
西伊豆へ
2025.11.29
11月の三連休、お休みをいただいて西伊豆へ一泊家族旅行へ行ってきました。
「バイト入れちゃった。」「予定あるからダメ。」夏休み前から話は出ていたのですが、家族4人でも予定を合わせるのはなかなか難しいですね。合う頃には秋になってしまいましたが、楽しい旅行をすることができました。
3連休の初日11月22日に出発したのですが、お天気が良い日でしたので東名高速の下りは朝からすでに渋滞が始まっていました。それならせっかくだから箱根の紅葉を見ながらドライブしていこうという話になり、小田原厚木道路から箱根へと、そして仙石原のすすき野原をお散歩しました。

茶トラの猫ちゃんの毛並みのような濃淡の混じった金色のいい色合いで、着いた時はすでに9時頃でしたが山陰の場所だからか足元にはまだ霜柱が残っていて、息を吐くと白くなる喉の寒さのある気温でした。観光客の歩く人の列もすでにでき始めていましたが、写真を撮ったりはしやすくて、みんな譲り合いながらも子供のようにうきうきした様子ですすきの景色を楽しんでいました。
今思うと小学校のころから憧れたいたナウシカごっこができただろうに、誰も青い服を着ていなかったことが残念!。
歩いただけですっかりお腹が空いてしまいましたので、すすき野原の入り口の交差点の近くの「仙石原茶屋」でプリンや抹茶アイスやらとおいしく腹ごしらえをしてから次の目的地へ。

ぜひ訪れたかったのが、この沼津御用邸記念公園です。
たてもの園にある建物とは違うこの雰囲気は何だろう、と拝見しながらずっと考えていたのですが、大事にされていたことがわかるからだと気が付きました。もちろん、たてもの園の建築達もとても大切にされているのが分かったのですが、何というか大事にされた、されていないというと変に聞こえるかもしれないのですが、なんだか一つ一つのものがいつも以上に丁寧に作られて、大事に使われているように思えて、今でもこうしてその美しさが見ることができるのはその丁寧さなのだなと分かります。
それと、今まで見てきた建築と大きく違うのは、一個人が使用した建築ではなくて皇族の皆様が使われていたということが建築の空気が違うように感じたのかもしれません。


本邸は太平洋戦争で焼けてしまったので、西付属邸御殿しか見ることはできませんが、さぞかし立派だったことでしょう。
市民文化拠点としても使われているそうで、見事な菊花展がされていたり、期間限定の提灯のライトアップがされていたりしましたが、その時間を待っているとお宿の夕ご飯に間に合わなそうでしたので、お昼ご飯を食べて次の目的地のお宿へ向かいました。
売店では皇族方のお印を刺繍したお土産品を買うことができるということで、美智子様のお印が入ったものを母へのお土産に購入しました。
そこから1時間半ほどドライブをして、堂ヶ島温泉のお宿に着くことができました。
堂ヶ島と言えばトンボロ現象が有名ですが、今の時期は海の道は現れませんので、日の入りだけでも観ることができたらいいなということで、チェックインして荷物を置いて一息入れたら、遊歩道へお散歩へ行きました。(お散歩というか、もうすぐ陽が沈んでしまうので、みんなで展望台までダッシュです)
展望台にはすでに人がいましたので、合間を縫って家族で日の入りを見守ることができました。「海に陽が沈む様子を見ることは初めてかもしれない。」とダイスケさんがしみじみ言っていましたが、確かに、そんな時間を娘たちと一緒に過ごせてよかったなと思いました。
宿に帰り、好きな浴衣を選べるサービスが付いていたので、着替えてから夕食で海の幸をお腹いっぱい食べて、温泉に入ってゆっくり過ごしました。女3人で貸切露天風呂を予約していったのですが、夜だと、暗い岩場の階段を使って建物から行き来しなくてはいけないので、ちょっと驚きましたが、いい思い出になりました。
部屋から海が見渡せるお部屋でしたので、静かにのんびり過ごしました。(ダイスケさんはここぞとばかりにいろいろなお酒を飲んでいたので、風呂上がりにはアッと言うまにいびきをかいておりました。家族団らんの時間はナシ・・(笑)

翌日はまたまた美味しい朝食を頂いたあと、せっかくだから三四郎島へ続くトンボロ現象が現れる場所を見に行こうとお散歩に。
足元の石が不思議にすべてすべすべとまん丸くて(足をとられてけっこう歩きづらい)、海の水はたいへんきれいで、上から見下ろすと小さく見えていた島は魅力的に大きくて、とても不思議な場所。次は向こうに渡ることができる時に来てみたいなあと、思いを馳せて宿へと戻りました。(ハルチィはいつも仲良しでうれしい)
宿をチェックアウトした後は青の洞窟めぐりができるワイワイと遊覧船に乗りましょう。やはり人気スポットなのですね。10時を過ぎていたので車やバスやらどんどん人が増えてきて、一番気軽に乗れる便は結構埋まってしまっていたので、そんなに待つのならせっかくだから11時のプレミアムクルーズを乗ってしまおうとちょっと時間を待ってその長距離載せてもらえる便にすることに。

はじめに結構沖へ出て、海から陸地を見渡すことができました。海からはこう見えているのかと知れてよかったです。海の上は気持ちが良いですね。(ダイスケさんはすぐに酔ってしまうので、船酔い大丈夫かしら)その後、青の洞窟へ。
前日の展望台までの遊歩道のお散歩では、チイが「深淵だ!」とか言いながら見下ろしていた天窓洞を今度は海から見上げることができて、前日の飲み込まれるような怖さがなくなり、今度は吸い込まれるような青に見惚れてしまいました。異なる視点から同じものを見てみる機会は大切にしないといけないなとしみじみ思うのでした。

その後はダイスケさんが見たいと言っていた岩科学校へ。なまこ壁と擬洋風建築の伊豆地区最古の小学校ということで心惹かれたのです。

なんだかとても明るい教室。そういえば・・って思い返すと自分が通っていた学校も思っているよりも明るかったなあ。光と風がきちんと通って、学校ってそういう場所だったなあ、なんて懐かしく思い出しました。
教室には当時の様子がわかるように人形が置かれていたり、卒業証書がもらえるクイズがあったり、私たちだけじゃなく、ハルチィも楽しめたようでした。傾斜60度の落っこちてケガしてしまいそうな階段があったりして小学校なのにこうしたなかなかせめた造りは今じゃ考えられないだろうなあ。(上り下りして見たかったのですが立ち入り禁止になっていました。)
子供たちと拝観記念の御朱印をいただいたり、クイズを解いて卒業証書をいただいたりしていたら、開花亭のおばさまが、桜の葉のお茶を淹れてくださりとてもおいしかったです。ごちそうさまでした。
その後は、どこかでお昼を食べて帰ろうということで、松崎海水浴場近くの「浜宮」という和食処へ。食いしん坊の我が家のお腹を満たす味とボリュームでした。ごちそうさまでした。
その後は、帰り道どこかもう一か所寄れたらいいねということで、城ケ崎のつり橋へ。昔、ダイスケさんとデートできて以来かしら。懐かしい。
観光客の人でいっぱいで、駐車場に入る直前が混んでいて日の入りに間に合いませんでしたが、夕暮れの吊り橋も雰囲気があったのでよかったです。昔もっと大きくて長くて怖いイメージがあったのですが、自分の記憶を直す機会となってよかったです。

その後帰路につきました。
ふぅ、短い旅行でしたが行きたいと思ったところにはすべて行くことができました。一泊でしたが、やっぱり旅行は楽しい。
私たちの旅行では、○○パークなどのメジャーな観光スポットには一切行かないわけですが、そういう旅行でも付き合ってくれる娘たちには感謝です。(笑)
お休みをいただきありがとうございました。
