2021.04.21

昨年末にマンションをリノベーションしたMさんのペニンシュラキッチン。コロナの影響もあってなかなかうかがえない状況が続いていたのですが、先日Mさんがキッチンの様子を写真に撮って送ってくださいました。
うれしいです。
やっぱり使っている様子が分かるというのは私たちにとっても安心です。
特にMさんのキッチンはタモの無垢材をメインに組んで言った形なので、やはり暮らしの中では木の動きも出てくると思います。
そのあたりも問題なく使えているということで、より安心できたのでした。
それから、大変久しぶりにキッチンの制作例をひとつ掲載できました。
「和む場所、にぎわう音」の四街道のSさんのお話です。
もし、お時間ございましたらご覧頂けたらうれしく思います。
2021.04.20
横浜反町のハドソン靴店さんが情熱大陸に出るそうですよ!
https://www.mbs.jp/jounetsu/
物づくりの情熱が素晴らしく強い人ですからね、どんなふうに番組で表現されるのか楽しみです。
25日(日)の夜、見てみましょう。
2021.04.19


先日伊東市のTさんのお宅にダイスケさんとメンテナンスに伺った際に同行させていただきました。
オーダーキッチンを納品後に使っている様子を拝見させていただきその様子を撮影させていただいているのですが、この撮影、みなさま「私達も他の方のお写真を参考にさせていただいたのでどうぞ。」と快くおしゃってくださりとてもありがたく思っております。この使っている様子が何よりも印象に残ると言ってくださる方々が多いからです。皆様のご好意には本当に感謝しております。もちろん、すべての皆様が対象ではないので遠慮なくおっしゃってくださいね。今までも「写真はNGでお願いします。」という方も多くいらっしゃいますのでご安心くださいね。
そのお宅訪問の目的は写真撮影だけではないのです。皆様の思いを詰め込んで作ったキッチンや家具がその思い通りに使うことができているのかを確認させていただいているのもあるのです。そして長く気持ちよく使っていただくために気をつけていくこともお伝えさせていただいてます。Tさんの場合には、キッチンのシンク横のスペースにまな板を立てられていました。ダイスケさんが気づき、「水を切ってから立てたつもりでもいつの間にか水が溜まって、その水が木に染み込んで黒くなってしまうことがあるので気をつけてくださいね。」と伝え、Tさんがまな板立てを持ち上げてみると、5cm大の水たまりが下にできていました。「あ、本当だ。気をつけなきゃ。場所変えます。」とアドバイスすることができました。私自身もそうでしたが、木のキッチンの注意点がわかっているつもりでも、つい使い勝手や納まり、見た目で物の置き場を決めてしまっていることがありました。せっかくの新しいキッチンがすぐ黒ずんでしまってはしょんぼりした気持ちになってしまいますからね。使い始めの物の置き場の確認は大切なことなのではないかと思っています。
お宅訪問は自分の知らない町に出かけることができるちょっと楽しみな時間でもあります。
3月中頃に「玄関に鈴蘭あるのかわいいね、うちで育てられるかな。」と話していたのです。近くのホームセンターを何か所か探したのですが見つからず、鈴蘭は植えるのが3月で人気があるのでもう売り切れてしまいましたとのことで残念に思っていたのです。Tさんの家から会社に帰り始めた時に取引先から電話が入り途中のJAセンターに停めたのです。その時に鈴蘭と出会うことができました。広いお庭でたくさんの植物や野菜を育てられていたTさんにあやかって大切に育てていきたいなと思います。そのTさんからお土産でいただいた自家製の自然薯(すごいですね!)。皮を剥いているとすぐ手がムズムズ、酵素がたくさんで元気なものなんだな、あの畑でTさんが育てたものなのだと思うと切っている時からうれしくなりました。素揚げにしていただき、美味しくてすぐになくなりました。ごちそうさまでした。
Tさん、この度はお邪魔いたしました。そしてありがとうございました。また、何かございましたらいつでもご連絡ください。
2021.04.16
Aさんのおもしろいアイデア溢れるキッチンですね。
実現すると良いな。
ワイヤーシェルフが無くなってしまうから何かほかの良いものありますかっていう相談が私たちのところにやってくるのです。
実は私たちも困ってしまっていて、今ハーフェレさんと代替品のお話をさせて頂いたりしながら、この先よい形になるように考えています。
せっかく使いやすい部材がなくなっちゃうのは淋しいですから。
Aさんもワイヤシェルフは絶対導入したいって言っていて、Aさん以外にもそういう皆さんから声を頂いているので、とりあえずこの先皆さんに使う予定の分は準備できました。
ミーレの食洗機も生産が追い付いていないっていうし、なかなか前もって準備しておかないとあとで慌ただしくなりそうな感じです。
2021.04.12

「この家をずっと手を掛けてきた私の義理の父は、当時戦車の整備をしていたものだからね、なんでも自分で作っちゃうし、無駄は省いちゃう潔い人だったのですよ。」と話すご主人もとても手が器用な方で、お義父さんがキッチンの扉を取り払ってしまったのを自作してしまったり、(とても雰囲気のある形だったのです、写真撮っておけばよかったな)、外のフェンスをこしらえたり、カーポートの屋根まで作ってしまったり。
奥様もそれはすてきな庭を作っていらして、この家の佇まいや庭の形はTさんそのものの楽しさが表れていて、暮らすことの心地良さを模索している私たちにとって、それはそれは教科書のようなお宅だったのです。
アキコと二人でお邪魔させて頂いたこの城ケ崎までの道程とこのTさんの家の雰囲気はどこかワンダーランドに辿り着いたような心持ちでした。
先日、白い脚の円卓を納品させて頂いた時に塗装で自分の思いを表現するKさんもおっしゃっていましたが、もの作りや物の表現の在り方って少しずつ前に進んでようやく見えてくるもので、望めばあっという間に手に入るものではなかったりします。
そこにはいろいろな過程の跡があって、それが形となってひとつのものが完成します。
毎日の暮らしをきちんと見つめていると、自分が必要とするものが次第に見えてきて、その思いは少しずつ形を描き、その様に手が動き、毎日をきちんと暮らしていくために必要なものが見えてくると思っています。
毎日を大事にっていうととてもたいへんなことのように思えますが、何を思いながら今を過ごしているのか自覚しながら生活していると、自分の大切なものがちゃんと見えてくるはず、そう思っています。
2021.04.11


また白く仕上げると大きく印象が変わりますね。
ご新居に移って1年以上経ったこのタイミングで私たちを見つけてくれたKさんのところに作らせて頂いたカラーは節のあるナラ材を使った天板と白く塗装した脚部のラウンドテーブルと、タモでフレームを作って、白いレザーで仕上げたダイニングチェアでした。
キッチンも白くてまだ若々しいご家庭のなかで、ひときわ明るく映るダイニングキッチンになりました。
色の印象が与えてくれるものは大きいね。
そのようなことを考えていたら、お話の成り行きでKさんのアトリエにお伺いさせて頂けることに。
今日はアキコと二人で納品に伺わせて頂いたので、なかなかこういう職場を拝見させて頂く機会の少ない私たちにはとても興味深い時間でした。
リペアを主な仕事とする中で、塗装で何が表現できるかをコツコツ現したのがこの場所で、とても実験的で魅力的な色とりどりの「色」と言ったら良いのでしょうか、見ていて家具の見せ方も広げられそうな作品をたくさん拝見させて頂けました。
この先は何か一緒に物づくりをさせて頂けるとうれしいなあ。
楽しみなのです。
そのKさんのお仕事です。
【リペアバンク】
https://www.repairbank.net/
2021.04.11


我が家のカップボード上に引っ越し当時から新たに加わったアイテムがあります。ポータブルスピーカーです。
キッチンと反対側の壁にTVがあります。以前の住まいのマンションも同じような距離の間取りでした。音量は同じ25くらいにして聞いているのですが、キッチンで調理や洗い物をしていると全然音が聞こえません。「あら?」とボリュームを上げて聞いていると、2階の娘たちから「なんでこんな大きな音でTV見てんの?」と言われてしまい、2階に行って聞いてみると階段を上がった場所の方がキッチンよりもよく聞こえるのです。「なぜだろう?蹴込みなし階段だから余計に音が上に行ってしまうのだろうか?」と不便に感じていました。ダイスケさんに相談してシュミレーションしてみると「本当だ!」となり、どうしたものかと考えてみました。キッチンの近くで音が出るようにするしかないよねと言うことでポータブルスピーカーを買うことにしました。これが使ってみるととてもよく聞こえて良いのです。メインのTVスピーカーと両方鳴らすとハウリングしてしまうのでTVのメインスピーカーの方は消してこのポータブルスピーカーだけで聞くようにしました。大音量にしてご近所迷惑にもならずに済んでよかったです。おうち時間が増え、TVでYouTubeを観たり音楽を聴いて過ごす時間も増えたので、これで一人でキッチンで過ごす時間が快適なものになりました。吹き抜けのある家で暮らしたことなどなかったのでこういう問題が起きるなんてわかりませんでした。暮らしてみないと分からないことっていっぱいありますよね。
2021.04.09
「Kさんもさ、奥さんが役員さんになったって言ってたよ。」とダイスケさんがお客様のところから帰社した時にお話が出てきましたが、毎年お子さんの新学期が始まるとついてくるのがPTAの役員選出問題です。我が家もなんだかんだ言ってもうずっと役員をやっています。きっともの好きな人だなと思われているでしょうね。(笑)自分の仕事は他のお仕事に比べたら日程の調整がしやすいですし、役員決めの場が立候補で全員揃うなんてことは稀ですので、くじ引きで決める流れになるのですが、この状況が嫌いでして、だったら自分で役を選ぶよっとなると引き受けることになりますよね。これで、幼稚園・小学校・中学校・高校とすべて役員を務めることになりました。前の住まいと今の住まいで子ども会の役員もやったのでフルコンボです!これでそのうち廻って来る今の住まいの自治会役員も回ってくればコンプリートですね。実務の方は学園祭みたいで楽しいのですが、書類を作成したりがあるので面倒に感じてしまいますね。でも毎年人が変わる役ですから記録は必要なので仕方がないですね。最近若い方は「家にPCがないので書類を作成したりはできません。」という方もたまにいらっしゃるので何か考えていかないといけなさそうですね。メリットは学校に行き先生や他の保護者の方々と関わる機会が増えるので子供達と共有できる情報が増えて会話が増えることでしょうか。デメリットはそのスケジュールに沿ってこなしていくので他のことが忙しい時と重なると辛いことでしょうか。でもその組織の仕組みが分かることはとても勉強になります。そして顔見知りの人が増えるのも心強いです。冷たい印象の60~70歳代くらいの男性も何度か顔を合わせていると実は言い方が親切でないだけでいろいろ考えてくださっているいい人だとわかったりすると「こういう人たちに支えられている町なのだな。」と感じられて気持ちがよいです。やるからにはやっていた方が良かったと思えるように取り組んでいけたらいいなと思います。役員になってしまったよ~という方、どうにかなりますよ!一緒に頑張っていきましょう!
2021.04.08
コロナ禍のなかではありますが、この家で暮らし始めて2年を迎えようとするこのタイミングで、木のキッチンを使っているとどんなふうになるだろうって、その様子を皆さんに見てもらえたらと思いまして、オープンハウスを開くことにしました。
工房のショールームにあるキッチンが御影石の天板のキッチンだったりするので、ステンレス天板のキッチンってどんな感じって思っておられる皆さんにもその感じを見て頂けたらと思って、5月の連休の1日間を使って広く見て頂けたらと思っております。
【オープンハウス】
○場所:イマイダイスケ自邸
○このような感じです。
「私のアトリエ、まずはキッチン」
「私のアトリエ、まずは洗面所」
「私のアトリエ、まずはテレビボード」
○日時:5月2日(日)
時間:10時~11時、13時~14時、15時~16時の3回です。
1回につき2組の方々をご案内したいと思いますので、最大6組まで受付致します。(どなたも来て下さらなかったりして・・。)
お申し込みは、以下のメールアドレスから、もしくはお電話(0467-75-8719)からお申し込みください。
info@freehandimai.com
お名前、ご住所、メールアドレス、お電話番号、参加人数、希望時間を書いてお送り頂ければ幸いです。折り返しこちらから、空き時間や詳細な住所などをお知らせ致します。
本当はお気軽にご参加いただきたいのですが、コロナ禍での開催となりますので、お家づくりを考えている方・オーダーキッチンを取り入れたいと思われている方・造作家具を考えている方に見ていただけたらと思っております。また時期を見て定期的に開催していきますので、今回日程が合わない方も次回にご検討いただければ幸いです。
皆様とお会いできるのを楽しみにしております。
2021.04.08



このひっそりした感じ、とてもすてき。
「敷地が狭いから、いろいろ工夫してこういうレイアウトにしたのです。」とHさん。
玄関から段々に上がっていると突きあたりにひっそりとタモのキッチンが座っている様子がとても魅力的なのです。
まだ床も張られる前に現場に来た時からこの感じを見るのが楽しみでした。
玄関入ってすぐがちょっとした広間になっていて、ヨガの先生をされているHさんはスタジオのほかにここでも小さな教室を開きたいのだとか。
明日お引越しということで、まだ家の中はひっそりきれいなままですが、そういう暮らしぶりが分かる様子を見させて頂くために、またお邪魔させて頂きたいと思います。
そうそう、今日は写真を撮りに来ただけではなくて、欠品になっていたスライドワイヤーシェルフの設置に来たのです。
「このワイヤ―シェルフがとても気に入って・・。」というHさんと同じようなご意見の方が多いのですが、なんと!もうすぐでこのワイヤ―シェルフが無くなってしまうらしく・・、ちょっと焦っております。
欠品だけだと思っていたのに、廃番になる予定とは・・。
実はそれを知ったのは岐阜に住むお客様のメールをきっかけに、まだお会いしたことはないのですが、instagramでお付き合いのあるf-furnitureさんからそういうお話を教えて頂いて、ハーフェレさんに確認したら、そういう方向に向かっているのだそうで・・。
いろいろなご縁はうれしいのですが、使いやすい道具が一つ減るのは淋しいのです。
2021.04.08


加賀妻工務店の高宮さんからお声掛け頂いて作らせて頂いた食器棚。
ずっと以前に加賀妻さんが建てた家に二世帯で暮らすことになったということでその2階に子世帯であるKさんご家族が住むことになったのです。
でなかなか不思議な角度の壁でしたので、もうオーダーで作るしかない、ということで私たちの声を掛けてくださったのでした。
ありがたいです!
でも難しいです。
特に壁が外壁沿いでGLボンドで石膏ボードが張られているので、どれほど丁寧な工務店さんでも壁の立ちが難しかったりするのですが、そこは加賀妻さん、きれいに納めてくれていました。
でもやっぱり心配だったので、実寸測っただけではなく、現場で角度の原寸取りながら作ったおかげで、きれいに納まったのでした。
1階はご両親が営む靴屋さんで、Kさんご夫婦もやはり靴職人さんで、今日はお手入れの方法をお伝えしながら、お仕事の話もさせて頂いたりしてもの作りは地味ですが出ごたえのある仕事だってあらためて実感したのでした。
パワフルなKさんから元気を頂いて帰ってきたのでした。
2021.04.03
早くも4回目の記事のテーマは「理想的なパントリーの間取り。位置や広さ、つくれない場合も解説」です。
我が家の写真も掲載していただいてます。ありのまま過ぎて「オーダー家具屋がこんなごちゃごちゃのパントリーの写真載せちゃってていいの?」と驚かれると思います。(笑)Instagramなどでお家を紹介されている方々のきれいなパントリーのように収納ケースぴったりびっしりのショーケースみたいではないです。それには私なりの理由がありまして、キッチンは私だけが使う場所ではないということに気づいたからです。JKとJCの娘二人の我が家。週末仕事の日の昼ごはんは自分たちで作ってもらったりしています。ダイスケさんもお料理をしてくれます。その時に、「○○どこにあるの?」「○○のストックどこのあるの?」とLINEで連絡がきます。気づいてあげられたらいいのですが、すぐに答えられなかったりします。答えられたとしても「○段目の右側の収納ケースに入っているでしょ?」と伝え、「なかった。」という返事。帰宅してみると違う収納ケースに私がしまってしまっていて、「あったじゃん!」てなったりすることがあり…。(涙)
そういう小さなストレスが積み重なって嫌になってしまったのです。買い出しをしてきてパントリーや冷蔵庫に入れるのは私なので、家族のみんなはわからないことです。それを回避する方法が「とりあえずおいておける場所としてのパントリー」なのでした。
家族みんながそれぞれの予定をこなしながら居心地いい暮らしをキープし続けるのは結構難しいことだと思っています。実家暮らしの時に母も不快に思っていたのではないかと今更反省しているのですが。細かいルールで縛ってみんなが家でくつろぎづらくなってしまっても意味がないですものね。この程よいポイントを見つけるのが今の自分のテーマな気がしています。
興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね。よろしくお願いします!
日刊Sumai @nikkan_sumai のWebsiteからジャンル「住まい」→ 「住まいのお役立ち情報」→「家づくり」
題名
「理想的なパントリーの間取り。位置や広さ、つくれない場合も解説」
2021.04.02
「北欧テイストの部屋づくり」No.32にOさんのお宅が掲載されていまして、私達が作らせていただいたキッチン・ダイニングテーブル・椅子・TVボードの写真も掲載されています!
内田雄介さんが設計されたOさんのお家。とってもすてきにご紹介されています。打ち合わせの時からお会いしている息子さんも一緒に写られていて、「あ~!」とうれしくなってしまいました。
私達も本を購入したのですが、スタッフのみんなに渡した雑誌がなかなか手元に戻ってきません(笑)。自分たちが制作したキッチンや家具が雑誌に掲載されているなんてうれしいですものね。
興味がある方はぜひ手に取ってご覧くださいね!
(ちなみに、この写真撮影当時の椅子は、まだ製作前の時期に撮ったものなのでOさんがお持ちだったものです。)
2021.04.02

学生だからこそ持っていられた春休みを楽しんでいる子供たちとは裏腹に毎日仕事ができるということはとてもありがたいことではありますが、季節の訪れや移り変わりは学生のようにやってくるものではなくて、自分たちがきちんと感じていないと見過ごしてしまう儚い変化なのかもしれない、そう思う時があります。
工房の裏庭がいつの間にかもじゃもじゃしていたり、アイの毛がそろそろ夏毛に変わり始めてそこかしこに白い毛がポツポツ落ちていたり、今まで根を延ばしていて気付かなかった鉢植えたちに小さな芽生えがあったり。
昨日は半月ぶりに半日のお休みを頂いて、アキコと相模川沿いを座架依橋あたりまでのんびり走ってきました。
桜がひらひら舞い落ちる通り沿いは心地良く、本来でしたらこのマスクを外して春の空気を吸い込みたいところですが、目でその様子を見るだけでも大変心が落ち着いたのでした。
春はやってきてもう少しで過ぎていこうとしていますね。
今日工房に来ると、ノガミ君とヒロセ君で担当しているSさんの壁面収納もようやく仕上げというところ。ワタナベ君はこのところで一番複雑なKさんのキッチンに埋もれながら作業をしていて、カイ君も顔つき厳しくMさんのサクラのテレビボードを作っております。
皆が元気でこうして新しい季節を迎えました。
2021.03.31



2月に納品させて頂いたYさんのところに、お手入れの方法をお伝えするためにお伺いしてきました。
「イマイさんのことは以前にどなたかのブログで知ってからずっとここの家具をお願いしたいって考えていたのです。」
「でも、実際に相談しようと思った時に自分の中ではっきりとしたイメージを持っているわけでもないし、私たち夫婦二人とも絵が苦手だったり、毎日慌ただしかったりで、延ばし延ばしになっていたのです。」
「でも、子供が小学校に入るタイミングできちんときれいにしたいって思っていて。」
「それでまだまだ気持ちは漠然とした部分があったのですが、まずはご相談させて頂いたのです。だから、当時はこんな気持ちで相談してよいのかなって思っていのたです。」
その言葉を聞いて、頂いていたチーズケーキがぽろっとこぼれるくらいハッとした思いになったのでした。
私は、(こういうとずるいのですが)家具を考えるのが苦手なのです。
「イマイさんの形が好きだからお任せしますっ!」なんて言われちゃうと、もうどうしようもなく困ってしまうのです。できれば、皆さんからいろいろなご要望を教えて頂けた方が形がまとめやすかったりします。
これって、自分にとって都合の良い方向に逃げちゃってるんじゃないかって、Yさんの言葉を聞いていてふと思ったのでした。
皆さんは、まだまだ細かいことが分からなかったりする「オーダー家具」や「オーダーキッチン」というものに対して、「よしっ!」を覚悟を決めて相談してくれているのに、私は物事を簡単に考えたいって気持があって皆さんにスケッチや具体的なご要望を求めてしまっているのかも・・。もっと皆さんの思いに応えらえれるように、また皆さんがもっと思いを伝えやすいような状況を作ることが大事なんじゃないかって、気づかされたのです。
そう、きっかけはもっと気安いもので良いはずです。
そこから家具に対してきちんと思いを持っていれば、お話するうちにおのずと形や暮らしが見えてきます。
そのイメージや気持ちを引き出すことが私の仕事で、そのきっかけは本当に小さな気持ちで踏み出せるものじゃないといけないってあらためて思ったのです。
今日はそのようなうれしいことがあったのでした。
それから、もう一つ。
いろいろと写真を撮らせて頂いている時に、ご主人の視線がどことなく熱い・・。
なぜだ・・。
と思いながら撮り終えて、カメラを片づけていると、「そのカメラのメインの部分は実は私が設計に携わったのです。」
おぉ、すごい。そうでしたか。
それから、どうしてこういうふうに一眼レフを使ってまで写真を撮るようになったか、扉や引き出しを開けてまで写真を撮らせて頂くようになったのか、そんなお話をしておりました。
そういえば、ホームページを自分で最初に作った2000年当時は、こう思っていたなあ。
あの頃って、まだ「オーダー家具」「オーダーキッチン」なんて言葉はなくって、仕事の進め方も今とは全然違っていて、個人様向けの家具を作らせて頂くことなんて本当に稀なことでした。
設計士さんや内装屋さんから図面が下りてきては短期間で作る毎日は、本当に家具を作っていると言えるのか疑問ばかりの毎日でもありました。
その頃にふと始めたホームページ作りは、仕事の息抜きにもなって楽しかったのですね。
だから、まるで自分の日記のようにあれこれ文章ばかり書いていたら、父から「そんな細かい文章ばかり書いていたって読んでくれないんじゃないかな。もっと施工前と施工後写真を大きく載せたほうが良いんじゃないか。」ってよく言われていました。
そうだよなって当時も思っていましたが、でも家具は買うだけではなくて作ることができるんだよっていうことをもっと知ってもらいたくて、長々書いていたのです。
もっと気軽にもっと身近にっていう思いで始めたものですから、「なんだか家具屋さんのホームページっていうよりは日記を読んでいるようで親しみやすいです。」って皆さんによく言われました。
うれしかったですね。
その頃に、「写真もね、きれいな写真ばかりじゃなくって、もっと家具をどんなふうに使っているか分かるといいのにねえ。」とご年配のご婦人から言われたのです。
なるほどーと思いましたね。今までそういう思いってあまり持っていなかったので。
それから今のような見方が生まれたのです。
気軽に、身近に、手に取るように、その人の家に遊びに行っているように、家具を伝えることができたらすてきだろうなと。
今でこそブログというとひとつの職業にもなりえていますが、私もかなり早い時期から今でいうブロガー(?)だったわけです。笑
どのくらいの皆さんが見てくださっているのか分からないのですが、そこでは家具をいろんな形で、私たちの暮らしをいろんな形で伝えることで、オーダーすることを近くに感じてもらいたいって思いがありました。
【昔の自由な手たち】
https://freehands.exblog.jp/
時々自分で読み返して、変なことばかり書いているなと苦笑いしております。
それが、忙しくなってきたからって、「もっと欲しい家具の情報を教えてもらえないと家具が考えづらいです。」なんて思っちゃったりしたら、自分の今までの思いがゼロになっちゃう。
いけませんね、今日Yさんとお話できてとてもうれしく、また大切なことに気づかされたのでした。
みんなで頑張っていきます。
2021.03.31
山あいのまきばの家のような趣のあるMさんキッチン周りを部分的に改修するということで、シンクよりも左側のキャビネットだけを新しく私たちが作らせて頂いたのでした。
左側にあったテーブル焜炉をビルトインタイプにして、プロペラファンをレンジフードに交換するということが大きな目的。
そこから広がって、内装も少し変えていくことに。
内装工事の担当は、いつもお願いしているkotiの伊藤さんに。
もう春も過ぎますが、kotiさん、今年もよろしくお願いします。
このMさんをはじめとして、夏ごろまでにkotiさんと一緒に何度がお仕事させて頂ける予定で、リノベーションを通じて皆さんの暮らしかたが心地良く変わってゆく様子を見られるのが楽しみです。
まずは、Mさんのところにタモ柾目のキャビネット。
まだ真新しい雰囲気は次第にまわりの古い形に馴染んでいってくれるでしょう。
ワークトップの今回新しくしています。
今までは木製天板に塗装が施されていたのですが、時間を経てべたつきが出てきてしまったということで、デクトンに交換しています。
また、全ての工事が終わったらお邪魔させて頂きますね。
2021.03.28

先日ダイスケさんとお休みをいただきました。夫婦で経営しているので四六時中一緒にいるわけですが、それがいい面と悪い面がある気がしています。(仲が悪いわけではないので安心してください。笑)ずっとお仕事中のような感覚になって、「これが一生続くのかなぁ。」と離れたくなる感覚になる時が時々あります。そのためには普段あまりしていないことをすればいいのですが、緊急事態宣言が解除されない中ではお出かけもし辛いので、そんな時は身の周りを整えればいいんだ、自分一人ではできないことをピックアップしてみると、お庭のお手入れをすることになったのでした。
マンションのベランダで使っていた低い物干し台を引っ越した後も使うかなと思いお庭の端っこに置いていたのですが、1年経ってもほとんど出番がなかったので粗大ごみに持っていきました。するとその場所がぽっかり空いてしまったのです。
スペースができると何か置きたくなるものです!そう思ってからはずっといろんな木を調べていました。
ダイスケさんから「キッチンを納品したIさんが教えてくれたのだけど、お庭の植栽はこの近くの植木屋さんにお願いしているのだって言っていたよ。」と聞いて行ってみたくなったのでした。
お家を建てた時の植木屋さんは設計士の福原さんのご紹介でお願いしたのですが、そういう繋がりがないとなんとなく突然は行きづらいところです。Website の情報もなかったりするところが多いのですが、こちらは置いてある樹種もリストアップされていたので脚を運んでみようと思えたのでした。長嶋園さんです。とても広い場所のたくさんの木々の間を抜けて受付場所にたどり着くとわくわくしますね。お目当ては、榊とシルバープリペットだったのですが、アホニアコンフーサーも薦められて仲間入り。土を買いに行ったホームセンターで大好きなヤグルマギクを見つけてその子も仲間入りすることになりました。
家に連れ帰って、霜にやられてしまった植物の植え替えと植え付けです。お庭を掘ってみたら思いのほかたくさんの石が出てきてびっくりしましたが、お家を建てた時のものというわけではなく、河原のような丸い石で、川から近い場所だからかなと思いました。ガツガツ音をさせながらダイスケさんが汗だくになって掘ってくれて、無事榊を植えることができました。
元気に育ってくれますように、ちゃんと調べてみていかなくちゃ。そしてもっと木が大きくなって葉が繁ったら、神棚に飾るお榊にするのが憧れなのです。お庭が希望通りに整って私の心も整った、そんな休日だったのでした。
2021.03.27
3回目の記事のテーマは「キッチンの吊り戸棚は、引き戸&コンパクトが使いやすい。納得の理由を解説!」です。
お家づくりで間取りが決まり、キッチンの位置・形・向きが決まるとリビングからの見え方や動線、収納したいもので収納の形を考えていく必要があります。でも、その人にとって「こうしたい!」というポイントは本当に人それぞれです。今まで家具を作らせていただいたお客様の形を交えながら記事を書かせていただきました。興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね。よろしくお願いします!ちなみに写真は日刊Sumaiに掲載されている写真の反対側の収納の様子です。
日刊Sumai @nikkan_sumai のWebsiteからジャンル「住まい」→ 「住まいのお役立ち情報」→「家づくり」
題名
「キッチンの吊り戸棚は、引き戸&コンパクトが使いやすい。納得の理由を解説」
キッチンの吊り戸棚は、引き戸&コンパクトが使いやすい。納得の理由を解説
2021.03.27
「L型のキッチンにしたい。」というご家庭では、やっぱり奥さんがお一人でガシガシとキッチンを使いたい、というご意見が多いです。
特に壁付けでL型となると、一人の時で使う動線としてはコンパクトで、あれやりながらこれもやってと同時にいろいろとこなせそうですが、ご主人やご家族と一緒に立つと、水と火が近かったりすると、「ちょっと熱いお鍋がそちらに行くよ。」とか「後ろで包丁通るから気を付けてね。」とか掛け声しないと、肩がぶつかっちゃいそうだなあと思ったりするのです。
でも、そんな掛け声溢れるキッチンの様子を見るのはなかなか楽しそうです。
我が家なんて4人でキッチングルグル回ったりするので、みんな揃って何かこしらえる時はやかましいくらいです。笑
1面が壁付けではないL型になると、回り込んで作業ができたりするから、お料理教室の先生方がそのレイアウトを取り入れることも多かったりします。
このスケッチのキッチンだと、もう奥さんの気概が見えるように感じられます。
「よし、このキッチンでいろんな物作っちゃぞ。」ってね。
でも、いろいろとご縁がつながらなくて取り止めになっちゃったのでした。残念!
2021.03.25

うねうねと続く海岸線から起伏の富んだ山道を抜け、ようやくたどり着いたのは城ケ崎海岸。
この先の暮らしをこの場所でと考えているTさんからキッチンのご相談を頂いており、今日がようやくその納品日でした。
このところ、私たちのような建築に関わる仕事は、周りも含めてみな慌ただしくしているようで、予定していて時期から1か月ほど遅くなってようやくキッチンの設置ができる状況になったのでした。
それこそ、待ちに待ったというTさんには大変喜んで頂け、お天気にも恵まれたとても良い納品日でした。
まもなくつなぎ工事も終わって、キッチンも使えるようになりますので、その時にまたあらためてお伺いしますね。
ひとまず設置が完了。
2021.03.21

今日はなかなか荒れた天気でした。
その中、Kさんの食器棚の設置にノガミ君とカイ君が向かってくれました。
戻ってきてカイ君が「無事に設置完了しました。」と報告をもらってほっと一安心。
木の壁の家にしたかったのです、とおっしゃっていたKさんの室内はすべて板張りで、とても温かい印象です。
そこにこのチェリーの食器棚が置かれて、色の変化が楽しみな空間ですね。
もうすぐお引越しということで、またあらためてお伺いできるを楽しみにしているのです。
工房では午前中に東大和市からKさんがキッチンのご相談にいらしてくださって、魅力的な形を作らせて頂くことができそうで、こちらのお話も楽しみです。
私のまわりでアイがずっとグルグルグルグル。
外に出られないからつまらないようです。
2021.03.21
Mさんからご相談を頂いた時にどうやって作ろうか迷っていた椅子がようやく完成です。
「旅行先で座ったあの椅子がどうしても忘れられなくて・・。」というなかなかドラマチックなご相談だったのです。
その宿泊先に相談しても椅子はもう廃番になってしまっていたそうで、それでどうにか作れないものかと、私たちにご相談くださったのでした。
背が直角で真ん中に穴が開いていて、どういうデザインだったのだろうと思うのですが、Mさんとしては普通に座る以外にも反対を向いて座れるように使いたいから、このドーナツの穴が大切っておもしろいなあ。
フジタケさんにも苦労して張ってもらって、本日ようやく完成。
不思議な形ですが、実は見た目以上に座りやすいのです。
それも不思議。
2021.03.21

1枚目の写真は古い方の洗濯機のもの。2枚目が新しいものです。
Instagramなどでお家づくりの投稿を読んでいると新居への引っ越しのタイミングで家電を買い替える方々が多いことを知りました。我が家は使えるものは使う考えなので不具合が出始めたりしているもの以外はそのまま新居でも使っていました。
2月頃から、洗濯機の中身の片寄りセンサーが過剰に反応してしまいずっとすすぎが回る状態になってしまいました。それ以外は使えているのでどうしようかなと思いながらも使っていましたが、毎回そのタイミングで洗濯機の様子を見に行かなきゃいけないのがストレスになってきたので買い替えることにしたのです。7~8年は使ったかしらとみてみるとTOSHIBA社の2010年製のもので、チイと同い年のものでした。もうこんなに使っているのならということで、洗濯機選びを始めました。
今まで縦型しか使ったことがなく、お家づくりで洗面所の形を考える時に確か福原さんからも「ドラム式とかにする?」と聞かれたのですが、「うち縦型派なので。大丈夫です。」と即答していたと思うのですが、いざ買い替えでいろいろな洗濯機を調べてみると、どのデザインも機能も魅力的で、買わないと分かっていてもドラム式を調べてしまったりしてしまうものですね。ドラム式を置けるように洗面所を広めにしておけばよかったのかなぁとも思いましたが、そうなると壁を挟んで反対側の収納の奥行きが狭くなってしまいA4ファイルがしまえなくなってしまうので、現状で良かったのだ、と改めて確認できました。
日頃の生活でいつの間にか忘れてしまっている自分たちが家づくりの時に決めた暮らしの形を、こういう機会に見直していくことが暮らしやすさを考えていく上では必要なのかなと思いました。
新しい我が家の洗濯機は朝一度に回して済む10㎏サイスの縦型。浴室乾燥機があるので乾燥機能はなしのタイプにしました。ネットで注文して会社に届くようにしてダイスケさんと交換作業。古い洗濯機をきれいに掃除してリサイクルセンター(会社からすぐそばの場所でした)に持っていくと、洗濯機・冷蔵庫・エアコンが山積みになっていて、こんなにたくさんの家電が捨てられているのかと分かると衝撃的でした。それを何個も持ち上げて積み上げてはフォークリフトでトラックに積み込んでいる作業員の方々が特別体が大きい方々ではなかったのですが、とても力強くて最強なんじゃないかと思えました。そしてあんなに家電が処分されている現状を見て、修理してもう少し使えたのかなもったいなかったかなと反省しました。頭では分かっているつもりでも目にすることで感じ方は変わります。子供達も連れていけたらよかったのになと思います、いい勉強になりました。家電も物も大切に使っていかなきゃいけないなと思います。
2021.03.20

昨日は次女チイの卒業式でした。保護者2人まで参加可能だったのでダイスケさんと参加することができました。
今まで当然のようにしてきたことができなくなって1年以上になりますね。その事実さえあれば式のような催し物はなくても物事は進んでいくこともわかってきてはいましたが、やっぱり一緒に生活しているのですから、お祝いしたり悲しんだりその時間を共有して過ごしていきたいなと思いました。いい時間でした。この式を実現させるために学校の先生や関係者の方々の様々な準備があったのだと思います。ありがとうございました。
いつも室内にお花がない我が家ですが、一気に華やかになりました。やっぱり緑があるのは癒されますね。