
ぐるり
2025.08.04

週末にやっておくべき作業が土曜日で終わらせることができたので、日曜日が久しぶりにぽっかり空いたのでした。
アキコに聞いたら、彼女はチィと夕方に運動公園に泳ぎに行くらしい。それは気持ちよさそうだけれど・・、としばらく思案してからやはり山に行くことに。
とりあえず、気乗りしないようなふんわりした気分のままでアイの毛がついてしまったチェーンリングを少し掃除して、手元にあったスプレーをチェーンに差して、ブレーキと変速がきちんと動くかだけ見て出発。ショールームに飾られてしまったアンカーをこうして約1年ぶりに引っ張り出して、おもむろに跨って表ヤビツに向けて出発。
30代前半の頃はもっと気軽にこの辺りに来ていたのに、今から14年前に玄関収納の取付作業をしている時に脚立から落っこちてしまって、右くるぶしを太くなるくらい痛めてからは、なぜか自転車熱が冷めてしまってすっかり通勤の気軽に乗れる固定ギアしかは乗らなくなってしまって・・。せっかくその数年前に憧れていたブリヂストンのネオコットを使ったロードバイクを手に入れたのに、すっかりショールームのスピーカーの前に置かれて、打ち合わせに来てくれるご家族のちびっ子がスピーカーコーンをつついたりしないようにとお守り代わりとなってしまっておりました。
ということで走り出すのですが、約1年振りということで善波峠ですでに辛いのです。いつも思うのですが善波峠が辛いのです・・。しかし、山登りでもランニングでも思うのですが、最初の負荷が一番辛くて、あとは何となくで、じわじわと前に進めるもので、気が付くと、蓑毛も菜の花台も通り過ぎておりました。日差しが強くなってしまったこの時間帯には登りの人は全くいなくて、下りのバイクかランナーの方々のみで、出発が遅かったにもかかわらず静かな道程。間もなく峠かな、というところで一人の若い方が横から抜いていきました。足取り軽くクルクルと。
そうか、若いって良いなあ、なんて息も絶え絶え眺めていたのですが、ふと真似して1枚重くして足を回してみたらあれっ、漕げるじゃないか。
何というか、自分ではもうこれで良いとばかり思っていたはずなのに、ほんとうはまだそれでは物足りないはずだよって教えてもらえた気がしました。毎日は決して同じはないはずなのに、気持ちは変わらず「何となく」がまとわりついているような心持ちがこのところあったように思えたのですが、それはきっと違うんだよってその人が教えてくれたような気がしました。
ボトルが空になりつつありましたので、峠で飲み物をがぶがぶと飲み干して裏ヤビツへ。表に比べて裏は木々との距離が近いので林間が気持ち良いのですが、その分車との交通が危ないので、気を付けて下ります。ただ、私の場合は気を付けるのは車だけではなく、先ほど一気に飲み干したドリンクと下りで冷える汗だくになったウェアのせいでお腹か急にゴロゴロと言い出しました。おお、いけない、ティッシュは持っていないぞ。ということで押した方が早いんじゃないかというくらいのノロノロした下り方で、護摩屋敷の水場まで。ここで空になったボトルを補充しようと思っていたのですが、「煮沸してから飲用してください。」と書かれているのを見て、このお腹では・・と躊躇してしまい、そのまま下ることに。以前はそのまま飲んじゃっていたなあ。
無事にお腹が下ることなく山を下ることができて、水位が低くなった宮ケ瀬を横断しながら、帰路に。
そういえば厚木の市街では昨日からの鮎まつりがまだ続いていて、中心街は大賑わい。山の静けさと町の喧騒。どちらもホッと感じられるのは、やはりどちらも必要だと思うからでしょうね。
私はいったいどこ向かってにいきたいのだろう。
