
昨年の暮れから2件のキッチンの制作例を掲載しました。
2024.01.18

美術館の館長を務めるKさんのこじんまりしているけれども豊かな空間に置かれたアイランドキッチンの記事を掲載しました。

アトリエとご自宅を兼ねた上品な空間に作らせて頂いたアイランドキッチンの記事と、2台のアイランドキッチンを掲載しましたので、お時間あります時にご覧頂けたらうれしく思います。
2024.01.18
美術館の館長を務めるKさんのこじんまりしているけれども豊かな空間に置かれたアイランドキッチンの記事を掲載しました。
アトリエとご自宅を兼ねた上品な空間に作らせて頂いたアイランドキッチンの記事と、2台のアイランドキッチンを掲載しましたので、お時間あります時にご覧頂けたらうれしく思います。
2024.01.14
工房から乗れる最寄りの電車は、神奈川県の真ん中を走るのに単線という相模線になるのですが、私はこの1時間に3~4本しか走らないゆったりとした電車が好きでして、今日も浦和のYさんを訪ねるにあたっては、この電車で北上しながら八王子や国分寺を通って向かっていったのでした。
昨晩の冷え込みもあって、八王子あたりで車窓から積雪が望めました。今朝も出てくるときは冷蔵庫の中のような寒さで手が痺れていたかったくらいでしたからね。
約2ヶ月ぶりに再会した食器棚ですが、Yさん、とても快適に使ってくださっていて、うれしそうにその様子を話してくださいました。
心配だった乾燥による扉の反りなどもまだ出ていないようで、またお手入れの方法をと思ったのですが、クルミの表面にはまだどこにもざらつきが出ていなかったので、普段使われている木製トレイを使ってオイルのメンテナンスの方法をお伝えして、皆さんからよく聞かれる引き出しの外し方や引き出しのものの入れ方のコツなどをお伝えしてきました。
楽しく使っている様子が見られるというのはやはりうれしい時間です。
Yさん、また何か相談があったらいつでもご連絡くださいね。
2024.01.14
暮らし始めて5年目の我が家。このお正月に変えた部分がありました。
玄関からすぐの場所にある、飾り棚というのか洞床というのか、という場所。
器やお花を飾ったり、リビングより涼しいので果物を置いたりして活用しているお気に入りの場所です。
住宅街の旗竿地にある我が家。北側はお隣さんが近いので窓はほとんど設けていないのですが、
お家づくり当時、設計士の福原さんからは、「お隣さんの家の壁が近くても明かりは入るし、ここは窓にしておいて、あとから気になるようなら、何かでふさぐこともできるし。」という話だったと思います。
ここは、防火のために、窓にしたとしても網入り型板ガラスを使う必要がある場所でした。
人が通るとしてもお隣さんしか通れない場所ですし、このままでもよかったのかもしれないのですが、このガラスが目に入る光景に私が慣れなかったのだと思います。
ダイスケさんにお願いして障子の建具を取り付けてもらうことにしました。
(2年くらい言い続けてこのタイミングで叶えてもらうことができました。自分で作れないので、催促することもできないですし、難しいですね。笑)
障子のデザインも色々あるので、ふたりで色々見て決めました。
「和風は好きだけど、純和風ではなくて。長方形よりも、正方形の印象が残るような。かわいくなりすぎないで、シンプルに。」と話していて、あとは、ある材料から作りやすい形に、ということになりました。
窓の前に壁が二つある洞床のようになっている場所ですから、取付当日ダイスケさんは、
「壁が膨らんでるよ。入らなかったらどうしよう。」
「手前の下がり壁が袖壁と同じくらい奥まってたら入らないな。」とか、ぶつぶつぶつぶつ言いながら作業をしてくれました。きっちり納まってありがたいですね。
ここの窓は開け閉めする窓ではないですし、障子を付けてよかったと感じる点は、暗くなって家の中の明かりをつけた時に、今まで窓に光が抜けていたのが、障子に光が映るので、前よりその場が明るく感じることです。
寒い時期なので、防寒効果もあるのかなと思いましたが、普通の障子紙なので、その差はあまり感じませんでした。
ここに結露が発生したことはないのですが、障子を付けることでちょっと心配になります。様子を様子を見ていきたいと思います。
そして、夕方、日の入り時間前に、障子やハニカムシェードが青く映るのを見るのが好きなので、その面が増えてうれしいです
窓が一か所障子になっただけと言えばそうなのですが、玄関を通るたびに、「お!障子じゃん!」と思って見てしまいます。(自分でそうしてもらったのですけどね。)
暮らしてみてわかることってたくさんあると思います。今はもう他に気になるところはないと思っていますが、これからの暮らしの中でまたきっと気になる点が出てくるのでしょう。
その都度、ダイスケさんと話し合って、ハルチイにも意見を聞いて、変わることを楽しみながら暮らしていけたらいいなと思います。
2024.01.13
軽井沢のYさんのキッチンと並行して、伊勢原のIさんのキッチンの塗装と仕込み部分を担当することになったタケイシさん。
Yさんで初めてのキッチン作りに取り組んだわけですが、今回はさらに納まりの難しいBOSCHのフルドアタイプの食洗機の仕込みを悩みながら進めているのです。巾木一つ作るのにも床にLEDで表示されちゃうものですから、それがきれいに映し出されるように工夫しながら進めるのです。
ひとつずつ勉強の毎日です。
2024.01.13
いつもお世話になっているTさんからご依頼頂いたお仏壇をノガミ君が年明けから作り始めています。
Tさん、私の母が亡くなった時に作った仏壇を見ていて、「そういうシンプルな形が良いのです。」というお話を頂いてこの形に。温故知新というか、シンプルな形でもなるべく昔からあったような素朴なというか素直な作りにしたいと思いまして、ノガミ君といろいろ相談しながら進めております。
クランプの先にさくらテープが乗っかっているのは、ここを通り過ぎる時にうっかりクランプにぶつからないようにねの合図。
もうすぐ全容が見えてきます。
2024.01.12
少し前からグラベルロードというバイクが流行っていて、舗装路以外のちょっとしたダートな道もロードバイクで走破するっていうのに憧れて、ディスクブレーキはフレームからして付けられないからせめてタイヤだけでもと思ってグラベル用のタイヤに履き替えたのが2年ほど前でそれから一度もパンクしなかったものでいつも快適だったのですが、今日になってうれしくはないのですがようやくパンク。
それなのに顎紐も外さないうちから、今日もアイが「外に出せ」ってせせこましい朝です。
んーもう、んーもう、って思いながらとりあえずご飯あげて着替えていたら、下でシャッターを開けるガラガラという音が。
こんな早くに!?と慌てて着替えて階下に向かうと、タケイシさんが「おはようございます。ノミと鉋の刃を研いでおきたいと思って。」と、支度を整えておりました。おぉ、頑張ってくださいね。
今日は納品がありましたが、私は数日前から頂いていた難題のような相談が重なってきたので、それをひとつずつ解決していく日でしたので、ワタナベ君とタケイシさんにSさんのところまで納品に向かってもらいました。
今から16年前に作らせて頂いた和室に置いて使うためのチェリーの扉付きの本棚。
こちらが当時の様子。
「ぐるり」
https://freehands.exblog.jp/9713199/
お引っ越しするにあたって、今のサイズのままでは次の部屋に運び込めない、ということで、昨年末に一度預かって、2分割して使えるように化粧し直したのでした。
そして今日がその納品日。新たなチェリーの部材はまだ色若いですが、そのうちまわりに追いついてよい色になってくるでしょう。
時間が経つのは早いのです。
2024.01.11
今日は強い風が吹いていて寒いね。
会社に着くころには手がかじかんで、ヘルメットの顎紐も外せないでいるのに、アイは「早く外に出せ。」って朝からせせこましい。倉庫の下を覗いて匂いを嗅いで、誰も来ていないって分かると、一緒に事務所に上がっていって、ご飯を食べたらポイポイ(最近のアキコの流行り言葉です)って出て行っちゃう。
みんなが来る頃にはすっかり居なくなってしまって、「おはようございます。」と挨拶を交わしながら届いたメールを見ていると、今年も仕事が始まったんだなあと何となく思うのでした。
今日は内田さん設計の住宅にキッチンを作らせて頂くのでその現地確認に海のそばまで。
駅で強い風に吹かれていたせいか、ゆったりと西に向かう暖かい電車内はまどろむ時間でして、到着すると身震いするくらいでしたが、内田さんや施工担当の市丸さんお久しぶりに皆さんとお会いして温かくなる。
「イマイさんも老眼ですか。」と市丸さん。
8年前に「土間」のZさんのキッチンの時に初めてお会いした時はどこかぶっきらぼうでおっかなそうな人だなあという印象だったのですが、それは素朴な印象の裏返しで、いつもよく面倒を見てもらってもうこんなに月日が経ってしまった。内田さんも私もすっかりおじさんで、それでもこうして賑やかに仕事をさせて頂ける日々をうれしく思うのです。
しばらくして、施主のSさんがいらっしゃって、「なんてすてきな屋根!」と言っていた美しい空間。
これからチェリーのキッチンを作らせて頂くのです。
2024.01.11
今年も皆様からの年賀状をいただくことができました。ありがとうございました。
年始のご挨拶もメール等のメッセージが主流になってきていまして、年々縮小ムードになっております…。
でも、いただけるとやはりうれしくて、ご家族の皆様で写られているお写真と共にメッセージを添えられているのを拝見すると、とても微笑ましく、ありがたく思います。
(都合がいい話ですよね、すみません。)
「今年も今井さんのお仕事楽しみにしています!」というメッセージをいただいました。
Kさん、いつもありがとうございます!頑張ります!
そして、今年は皆様が集まれる「参加して体験してよかった」と思っていただけるようなイベントを開催できたらと思っております。もしご都合が合うようでしたらぜひ遊びにいらしてくださいね。
皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2024.01.09
年末年始の仕事を予定のやり繰りをしていて今日も工房はお休みとなっています。
そこで、アキコからずっと頼まれていた玄関の網入り硝子を隠すための障子を年始に作り終えていて(その話はアキコがどこかでしてくれるでしょう。)その取付を済ませてお茶を飲み終わったら、さて外に出かけているアイがそろそろ工房に戻ってくるころでしょうから、工房に戻らないと。
なかなか日が沈む前の機会は得られないので、久しぶりに夕方から走って工房まで行けることを楽しみに駆け出しました。
もう少しでマジックアワーがやってくるころかな、なんて思っていたのですが、今しばらくその時間まではありそうでしたので不意に相模大堰を渡って、厚木のほうに向かうことに。
そのまま、「季節が良くなったらこの道を歩いてみたいね。」とアキコが言っていた戸沢橋を厚木に渡ったところから始まっている桜並木の先がどんなふうになっているのか見てみようかな、と思ったのでした。そうして、南下して神川橋までの道程は今まで走ったことなどなかったので、走る速度もゆったりしてきて汗で体が冷え始めてきても何もかもが新鮮でとても楽しい時間だったのです。
普段は、通勤で通っているだけの自転車道をランニングしていても、もう見慣れてしまって気持ちが退屈していると、いかに速く走れるか、とか、歩道や自転車道を逆走してくる人たちが嫌だなあ、とか、小さなことばかり気になってしまって楽しめなくなっているような気がしていたのですが、こうして初めて通る道では何もかも新鮮で小さなことよりも、こちら側では新幹線がこのあたりで川を横断するのか、とか、この寒いのにこんなに羽虫が群れているのだなあ、とか、夕日を受けて赤くなる団地を見ていて子供の頃を思い出したりしてすべてが新鮮で小さなことは何も浮かんでこなかったのでした。
何も奇抜なことや目新しいことを常にし続けないといけないというのではなく、自分の気持ちがいつも新鮮でいられるというのは何事に取り組むにもとても心地よいことなのです。毎日が同じように思えてもそこには同じ時間が流れているわけではないので、その機微に触れられるような心を持ちながらきちんと過ごしてゆこうと、席にたたずむサギたちをみて思うのでした。
2024.01.08
年末年始の休みの間に1日だけ山に出かけてきました。
アキコと「緑あふれるところに行きたいなあ。」と秋頃からずっと考えていまして、以前に渋沢の山のふもとを歩いた感じが心地よかったのを思い出して、では1日ハイキングに出かけましょう、と選んだ場所は、念仏山と高取山を巡るコース。
秦野観光協会で紹介しているページにさらっと書かれていたので、スニーカーでも大丈夫じゃないかな・・、なんて思っていたのですが、「それはだめよ。」とアキコが譲らなかったのは正解。息を切らせての軽登山の様相でした。
まるで冷蔵庫の中のような寒さの高取山の山頂に到着すると、「何だかね、分かったの。」とアキコ。
「何がだい?」
「高いところに来るほど遠くまできちんと見えるっていうことが。」
それはそうだろうね。
そのままゴルフ場の横を通って、ふるさと公園で今晩使う大根を背負ったアキコとレモンとサツマイモを背負った私は再び秦野駅まで向かって14キロのハイキングでした。
さっきアキコが言っていたことってなんだろうね・・、と道すがら考えていたのです。帰宅してからアキコとその話になった時に、言葉にすると当たり前なのだけれど、高いところに登らなくても遠くの街の景色や様子って簡単に思い描くことができるようになってしまっているけれども、やっぱり実際に登ってきちんと自分の目で見えることとは感じかたが大きく違うんだよね、って思えたのです。
うわべだけで話してしまう、というと大げさですが、きちんと自分たちで感じたことを自分たちでうまく伝えることができないといけないのだよね、と今日が教えてくれたのでしょう。
2024.01.08
お正月やお盆休みになど長期休暇に普段気になってた暮らしのことを整えるという人は多いのではないでしょうか。
我が家もそうでした。
ハルチイが引っ越し当初から進学して、一緒だった子供部屋を間仕切りで仕切り、それぞれの過ごし方が落ち着いてきたのですが、収納スペースはきちんと確保できていないままでした。
収納を作ってもらえたらすてきだけど、ダイスケさんにはきちんと休んでもらいたいし、どうしたものかなと思っていたのです。(家具職人さんのいるご家族あるあるかもしれませんね。)
父が体調を崩して、暮らし方をコンパクトにしようと片づけ始めた母から、お正月に、不要になったというカラーボックスを預かったのです。捨ててしまうなら活用させてもらおうと、それをチイの部屋の持ち込んだところ、
それを見たダイスケさんから「作るから待ってくれる。」と一言。
チイに何をそこにしまいたいか聞き、採寸して一日で作り上げ、翌日持ち帰って取り付けていました。
「簡単に作ったものだから載せないでいいよ。」とダイスケさん。
物を置いた様子を写真に撮って載せてもいい?と聞くと「やだ。」とチイ。
ということでこれらの写真です。(笑)
間仕切りの角のRに合わせて収納棚もRになっているところがポイントです。
ハルの部屋は、元々使っていた無印さんのスチールラックに収納ケースを足して細々としたものをしまえるようにして整いました。机の上や床に置かれたままになっていたものの置き場が決まってよかったです。
明日からの新学期、より整った気持ちで向かてもらえたらうれしいです。
2024.01.06
私「今まで、ステンレス天板、木の天板のメンテナンスの仕方はお伝えできているけど、人工大理石天板のキッチンにした人が結構多いのに、実演できてないのが申し訳ないよね。ショールームのキッチンも天然石とステンレスだから。」
ダイスケさん「家にあるのは、洗面所だからね。」
私「ん⁉」
ダイスケさん「洗面所だから、キッチンの汚れ方とは違うもんね。」
私「え!やだ!本当だ!できるじゃん!」
ダイスケさん「…。」
ということで、汚れ方はキッチンとは異なりますが、我が家の洗面所のCORIANの人工大理石天板をきれいにしました。
暮らし始めて5年目になりますが、今まで水拭きくらいしかしていませんでした…。
食器棚掃除の時もそうでしたが、天板を掃除する時、周りを囲む壁にも影響しますので、洗剤を使ってもシミにならない素材か、養生テープやマスキングテープを使っても剝がれないか、確認してから作業を進めてください。
我が家は洗面所も、ペンキの塗り壁で、ひびや傷がなければシミになったりはしないので、そのまま洗剤を使いました。
まず、洗面台の上のものをすべてどかして、ペンキの壁、ガラスの壁、鏡の部分、引き出しの手掛け、前板部分、すべて水拭きをしました。
今までも拭いていたはずなのに、物をすべてどかして拭くだけで、こんな汚れあった?と気づきました。ちゃんと拭けていなかったのですね。
歯磨き粉や化粧品など跳ねて乾いてこびりついた汚れ、何かの細いテープが乾いたもの(娘たちが目を二重にするためのものと思われます…。)がありました。まず水拭きで落とせるものを拭き取りました。
洗面台の汚れは、手垢などのたんぱく質のものや、化粧品などの油性のものが考えられます。
ひとつだけ落とせない汚れがありました。
引き出しの内側に見つけた赤い染みです。ハルがダンスのステージ用に髪を赤く染めた時についたものと思われます。除光液を使っても落ちませんでした。ヘアカラーの汚れは手ごわいですね。
Instagramで人工大理石のキッチン天板のお掃除で、中性のウタマロクリーナーを使っている方法をよく見かけ、やってみたかったので試してみました。
天板全体に洗剤を吹き付けて、スポンジでくるくる汚れとなじませてから、お菓子作りなどで使うスケッパーで泡を集めてシンクに落とします。泡を落としきったら、硬く絞ったふきんで拭き上げました。
スケッパーで泡を集めてシンクに落とす作業が楽しいですね。
泡を集めたシンクが白かったので気づいたのですが、泡は黄みがかっていました。やはり汚れていたのですね。お掃除後の天板の白さが増しているようにみえました。
毎日家族皆で使ってる洗面所。キッチンと同じくらい大事な場所なのに今までちゃんとメンテナンスしていませんでした。コロナ禍にはアルコールスプレーを吹き付けて拭いているだけでした。
違う方法でメンテナンスすると落ちる汚れも変わるのでしょう。
これからは定期的にお掃除して清潔に保っていきたいと思います。
人工大理石の天板にもタイルが映っていたのだなと、写真を撮っていて気づいたのでした。
2024.01.05
ナッツアレルギーなのに胡桃をすりこぎで潰す作業をしてくれたハルチイ。食べれないので、母が加減を確認中。
お正月だけリビングに飾る富士山の絵。毎年父がしてくれるのですが、今年は私が飾りました。
病院から見える丹沢山地。我が家のある町からも同じ山が見えるのです。
お正月はそれぞれの実家に家族で集まることができました。
ただ、私の父は夏あたりから持病が悪化して入退院を繰り返すようになり、「お正月は家で過ごしたい。」と希望を持っていましたが、叶わず、病院で迎えることになりました。
離れて過ごす両親を不憫に思い、担当医の先生にお願いして面会できるようにしてもらい、(わがまま言ってすみませんでした。)
家族が集う日には、
毎年恒例のすき焼きと、岩手出身の両親の好きなソウルフードの胡桃もちと、父の好きなドリップコーヒーを淹れて、容器に入れ、面会時間に病院に行き、ビデオ通話にして、一緒に時間を過ごしているように感じてもらいたいと思いました。
通話時間は短かったのですが、「みんな元気で例年通り家に集まれているならよかった。」と言っていました。
昨年の今頃は、一緒にお正月を過ごせなくなるなんて思っていませんでした。
「まだ大丈夫だろう。」とどこかで考えていた自分が甘かったと反省しています。
あとどのくらい一緒に過ごせるのかはわかりませんが、その時間があるだけでもありがたいことだと思っています。
これからも感謝の気持ちを伝えていきたいです。
2024.01.01
本年もよろしくお願いいたします。
我が家の年越しは、29・30日に買い出しや大掃除をして、日暮れ前にお飾りが間に合いました。
毎年ギリギリなのはもうこのペースでしかできないのだと思います。(笑)
ダイスケさんがすべての窓とサッシの掃除をしてくれて、床もすべて拭いてくれて、とてもきれいになったので助かりました。
我が家は障子の窓が多いので、外して拭いている間家の中が丸見えでしたが、仕方ないですね…。
キッチン側半分はキッチンマットを使っています。暮らし始めて5年目の床の状態はこの位の色味の差です。
玄関飾りは、作ってみました。しめ縄は輪のもの、裏白、水引は購入して、紙垂は半紙で、橙の代わりの金柑は実家のお隣さんからいただいたもの、根元を隠す緑はうちの庭の千両の葉を使いました。
きれいに各パーツを作るのも、それをいい位置に固定するのもすべて難しいのですね…。いい勉強になりました。
お正月のお花は、お花を選ぶところからチアキに任せました。2024年のラッキーカラーはブルーとイエローということで、一番近い色味からお花を選んでいました。
そして、水引で干支の竜と雲を作ってくれました。ピンとしたひげがポイントだそうです。すてきに作ってくれてうれしいです。
31日は1日中キッチンに居てひたすらお料理をしていました。
長女ハルがアルバイトや学校の課題があったので、今回はチアキが栗きんとんのさつまいもの裏ごしをしてくれたり、お重に詰めるのをしてくれたり手伝ってくれました。お姉ちゃんが居るとする機会が少なかっただけで、ちゃんとできるのだなと思いました。
手伝ってくれる人がいると本当に助かりますね。
こうして家族揃ってゆっくりすごせる時間がありがたいことなのだと思っています。
今年も機会を大切に過ごしていきたいと思います。
2023.12.23
私たちは12月28日木曜日から1月8日日曜日まで、年末年始のお休みをいただきます。
家具やキッチンについてのご相談・お問い合わせ・キッチンカタログの請求・木製雑貨のご注文についてのメール・お電話等のお返事に関しましても、全て1月9日月曜日から順次対応させていただきますので、ご了承ください。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
2023.12.31
今年もこうしてアイといる大晦日。
生まれて数か月くらいの頃に倉庫の下から顔を出してきたのが最初の出会いで、額に一筋の灰色の毛の模様があって、母が「アルファベットのアイみたいだね。」ということで愛と名付けられたこの人は、おそらく人間の都市でいうと私と同じ年くらい。
こうして、おじさん二人で暖房に身を寄せ合って、大晦日を過ごしているのです。
元々、私と同じように大人数の中にいることが苦手な性格なのか工房のみんなが居ても落ち着かないし、何よりもアキコが苦手らしい。(それためアキコはとても淋しいのでした。)
だから、こうして人気のない時はここでゴロゴロしていられるわけです。
今年も一年のあいだにいろいろな形の家具やキッチンを作らせて頂くことができました。
こうして、お声掛け頂けることに感謝しております。
静かな時間に思うのは、私がおじさんになっても、このさき皆さん声をかけてくださるのだろうか・・。なんて思うのです。
スタッフのみんなとも時々話すのですが、自分たちでは気持ちの中で気が付いていなくてもひとつずつ確実に年を重ねているのですが、新鮮さというのはやはり薄くなっていくものです。
新しい暮らしを始めようと考える皆さんの世代は、どんどん私の年齢よりも若くなってきていて、その若々しい気持ちに応えることができているのだろうか、来年も応えることができるだろうかと、不安になることがあります。
だからと言って斬新さや華やかさを押し出す形は相変わらず苦手ですから、やはりどこか知っている形になってしまうことが多かったりして。
それがひとつの安心感になっているのかもしれませんが。
しかし、それでも一つと同じものを作っているつもりはなくて、皆さんと一緒に暮らしを見つめることで私たちにできる答えを伝え続けることができる、ということは私たちにしかできないことで、きっとそういう部分を見てくださって皆さん声をかけてくださるのかな、と不安と喜びが混じりあった気持ちが頭の中でごちゃごちゃしながら大晦日が過ぎていきます。
昼近くになってお日様が顔を出すようになりました。
アイは少し早い昼食を少しだけ採って、日なたに出ていきました。
今年も充実した時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
2023.12.30
仕事納めの次はお家の大掃除ですね。
暮らし始めて5年目の我が家。キッチンとともに大活躍してくれている食器棚のお掃除をしてみました。
食器棚の天板にはオーブンレンジとトースターの家電等が乗っているので、他の場所に移します。
電子レンジの電源コードにはアースが付いているので、外すときには、ここのコンセントのブレーカーを落としますが、分電盤に「キッチン1」とか書いてくれているといちいち調べなくてもわかりやすくて助かりますよね。加賀妻工務店さんがシールを貼ってくれていたので助かりました!細やかなお気遣い、ありがとうございます。
我が家はシナ材オイル塗装の天板です。物が置いていないところのはうっすら黒ずんだ汚れがありましたので、まず固く絞った雑巾で水拭きをしました。
意外だったのは、吊戸棚の下側の天面や、側面、下の引き出しの前板も何かはねたような汚れが所々ついていて、水拭きだけで落ちる程度のものでしたが、全部物をどかして拭き掃除をしないと気付かなかったので、してよかったなと思いました。
ほこりやパンかすなどのごみを取り除いた後、ダイニングテーブルのメンテナンスと同じように、天板を石鹸を泡立てて洗ってみました。
我が家の食器棚の壁はペンキ仕上げなので、多少の洗剤や濡れたものがついても拭けば大丈夫です。
もし、洗ってみたいと思われる方は、壁の仕上げが洗うことで影響は出ないのかご確認くださいね。
汚い画像を失礼いたします。石鹸で洗った後に拭き取ってみるとこんなに汚れていました…。
きれいな固く絞った雑巾で、2~3回石鹸成分が残らないように拭き取ります。
その後、天板が乾くまで少しおいてから、紙やすりで磨いていきました。
シミのように黒く残った部分を強くやすり掛けしていきましたが、取り切れないものもありました。
傷や凹みがありましたので、輪ゴムでその場所をマーキングして、熱湯をかけ、その後ふきんを当ててからスチームアイロンで補修を試みましたが、治りきらないものもありました。
キッチンにコンセントがあるとこういう時にも便利だなと思います。
天板正面小口の部分は数か所写真のような傷がついていました、引き出しから選んで天板の上に置くときにぶつけているのでしょうか…。シナ材という柔らかい樹種だからこうなっているのか、硬い樹種だとお皿の方が傷つくのでしょうか、どうなのでしょう。ここもアイロンがけしてみましたが、写真の通り膨らみませんでした。これ以上直したい場合には、ダイスケさんにお願いしようと思います。
最後は蜜蝋ワックスを塗りこんで仕上げです。
影のような黒ずみがすべて取りきれなかったのですが、何もやらないよりはきれいになったので、よっかたです。メンテナンスしたことで、これからの汚れも付きにくくなったはずですし。
汚れが落ち切らなかったことで、家電を置く位置がすぐわかったのはよかったです。(笑)
食器棚の天板は、木材のほかに、ステンレス、人工大理石など様々な選択肢がありますね。
どの素材を選んでもメリット・デメリットはあります。
我が家は、触れた時の感触、食器を出して置いた時の「ことっ」という音、変色やシミができても自分自身で管理していける点で選びました。
キッチンのパートナーの食器棚、こうして時々メンテナンスをして使っていきたいと思います。
2023.12.29
27日と28日の二日間で祐天寺のNさんのキッチンを設置してまいりました。
設計士さん、現場監督さんがとても細かい納まりを示してくださる方々で、それがたいへんというのではまったくなくて、それは私たちがキッチンを納めやすいように、またNさんにとって気持ちよい場所になるようにといろいろな段取りを事前に取ってくださったので、とても仕事がしやすかったのでした。
心配していた3600ミリを超える天板も、ありがたいことに外から荷揚げする必要なくて階段から搬入できたりしていろいろとものごとが良い方向に進んで無事に設置工事が終わったのでした。
私は28日に打ち合わせに出ておりましたので、仕事納めにみんなで揃って顔合わせすることができなかったのですが、穏やかな仕事終わりの日になりました。
今年一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。
2023.12.26
私たちの仕事の半分以上はオーダーキッチンの制作になります。
そのメインの仕事をいよいよ担うようになったタケイシさん。
本体の制作はほぼ完成して、これから扉や引き出しの制作に取り掛かるところです。自然と眼差しもキリッとしてきますよね。工房内も冷えで手がかじかむところですが、このキッチンはご縁あって納品先は軽井沢。今から気が引き締まります!
2023.12.25
「お似合い」の松戸のTさんの家具の様子を見て、今回キッチンカウンターとリビングボードがつながった形を作らせて頂いたYさん。昨日のクリスマスはその取付の日でした。
リビングが2階にある間取りでしたので、この家具が階段から搬入できるか心配だったのですが、Yさんの小学生のお姉ちゃんは新しい家具が来ることに興味津々のようでニコニコ楽しそうに、ひやひやしている私たちを見守ってくれました。
取付中もなかなか見る機会がないためか、「ちょこちょこと楽しそうに見に来てくれたのですよ。」とノガミ君がそのあとの取付の様子を楽しそうに話してくれました。
サンタクロースというわけではありませんが、良い形をお届けできてひと安心です。
今回はそのTさんの印象に倣って、タモのオイル塗装仕上げとウレタン塗装で、柔らかい表情に塗りつぶして仕上げた表面材の二色をうまく織り交ぜでできあがった形です。
今までは市販の小さなカウンターを置いて、キッチンとダイニングをなんとなく仕切っていたということで、今回この形をここに据えることで、部屋の役割がきちんと分けることができてよいメリハリが生まれたと思います。新しく家族になったワンちゃんもいたずらしづらくなったのではないでしょうかね。
Yさん、ありがとうございました。
2023.12.25
クリスマスということで、家族そろって夕ご飯が食べられたらいいねと話していて、
我が家は24日の夜がクリスマスディナーの日になりました。
今年はチキン以外のお料理がいいなということで、プラスドゥのレシピに「パテ・ド・カンパーニュ」があることに気づいて作ってみることにしました。日を置いたほうがおいしいということで、前日の夜に焼いておきました。
焼き型から取り出して、包んでいたアルミホイルを外してみると、煮凝りのようなゼリーが周りにできていて、デパ地下の売り物で見た時に、コンソメゼリーが添えてあるのかと思っていましたが、焼いた時に自然とできるものなのですね!食べる時も、このゼリーが味になっていて、感動しました。
自分で作ってみて知ることってありますよね。
まだまだ、たくさん作って見なくちゃと思いました。
ケーキとお惣菜のお店でアルバイトをしているハルが、「ケーキは私が作りたい。ブッシュ・ド・ノエル作る。」ということで、繁忙期のバイトの合間を縫いながら作ってくれました。
デコレーションの仕上げがご飯を食べ終わってからになったので、ケーキタイムの前に洗い物を終えてしまいたいダイスケさんとキッチンの場所を取り合いながらやっていて、「天空の城ラピュタ」の海賊船の中のキッチンのワンシーンのようでした。(笑)
丸めてすぐだったから、スポンジがちょっと折れてしまったけど、割れてる木だってあるし、現実的なデザインということで、味は満点だったし、おいしかったよ。ごちそうさまでした。ありがとう。
3枚目の写真は、ケーキの奥で顔が浮いているように撮れるかな、とやってみたもの。
結果は御覧の通りでした・・・。
そんな我が家のクリスマスな夜でした。
2023.12.23
久しぶりのアイアンのテーブルを作らせて頂きました。
このテーブルを使ってくださるTさんは、以前にキッチンを作らせて頂いた「ムジカ」のNさんのご友人。あのキッチンを作らせて頂いた後にテーブルと椅子を作らせて頂いて、それをご覧になって新居に合わせて作ってほしいというご相談を頂いていたのでした。
本日ご新居へのお引っ越しに合わせて無事に納品完了。また使ってくださっている様子を拝見できるのを楽しみにしております。
2023.12.22
毎年、大掃除をする仕事納めの日に、地元の斎藤精肉店さんのカツをのせたカレーライスをみんなで食べるのが恒例なのですが、来週は納品や打ち合わせが入っているので、今日がみんなで一緒にカレーライスを食べる日となりました。
12時になったらショールームに上がってきて、
タケイシさんはカツをトースターで温めてから切ってよそう係、ヒロセ君はご飯をよそう係、ワタナベ君はサラダをよそう係、ノガミ君はカレーをかける係をしてもらいました。
カツカレーでも、カレーがどのくらいかかっているかは自分の好みにしたいかなと思いまして、今年はカレーとは別のお皿によそいました。
みんな、カレーをかけたりソースをかけたりそれぞれの食べ方をしていたので、この方がよいのだなと何年目かにして確認できました。今までたっぷりかけちゃっててごめんなさい。
実は、今年のみんなの工房での働き方を象徴するようなことだなと思っていて、
こういう、「気になるけど、ちょっとしたことだし、別に言うほどでもないか、忙しいし。」と言ってそのままになっていたことが、いつの間にそれぞれで溜まっていたようで、これからは、ちゃんとその時々で、確認していこう。もっとコミュニケーションを取っていこうということになったのでした。
よかったよかった。
そして、お昼の後はできる範囲で大掃除です。
まだ、明日も来週も作業があるけど、年末気分が高まりますね。
引き続き気を付けてお仕事をしていきましょう。
2023.12.22
こうしてできあがってみるとシンプルに見えるのですが、この形になるまでが大変な苦労でした。
今回、ツーバイフォーで建てられた戸建て住宅の2か所に本棚を作りたいというお話を持ってきてくださったWさん。いつもいろいろとリノベーションのお仕事でお世話になっているのです。
「ただ、木工事を少なくするために既存の造り付けの棚があったところの壁や床も家具として化粧したいのです。」とのことで、これが元々付いていた造り付けの棚と同じかさらに深い奥行だったら、もっと作業は捗ったのだと思うのですが、本を取り出しやすいように奥行を狭くするのですから、化粧する部分がどんどん複雑になるのです。さらには床と壁がある程度動いているものですので、レベルを出しながら組んでいくのはなかなか先の見えない作業だったのでした。
こうなると、私は完成する姿を図面化するのですが、それをどのような段取りで組み立てていくのかは担当したノガミ君頼り。ここをこうしてレベルを出してから、ここを組んで、って考えていくわけで、組み立て方はもうノガミ君しか分からない。いつもの設置工事とは流れが異なるものですから、ヒロセ君もワタナベ君も私自身もしばし立ちすくむシーンがちょこちょこでてきたりして。
3枚目の写真なんて、壁との狭い空間にノガミ君が入り込んで後ろから作業しているのです。
さらには固定棚にする、ということで、家具をすこし振り回すのもたいへんな重さだったりして、こうしてきれいに納まったのを見ると、ああ無事に納まってよかったとため息が出るのでした。