針葉樹合板のキッチン

2022.10.31

あまり家具材としてはなじみの薄い針葉樹合板というものを使ってキッチンを作らせて頂きました。

もともと建築の下地材で使われることの多い材を表面に持ってくるとこのように大胆な仕上がりになりますね。

周りを見てみると、レンガやシナ合板などもとは下地として使われていた材でもその表情の良さに気づいて仕上げ材として使うことは良くありますものね。

最近では、節のある板をあえて表情に見せたり、さらには木の反りさえ楽しんだり、また、鉄を酸化させた表情を楽しんだりと、手の跡や素材の動きそのものを表現する家具も日常的に増えてきました。

私が家具作りを始めたこととは違うのだなあとあらためて気づかされます。

その針葉樹合板の積層の木口と、引き出しなどの表面にはツヤの抑えられた細かいエンボス仕上げになっているメラミン化粧板を使い、その対比を楽しむというキッチン。

設計士さんのご自宅になるのですが、いろいろなアイデアは私たちにとって新鮮です。