ステンレスバイブレーションとクルミのL型キッチン

Oさんのクルミのキッチンに会いに

2022.10.15

ステンレスバイブレーションとクルミのL型キッチン
コルクを敷いた引き出し
ハーフェレのレマンⅡ
ハーフェレのレマンⅡ
ステンレスバイブレーションとクルミのL型キッチン

コロナの印象が薄らいできているからなのか、このところ人通りが多く感じていて先週の連休の車の流れを見ていても、これは何とも・・という印象でしたので、つくばに向かうためには少し早く出発したほうが良案でしょうと私は工房にアイにご飯をあげに、アキコは脱衣所に洗濯ものを干し終わったら早々に二人で出かけたのでした。

が、思ったよりも車が空いていたのか、つくばが私の頭の中だけでどんどん遠くなっていただけなのか、想定よりもかなり早く着いてしまいましたので、ちょっと早いけれどおそばを食べまして、(楽しみにしていたかつ丼は鶏肉でしたのでちょっと心淋しかったのですが)その足で、お煎餅がとても美味しそうなお店を見つけて(最近アキコと二人でお煎餅をツマミに日本酒飲みながら、「いやぁ、お米飲みながら、焼いたお米を食べてるからお腹も出ちゃうよね」なんて言いながら夢中になっております。)なにやらたくさん買い込んでしまって、そのあと先ほど見かけた路傍に立ててあった野菜の無人販売の案内に惹かれてたどり着いてみると、こたつに入ったおばあさんが、「おいも焼いたからおあがり。さあさあ上がって上がって。」なんて、急に祖父母の家に帰って来たかのような味わいを感じつつ、(それだと遅刻してしまいそうなので美味しそうな野菜と栗を頂いてまいりました)予定通りにOさんのところへ。

ここからがきちんとお仕事です。

まずはクルミの無垢とステンレスバイブレーションのそれぞれのお手入れの方法を伝えさせて頂きました。表面に使ったクルミについては、先日Oさんお二人で塗装をされたということもあって今さらお伝えしなくても上手に使ってくれていまして、ステンレスの天板のほうが、鉄製のものを洗ったまま置かれてしまったからかもらい錆が出ていましたので、アキコがさっそくステンレスクリーナーを取り出して、きれいに磨き上がてくれて、ひと通りの説明は終了。

Oさんもとてもきれいに工夫されて暮らしていらしてくださって、「旅館みたいにしたかったのです。」とお二人であらためてひとつずつ部屋の様子を教えてくれて、大工さんの造作のきれいさをあらためて堪能させて頂きました。

引き出しの底にコルクを敷くアイデアや、L型コーナーのデッドスペースになりやすい部分に今回採用したハーフェレのレマンⅡという特殊な金物の使い心地を教えてもらったりと、大変勉強になりました。

「じゃあ、イマイさんお茶を用意しますね。」と冷蔵庫から出てきたのは「今日のために作りました。」というモンブランが素晴らしく美しくて、「このあたりはたくさん栗が取れますし、茨城は栗のおおきな産地でもありますから。」ということでとても美味しいケーキを頂いてまいりました。

あれほど悩んで悩んだというキッチン。Oさんからもそういえばたくさんスケッチが来ましたよね。

どの絵も暮らしが楽しくイメージできるものばかりで、楽しんで考えさせて頂きましたね。

最終的にこの形になりましたが、先ほどご主人と奥様が二人で支度する様子を見ても、とても使いやすそうな様子が伝わってきました。

「このキッチンが我が家の顔ですから。」とお二人がうれしそうに照れ笑いされていたのがうれしかったのでした。

帰り際に、

「イマイさん、よかったらここから少し出掛けたところに好文さん設計のお店があるので、もしお時間ありますようでしたら立ち寄られてはいかがですか。」

ということで、すこし車を走らせると住宅街の中にひっそりと「だだ商店 だだ食堂」さんがあったのでした。

先ほどのおそばとモンブランでお腹がいっぱいになっておりましたので、食堂には立ち寄れなかったのですが、ワインと地元の日本酒がひんやりした地下室で販売されておりまして、建築を拝見させて頂くというよりはお酒を眺めること数十分、気に入ったものを手にしてホクホクと御会計に向かうと、スタッフの兄さんが「思いがけず(にっこり)」とひと言。

私もニコニコしながら「あっはい。」なんて答えていたら、それを遠目で見ていたアキコはそのやり取りが滑稽だったようで、「ダイちゃんのほうが思いがけず良いものに出会えましたよってお兄さんに言うならわかるけれど」と可笑しそうに。

そういえばそうね。でも今日の一日のすべてが思いがけないことばかりで、こうして小さなドラマ(で合ってるかな)の連続で日々の居心地良さがうまれるのだろうなと思うと、Oさんの暮らしかたも車の後部座席がいっぱいになってしまった私たちのお土産もすべて「思いがけず」なのですよ。

うれしい一日だったのです。

ステンレスバイブレーションとオーク節アリ突板の食器棚

オーク節アリ突板の食器棚

2022.10.14

ステンレスバイブレーションとオーク節アリ突板の食器棚

市ヶ尾のUさんのところに家具のお手入れ方法をお伝えするためにお伺いしてきました。

とてもきれいに使ってくださっていたので、お手入れ方法を伝えるのに引き出しの前板を軽く磨いてお手入れ用の蜜蝋を擦り込んでも表情はあまり変わらないのですが、やはり手触りの滑らかさは違ってきます。

今回はステンレスバイブレーションをカウンタートップに使っているので、オイルで仕上がっているのは引き出しの前板と扉だけなので、それほど汚れが付くわけでもないので細かく気を配らなくてもある程度ラフに使えますが、最近、ご飯の支度を手伝うようになってきたお子さんたち(うれしいですね)やってきては引き出しを開け閉めしてくれるのが、まだ少し危なっかしいところもあるそうで、もしかしたら汚してしまったり、引出しに体重かけちゃったりして引き出しにストレスが掛かっちゃうかもしれないのですが、それもまたその家族みんなの暮らしの思い出ということです。

そういう時はまたお声掛けくださいませ。

我が家なんて、まだ3年しか経っていないのに、食器吊戸棚引き戸の手掛けのエッジの鋭さが無くなってきちゃった。しかもよく使う右側だけが。
爪を立てて開けなきゃいいのにって思うのですが、使い勝手の都合上、どうしても爪が立っちゃうんだろうなあ。もうちょっと指の腹が引っかかるような形にするべきだったかなあ・・。

などと、そういうのは使ってみないと分からなかったりしてトライアンドエラーを繰り返しながら良い形になるように考える今日この頃です。

間仕切りにカーテンを

2022.10.11

夏休み中に子供部屋にダイスケさんが取り付けてくれた間仕切り。

(その時の様子はこちらをご参照ください。→ 間仕切りを作る )

ハルチイと母とokadayaさんに布を買い行き、切りっぱなしのまま折って下げていたのですが、やっと縫うことができました。我が家にはミシンが無く、手縫いなもので、時間がかかりました…。

ダイスケさんから、「君が口を出さないで、ちゃんと子供たちに選ばせてあげなね。」と釘を刺されていたので、ちゃんと、2人それぞれの好みの布になったはずです。(笑)

ハルが選んだ布は白いレースにお月様と星が金色の糸で刺繍されたもの。遠目にはあまりわかりませんが、窓の側なので、光があたるときらっと小さく光るのがかわいいです。

間仕切りを支えるのと、カーテンレールをつけるためにこのT型の部材になったそうです。入り口から見えないように、内側にレールを付けましたが、窓からの明かりに照らされるので、よりきれいでした。

はじめは、ステンレスのレールを考えていましたが、この光景を目にすると、真鍮製にしてよかったと思いますが、金額は倍以上違いましたが。

真鍮のカーテンフックを探しましたが、アンティークのものは高価で、棒を外せない形なので断念しました。これはニトリのカーテンフックですが、安いことと取り外しがしやすいのがいいですね、耐久性はこれから見ていきます。

レースカーテンだけですがこのくらいの見え方です。光が抜けるので、ここはレースだけでよかったと思います。
チイのスペースには天窓がついているので、内側からの明かりでレースが透けて映り込みきれいです。

チイは布屋さんに行く前から、「カーテンは紫と白いレースにする。」とイメージがあるようでした。

「えー!紫⁉」と思いましたが、家に帰ってみてみると、熊谷守一さんの画集の燕と同じ色だったので、「いい色なのだね。」と思えました。こういう風にしか考えられない母親で申し訳ないです。(笑)

部屋の内側から見た様子。チイはこういう風にしたかったのだなと納得しました。こういうカーテンは見つけられなかったにで、手作りしてよかったと思います。

カーテンがついて、ようやく間仕切りとして完成しました。

これで寝台列車風の子供部屋です。

こんな部屋だったよね~と家族の思い出の一つになればと思います。

Sさんのキッチンを制作して:スタッフ ヒロセ君の制作日記

2022.10.10

今回はシナ材を使用したコの字型のキッチンを担当させていただきました。

天板の2面は、L字型のステンレスバイブレーション仕上げの天板、残る1面の天板はシナ無垢材のテーブルが組み込まれているのが特徴的なキッチンです。

今回の製作で難しいと感じた所は、寸法の関係性や散りの関係性でした。

図面を読めば読む程、色々な関係性が見えてきて、全ての納まりを理解し把握するのは中々苦労した所です。

テーブルを横に置くだけの形でしたら別の物として考えて製作できるのですが、キッチンの一部として組み込まれている為、複雑さが増しているのです。

具体的に言うとシナ無垢材の天板はキッチンのシンク下のキャビネット側に入り込んでいたり、テーブルの足はパネルから散りを付けて出す部分があったり、パネルと合わせなければいけない部分があったりしています。

そしてその関係性を理解した上で製作を進めていきました。

このキッチンの天板を固定するときに使う駒留の駒たち。
制作の手伝いをしていたタケイシさんが一つ一つきれいに磨いていました。

もちろん社長の書いた図面通りに製作していけば同じように完成する訳なのですが、やはり完成した時の納まりや関係性を頭に入れて作らなければ、完成させるまでの道のりも悪くなり、スムーズな作業工程を選択出来きず、製作難易度を高めてしまう可能性も有るのです。

今回のS様邸のキッチンでは、パネルの小口や棚の小口がほぼ全て露出している形になっています。

一般的に露出している部分は痛みが出てきやすい箇所になります。

突板テープが剥がれてきてしまったり、テープ自体が欠け、下地が出てきてしまう事も考えられます。またテープの継ぎ目が入ってしまい見栄えが悪くなってしまう事もあり得ますので、私達はそういった部分に関しましてはテープ処理ではなく、2mm厚に製材した無垢材を接着し処理させてもらっています。突板テープ処理と比べると、すごく多くの手間が掛かる為、今回のように露出している部分が多いと中々大変な部分ではありますが、長期的に使用する事を考えると大事なポイントの1つなのではないかと思います。

今回のキッチンはテーブルの脚部に可動棚が入ります。脚と棚板のクリアランスは1mm程なので、脚が1mm以上動くと棚が入らなくなってしまうという問題も有ります。見ただけでは、わからない部分なのですが、単体になってしまう脚の部分は全てインロー加工し(フローリングに凸形状の物を取り付け、脚の下を凹加工し嵌め込む)脚の場所を固定させてしまう事により問題をクリアさせています。

設置は 加賀妻工務店さん 施工の現場です。今回の取り付けでは、床の不陸がすごく気になる所でした。脚が8本も有りますので、不陸が大きいと宙に浮いてしまう脚が出来てしまったり、重みで床に着いたとしてもテーブル下の棚が影響を受け、棚のガタつきが出てしまい、脚の調整が必要になってしまうのです。設置当日、現場ではレーザーを使用して床の不陸を確認したのですが、どこを測定しても1mmの誤差もありませんでした。仕上がりが非常に良い床で、このキッチンを据えるには最良な条件のなか設置することができました。


大きく存在感のある梁組や杉板張りの勾配天井、大きな掃き出しサッシがとても心地の良い空間になっていて、設置させていただいたキッチンの引き出し収納は1箇所のみという事や、手前にテーブルを置く事により、一般的なキッチンの少し平面的な印象よりも、視線が後方へ抜ける分、キッチンの

立体感や奥行きを感じられ、その点が家との一体感をより良い物にしたのではないかと思います。そして最後に散りのお話しになるのですが、寸法や厚み等により散りの加減に正解は無く難しい所なのだと思います。見た目の印象も僅かですが異なりますし、加減を間違えると何か違和感を感じてしまう所でもあると思います。今回のキッチンは色々な部分に散りが多いのですが散りの加減も良い塩梅でとても綺麗に見えているのではないかと思います。

難しく考えていた納まりも完成してみるとそれほど複雑ではなく、自分の図面を読む力とそれをイメージする力がまだ足りないのだなとも感じた仕事になりました。

今回のキッチンでも色々と勉強させてもらえた点があり、今後この経験が生きてくる事があると思います。

Sさんありがとうございました。

(Sさんのお宅にキッチンが設置されている様子は、前日のSさんの完成見学会の投稿に載せてありますのでご参照ください。)

シナのコの字型オープンキッチン

シナのコの字型オープンキッチン

2022.10.09

シナのコの字型オープンキッチン
シナのコの字型オープンキッチン

先日設置工事が終わったSさんの施工会社さんでもある加賀妻さんから「イマイさん、今度完成見学会開きますので、お時間あったら来てくださいね。」とお誘いを頂きまして、皆さん接客中の中お邪魔してきました。

脚部や棚板などはSさんご自身で仕上げる予定のオイル塗装がまだ終わっていないので、シナの白っぽい部分が残った少し可愛らしい印象になっておりますが、とても良く加賀妻さんの空間に馴染んでおりました。

やっぱりね、加賀妻さんの作りは私もアキコも大好きでして、いいねいいねとまた自宅の印象と違った納まりを拝見させて頂いて、高橋さん自ら淡々とした中に愛着のある言葉でいろいろとご案内してくださって、とても楽しい時間だったのです。コの字の真ん中に立った時に見える庭の印象がまた心地よくてね、いろんな形に関わらせてもらってうれしくなったのでした。

そう、以前に作らせてもらったこの見学会でキッチンの奥に置かれていたテーブルと椅子はほどよくくたびれて、色も落ち着いてとても良い印象になっていました。

まっさらでどこか照れくさい形も良いのですが、人が使ってこその家具ですから、こうして使い込まれた表情がやっぱり一番美しい。このキッチンもSさんの手が入るともっともっと魅力的になってきますよ。

ブラックウォールナットのカップボード

ブラックウォールナットのカップボード

2022.10.08

ブラックウォールナットのカップボード
ブラックウォールナットのカップボード

先日空模様をやきもき眺めながら納品させてもらったSさんのお宅にあらためてご挨拶に伺わせて頂きました。

あの工事の後、近所に住むワタナベ君はそのまま直帰したのですが、翌日「いやあ、Sさんのお宅からだとすぐに帰宅できましたよ。」とのこと。

このところ、本当にこのご近所で様々な家具のご相談を頂いておりまして、昨日のYさんにしても、今ノガミ君が取り掛かっているSさんの家具にしても、数えるとこのあたりであと数件のお客様のお宅に家具を納品しております。

ワタナベ君の家がパワースポットなのか・・。

Sさんはとても丁寧にカップボードを使ってくださっていらっしゃいました。

「ひとつ気になるのが、窓の部分に合わせて作り込んだところが、陽射しが入ってくると結構熱がこもるのですね。夏は過ぎたので、来夏になるとどういうふうになるのかなあと思っております。」

たしかに・・。

夏よりも暖房をよく使う1月、2月もちょっと怖いかもしれませんね。

いちおう板の下には反り止めを入れてあるので、それほど大きく動かないと思っているのですが、場合によっては通気できるような工夫が必要になってくるかもしれませんね、というお話をSさんにさせて頂いて、あとはオイル塗装のお手入れの方法をご説明して戻ってきたのでした。

熱とはなるほど・・、いろいろな条件があるのだとあらためて勉強になりました。

今は何の動きもなくとても美しいままで使ってくださっていました。一緒に作らせて頂いたタモの神棚の印象も良くまとまっておりました。

ひとまずSさん、ありがとうございました!

光、光

2022.10.07

「私ね、ここに映る影が好きなの。」とYさん。

「きれいに映り込みますものね。ここはね、ダウンライトじゃきっと駄目だったんですよ。こういう円筒形の灯りがきっと良い表現をしてくれたのです。」と福原さん。

なるほどー、と感心しながら私とノガミ君。

マグネットラッチのベースがちょっと取れちゃったので、その修正にお伺いした後、Yさんお手製のクリームブリュレが出されましてちょっとお茶会。

「これだけ白い空間を作ったのは初めてかもしれない。」と福原さん。

「また一つあなたの良さを引き出したかもしれないわ。」とYさん。

すてきなやり取りと美味しいお茶。

手掛けたノガミ君もホクホクしている。

あー、トントントンと光がいろいろなところにつながっている。

ここは心地良い白です。

寝室に作るナラのサイドボード・デスク

2022.10.04

いろいろと予定が重なり、ようやくこのタイミングでTさんのところにご挨拶に伺うことができました。

秋に入ったというのにじんわり熱い日々が続いていますが、明日から暗転するというお天気を予感して、風がとても強く吹くが心地よい日です。

こうして、家具を使っている様子を拝見させて頂くのを楽しみにしてきたのですが、もう一つの楽しみとして、Tさんのご自宅を設計された建築士さんが中村好文さんのもとに長年いらっしゃった方ということで、いろいろなディテールを見させてもらえたらと思っていたのでした。

たしかによく考えられていて、こういう言い方をすると偉そうになってしまいますが、無駄がないけれど楽しさのある家具たちを隅々まで拝見させて頂けたのでした。

まるでここに住むTさんご家族のような朗らかな印象の家と家具という感じでしょうか。相まってビュービュー風が吹き込んでとてもにぎやかで楽し気な空間でのひと時でした。
Tさんご自身で形を考えたこの家具もそうですが、JBLのアンプに専用のカバーを作りたい、という少し変わったアイデアを頂いたり、とても勉強になった家具でした。

ありがとうございました。

柚木沙弥郎さんの展示会へ

2022.10.02

昨日はいいお天気の土曜日でしたね。

ダイスケさんと次女チイと3人で(ハルは友達と図書館でお勉強です、受験生です。)「柚木沙弥郎さんの100年」展を見に、女子美アートミュージアムへお出かけしてきました。

私は相模原市出身なのですが、麻溝公園は小学校の遠足でも行きましたし、子供たちの幼少期には何度も遊びに来た慣れ親しんだ場所なのですが、すぐ隣の女子美の敷地に足を踏み入れたことはなく、なぜ今まで行ったことがなかったのだろう?と今でも思います。

その美術館の重厚な自動ドアが開くと入口には、ジュリアーノ・ヴァンジさんの彫刻があり、目の周りの粒粒で、「クレマチスの丘で見た彫刻の人だ。」とすぐわかりました。

特徴のある作風って、大事なのだなと思いました。

柚木沙弥郎さんの展示のことは、Instagramを見ていたら、どなたかが書いていた投稿が目に入って、字体とそのバランスと色合いに心惹かれて、ぜひ実物を目にしたいと思ったのでした。

すてきな展示でした。布を染めていく過程の動画の展示もあって、キャンパスとなる布もいろいろな種類があって、型のデザイン、色の乗せ方の方法の違いもあって、と今まで染色の世界のことを、よく知らずに布に触れていたなと反省しております。

布の展示は反物で迫力があってすてきだったのですが、柚木さんの手書きのイラスト集や、長年講師をされていた女子美の生徒さんのレポートへの添削を見ることができて、書いている内容は、私にはさっぱりわからないのですが、面白かったです。こういう専門的なことを立派な講師の方々に学ぶためだけに費やせる時間なんて、なんて贅沢なのだろうと大人になってから気づきます。

イラストを描くことが好きなチイと、興味深く見ることができました。

落書きみたいに何気なく書いたものが実は面白いのではないか、と思ってからはなるべく取っておくようにしています。

若いころは、まっすぐに、個体差なく、色も揃っていて小ぎれいに作られたものが好きだった気がするのですが、今は、不揃いで、どうしてこのバランスなのだろう、面白い、と感じるものの方に心惹かれます。

図録は、後日自宅に送られてくるということで楽しみにしておいて、今回初めて知った「絵本 魔法のことば」を購入してきました。カラフルでユニークな絵が頭に残ります。こういう作品を目にしたことがある子とない子ではやはり描こうと思う絵が変わってくるのだろうなと思います。

美術館の入り口にあった大きくて立派な金木犀がいい香りでした。柚木さんもこの時期にこの場所で嗅いでいたのかしらと、その歴史を感じることができました。

すてきな時間をありがとうございました。

外壁(ジョリパッドα)の掃除

2022.09.30

それは今年2月のこと、

「暮らし始めて丸3年経つけど、普段あまり見ない北側の外壁って汚れたりしていないのだろうか?キッチンの排気口あたりは怪しいよね。」

ということで、ダイスケさんと家の周りをぐるっと見てみたのです。唐揚げの時は最低1キロ揚げている我が家。やはり汚れていました。

排気口周りと下のほうまで汚れがありました。キッチンの換気口からの汚れということは油汚れだと思うので、気温が上がる夏休みに掃除をしようということになりました。冬は油が固まって落ちづらいですからね。

お盆休みにお掃除をすることにしました。どうせやるのなら汚れているところを全部チェックしていこうということで見回すと、軒からの雨筋の汚れもありました。東側・西側両方ともありました。

他の場所はきれいでした。北側の日陰部分も緑がかったりしていませんでした。

調べてみると、このスーパーコンクリートクリーナーが洗浄力もあり、環境への影響も少ないとあったので事前に用意しておきました。

我が家に高圧洗浄機はありませんので、(あったとしても、狭小地で壁までの距離が取れないので、壁の洗浄には使えないと思われます。)溶液を水に溶かして、スポンジで汚れに塗り付け、しばらく置いて汚れになじませてからブラシで擦る方法でやることにしました。ダイスケさんが頑張ってくれました。

意外とすぐ汚れを落とすことができました。洗い立ては周りより1段白いくらいでしたが、乾いてくると変わらないくらいになりました

雨筋の汚れもすぐに落とせました。軽い汚れのうちはすぐに落とせると思うので、1年に1回くらいはチェックしていこうと思います。

1番の心配事は、洗浄液が土にしみこんで、植栽に影響が出ることでした。

洗浄液の色が結構濃い青色をしているので、「環境にやさしい。」と書いてありますが疑わしかったのです…。

お盆休みから1か月以上経つ今現在もお庭の植栽たちは元気ですので、大きな影響はなかったのだと思います。

外壁は、雨風・日光にさらされていて、全く汚れがつかないわけはないですし、その表情をいつまでも楽しみたいのなら、汚れがついたら洗って落とすくらいのケアは必要なのかなと思いました。キッチンや家具も同じですよね。いいお勉強になりました。

洋食ヒロセ

2022.09.29

今日は久しぶりにランチミーティングです。
前回はカイ君がここから旅立つ時だったから1年半ぶり。今日の担当はヒロセ君。
みんなからリクエストを聞いて、オムライスとハンバーグという洋食の王道ですね。
「使い慣れたものの方がいいかなと思って。」とかっこいいマイ包丁を持ち込んで、元々料理の道も選択肢にあったというだけあって見事な手さばきです!
「玉ねぎを信じているんですよ。」ときれいな飴色玉ねぎを作り上げていて、
「休みの日は家で料理作っていますね。」というのも納得の手際の良さです。
「家のキッチンはガスで、シンクが反対の右側なので、ちょっと違和感ありますけど。」と言いながらも、それを感じさせないくらいスムーズな動きでした。
6人前をひとりで早く仕上げるのは大変ですので、最後はみんなで賑やかに盛り付けて完成。

メニューはデミグラスソースのハンバーグとオムライス、牛角風ドレッシングのサラダ、オニオンスープでした。
素晴らしく美味しく、みんなお腹いっぱいになりました。
このあとはみんなでこの先私たちがどうあったら良いかを話していたら、あっという間に日が暮れていました。
みんなの思いも聞くことができて、やっぱりみんなで作っているんだな、と再認識できたとても良い時間でした。
また、これからも頑張っていきましょう!
ヒロセ君、ごちそうさまでした!

(この日、みんなの体調は良く、換気を良くし、飲食時以外はマスクをして会食をしました。)

晩ごはん

2022.09.28

その足で工房に立ち寄り、外から戻ったアイを中に入れてご飯を上げたら、みんなに工房の戸締りを頼んで先に帰宅。

チアキがお腹の調子が良くないということで学校から戻った後に先にベッドに入っていたのでしたが、少し寝たらだいぶ良くなったということで、ちょっと安心。チィのリクエストで焼肉定食になったのに彼女本人が食べられないのでは残念ですから。

しかし、いつものバクバク食べるよりも少し控えめで、あれほど白米星人だったのに、ご飯には手をつけず。早く元気になりなさい。

ということで、余ってしまったご飯はいつものようにオニギリに。

シーチキンのオニギリはなかなかみんなに好評なのだ。と思ったらマヨネーズが少ししか残っていなくて、良い味になったかどうだか分からない。

明日の朝チアキがきちんと食べるかな。

と思ったら、ハルさんとチアキがしっかりお弁当に持って行ってくれたようでよしよし。

学校帰りのハル撮影
もうちょっとおいしそうに撮れたらなあ
相変わらず晩酌が進んでしまうからお腹まわりもすくすく大きくなる
ほろ酔いにぎり飯屋
微妙な分量

私たちはおやすみ

2022.09.27

週末はバタバタとショールームやお客様のところまで打ち合わせと慌ただしかったので、今日は、みんなに工房を任せて、1日私とアキコはお休みを頂いておりました。

茅ケ崎美術館で「THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦」という展覧会がやっているのを知って、先日巴水さんのすてきな作品を見たばかりでしたので、新版画のまさにプロデューサーだった方の作品が見られるのは面白そうと出掛けたのでした。

それから、茅ケ崎まで出掛けるなら今月末までポップアップストアを開いているというF-FURNITUREさんのところに立ち寄ってみようということで、湘南T-SITEまで出掛けてきました。

私たちと同じくオーダーキッチンを作られている岐阜のメーカーさんで、中部地方や関西地方にお住いの方々からキッチンのご相談を頂いた時に、私たちでは対応できない距離ですので、その時にお声掛けさせて頂いたりと、遠距離ながらつながりのある家具屋さんなのです。

私たちのような小さな工房だとなかなか遠距離の納品というのが難しくて、作って届けることはできても、使い続けていくためのお手入れなどのサポートにすぐ駆け付けられるほどの体制がないので、やはりその土地々で頑張っていらっしゃるメーカーさんがいるというのは、そこに暮らし方々にとってとても心強いことだと思うのです。

ちょうど設計の上田さんがいらっしゃって、物作りのいろいろ楽しさとご苦労や工夫されているところなどを聞かせてもらったのでした。

やっぱり家具屋さんは楽しくもあり大変でもあるけれどもそういうことを全部ひっくるめて「作ることができる」ということが素晴らしいことなんだと、こうして外から俯瞰できる時間を持つことであらためて知ることができるのですよ。

うれしい気持ちを頂いて茅ケ崎美術館まで。むかしに一度来たような思い出があるのですが、管内の様子が全然思い出と違っていた。夢だったのだろうか・・。

巴水さんの展示を見ていた時に、「絵師、彫師、摺師がそれぞれの思いをぶつけあってできる」それを渡邊庄三郎さんがまとめ上げていくっていうくだりを読んでぜひどんな世界か見てみたいって思っていたので、コンパクトな展示に思いがぎゅっと詰まっていてとても楽しい時間でした。原画と版画が並べられて展示されている様子が特に楽しくて、ほぼそのままの状態を版画にすることができるほど絵師の作風と書かれていましたが、そもそも浮世絵に描かれる当時の風俗を眺めるのが好きなものですから、様々な画面の端っこで、豆粒くらいの人がお茶を楽しんでいたり、当時の東海道の有り様を見ながら、これを歩くのは大変だろうなあなんて思うところが楽しかったりするので、この並んでいる様子を見て画面を見るよりも、絵師の作品が彫師と摺師を通じてこの版画になった時に彼らと版元に間に何が交わされてどんなドラマがあってこの仕上がりになったのだろうなんて思うことが楽しかったのでした。

Hさん、こんにちは。

2022.09.25

いろいろと予定が立て込んでしまってようやくこのたびHさんのお宅を訪ねることができました。

写真を撮らせて頂いて、家具のお手入れ方法をお伝えして、休日のお邪魔にならないように早々に退席しなくては、というつもりでしたが、「Hさん、こんにちは。そして初めまして。」と、やり取りはほぼメールで、お電話でも一度お話した限りで、あとはHさんと私のイメージがここまで合致したこともあって、お会いすることなく家具作りは進み、顔合わせは今日が初めてだったのでした。

が、「イマイさん、おなか空きませんか。お昼ご飯はまだこれからでしたら少しだけですがご用意がありますのでぜひぜひ。」

「電車で2時間もかけていらしてくださったのに、これほどすぐ帰してしまっては申し訳ありませんから、ワインでも飲みながら。」

なんて、カバンを置かせて頂く間もなくHさんからご招待を頂きまして、家具のお手入れの話なんてすっかり忘れてしまいまして、楽しいお昼ごはんの時間だったのでした。

気持ちが近い人ということが、「初めまして。」とお顔を合わせた時からなんだか分かったものですから、お酒の心地良さも相まって、Hさんの部屋で見る大工さんや建具屋さんや左官屋さんのそれぞれの造作が気持ちよくて、人の手の跡をお酒の肴に素直にぺちゃくちゃおしゃべりさせて頂きました。

寺社仏閣巡りがご夫婦の楽しみなのだというお話の通りに、今回の家具作りはその建築をモチーフにしたり、木造の静けさを表現した形を作らせて頂けたり、と私たちにとっても大変勉強になる良い機会だったのです。

ですから、ものづくりの楽しさを分かってくださる方とのお話はとても心地よくて、一人赤ら顔で帰ってきたのでした。

ブラックウォールナットのカップボード

2022.09.24

窓の手前を覆うように作り付けたブラックウォールナットのカップボード。サッシ廻りの造作もうまくいきました。

この日はちょうど台風が通り過ぎる時間に設置工事に入る予定でしたので、前日あたりからやきもきしておりまして、Sさんにも「あまりにも荒天だったら・・。」と連絡を入れさせてもらったのですが、総お伝えしたものの、この先の予定がかなりタイトになっていたので、「やっぱり荒天でも・・。」なんてまとまりのない連絡をしてしまったり、本当にやきもきして天板もグルグル巻きにして、夜中に屋根に当たる雨粒の音の大きさにヒヤヒヤしながら当日を迎えたのですが、10時頃には雨が気にならない程度の振り方になっておりまして、あぁ、よかった、あぁ、良かったと胸を撫で下ろしたのでした。

今回の天板は中央部にガラスをはめ込むこともあって、組み上げて初めて強度が出る構造だったので、慌てて作業すると良くないし、天板をきれいに納めるには現地で切削しないといけないから、あまり室内でバタバタとできないし、これで雨に打たれちまったらたまらないねぇ・・、とたいへん気持ちが焦っていたのでございます。

しかしおかげさまで無事に設置を終えることができまして、Sさんからは、

「素晴らしい家具を作って頂き、心から感謝しております。色合いも気品があって最高です。また、設置作業にあたった三人の皆様も長時間にわたり真剣に作業していただき、厚く御礼を申し上げます。今日は一日かけて、食器を入れておりました。真ん中のガラス張りの棚は、狙い通り光に溢れていて、ガラスの食器が綺麗に見えて・・。」

と、とてもうれしい言葉を頂きまして、次回その様子を拝見させてくださいね。

楽しみにしております。

今日は天ぷら

2022.09.20

今日は半日休みをもらって家で使うものの買い物に出かけたり、ちょっと臭く感じるメダカの水を変えたりして、夕方アイにご飯を上げたら、あとはみんなに戸締りを頼んで帰ってきたのでした。

今日は天ぷら。

我が家の天ぷらには必ずと言ってよいほどチキンカツがくっつく。くっつくというよりチキンカツがメイン。母の天ぷらは何だったっけかなあ・・、でも鶏肉はなかったような気がするので、結婚したての頃は、アキコのレシピにへぇって驚いていましたが、今ではこれが定番で、受験勉強に忙しい(わりには2日前の弁当箱がカバンから出てきていない)ハルも帰宅するなり、「ワォ!」って言っていたし、塾帰りのチィも帰宅してひと段落したら「ワォ!」って言っていたので、我が家のごちそうでしょうね。

知らない者同士が思いを寄せ合って一緒に暮らすというのはすべての思いがピッタリ同じなわけじゃないから、当然、相手の思いに寄り添ったり、相手が思いに寄り添ってくれたり、楽しかったり、楽しくなかったりしながらどうにか仲良く健康にこうして一緒に生きているわけです。

そう、お隣のOさんが塀越しに「これ、福島土産です!」って日本酒を持ってきてくれた。ありがとうございます、Oさん!

いろいろな人のいろいろな生き方が重なり合って今があるわけですから、今日のご飯もおいしく頂きます。

雨脚と眠気

2022.09.20

今日一日は雨脚が強いと言われていましたが、生温かな風がビュービュー吹いているなか、時折お日様が覗きこんできたりと目まぐるしい空模様で、アイもそれだと疲れてしまうのか、今日は1日ここに居るのにまだ眠そう。

休みを振り替えたいというノガミ君とワタナベ君が今日は一日作業をしていて、甲高い音が鳴り響く中でもまだ眠そう。

やはり猫だね。

ウェブサイト更新

2022.09.19

タモとステンレスバイブレーションの壁付けキッチン

どこか懐かしい印象のTさんのステンレスとタモ板目材の壁付けキッチンの記事と

小鳥のようにうれしく楽しく

ナラ柾目のリビングボード

やはりどこか懐かしいYさんのナラ柾目材を使って少し茶色に着色したリビングボードの記事と、

その人にとっての居間

ステンレスとナラ柾目の食器棚

そして、やはり懐かしい印象のYさんのナラ柾目の食器棚とパントリーの造作、下駄箱の記事、

良い形は使いやすい形

の3つのお話を掲載しました。よろしければご覧になってくださいね。

おはようトリちゃん

2022.09.19

アキコがトリちゃんと呼んでいるこの雷鳥(だそうです)が毎朝首をかしげて流しに立つ私たちを見ている。

これから雨風が強くなると天気予報が告げていますが、今はまだ日も差していて、ちょっと寝坊してしまったので、すこし急ぎ足で工房に行かないと、アイに怒られる。

なんだか久しぶり

2022.09.18

母が昨年の初冬に亡くなってからなんだか気持ちがバタバタしていて、ワクチンの副反応で夕方ダル気が出てきた時と、夏に栃木まで出掛けさせてもらった時以外は、休日でも毎朝夕はアイが居るから工房に散歩のつもりで出かけていると、だいたい家に戻れるのがすっかり日が暮れてしまう時間になってしまって、私一人の食卓にアキコが晩酌に付き合ってくれる日々。

ゆっくり家族みんなでご飯を食べる時間がないように思えて、(子供たちにとっては父親が食卓に居る時でも居ない時でも大差ないかもしれませんが)気がつくと、ハルカは部活を引退して受験勉強を始めていて、チアキも部活と塾で慌ただしくしていて、私だけではなくみんなが忙しくなってしまって、心の拠りどころだった食卓が少しふわふわ漂い始めているように思えていたのですね。

なので、こうしてみんなで食卓を囲める時間はうれしい。

タニィとハリコ

2022.09.18

西善院さんから頂いた子たちはメダカじゃないくらいぐんぐん大きくなっておなかも大きくなっていたのですが、少し前に突然2匹が死んでしまってずいぶんと悲しかったものですが、いつの間にか子供たちが孵り始めて、今では狭いくらいになってしまった。相変わらず、タニィたちもたくさん居るので、うれしいけれどどういう住まいにしていこうか、アキコと思案している。

雨が降り始めた

2022.09.17

先日、設置工事が終わったIさんが本日、キッチンと食器棚にオイル塗装をするので、その方法をお伝えするために午前中お邪魔してきました。

トミー・リー・ジョーンズがもっと年取ってしまったような風貌の監督さんもわざわざ立ち会うためにいらしてくださって、「いやあ、塗装されるって聞いてましたので、養生を剥がさないほうが良いかどうか迷っていましてね。」と何というか使う人と作る人の両方の気持ちを良く汲み取ってくださる監督さんで話もしやすかったし、ノガミ君も取付の時に「とても進めやすかったのですよ。」と言っていたっけ。

良い人に恵まれた現場でしたね。

帰り際に、「久しぶりに良い仕事を見せてもらいました。」と言ってくださって照れくさかったのです。

Iさん、頑張ってくださいね。

時間が経つごとに雨風が強くなってくるというようなことだったので、まだ空はそれほど荒れていないように見えるのですが、アイに声掛けたらさっさと入ってきてくれたので、自転車を置き去りにしてそのまま工房を閉めて帰ってきました。

いつも自転車を止めているところにアジアンタムかな、モジャモジャしてきている。

鉢植えで育てていた彼らがこぼれたのかな・・。

鉢植えの彼らは私とアキコが結婚した翌年に「部屋に緑がほしいね。」って言って当時住んでいたさがみ野の駅前で手に入れたんだっけかな。

そのあとマンションに移って、一度葉が全部枯れちゃって「もうダメかね。」なんて言っていたけれど、この家に来てすっかりモジャモジャしている。

もう20年以上の付き合いなんだね。

ハロー、キッチン

2022.09.16

オリーブグリーンの御影の天板はとても気に入っているのですが、やはりワークトップはステンレスで、という皆様が多いものですから、いよいよこいつの出番です。

今までで二度キッチンの天板の仕上がりを間違っちゃったことがあって、それをずっと取っておいたのですね。1枚は我が家のキッチンになり、もう1枚はようやく出番がやってきました。

オッ、これはもちかしてー、と思っているOさん、そうです。

ちびっ子ルームを一部改装してこうしてステンレスのL型キッチンができました。

天板の仕上げはステンレスヘアラインで、ラインがぶつかるところは美しい斜めのラインがきれいに出ています。キャビネットの表面材は、オリーブグリーンのキッチンではホワイトオーク板目無垢を幅で接ぎ合わせた仕上げでしたが、こちらはブラックチェリー柾目の突板を使ったキッチン。チェリーの柾目が時間が経つとものすごく美しいと教えてくれたのは品川のKさん。いつかそういう形を実現してみたいと思っておりました。

内部は実用性というよりは、いろいろな形を見せたいと思いまして、引き戸があったり、最近よく使う金物を導入したりと実験的な形ではありますが、とてもきれいにまとまったと思っております。L型のネックになりがちなコーナーの使い方も見て頂けたらと思います。

まだね、何だか若すぎて表情が乏しく感じるかもしれませんが、マツの板張りの壁もチェリ―の色合いもしばらくするとぐっと良くなってくると思われます。

これで、ホワイトオークとブラックチェリーと、そして我が家のバスウッドの3つのキッチンを見て頂くことができるようになりました。

すると、偶然そのOさんからお電話が。

「イマイさん、お久しぶりです。実は今度うちの息子がイマイさんのところに職業体験に伺うそうで。」

「えっ、そうなのですか。それはうれしい。久しぶりのカリキュラムの再開ですものね。」

「すごく楽しみにしているみたいで、よろしく見てやってください。」

「分かりました、クレミルにも何度も来てくれていましたものね。アキコも楽しみにしていますので。それと、今度もう1台キッチンを作ったのですよ、Oさんの天板を使って。」

「そうなのですか!そういえば、この前、妻がイマイさんのところの新しく作ったキッチンってもしかして・・、って言っていたのですよ。そうでしたかー。今度見に行きますね!」

何か小さなきっかけでまたいろいろな話が巡り始めるのだなあと興味深く思う今日この頃です。