Hさん、こんにちは。

2022.09.25

いろいろと予定が立て込んでしまってようやくこのたびHさんのお宅を訪ねることができました。

写真を撮らせて頂いて、家具のお手入れ方法をお伝えして、休日のお邪魔にならないように早々に退席しなくては、というつもりでしたが、「Hさん、こんにちは。そして初めまして。」と、やり取りはほぼメールで、お電話でも一度お話した限りで、あとはHさんと私のイメージがここまで合致したこともあって、お会いすることなく家具作りは進み、顔合わせは今日が初めてだったのでした。

が、「イマイさん、おなか空きませんか。お昼ご飯はまだこれからでしたら少しだけですがご用意がありますのでぜひぜひ。」

「電車で2時間もかけていらしてくださったのに、これほどすぐ帰してしまっては申し訳ありませんから、ワインでも飲みながら。」

なんて、カバンを置かせて頂く間もなくHさんからご招待を頂きまして、家具のお手入れの話なんてすっかり忘れてしまいまして、楽しいお昼ごはんの時間だったのでした。

気持ちが近い人ということが、「初めまして。」とお顔を合わせた時からなんだか分かったものですから、お酒の心地良さも相まって、Hさんの部屋で見る大工さんや建具屋さんや左官屋さんのそれぞれの造作が気持ちよくて、人の手の跡をお酒の肴に素直にぺちゃくちゃおしゃべりさせて頂きました。

寺社仏閣巡りがご夫婦の楽しみなのだというお話の通りに、今回の家具作りはその建築をモチーフにしたり、木造の静けさを表現した形を作らせて頂けたり、と私たちにとっても大変勉強になる良い機会だったのです。

ですから、ものづくりの楽しさを分かってくださる方とのお話はとても心地よくて、一人赤ら顔で帰ってきたのでした。