頂いて、私たちはそれをさらに平らな状態へと加工していくのです。
丸太だった板から製材される板はいったいどのくらいになってしまうのか。それほど多くは残らないです。
おが屑もさっきまでは木でした。
そういう過程を経て木がはじめて板になっていくのです。
ものを作る能力を授かった人間は、自分たちの暮らしをより良いものにしたいという気持ちで作ることを始めたのですが、作ったその先を見ながら歩いていかないといけないね。
私たちは作った責任があるのですから。