ナラのセパレートキッチン

2025.10.14

マイズミさんからご依頼頂いていたFさんのセパレートキッチンの取付の日でした。

心配だったお天気は、時折、細かな雨粒がフロントガラスをわずかに濡らす程度にとどまり、葉山まで走り終えた頃には変わらず雲はそこに居りましたが、雨がやってくることはありませんでした。

ほっと一安心して、合流のタイミングがずれてひと足先についてしまった私は、取り急ぎ現状を確認しておかないとと思い、さっそく室内に。

「おはようございます。キッチンの取付に伺いました。」

「ああ、イマイさん、おはようございます。」

先日の打ち合わせで顔合わせさせて頂いた佐藤さんが顔をのぞかせました。

「ガス管の位置が干渉しないか、確認してもらえますか。」と佐藤さん。

「分かりました、見ておきますね。」

ガス管も重要なのでしたが、それよりも今回はシンク側のキッチンの奥行が結構大きいので、階段から搬入できないだろうことは分かっていたのですが、念のため真っ先に確認したかったのです。

さっそく階段に向かうと、おお、どうにか行けそうだぞ。と喜んだのもつかの間、掃き出し窓から寝室を通してもその先に寝室の出入り口がちょっと狭くて通すことができないことが分かり、うーん残念・・。ガス管はどうにかなりそうでしたが、搬入は困難になりそうだなあ。

遅い夏休みを取っているワタナベ君が居ないので、3人でバルコニーから荷揚げをしなくてはならないのです。幸い足場が掛かったままだったので、これをうまく利用してあげられるはず。

間もなくノガミ君とヒロセ君を載せたトラックが到着して、若い大工さんが「うちの車を動かすからトラック横付けしてくれてよいよ。」と笑顔で言ってくださって、どこか和む時間。と思うのもつかの間、ヒロセ君は足早に干渉する足場をばらして、ノガミ君と段取りの打ち合わせをしていざ荷揚げ。

けっこうコンパクトなキッチンなのですが、そのシンク側の引き出しのあるキャビネットは、今回ナラの無垢材を使ったサイドパネルがついていて、さらには引き出しのスライドレール(最近のレールは重い)がついているキャビネットはなかなかの重量。荷揚げが困難な場合はそれぞれを外すことも覚悟していましたが、そうすると工房で仮組みした通りに戻すのにかなり時間が掛かってしまうので、このまま上げたいところ。

せーの、で息を合わせてどうにか上げることができて一安心。

ここからは仮組みした通りに戻していく作業で、ガス管を通す穴も問題なく開けられそうなので、あとは二人に任せて私は先に工房に戻ることに。

海岸線沿いも少し涼やかで人通りもまばらな印象。少しずつ秋が深まっているのですね。

夕方、二人が戻ってきて、無事にコンロ側キッチンの設置が完了したとのこと。あとは、頃合いを見てラタン張りの建具を持って、シンク側キッチンの設置に行く予定です。月末あたりには完成するかな。

たのしみです。

そして、今週後半の大きなキッチンの設置に今から少し緊張しております。