36年ぶりのトップガン

2022.08.15

トップガンは両親が連れて行ってくれて家族で観にいきました。
当時は近くに映画館がなく、映画を見にいくのに横浜へ電車で出かけていました。

せっかくの映画館だからと、あまり買ってもらえなかったロッテのアーモンドビックバーを買ってもらえたのに、映画を見ながらいつどうやって食べたらいいのか分からず、ずっと握りしめていてドロドロに溶けてしまったのを覚えています。

映画を見終えた後、
母が開口一番、「いい映画だったね。でも、最初のデートであんなキスとかしないわよ。」と言ったのです。
父は、「なんでトップガンを見て始めにその話になるんだ。」とあきれたようにしていたことを思い出します。
でも、小6中2の子供たちと一緒に観たのなら、私も多分同じ話をしたかも、と思ったのでした。
あんな大画面でラブシーンを見たらドキドキしてしまいますから。(笑)
母とは似ている部分が多いと思っています。

今回のトップガン マーベリックは、当時を思い出して父と母と私の3人で見にいきました。(兄は平日休みが無理だと思ったので声かけませんでしたが。)
高齢になった父は、呼吸器系が弱くなってきてしまい治療をしているのですが、出かけている途中で咳が止まらなくなったり、苦しくなるのが辛くてあまり外に出かけなくなってしまっていました。
ですので、実家から近く車で行きやすい映画館に行くことにしたのです。
まだそこは間引きシートとなっていたので、鑑賞中のコロナ感染の心配も和らぎました。

「自動操縦の時代。人的被害も最小限で済む、もうエリートパイロットはいらないんだ。」
という衝撃的な始まりから、最後まで、見たいと思っていたものをすべて見せていただいて、トム・クルーズはやっぱりいつもすてきですごいなぁと両親と話しながらお昼を食べて帰りました。

帰宅後、ダイスケさんにその話をすると、
「へー、よかったね。トップガンちゃんと観たことないんだよね。観てみようかな。」
「えっ⁉︎」
ダイスケさんに対して、信じられない!と思うことって今までないのですが、今回ばかりは驚きました。
他のトム・クルーズの映画は全て見ているのに、トップガンを観てないなんて…。
これからちゃんと観てもらおうと思います。

そして、後日「あの後、また映画館に行ったんだよ。」と父が話してくれました。
予告で役所広司さん主演の「峠」が流れていました。
司馬遼太郎さんの小説を前に読んでいたそうで、調べたら最寄りの駅前から同じ映画館へのシャトルバスが出ていて、ひとりで観に行くことができたそうです。
一緒に出かけたことで、「映画を見に行くことはできる。」と自信を持ってくれたのかしら、と思い、なんだかうれしかったのでした。

また機会を見て一緒に映画を観に行こうと思います。