3年ぶりの職場体験

2022.11.17

今日は、職場体験の日でした。コロナ禍となり数年声がかからなくなっていましたが、9月頃でしたでしょうか、茅ヶ崎市のH中学校から連絡がありました。

再び声をかけていただいてうれしいです、ありがとうございます。

そしてその後、以前チェリー材のL型のキッチンを作らせていただいたOさんのご主人からもお電話をいただいたのです。

「今度うちの息子がイマイさんのところへ職場体験に行くので、よろしくお願いします。」と。

キッチンを作らせていただいた後もクレミルや湘南T-siteのイベントにご家族で足を運んでくださっていたOさん。

小さい時に会ったことがある彼がもう中学2年生だなんて、月日が経つのは早いですね、驚きました。

そんなすてきな巡りあわせで、せっかく私たちの会社を選んで来てくださったのですから、来た甲斐があったと思ってもらえるようにしないといけませんね。

最初の1時間はショールームで座学です。会社の成り立ちや、問い合わせからお見積り・スケッチを作成し、受注できたら図面作成し、担当する制作スタッフに図面を渡し打ち合わせ。その後、必要な材料を見ながら木取り表作成して制作していく、という流れを家具やサンプルを見てもらいながらお話しします。

途中ダイスケさんには、スケッチの書き方と図面の見方を伝えてもらいました。

その後は工房に行き、実際図面を受け取ってから製作スタッフがどう動くのかを木工機械それぞれの説明を受けながら動いていきます。担当は主任のノガミ君です。

ノガミ君は教えるのが上手で、新人スタッフに教え慣れているのもあるのかもしれませんが、

作業内容だけでなく、「この作業をするときはこういう姿勢でやると効率がいいです。」と細かく伝えてあげていて、小さなことなのですが、そういうことを知っているかいないかで、取り組みやすさが変わる大切なことだと思います。要領というのでしょうか。

自分がお料理教室に参加した時も、そのメニューの作り方よりも、「こうするといいですよ。」というレシピには載ってないプチアドバイス的なものの方が意外と頭に残っていて役に立っていますので。

実際にO君とK君が行った作業は、

・図書館の検索台の幕板部分の部材の磨き作業、(注:仕上がりには問題がないようにしています。)

・パネルソーを使って木材を切ってみる、

・トリマーを使って背板の配線穴の加工とその磨き、

・削り出してある好みの樹種のコースターの磨き、オイル塗装。

15時まででしたので、結構しっかりみっちりの内容でしたが、2人とも「すごく楽しかったです!」と布にくるんだオイル塗りたてのコースターを抱えて帰っていきました。

楽しいと感じてもらえてよかったです。お疲れさまでした。

指導を担当してくれたノガミ君に感想を聞くと、「今回の子たちはやる気を感じる子たちだったので教えがいありました。」とのことでした。そうなのですよね。

職場体験は第三希望まで書いて提出し先生に割り振られるそうで、木工は人気がない方なので、第一希望ではなく来ることになった子が今までもいると思います。でもそんな子たちでも、「やってみたらちょっと楽しかった。」くらいの感想を持つ機会になってくれたらうれしいですね。

「やっぱり木工は興味が持てない。」という感想でもいいのです。自分には合わないと知る機会にはなったのですから。進路を決めるうえで大事な経験です。

その人の視野が広がる機会になったのならうれしいです。

O君は「将来大工になりたいと思ってます。」としっかり伝えてくれました。

大工さんってお家でも何でも作れてかっこいいもんね。楽しみですね。

職場体験をしに来てくれて、ありがとうございました。