ブラックチェリーのL型キッチン

2023.05.23

先週現地確認させて頂いたUさんのところにいよいよ22日と23日の2日間でキッチンを設置してきたのでした。

kotiの伊藤さんの下準備はきれいに終わっておりまして、給排水の位置も予定通りに立ち上がっておりますので、問題なく作業も始められそうです。

Uさんはご自宅の隣のヘアーサロンにお客様がいらっしゃるということで、私たちの案内とお店の準備で忙しくさせてしまいましたが、終始うれしそうな表情でしたね。楽しみ楽しみ。

今回は、制作を担当したワタナベ君と助っ人のコバヤシ君、そしてタケイシさんの3人で施工に臨みます。

キッチンと併せて、玄関の棚が丸見えになっていた部分に扉をつけたいというお話も頂いておりまして、(たしかに玄関入って靴がすべて見えてしまうので雑然とした印象に見えがちだったのでした)たので、扉の蝶番をつけるための束を立てて、無事に4枚の扉を吊ることができました。扉には通気を考えて籐を張っております。

こういうふうに、現場で部材を取り付けていく作業というのは、実際に施工してみると意外な障害が出てきたりすることもあって、無事にきれいに進められるかどうかは心配な部分があるのですが、扉の割付もきれいに納まりひと安心。(今回も私がうっかり見落としていた巾木と扉が干渉する部分がありましたが、コバヤシ君の機転できれいに納められました、よかったです。)

キッチンのほうは事前に確認できていたこともあり順調にもきれいに納まり、無事に1日半ほどで作業が完了。

Uさんからもさっそくうれしいお便りが届きました。

「昨日今日とで天気変動や気温差がある中、わたなべさんはじめ皆様にはとても丁寧で真面目に一生懸命に作業して頂いて大変お世話になりました。昨日からもちろんキッチンにも玄関収納扉の仕上がりにも皆様のお仕事ぶりにもうまく伝えられない位にとてもわくわくして、感動・・感激しております。

無事に設置されたキッチンを見ながら何度も触れてみたり木の香りを嗅いでみたり,どこに何をしまおうかと…そのような事ばかり考えてしまい他の事がなかなか集中できません。

本当にありがとうございました。」

うれしいお言葉ありがとうございます。

このあと、伊藤さんのチームがやってきてつなぎ工事を行なって頂いたらひとまず完成なのですが、今回はUさんご自身で塗装を行なうということで、大変かもしれませんが楽しんで頑張ってくださいね。

今回はL型キッチンのほうがブラックチェリーで、玄関扉はクルミなのですが、こうして無塗装の状態を見てみると、おもしろいくらいに表情が全然違うのです。

次回はその表情がどのように変わったのか見られるのを楽しみにしております。

チェリーのサイドボード

2023.05.23

ヒロセ君が制作を進めている4台のチェリーのサイドボードが間もなく完成になります。

しっかりと美しい形になりました。

あとは時間を掛けて色づいたら完成というところでしょうか。チェリーにしてもほかの木にしても色づいていくのを楽しみながら使うというのは家具を使うことのおもしろさですね。

「手触りのいい(動作の心地良さも含めて)形」や「きれいに面取りされた、美しいおさまり」がある形だけで十分なのです、という私たちにとっては当たりまえに思える言葉を新鮮味を持って教えてくださったお便りを以前にとあるお客様から頂いたことがありました。

そういう何気ない良さがきちんと表現できていれば、それをしっかり受け止めてくださる方々がいらっしゃるのだ、と勉強になったのです。

このWさんの家具もこうして写真で見るとなにげない形にまとまったように見えるのですが、その質感を見て触っているとふとその言葉を思い出したのでした。

好きな絵がある:家具屋の自宅

2023.05.20

こどもの日にお出かけした鶴川散歩で訪れた畦地梅太郎さんのアトリエで購入した絵を飾りたいね、

飾るならちゃんと額装したいね、という話になり、ちょっと時間がたってしまいましたが、やっと整いまして、飾ることができました。

絵を飾る場所って悩みますよね、どんな壁でも穴が開いてしまいますから。

我が家はペンキのぬり壁です。「穴が開いてもパテで埋めて塗ればわからなくなるよ。」といいますが、面倒ですよね。できれば、それはしたくないので、一度飾ったら動かさないくらいの覚悟で場所を決めました。

キッチンのシンクに立つと見える壁です。

個人的に一番面倒だなと思う家事は洗濯物をたたむことなのですが 、二番目が食器洗いです。

ありがたいことに、数年前から洗濯物をたたむのは次女チイがやってくれています。

きっと、私が嫌いな家事だと言ったことと、うとうとしながら夜洗濯物をたたむ姿を見たことがショックだったのでしょうね。(笑)とても助かっています。

食器洗いは、ダイスケさんが家にいる時はやってくれています。それでも、全く洗い物がなしにはなりませんので、疲れたな~と思いながらふと壁を見ると、何とも言えないユーモラスな絵が目に入り、

くすっと笑えて、「なんだかな。」と思えて気分転換できるので、私にとっては最適な場所だと思っています。

額縁の樹種はケヤキです。昔作ったものが会社に置いてありまして、それを磨き直すと鮮やかな木目が現れました。額縁も無垢材でオイル仕上げのものだと、磨き直しができるのでいいですよね。

額をきれいにするなら、他の絵の額装も変えたい、ということで見直しました。

ダイスケさんが大好きな、熊谷守一さんの「キビ畑」の絵(1枚目の写真)は、ラワン材を濃いオイルで塗ったもの。額が太めなデザインが合っていますね。

場所は、二階に上がったスペースの突き当りの壁です。この壁の下にある壁面収納の上がダイスケさんの仕事の準備をする場所になっていまして、好きな絵を見ながら明日に備えられるのは、ちょっと気持ちが和むようです。

ちなみに夜はこんな風に見えます。心が落ち着く静かな印象ですね。

武相荘で見た白洲次郎さんの書斎にも、大きな熊谷さんの絵が飾られてありましたね。

そして、結婚当初から我が家を見守り続けてくれている絵があります。

知り合って20年以上になる古知屋恵子さんの版画です。作品名は「放浪のうた」。

我が家はどちらかというと猫派なのですが、この絵の雰囲気がお気に入りで、結婚して、「すてきな絵に出会ったら家に飾りたいね。」と話していた頃に出会いました。

階段の壁に飾っています。

リビングに面しているので、目に入ると寛ぐ気持ちが深まる気がしています。

以前の住まいのマンションの頃からもう20年以上一緒に暮らしているのかと思うとなんだか感慨深いものがあります。

飾る絵も暮らしの一部なのだなと思います。

これからもきっと様々な出会いがあるのでしょう。

小さい家ですので、壁が足りないのではという不安もありますが、楽しみなのです。

こちらもかわいい感じ

2023.05.19

逗子のOさんのキッチンカウンターもできあがってきました。

タケイシさんが担当しています。

入社して1年が過ぎて、こうして大きな形も、ノガミ君の頭を悩ませながらも少しずつ担当できるようになってきました。

私たちの家具作りって、他の家具屋さんに比べるといろいろと細かい納まりがあるようで、うちを出て独立していったみんなから時々、「イマイさんのところに居たんなら安心だよ。」と言われましたっていうような話を聞くことがありました。(なんか偉そうな感じですみません・・。)

それだけ細かい部分の仕上がりに気を配っているということなのだと思うのですが、私自身、またスタッフのみんな自身もそこまで繊細にナーバスになりながら物事に取り組んでいるわけではないのですが、こういうことがあったからこの納まりになっているという理由があってその結果に現れるので、いつの間にか自然と身につく仕上がりなのです。

これは私たちの家具作りのあり方のおかげとも思っているのですが、やはり家具を届けた後のお付き合いからいろいろな意見を頂けることが多いのです。

良いこともあれば悪いこともありますし、それをここに持ち帰って、より良いもの作りを目指して工夫を重ねていきます。この工夫が積み重なって今があるのです。

私が今のように設計ではなく制作のほうで動いていた頃はもっと緩くやっていたように思えて、それから少しずつその工夫を一つずつ追加していっただけですから覚えるのもその都度増えていったという感覚でもっとゆっくり身についていったように思えるのですが、新人さんにとってはそれが一度にどっと来るわけですからなかなか覚えることが多くて大変なのです。

だから、一年も経たずにここの仕事についていけなかった人たちも今までけっこういましたね。

時には自分の未熟さに落ち込んだり、ノガミ君にしても教え方の難しさに気持ちが沈んだりするのですけれど、人それぞれですから少しずつでも良いので確実に身についていってもらえればよいのです。

そしていつの間にかなくてはならない存在になっていってくれるはずですから。

そういう人たちが今は独立して私たちの手助けをしてくれていて、うれしいじゃないですか。

アイなんて見てごらんよ。もう10年間かな、ご飯食べて寝ているだけ(と言ったら失礼ですが)なのに、もうなくてはならない存在ですから。

千葉まで

2023.05.18

いよいよ本日からUさんのキッチンリノベーションが始まりました。

10年ほど経つという角ログで組まれた気持ち良い空間で、今日の夏のような暑さが室内に入ると心地よい涼しさに包まれることに私とアキコはちょっと驚いたのでした。

とても心地よい空間だったのですが、キッチンがあまり使いにくく感じていたということで今回キッチンを新しく作ることになったのでした。

コンロや水栓などはまだきれいで使えるものでしたので、再利用できるものは活用して、ご主人は「君が思う形にすると良いよ。」と優しく見守ってくださったおかげで、ここに来るまでいろいろいろいろ悩みましたが、あとはUさんの思いをここに実現させるだけです。

今日はkotiの伊藤さんが今のキッチンの解体を始めてくださっているので、来週早々に私たちが設置工事に入らせて頂くにあたって何か問題がないかのチェックに伺いました。

Uさんがおっしゃるには、工務店さんはこういう小さなリノベーションはなかなか動いてくれないそうでして、それで今回は伊藤さんのチームにとってはちょっと遠距離になるのですが、こうして施工に来てもらうことになりました。

私たちとしてもこういう細かい部分をいろいろと相談させてもらえる人たちがそばにいるというのは本当にありがたいです。

打ち合わせも伊藤さんが細かい段取りを事前に取ってくれていたおかげで問題なく終わりまして、いよいよ来週からワタナベ君が作ったチェリーのL型キッチンの設置工事が始まります。

かわいい感じ

2023.05.17

「僕はね、それほど料理を作るというわけではないのだけれど、使いやすくてほどよい大きさのキッチンが良いよね。」とシキナミさんと一緒にいらして下さったKさんは、朴訥とした語り口でそうお話してくださいました。

「物が取り出しやすくて、お酒もね、並べられたら良いよね。」とにこやかにお話するKさんのこの家にお一人で住まわれるということでサイズ感も佇まいも何というか可愛らしい印象なのです。

ホワイトオークとセラミックのデクトンの組み合わせは軽やかでどのように納まるのか楽しみなのです。が、実際は軽やかではなくて、たいへん重たいですので、これをどうやって2階に上げるのかが今から悩みの種だったりします。

福原さん設計の現場がいよいよ始まって、いつもながらの彼のタイトな形にこちらも頭を悩ませておりましたが、まずは形がまとまりつつあり、気持ちが落ち着いてきました。

月末からいよいよ制作です。

対面カウンター収納

2023.05.13

対面カウンター下収納のご相談をいただきました。ありがとうございます。

他にも「キッチンカウンター収納」「カウンター下収納」などの呼び方がありますね。

今までいくつかの形を作らせていただいておりますが、Websiteを見てみると、項目がないのでどこに載っているかわかりづらいですね。失礼いたしました。

Websiteの項目では、製作事例の中の「リビングボード・壁面収納のオーダー」の中に載っております。

写真1枚目「築き上げること

2枚目「リズムよく明るい姿

3枚目「弾んで

4枚目「炎を囲んで

5枚目「色が呼ぶ暮らしのいろ

6枚目「印象を整える

7枚目「整えて

8枚目「風景に、生活にと馴染んでいます

9枚目「小さいけれど頼もしい腕

10枚目「あたらしい形

皆様それぞれの形を作らせていただきました。

お探しの方どなたかのご参考になればと思います。

*制作例の最後にご本人の了承を得られた方のみ金額を掲載しております。当時のものになりますので、現在の金額を知りたい方はメールでお問い合わせください。

ジャンバラヤ

2023.05.13

「ジャンバラヤ食べたいね。」

「今度みんなで外食できるタイミングがあったら、デニーズにジャンバラヤ食べに行きたいな。」とずーっと話していたんですが、みんなの予定が合う日はなく、家で作ることにしました。

(私しかそう思っていなかったのかもしれませんが…。)

葉山のCOOK&DINEさんで8年ほど前に購入したLODGEのスキレットとその蓋があるので、生米から作るレシピで作りました。冷蔵庫の中身で思いついて作りましたので、ケイジャンスパイスはありませんから、カレー粉とパプリカパウダーとチリパウダーをハルに混ぜ合わせてもらい、見た目はデニーズ仕様になるように唐揚げと目玉焼きと野菜も載せて、ワンプレートにしました。

時々しか作らないので、生米から作って失敗してたら悲劇だなと毎回ドキドキしますが、うまく炊けていてよかったです。この鉄の蓋の重さが大事なのでしょうね。

当初、必要なのかしら?と思いながら半信半疑でいましたが、一緒に買っておいてよかったなと思います。

目玉焼きは毎朝お弁当の卵焼きを作っているOIGENの小さい鉄鍋。これももう10年ほど使っています。揚げ焼きってやつをやってみようか、とハルにお願いしましたが、裏がガリガリしすぎてしまって、個人的には普通の焼き加減がベストでした。もっと、深い鍋で卵を浮かせるようにすると違うのかもしれませんね。次回違うお鍋でやってみようと思います。

ジャンバラヤを食べる時、いつも思うのが、レモンをかけるとあっさりするのにうまみが加わるような気がします。スパイスの力なのでしょうか。面白いですね。

確か今回で、鉄鍋で生米からご飯を炊くのは3回目だと思うので、次回は念願のパエリヤに挑戦してみようと思います!

ブラックチェリーのサイドボード

2023.05.10

ヒロセ君が大きな形の制作にここしばらく向き合っています。

なかなか図面だけでは表現しづらい部分があって、その都度、相談に来てくれるのですが、クライアントのWさんは、「細かい部分はあなたにお任せするよ。」大らかにおっしゃってくださったおかげでたいへん緊張感のあるもの作りとなっております。

さあ、もう少しで全体が見えてきますが、脚をどうするかなあ。

「この形だと、こういう印象だよね・・。」

「ああ、そうですね・・。」

悩みながら少しずつできあがっていくのです。

悩みすぎたかな、午後にヒロセ君「ちょっと体調がすぐれなくて。」と早退。良い形に向かって頑張るのです。

森戸海岸まで

2023.05.09

このところ湘南地域でオーダーキッチンのご相談を頂く機会が多くてありがたいのです。

特別なものを作っているつもりはないのですが、「しっくりくる形になっていますよ。」と皆さんに言われることが多くて、その家々できちんと機能して毎日が楽しいと思える形うまく成っていくのだなあ、と漠然に思いながら、その人のお話を聞かせてもらいながら作り続ける毎日です。

横須賀線で賑わいを取り戻した逗子駅で降り立ちまして、テーブルや椅子を作らせて頂いたメルシーカフェの横を通り過ぎて、鉄鍋の良さを教えてくれた大好きなクックダインさんも通り過ぎて今日は葉山まで。

長年使い続けてきたキッチンがだいぶ傷んできて、使い勝手も変えたいというお話をIさんから頂いていたのでした。

かなりコンパクトなキッチンなのですが、それをどのようにすると使いやすくなるのか。Iさんご夫婦とほぼ2時間立ちっぱなしで、ここはこうかな、あそこはああかな、なんて行ったり来たりしながらお話を進めさせて頂きました。

ストン、と気持ちが落ち着くキッチンになるように頑張ります。

工房再開

2023.05.09

GW明けは肌寒い雨降りの朝でしたね。
長い休み明けが雨だと余計に気分が沈んでしまいますが、
「GW中に天気が良かったから、仕方ないか。」
と思える今があるので、自分はリフレッシュできたのだなと感じています。
工房では、スタッフのみんな変わらぬ様子で出勤して、引き続き制作が始まりました。

GW中にワークショップやOPENショールームに来ていただいたお客様はありがとうございました。

「新居が決まり、収納家具を調べ始めたら気になったものがイマイさんのものばかりで、こういう場所があるなんて今まで知りませんでした。」と言っていただけました。

自分はこの仕事を始めて12年経ちますので、毎年同じ時期に同じようなことを発信してしまっているなと感じているのですが、私たちを初めて知った人にとっては新鮮な情報になるわけで、発信し続けることが大事なのだなと改めて感じました。

そして、最初の職場の後輩ご家族にも会うことができて、とてもうれしかったです。

18年以来ぶりの再会でしたが、変わらない様子で、元気で、本当にうれしくて励みになりました。

ありがとうございました。

引き続き、頑張っていきたいと思います。

こどもの日は鶴川散歩へ

2023.05.06

昨日はこどもの日でしたので、お休みをいただき家族でお出かけしてきました。

お出かけといっても、GWでどこも混雑しているようですし、車で渋滞に合っても困ってしまいますので、「電車で行ける・近く・あまり混雑していなさそうなところ・非日常が体験できて・おいしいものが食べられる・前から行きたいと思っていたところ。」という条件を満たすところということで

鶴川の武相荘と畦地梅太郎さんのアトリエの出かけてきました。

こどもの日なのに、自分たちの行きたい場所になってしまいましたが、

「お友達とは絶対行かない場所だよ。チイの好物のオムライスが食べられるよ。」という誘い文句で、OKしてくれました。

11時OPENということで、その少し前に着くように出かけましたが、人気の場所なのですね。

レストランの受付リストは11番目でした。

待ち時間に周囲の散策です。

館内は撮影禁止でしたので、写真はありませんが、民藝を愛したという白洲さんご夫婦の作られた場所は、土壁にステンドグラスがあったり、家具も古くてもすてきなものばかりで、手放された農家を引き取り改装して暮らしていたという外観からは想像できない高級さのある暮らしをされていたように感じました。すてきでした。

30分ほどした頃でしょうか、「館内はいっぱいになってしまいましたので、テラス席でしたらすぐ案内できます。」ということで、天気も良かったので、お外で食べることにしました。

(待ち時間の間に、納屋のトイレをお借りして、大きなムカデを見て驚いていた虫嫌いのチイは嫌そうでしたが…。)

ダイスケさんはチキンカレー、私はえびカレー、チイはオムライスをおいしくいただきました。

お外で食事をしてしまうと館内が見れない、と心配になりましたが、「館内もご覧いただいて大丈夫ですよ。」とウェイトレスの方に言っていただきましたが、皆さんがお食事をされているので、じっくり周りを見ることはできませんでした。

トイレがとてもすてきで、家を建て終わってから見てよかったなと思いました。

初めて見る印象的な柄の床のタイル、足の付け根の高さまで張られた木の装飾、暗めのベージュの人工大理石天板と木の印象の洗面台、次にトイレを作る機会があったらこうしたいと思える内装でした。

でも、テラス席に座ったおかげで、この立派な茅葺屋根の様子を真上に見ることができました。

食事の後は、隣のミュージアムへ。

いいものを大事にして暮らされていたとわかるすてきな展示で、

書斎の様子にダイスケさんは心惹かれたようで、「いいな~。」としばらく言っていました。

展示の「無駄のある家」に書かれていたことがすべてだよね、と2人で話していました。

チイも普段目にしない古きよきものに「なんか、かわいい。」と言って見ていました。

夜に来ると、あの二階のステンドグラスがどんな色なのか見れるのでしょうか。

その様子もまたすてきなのでしょう、いつか来れたらいいねと話しながら帰りました。

この後は、そこから歩いて10分ほどの念願の場所、畦地梅太郎さんの「あとりえ・う」へ行きました。

ご家族が暮らしていらっしゃる家の奥にアトリエがあるということで、表のインターホンを押して案内していただきました。

緑に囲まれたアトリエで、美術館の展示では見たことのないすてきな作品をたくさん見ることができました。書斎やアトリエ、創作活動をするためだけの場所があるっていいですね。

ご本人が制作されたという当時の原画がとてもリーズナブルに販売されていて、驚きました。

作品集用のものを購入しました。なんというのでしょう、このキュートさと色合い。

見るたびにくすっとしちゃいます。

額付きで販売されていましたが、きれいすぎる印象でしたので、ダイスケさんが古い材料から合うものを用意してくれました。

どこの壁に飾ろうか考え中です。こういうお気に入りのものを暮らしの中に取り入れようとすることは楽しいですね。わくわくします。

そんなこどもの日の休日でした。

我が家の長女ハルは、「こどもの日は忙しいから一日バイト。」とクールな返事。

私から見れば、「えー、君も子こどもなのに?」と思いましたが、

法律の改正は、当事者たちの意識も成人側へ移すものなのですね。

一緒に過ごせないのは淋しい気もしましたが、頼もしくも思えたのでした。

夕ご飯は一緒に食べることができたので、その後4人でブロックスという陣地取りゲームをして過ごしました。

一番勝ったのはハルでした。普段限られたスペースで物の収納の仕方を一番考えているダイスケさんが勝ちそうですが、限られたピースの形を使って点で陣地を広げていく作業となると話は変わるそうです。面白いですね。ちなみに一番弱いのは私でした。

ショールーム開放日でした。

2023.05.04

イベントの日は、500mlの発泡酒を冷やしてから出かけることにしています。(いつもは350mlです。)

来客があればうれしいお酒になるし、来客がなければ不安になる気持ちを和らげるお酒になります。

今日は、おかげさまでうれしいお酒になりました。来てくださったお客様ありがとうございました。

「新居が決まり、収納の家具を調べ始めたら、気になったものがイマイさんのものばかりだったのです。」

とうれしいお言葉をいただけきました。渋滞する交通網の中わざわざありがとうございます。

また、

「暮らし始めた時から、キッチンの裏側の窓を半分隠すような形で食器棚を使っていて、ずっと変えたいと思っていたのですが、もう10年経ってしまいました。」とご相談をいただきました。

日々の生活がありますから、家具のことを考えられる時間は限られていると思います。

そのスペースやしまいたいもののサイズを図ったりは、「よし、やろう!」と思い切らないと難しいことだと思います。あっという間に2~3時間はかかってしまいますから。

その時に、私たちのショールーム開放日の日程が当てはまればいいのですが、そうでない方が多いと思います。

そんな時は、収納場所として考えているそのスペースのサイズがわかるもの(一番はお家の間取りがわかる図面ですが、なければ実測で大丈夫です。)と、現状のお写真があれば、ショールームの家具を見ながら、制作例を交えてご相談することができます。理想のイメージがわかるスクリーンショット画像などがあれば樹種もわかりやすくなりますので、より具体的になりますね。

「注文できるかどうかわからないから。予約を取ってまでの相談は…。」とお気になさらなくて大丈夫ですよ。お見積までは無料でお受けしておりますので。

ただ、家具の形を考えるのはダイスケさん一人でやっておりますので、1~2週間ほどお時間をいただくことがあると思います。ご了承ください。

次回のショールーム開放日は未定ですが、皆様からのキッチンや収納家具のご相談、引き続き、お待ちしております。

9連休の使い方

2023.05.03

所定の労働時間は決まっていますから、単発のお休みよりは連休の方がお休みできるよね、ということで、年間の予定を立てる時に、年末年始・ゴールデンウィーク・夏季休業にちゃんと(長めに)休めるようにスタッフのみんなと相談しながら決めています。

でもみんなその通りには休まないのが現状です。

「GW中、4日ほど出てもいいでしょうか?」とヒロセ君からダイスケさんに話があったのだそうで、
「うん、働き方は個人に任せているから、どうぞ。」と返事をしたそうです。

個人的には、「えー、せっかくみんなが休めるように9連休で予定立てたのに意味ないじゃん。ちゃんとお休みなさいよ。」と思ったのですが、
連休前に取り掛かり始めた仕事、手を止めたくはないのでしょう。
途中だ、と思うと気が休まらないですものね。休み明けに途中から再開しても、感覚を取り戻すのに時間がかかるでしょうし、ということで、引き続きWさんのチェリー材のサイドボードに取り組み続けてくれています。


そして、翌日から、ノガミ君も加わりました。(笑)

工房であまりにも普通に2人が動いているので、思わず、「なんで居るの?」と笑ってしまいました。失礼しました。
「お家の家具を作りたいのです。」とノガミ君。
そうだよね。
家具職人は日々お客さんの家具やキッチンを作っているけど、いざ自分の家の家具をとなると、まとまった休みがないと、形を考える時間もないし体力も使うし、と悩ましくてなかなか進まないのは、職人さん共通の悩みなのではないでしょうか。
毎日ダイスケさんは工房に来ているし、どうぞどうぞ、進めてください、ということで、GW 休業中の工房もやっぱり賑やかなのでした。

ご家族の方もGWにパパを留守にさせてしまい、すみません。後日振り替えて休んでもらいましょうね。

そして、明日5月4日木曜日は、10時〜17時(最終入場16時)工房開放日です!
どなた様でもご自由に見にいらしてください。
ダイスケさんも1日ショールームに居りますので、オーダーキッチンや家具に関する質問、リノベーションでできること、暮らしにまつわる私たちに応えられることはお伝えしますし、応えられなくても、この人に相談してみたらいかがでしょう、とお伝えすることはできます。暮らしの中で気になることがある人はこの機会にご相談くださいね。

*ショールームにお入りいただく際には靴を脱いでいただく形になっております。

*また、駐車場は2~3台分のみございます。満車の際にはご利用できませんので、ご了承ください。

湘南Tサイト「ガレージマーケット」でした。

2023.04.30

昨日は、湘南Tサイトさんの屋外のイベントに参加してきました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。本当は今日と2日間の開催でしたが、風の強い雨天予報でしたので中止となりました。

湘南料理道具市」などでキッチンや家具を展示させていただいたこともあり、お世話になっている湘南Tサイトさん。今話題にされていることに触れることができる場所として、行くだけでなんだか自分のセンスが良くなったのではないかと思える場所です。

今回参加させていただいたガレージマーケットは、「アメリカンビンテージの雑貨・家具・洋服などを集めた屋外マーケット」ということでしたが、私たちは、アメリカン要素のないいつものスタイルで参加させていただきました。

マーケットはいつもの生活では会えない人たちと言葉を交わすことができる場所ですね。

私「寒川の倉見という場所でキッチンや家具を作っている家具工房です。よかったらショップカードをお持ちください。」

おばさま「私も倉見に住んでいるのよ。イマイさんの工房のこと知ってるし、場所もわかるわ。」と言っていただけたり、

「かっこいいね。」「木がきれい。」「木の種類でこんなに色味が違うのだね。」

お香立て「kurogane-iron」を手に取って、「本当だ!鉄の塊ってこんなに小さいのにずっしり重い。」と言っていただけたり、手のひらのスマホの中で映像や画像でなんでも見られる時代ですが、実物を見て触れていただける機会はやはり大事なのだなと思いました。

そして、「木を使って木を描こう。」ワークショップもご参加いただきました。

今回やってみて気づいたのですが、木の絵を描くのはやはり難しいですよね。まず何の絵を描くか決められる年齢の子でないと難しかったですね。

でも、年齢に関係なく人の想像力とは多様なのです。木を使って描かれたものは様々でした。

すてきな作品ばかりが出来上がりました!お父さんとお子さんの組み合わせで参加されるご家族が多かったですね。

木の葉を切って作ってくれた次女チイにも作品を見せると、「木の葉じゃなかったんだね。」と驚いた様子でしたが。

途中、焼きペンが不調になってしまい、うまく焼けないハプニングもありましたが、皆さんご参加くださり、すてきな作品を作り上げれくださりありがとうございました!

そして、マーケットに参加すると、必ずお会いできるのが、以前家具やキッチンを作らせていただいたお客様です。

約10年前に食器棚を作らせていただいて、当時6か月だった娘さんと一緒に来てくださったKさん、

マンションをリノベーションされる時にセパレートキッチンを作らせていただいたMさんはご家族で来てくださいました。

「Instagaramいつも見ています。」とおっしゃってくださって、こんな小さい一家具屋をずっと見守り続けてくださるなんて、本当にうれしいです。皆さんのような方々がいてくださるおかげで励まされますし、頑張れます。ありがとうございます。

これからも「見ていこう。」と思える家具屋でいられるように頑張っていきたいと思います。

ゴールデンウィーク中の次のイベントは、5月4日のショールーム開放日です。10時~17時(入場は16時まで)です。

特にご予約等は受け付けませんので、どうぞお気軽に見にいらしてください。

そして、今回のマーケットで行った「木を使って木を描こう。」のワークショップもショールームで行いたいと思います。ご希望の方は声をかけてくださいね。

それでは、皆様のお越しをお待ちしております!

*ショールームにお入りいただく際には靴を脱いでいただく形になっております。

*また、駐車場は2~3台分のみございます。満車の際にはご利用できませんので、ご了承ください。)

コーリアンとナラ板目のキッチンとアイランドカウンター

2023.04.28

鎌倉の技拓さんからお声掛け頂いて、Kさんのキッチンを作らせて頂いたのでした。

連休前だというのに稲村ケ崎までの道程はお天気が良いこともあってかどこも大賑わいでした。ふと遠くを見ると江の島がかなり済んで見えて。

こういうお天気の時ってなかなかないので、幸先が良い感じです。

その通りで、困難に思えた搬入も大工さんのご配慮でスムーズに終わって、取付作業も予定よりも順調で、2日目の朝にはコーリアンのシームレス加工も無事に終えることができて、早々に取付を完了させることができたのでした。

今回は、久しぶりにナラ板目を縦目に見せたい、というKさんのご要望でそのような木取りをしています。ただ、普通に縦目を並べると木目が連続しすぎてしまうかと思いまして、突板屋さんと相談して、交互に単板を並べていくことでゆったりした木目の印象を出すことができました。

技拓さんの場合は器具付けを行なって頂けるので、あとはお引渡の時にまたあらためてどのような全体像になったのかを拝見させて頂きたいと思います。

楽しみにしております。

湘南Tサイト「ガレージマーケット」に参加します。

2023.04.28

いよいよ明日になりました。4月29日・30日の2日間、湘南T-SITEで開催されるガレージマーケットに参加します!

→4月30日日曜日は雨天のため中止となりました。

色々な人の天気予報を何回見ても、日曜日は雨予報のようなので、そのつもりで動こうと思います。

以前にお伝えしたのと同じ内容になりますが、

私たちは、「木を使って木を描こう」ワークショップと木のお皿などの木製雑貨の販売をします。

「木を使って木を描こう」ワークショップは、 葉書サイズのベニヤ板に焼きペンで木の幹の絵を焼きペンで描いてもらい、突板に使用される薄くスライスされた木材を葉形に切ったものをお好みの形に張っていきます。 最後にフリーハンドイマイのロゴ焼印を押したら完成です。

樹種による色味・木目の違い、焼きペンや焼印の作業、焦げる木の匂い、ワークショップを通して日常とは異なる視点で木という素材との触れ合いを楽しんでもらえたらうれしいです。 「自分で木の幹を描くのは難しい‥。」という方は、スケッチ上手なダイスケさんが描きますのでご安心ください。(写真のような感じになります。) ハガキサイズのベニヤ板1枚・無垢材で作ったカード立て一つ(樹種はお好みでお選びください。)・葉っぱ型の突板数十枚の1セットで500円です。お得な内容だと思います!

1枚目の写真は、突板を葉っぱの形に切り出すチアキ。ものすごい速さで切るのでぶれてしまっていますね。3時間を2日間で、一人50枚くらいずつなので、2000枚作ってくれました。

こういう作業は好きらしく、そして、人に見られているのは嫌だということで一人でショールームのテーブルの上でやり切ってくれました。彼女はもしかして「鶴」なのでは、と思いました。助かりました。

話はそれてしまいましたが、

2日間で40セット、なくなり次第ワークショップは終了とさせていただく予定です。

木製雑貨の販売は、場所に限りがありますので、今回は、【arca】【cone】senbon】【kamikake-waku】【sofa】【kurogane-iron】(ironは6,600円になります。)【punkt】【senkaku】(樹種はブラックウォルナット・セン・タモになります。)の8点を持って行きます。

木とステンレスの組み合わせ、鉄染めを施した木の表情、異なる樹種の木栓の加工、熊鍛鉄工房さんのつまみの触り心地、ブラックウォルナット材やセン材など、一般的な木製雑貨では見ない樹種など、

私たちが家具やキッチンで作る形の印象を小物からも感じ取れるようにと考えて作っているものです。

この機会にぜひお手に触れて、見ていただけたらと思います。

「ショールームに行くほどじゃないけど、オーダーキッチンやオーダー家具のこと、気になってるからちょっと聞いてみたいんだよね。」という方もぜひこの機会にいらしてください。

キッチンカタログもご用意しますので声をかけていただければプレゼントしたいと思います。

ダイスケさんのキッチン・家具のイラスト集もお持ちしますよ。ぜひご覧ください。

久しぶりのイベント参加、皆様にお会いできるのを楽しみにしております!

ゴールデンウィーク期間中の営業時間について

2023.04.23

来週からゴールデンウィークが始まりますね。コロナ禍の活動制限が明けての長期休みとなるのでお出かけの予定をたてられている方も多いのではないでしょうか。

私たちの工房の予定をお知らせいたします。4月29日~5月7日までお休みをいただき、工房を閉めさせていただきます。

4月29日(土)10時~16時 湘南T-SITE「ガレージマーケット」イベント参加 

4月30日(日)10時~16時 湘南T-SITE「ガレージマーケット」イベント参加 

→4月30日日曜日は雨天のため中止となりました。

5月1日(月)お休み

5月2日(火)お休み

5月3日(水)お休み

5月4日(木)ショールーム開放日 10時~17時(入場16時まで)興味のある方はどうぞご自由に見にいらしてください。

5月5日(金)お休み

5月6日(土)ご予約済みです。

5月7日(日)ご予約済みです。

以上の変則的な予定となりますので、よろしくお願いいたします。

家具やキッチンについてのご相談・お問い合わせ・キッチンカタログの請求・木製雑貨のご注文についてのメール・お電話等のお返事に関しましても、4月27日までの受付分まで対応、それ以降は全て5月8日月曜日から順次対応させていただきます。ご了承ください。

皆様すてきなゴールデンウィークをお過ごしくださいね。

イベント参加のお知らせ

2023.04.22

4月29日・30日の2日間、湘南T-SITEで開催されるガレージマーケットに参加します。
→4月30日日曜日は雨天のため中止となりました。
私たちは、「木を使って木を描こう」ワークショップと木のお皿などの木製雑貨の販売をします。
「木を使って木を描こう」ワークショップは、
葉書サイズのベニヤ板に焼きペンで木の幹の絵を焼きペンで描いてもらい、突板に使用される薄くスライスされた木材を葉形に切ったものをお好みの形に張っていきます。
最後にフリーハンドイマイのロゴ焼印を押したら完成です。
樹種による色味・木目の違い、焼きペンや焼印の作業、焦げる木の匂い、ワークショップを通して日常とは異なる視点で木という素材との触れ合いを楽しんでもらえたらうれしいです。
「自分で木の幹を描くのは難しい‥。」という方は、スケッチ上手なダイスケさんが描きますのでご安心ください。(写真のような感じになります。)
ハガキサイズのベニヤ板1枚・無垢材で作ったカード立て一つ(樹種はお好みでお選びください。)・葉っぱ型の突板数十枚の1セットで500円です。2日間で40セット、なくなり次第ワークショップは終了とさせていただく予定です。
「ショールームに行くほどじゃないけど、オーダーキッチンやオーダー家具のこと、気になってるからちょっと聞いてみたいんだよね。」という方もぜひこの機会にいらしてください。
キッチンカタログもご用意しますので声をかけていただければと思います。
久しぶりのイベント参加、皆様にお会いできるのを楽しみにしております!


籐の扉

2023.04.22

富里のUさんのブラックチェリーのL型キッチンの制作がおおかた終わりに近づいてきたので、続いてはクルミで組んで籐を張る下足入れの扉の制作です。

籐というと、前回鎌倉のOさんのやはり下足入れに籐張りの扉を納めました。

あの時ワタナベ君が張ってくれたので、今回も彼に仕上げてもらいます。

Uさんの家は角ログで組まれた家で、大工さんが造りつけた棚に扉をつける予定なのですが、ログの家だと棚のひずみが出ているでしょうけれど、きれいに納まると良いなあ。

作業完了

2023.04.20

静岡のTさんのところへあらためて。

壁の左官もほぼ終わろうとしており、大工さんは外のフェンスの材を刻み始めていて、電気屋さんが仕上げの器具付けをしておりました。

私たちも最後の納品となった下足入れの天板を取り付けて、これで無事に作業は完了。

あとは来月末の引き渡しの時にあらためてご挨拶に伺わせて頂く予定です。

帰り際に、「イマイさんにお願いしたいものがあるんだよ。」とTさん。

今のお住まいは建築地の隣なので、よく作業を見に来て下さるのです。

ではでは。

と、タケイシさんとガレージまでに見に行くと古いキャビネット。

「ここの模様が素敵でさ、数年前に古道具屋で見つけて手に入れたんだけどね、どうやら前のオーナーがニスを塗っちゃったらしくって、塗りムラがすごいんだよね。これを塗り替えられるかなあ。」とのこと。真鍮の玉締りは緑青がふいていてだいぶ古いもののように思えます。カツラのような木肌はニスに覆われてすっかり見えなくなっていますが、どうにか塗り替えはできそうなので、ひとまずお預かりすることに。

帰路は運転の練習を兼ねて、タケイシさんがトラックを運転して高速道路を乗ることに。だいぶ慣れてきたのではないかな。

もうね、長袖だと汗が止まらない陽気です。

風と一緒に

2023.04.18

「次の作品に使おうと思っているんですよ。」と言って見せてくれた数珠玉という植物の実。

「こうして摘んで乾燥させると本当にいろいろな色があってきれいなのです。ほらっ、むかし田んぼのそばや川のそばに生えていませんでしたか。この前歩いていたら見つけられたので、摘んできたのです。」とitotowaratoのMさんは何気なく教えてくださったのですが、田んぼに囲まれた学生時代でしたが初めて知りました。

たしかに淡い茶色や水色をしていて、つるんとした光沢があって、一見鉱物のようにも見えたのです。

きちんと見ていればきっと見えていたはずのものなのに、と思うと少し淋しくもあり、うれしくもありました。

風と一緒に野原をかけ巡っている人なのだな。

円卓考察

2023.04.17

またまた難しい課題を頂いてしまいました。

ただいまチェリーでサイドボードを作らせて頂いているWさんが、「実はテーブルも探しているのですよ。」と言われて、5本脚のあの大変なテーブルをあの時じっと見つめておりました。

「このテーブルすてきだね。」と言いつつ、「天板は1600ミリから1800ミリくらいほしいと思っておりまして。」と。

その大きさにしてしまうと、バランスが引き締まって見えなくなるからどうしようかな・・。ということで、半月近くいろいろと悩んでおりました。

頭の中で思い描くだけではディテールが見えてこないので、前回同様模型を作ろう、ということでひとまず原案となる形を作ってみたのです。

「スポークは表に出さないで脚に挟まれる感じはいかがでしょう。」とWさんおっしゃっていたからなあ。ここからどんなふうに変わるのか、そもそも実現するのかなあ。悩ましいなあ。

チェリーのウッドパーテーション

2023.04.13

先日、久しぶりにOさんからご連絡を頂きまして、お話を伺いにお邪魔させて頂きました。

アキコも「まだご挨拶にお伺いしたことがないからぜひ一緒に!」ということで、二人でプチドライブ。中央フリーウェイから望む山々は緑がだんだんと濃くなっておりましたね。

河口湖のほうはこちらよりもいくぶん気温が低くて、ちょうど桜が散り始める時期でその華やかな様子を見るために平日なので見に来られる方々で温かく賑わっておりました。

「イマイさん、いらっしゃい。」といつものように快活に出迎えてくださったOさん。

「先日お話していたシャンデリアが無事についていよいよ完成したのでぜひ見ていってください。」とご案内いただいて、寝室へ。

なるほど、このようになるのですね。シャンデリアの造詣がとても繊細で素晴らしく、陽の光を浴びてあまねく光を解き放ちます。チェリーのパーテーションの色濃くなってきた様子ととても良い対比です。

前回三角チェストを納品した時とはまた違った表情になってきていてよい感じです。

さて、今回はテーブルのご相談を頂きました。

「あなたはセンスがあるからね。イマイさんらしさを楽しみにしていますよ。」とOさんがそう言ってくださいましたが、私にはそのような素養があるのだろうか。

実は今、Oさんと同じようにいろいろな規模でいろいろな物事を見つめているWさんにもチェリーのサイドキャビネットを作らせて頂いているところですが、やはり同じようにテーブルを考えてほしいと言われていて、やはり同じく「あなたの感覚が私が好きですよ。」とWさんにも言われていて、私にはそのような素養があるのだろうか、と悩みながら良い形が自分の中で生まれるのを待っている?のです。