みんなに感謝

「テレビボードのオーダー」

越谷 H様

design:Hさん
planning:daisuke imai
producer:tsuyoshi kawaguchi
painting:tsuyoshi kawaguchi

Hさんがご新居を建てるにあたって、ずっとつくろう作ろうと考えていたものがこのオーディオボードでした。
一般的な形のハードディスクレコーダーのほかに、大きなAVアンプ、それからオーディオ用のとても重い真空管アンプ。そしてそれをつなぐ太いケーブルたち。これらの機器たちをしまえるオーディオボードは探しても見つからず、さらにその細かいニュアンスを分かってくれる家具工房もあまり見つからなかったため、私たちに声を掛けてくださったのでした。

オーク柾目のオーディオボードと食器棚

「最初に手を出し始めたらだんだんとのめりこんでしまって・・。」と少しはにかみながらお話しするご主人をほほえましく見つめる奥様。


オーク柾目のオーディオボードと食器棚

こちらの食器棚もこのスペースでうまく使える形の家具が見つからなかったので、一緒に製作させて頂きました。ちょっと珍しいのが、冷蔵庫がキッチンの間取りの関係で、食器棚側に向かって開くようになっていて、だから、食器棚は冷蔵庫のところまで幅いっぱいに作れないのでした。そのため、小スペースで使いやすく、ゴチャゴチャしないスッキリとした印象の食器棚が必要だったのでした。


オーク柾目のオーディオボードと食器棚

こちらが真空管アンプ。このアンプはかなりの重量があり、また、音を出した時にスピーカーと共振しないようにするために、このオーディオボードの箱は通常の組み方より頑丈に組み立てています。そのためかなりの重さです。また重量だけでなく、使用しているときは機器辞退が高温になるため、箱内はかなりの熱気がこもります。それを逃がすために扉はルーバー扉にして、さらに天板も熱が逃げるように一部ルーバーにしています。


オーク柾目のオーディオボードと食器棚

こちらがAVアンプとプレーヤー。どちらも大きくてとても重たい。 内部の構成はこのような感じ。全て機器類で埋まってしまうのです。


オーク柾目のオーディオボードと食器棚

上部通気のルーバーは必要な時は取り外せるので、機器のセッティングや掃除がしやすいようにしています。


オーク柾目のオーディオボードと食器棚

また、写真には写っていない工夫があり、機器をつなぐケーブルは太さが直径15mm程あるため、通常のコンセントケーブルのように小さく曲げてたたむことができません。ですので、ケーブルは緩やかな個を描いて機器の下に収納できるような工夫がしてあります。


オーク柾目のオーディオボードと食器棚

開き扉だと、開け閉めしている時にキッチンが狭くなるので、引き戸に。引き戸は掃除がしやすくメンテナンスフリーの上つりタイプの引き戸にしています。


オーク柾目のオーディオボードと食器棚

この家電を収納するスペースは、構造用の板を最小限にすることで、棚板が浮いているような印象にしました。普通の考え方の家電収納スペースとどう違うのかは、実際にここに立って見ると良く分かります。食器棚自身がとても軽く見えるのです。

「昨日は早朝から来ていただいてありがとうございました。テレビボードも食器棚も本当にすてきで、あの後しばらくふたりで見入っていました。
夫はすぐに配線をいじりたかったようですが、出張のため何度も後ろを振り返りながら出て行きました(笑)
塗装の件も大変詳しく書いていただき、ありがとうございます。夫に伝えておきます。また分からないこと、ご相談などありましたら連絡させていただきます。
最後に、今井さんの素敵な家具に出会えて本当に感謝しています。大切に・大切に使っていきます。
休日の中貴重な時間をありがとうございました。一緒に来て頂いたスタッフさんにもよろしくお伝え下さい。そして、皆さんのご家族にも感謝です。
本当にいろいろお世話になりました。
最近寒い日が続いていますので、お体お気をつけてください。
それではおやすみなさい・・・」

ナラの格子のオーディオボード

価格:360,000円(制作費・塗装費)

ナラの小さな食器棚

価格:300,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は30,000円から、取付施工費は30,000円から)

ちょっと関わりのありそうな家具たち