20年か

2025.10.17

たしか2005年の10月15日だったはず。

当時たまたま見つけた自転車に載っていろいろなところに出かけるおじさまのブログを読んでいたら、私もクロスバイクという自転車に恋い焦がれてしまって自転車通勤を始めたのだなあ。

今ではその熱はだいぶ冷めてしまったのですが、当時はそのおじさまと同じジャイアントの「Escape R3」というバイクを手に入れて、ハンドルのところでカチカチとギアチェンジができるメカニカルな感じに驚いて、(小学生の時に乗っていた自転車にはそんなすてきなものはなかったので。)すっかりのめり込んでしまった私は牛の角のようなハンドルに付け替えて、さらにはブレーキとシフトチェンジ(変速)が一体でできるSTIレバーというものの虜になってしまって、「シマノは釣り用品だけじゃなかったんだあ。」なんてつぶやきながら、サイクルベースあさひさんが細かく載せているメンテンナンスのページを熟読しながら、パーツを全交換して、さらには交換できる道具も揃えて、しまいにはホイールの振れ取りできる道具まで買ったりして毎月もらっているお小遣いだけじゃだんだん足りなくなっていったら、いい加減にアキコに説教されたりして。

あのバイクにはいろいろなところに連れて行ってもらったなあ。

お客さんのところにも遠慮せずに汗だくで出掛けてしまったりして、今考えるとなんと失礼な奴なのだろう・・。

富士山も登ったし(ほとんど押したけれど)、丹沢あたりもぐるぐるぐるぐるよく走ったなあ。

そして、あのバイクは今島根で「まる木工所」という屋号で頑張っているテライ君にあげちゃって、まだ彼の手元にあるのだろうか・・。

ちょうどあの頃、工房内でもちょっとしたバイクブームになったことがあって、みんな形の良い小径車に乗って通勤してきていたなあ。

これはバイクラックでも作っちゃおうか、なんて思っていたらみんなここを飛び出てさっさと独立していってしまった・・。

数えると、7人ほどが独立して方々で工房を構えて頑張っているのか。

そうかそうか、あれから20年か。

この季節に走っていると、工房から家に帰る道の途中の田んぼの間から流れてくる焼かれた稲わら(だろうか)の香ばしい匂いと少し肌を刺すようになってきた夜風をよく思い出す。

エスケープの次に手に入れたこのFUJIのバイクももう19年になる。

気持ちが良いからね、これからも乗り続けていくと思うよ。もう1台あるしね。