納骨

2024.02.25

両親が選んで用意していたお墓のある斎場。整えられた庭園のあるすてきなところです。

四十九日の法要と納骨を一緒にすることにしたのですが、

予定日前の週末にはお墓のある斎場と、お寺さんの調整ができず、少し早めになってしまい、父が家にいる時間が短くなってしまったことが申し訳なかったのですが、仕方がないですね。

三連休中の晴れの日に恵まれ、法要を無事終えることができました。

小さい時、心はハートにある思っていて、大きくなってからハートは心臓で、心はハートにないじゃん!と知った時には衝撃的でした。

亡くなったら、この気持ちはどこにいってしまうのでしょうか。

どこかあり続けてくれたらいいですね。そして、自分が向こうの世界に行った後にまた交流できたらなぁと思います。

こういうことを考えている時に、いつも頭の中に流れる曲があります。

牛尾憲輔さんの「lit」。

答えの出ない気持ちが落ち着くような気がしています。

現調

2024.02.23

今日は寒い。

3連休のはじめということだからか、お天気は良くないのに、真鶴道路はもう渋滞が始まっていました。

そろそろSさんの玄関収納の寸法が決められるということで、内田さんもSさんも定例に来るというこの日に採寸に。

「イマイさん、来てくださるならお手数なのですが、キッチンの位置を書き出していってもらえますか。」と市丸さん。

と言われていたので、ちょっと一人だと大変かもしれないと思いまして、アキコと二人で伺わせて頂きました。

先月に配管の墨出しはしてあったので、何の位置出しなのだろうかと思っていましたら、今回キッチンはタイルになるそうで、「キッチンが据えられる部分だけはあらかじめ設置しやすいように合板を張っておきますよ。」という市丸さんの配慮。設置しやすくなるのでありがたいです。

墨出しも位置出しも地味な作業ですがなかなか大変で、市丸さんとはもう長くお付き合いさせて頂いているので、とても作業がしやすいのですが、初めて入らせてもらう現場だったりすると監督さんや大工さんの邪魔にならないようにけっこうドキドキするのですよ。

それに、この位置が違っちゃったりすると配管がうまくいかなくなっちゃうので、慣れない場所で考えるってなかなか緊張するのです。

しばらくしてSさんがいらしてくださって、私たちに塩辛のお土産を持ってきてくださいました。寒い中気持ちが温かくなりますね。ありがとうございます。

先日写真に撮ったキッチンの様子も見て頂き、喜んで頂けて、あとは来月にいよいよ設置工事です。

茶飯

2024.02.23

ダイスケさんは、「おでんの時には茶飯。」という食習慣で育ったようで、

結婚してから、おでんの時に茶飯じゃないと、「茶飯じゃないんだね。」とボソッと言われるのでした。

私は、茶飯を食べる習慣はなく、母は炊き込みご飯を作ってくれていました。

おでんの時も白飯でしたし、味がするごはんと一緒におでんを食べる習慣がなく、どうしても馴染めなくて、作らないのでした。

おでんの時じゃなくても、食べたいときに食べれればいいんじゃないか、ということで会社のお昼ごはんに食べてようと、ステンレス鍋で炊いてみたら、うまくできて喜びながら余りをおにぎりにしていたら、「なになに?」と足元に猫アイちゃんが来た時の写真が二つ前の投稿の写真です。

ハルは茶飯でもいいと言っていて、チイは白飯好きなので嫌だそうです。

さて、次回のおでんの時はどうしましょうかね。

茶飯を炊いて、余りをおにぎりにして、次の日の朝ごはんとお昼ごはんの分となるのをメリットと考えて作るか、白飯だけにするか。

すべてはおでんを作るその日の帰宅時間とやる気にもよるのでしょう。

新しいことを習慣化するのも、時間的余裕と気持ちがないと難しいのだなと感じるこの頃なのでした。

(もう結婚して22年経っていますけどね…。)

ナラの食器棚

2024.02.21

前回Mさんの家具の相談をくださったeomoさんからあたらめてお声掛け頂いて作らせてもらった今回のナラの食器棚。

マンションに作る食器棚ということで、ゴミ箱スペースを確保することが大きな目的だったのですが、今回はHさんの希望で「そのゴミ箱をできれば隠したいのです。」ということなのでした。

そうなるとよく採用する形としては、引き出しにゴミ箱をしまう形にすることが多いですね。「ワゴンのようなものを作ることはできますか。」と相談されることは多いのですが、今までの経験上、今ではあまりワゴンタイプの形はお勧めしていません。なぜかというと、木でワゴンを作ると重くなることが多く、さらにゴミが入るとけっこうな重量になってしまうことが多いのです。そうなるとけっこう頻繁に開け閉めするだろうと考えられるので、その毎日の動作が不便に感じるのではないかと思うのです。

それと、ある程度閉まった時にピシッと見せたい、となると「ワゴンを収納するスペースぴったりに作る」とまではいきませんが、あまりワゴン自体を小さくしないで作ることが多いのですが、ワゴンって引き出す時は良くても、しまう時にキャスターがクルクル動くので、角をぶつけやすかったりします。あまり逃げないでピッタリめの寸法で作ると、しまうたびに気を使わないといけなくて、以前にはベビーガードのようなものをつけて工夫して使ってくださるお客様もいらっしゃいましたが、本末転倒な気がして申し訳なくなってしまいまして。

ただ、「それでもワゴンが良いのです。」という場合は、前輪は自在車、後輪は固定車にして振れづらいようにしたりしていましたね。

また、キャスターも黒いゴムのキャスターはタイヤ痕が残ったりするので、ウレタン車のキャスターを使うのですが、弾性があるからか、動きが重く感じることがありました。

それに、そもそもゴミ箱をワゴンのようにどこまでもガラガラと引き出すのだろうか・・、と思う部分もあり、そのあたりをいつもお客様にお伝えしていて、そういう諸々を考えるとワゴンじゃなくて普通の引き出しにゴミ箱を入れる形で良いのではないか、というお話になることが多いのです。

ここからが今回の本題です。

そうなると、引き出しにしてしまおうとなることが多いのですが、ゴミを捨てる手は汚れていることが多かったりします。ですので引き出しには触らずに引き出しを開けたい、というわがままな考えが頭をよぎります。

それなら押して開ける引き出しが良いのではというお話に進んでいくことが多いのですが、最近、スガツネの担当者さんがタイミングよくちょっと前にいらしてくださって、熱心に教えてくれた金物に「プッシュオープンソフトクローズレール」というものがありました。なんてわがままな!

と思いつつも、今回Hさんに提案させて頂きました。

押すと引き出しが開いて、閉める時はゆっくり閉まるという矛盾した動きをするレールなのです。

以前には、「glamorous」のMさんのキッチンでMさん自身で個人輸入してきたブルムの電動式のそのレールを使ったことがありましたが、今どきのものは電源要らずでできるのです。すごいね。

現在は、各社趣向を凝らしたプッシュオープンソフトクローズが出ているようなのですが、スガツネの売りは何だったっけな、ちょっと忘れてしまったのですが、「総合的にみると動きが軽い」のでした。

そこで、私たちも今回初めて採用しましたので「もし、使いにくかったら交換しますので。」というお話をして使わせて頂くことにしました。

引き出し自体が軽いためと、食器棚自体の奥行もキッチンほど深くないのでレールが短いために、多少動きが大雑把に感じるのですが、ゴミ箱が入って重さが安定してくるともう少し落ち着いた動きになりそうです。レール自体の動きも滑らか。ただ、引き出しがこの低い位置だと初動は手で行なうにはちょっとやりにくいかな。お行儀悪いですが、膝でポンと押すと軽く出てきて、閉める時も膝や腿で押すとよい具合にしまっていく。

この先どのような感じで使えていくのかHさんのご意見も頂きながら、こういう機能金物を柔軟に取り入れていくことになるのかな。とても良い勉強になった1台でした。

ブラックチェリーのセパレートキッチン

2024.02.20

内田雄介さん設計の住宅に納品予定の真鶴のSさんのキッチン。

ワタナベ君が丁寧に進めていってくれています。

コーリアンと対面カウンターのちょっとした高低差を出した納まりなど、またいつもと違った表情になります。このシンク側のカウンターと長い壁付けのコンロ側のキッチンで成り立つセパレートタイプのキッチン。

「いつもはナラ材ばかりで考えることが多いので、ブラックチェリーというまだ印象の違った素材が使えることが楽しみです。」と内田さんがおっしゃってくださったキッチンがもうすぐで完成予定です。

次は、23日に玄関まわりを確認して玄関収納に取り掛かる予定。雪の予報なので寒そうだなあ。

ナラ板目ランダム張りの食器棚

2024.02.19

日曜日はOさんのところに食器棚の納品がありました。

2階にキッチンがある間取りで、打ち合わせの時に会談で振り回して揚げていくのが難しいかもしれないなあ、特に幅があるので立てて回していっても階段の勾配につっかえちゃうかも、と心配して、当日は3人で行ってもらうことに。

私は午前と午後で打ち合わせの予定が入ってしまったので、午後から用事があるというノガミ君に急きょお願いして、あとは制作を担当したヒロセ君、サポートでワタナベ君に行ってもらったのです。

お昼前に無事に搬入が終わったというノガミ君からの連絡があって、彼はそのまま自宅へ戻り、夕方設置を終えて戻ってきたヒロセ君に聞くとどうやら外から荷揚げすることなく会談で回しながら運べたそうでひと安心。

今回の食器棚は、天板にグレイジュカラーのメラミン化粧板を使って、表面材はナラ板目ランダム張りの突板を使って作りました。金物は真鍮で。

また、吊戸棚の扉はソフトクローズする金物を組み込んでいて、普段開けたまま調理作業するかもしれないということで、引き戸の中が一つの見えるポイントでもあるので、背板のカラーを変えてもおもしろいかもしれませんね、とOさんとお話していて、わが家の様子を写真で見てもらうと、「それはすてきですね!」と気に入って頂けて、背板だけ天板と同じカラーで仕上げたのです。

落ち着いた印象にまとまってとても良い。

次に見に行く時が楽しみです。

バレンタインデー

2024.02.18

今年のバレンタインデーは私は何も作りませんでした。

父には毎年、手作りだったり、買ったものだったり、渡しに行っていました。

納骨と四十九日の法要を合わせてすることにしたのでまだお骨は実家にあるのですが、買ったものを祭壇に置きには行きましたが、やっぱりもうお話ができないことを実感して、寂しいですね。

その代わりなのか、ハルは作りまくってくれました。

(チイは受験生で2月14日がテスト当日でしたので、何もしないと言っていました。)

2月の初めに「アイシングクッキー作りたい。」とキュートなクッキーたちを作り上げ、

2週目の週末には、高校時代のお友達と我が家のキッチンで「ホリミヤ」観ながら、小学生時代を懐かしんで、型に流すチョコとシンプルチョコレートケーキを、

前日と当日には、ブラウニーとウィークエンドシトロンを焼いていました。

ダイスケさんがチョコケーキ大好きなので喜んでいました。

ウィークエンドシトロンは、「焦がしバターのコゲが入っちゃったよ。」と悔やんでいましたが、

味はとってもおいしかったです。お歳暮でいただいたある洋菓子店さんのものと同じくらいに。

親バカ失礼します。

(それにはアーモンドプードルが入っていて、アレルギーがあるハルは食べられなかったのですが、

「おいしそう~、グラサージュだって~。」とうらめしそうに見ていたので、食べたかったのだと思われます。)

子供たちが大きくなって、親子一緒にではなく、それぞれの時間でキッチンを使うようになりました。

前は自分だけしか使っていなかったので、収納量を重視して、高さを揃えたりサイズに合わせた「入る場所に入れる。」というスタイルでしたが、

「○○ってどこだっけ?」とLINEメッセージが来たりしていたので、

パントリーのこの段が製菓道具置き場で、この箱が製菓材料入れ、冷蔵庫のこの場所が保冷の物入れ、と決めて伝えておくと、メッセージが来ることなく作る時間を楽しめているようです。

使う人が複数の場合には、目的別の収納の方が使いやすいのかなと感じている今日この頃です。

ホッとしていた

2024.02.16

昨日はスムーズに搬入が終わったので、午後から設置工事を始めることができたようです。

今日一日かかるかもしれないと思っていたけれど、順調に進めることができたようで、お昼を回って少し経った頃にタケイシさんから「無事に終了しました。」という連絡が入ってきました。

途中で設計士さんもいらしてくださったようで、Yさんにも大変喜んで頂けたということを19時回ったころに戻ってきたみんなから報告を受けました。

今回は、まだタケイシさんでは経験年数が浅いということで、ノガミ君に全体の取りまとめをしてもらったのですが、彼と一緒に報告に来た彼女の表情はホッとしていました。

自分がこの仕事を始めて1年半の時はどうだったろうか、なんてことはもうはるか昔のことで思い出せないのですが、こういう緊張感があったことだけはなんとなく思えています。

「ノガミさんやワタナベさんにいろいろとサポートして頂けたおかげで無事に納められました。」

うれしそうに話している姿はやはりキラキラして見えます。

よい形になりました。

軽井沢まで

2024.02.15

今日は、Yさんのキッチンの取付です。一番ドキドキしているのは制作を担当したタケイシさんじゃないかな。

かなり距離が遠いので、あまり無理のないスケジュールを、と思って普通に8時に出発してお昼ごろに向こうに着く予定。

そのタケイシさん、「コンロ下のフィラーが気になってしまいまして。」と言いながら7時ごろに出社してきました。話を聞くとなるほど、どうする形がよいかな、と思っているとヒロセ君が出社してきたので、彼にも参考意見を聞いて、現場での作業がスムーズに行くようにひと加工施すことに。ほどなくしてみんな出社してきたので、さあ出発。

と、出て間もなくタケイシさんから電話が。

「シャチョウ、すみません。図面を置き忘れてしまいまして。」

まだ高速に乗る前だったので、みんなで戻って再び出発。

頑張れ!

そして無事に碓氷軽井沢インターに。雪がないね。暖冬というのは本当なのですね。スタッドレスも要らなかったくらい、路肩に残った雪だけで路面はすっかり乾いているし、電光表示の気温も15度だって。神奈川と変わらないじゃないか。

久しぶりの軽井沢。結構遠いはずなのに、ちょこちょこと来ている町でもあります。

最初に来たのは友人二人と横川駅から寝袋担いで廃線を辿ってハイキング(というのかな)したのが最初だったかな。あれが22歳くらいの夏?だったかな?

そのあとにチアキが3歳くらいだったかな、「au soleil」のFさんのキッチンを作らせてもらいましたね。これは夏だったな。

そのあとは「山の春」のOさんの食器棚。この時は雪が深かったなあ。

アキコと夏に旅行にも来た。石の教会見たりしたっけ。

そのあとにSさんのキッチンを取り付けに来たのは初秋でしたね。あの時はヒロセ君がまだ入社して間もない頃だったかな。

遠いけれど思い出深い町なのです。

そして、軽井沢からひと駅西に向かった信濃追分にYさんの新居の現場があります。

ちょうど予定していた12時30分に到着。Yさんはいつものようにポジティブな笑顔で「こっちこっち。」って迎えてくださいました。大工さんはちょうどお昼で仮眠をとっているところでしたが、作業させてもらえることに。すみません、ありがとうございます。

今日はなぜ5人全員で来たのかというと、厚み20ミリのシーザーストーンを2階のキッチンまで荷揚げしないといけないのです。これがなければ3人で車1台で済んだのかもしれないけれど、たまにはこういう旅行気分の仕事も良いのではないかな。心配していた雪も雨もまだまだ大丈夫そうで、搬入経路も問題なさそうです。

屋内からでもどうにか行けそうでしたが、それよりは障害物が少ないということで足場を使ってバルコニーへ荷揚げすることに。一部足場を崩してサクサク本体たちを揚げていきます。5人いると大変スムーズであります。

そして、天板。今回は天板が割れないようにと木枠で固めてきて、その木枠作りはタケイシさんに任せていたのですが、ちょっと独特の作り方になっていて、すこし搬入しづらい形状になってしまっていたのですが、どうにか2階まで揚げることができました。
口には出さないけれど妙に神妙な顔つきになっているので、彼女もいろいろと考えているのでしょう。
そういうふうにしてひとつずつ勉強していくのです。
頑張れ!

さて、無事に搬入も終わって打ち合わせも終わったので、作業はノガミ君、ワタナベ君、タケイシさんに任せて、私とヒロセ君は先に帰ることにして19時ごろに無事に戻ってきました。

ふう。

トラックのなかをざっと片づけていると「ニャア。」と向こうから聞こえてきました。

アイが帰ってきたようです。「待たせたね。」

トラックを閉めて、アイを中に入れてご飯をあげて、メールを整理して、雨がぽつぽついう音が聞こえてきました、さて今日は帰りましょう。

ナラとシーザーストーンのアイランドキッチン

2024.02.11

タケイシさんが初めて自分一人で手掛けるYさんのアイランドキッチン。間もなく完成です。

今回はナラのランダム張り突板を使って、ホワイトオイルでYさんご自身で塗装される予定。ホワイトで塗るとこの木地の状態に近い感じの色で仕上がるので、天板のビアンコドリフトと良い印象で納まりそうです。

ところで、Yさんのご新居は軽井沢。

軽井沢というと、「au soleil」のFさん、「山の春」のOさん、そして、制作例には載せられていないのですが、黒いキッチンを作らせてもらったSさんがいらっしゃいますね。

遠方からでもご依頼が頂けるということでとてもありがたいのですが、やはり遠い。遠いし雪が心配。なんて思っていましたが、いよいよ取付がある来週は暖かなようでちょっと安心。

Yさんご自身が設計士さんや工務店さんの間に入ってくださって、細かく近況をお知らせくださるので、設置は順調に進みそうですが、この天板を2階に揚げるのが大変そうなのであります。

ステンレスオーバーシンク

2024.02.10

昨年の初秋に無事にキッチンの設置が終わって、新しい暮らしが始まったSさんから相談されていたのがシーザーストーンシンクの使い勝手。

天板との一体感はあるけれど、入隅が直角ということもあり、水が溜まると黒ずみや黄ばみがこまめに掃除をしていても気になってしまうことなどメリットよりもデメリットが多いことに気づいて、このまま使っていくことは難しいという話になったのでした。

で、それを外すことができるのか、というのが課題だったわけですが、ワタナベ君と二人でハラハラしながら見守っておりましたが、無事に加工屋さんが現場でカットして、そのあとステンレスのオーバーシンクを取り付けて、久保田工務店さんに来て頂いて配管をつなぎ直してもらって無事に納品完了することができたのでした。

いやあ、無事に終わってよかった。いやあ、本当によかった、よかった、よかった。

「かえってガゲナウのコンロの納まりとオーバーシンクのおさまりが相まって良い印象になりましたね。」とSさんにも気に入ってもらえてひと安心。

なにごとも勉強です。

節分とお雛様

2024.02.07

週末は節分がありましたね。

豆まきは、その夜誰もお家にいないというので、ひとりでやってもな、と思いしませんでした。

ダイスケさんは、会社に一陽来復のお守りを祀るのを大みそかではなく節分にしたので、お弁当を持って、夜中まで猫アイちゃんと工房に居たのでした。

夕ご飯は手巻き寿司ならぬ手載せ寿司(巻けないくらい具をのせてしまうので…)にして、せめて恵方巻き気分を味わいました。ばらばらなタイミングの食事だったのでチイと2人で食べました。

今年は恵方を向くとこんな向きでした。受験生なので、話さずに真面目に食べました。
節分の翌日にはお雛様を飾りました。両親がハルチイそれぞれに用意してくれたもの。毎年見ていても美しく立派だ、とありがたく思います。
手載せずしの次の日は余りの具で海苔巻きのして、煮豚と一緒に食べました。

翌日、4人そろって食卓につけたので、春に向けてみんなで幸せに健康に過ごせますように、と願う食事の機会となってよかったです。

お菓子作りの時間

2024.02.06

先週末、久しぶりに何か(簡単な)を作りたいなという気持ちになりました。

キッチン収納の製菓材料を入れる箱の中には、「グラノーラを作ってみたい。」と思った時に買ったものの期限が切れて入っていました。いつもなら、お菓子作り好きなハルにチェックされて、「お母さん、これ期限切れちゃうよ。」と指摘されてしまうところですが、父のことがあったので、言わないでいてくれたのだと思います。(ハルも忙しかっただけかな。)

「俺を言い訳にするな。」と空から怒られてしまいそうなので、作らないといけませんね。

うさぎパンさんのお家にお邪魔した時に教えていただいた、よく焼けるというシルパンという名のクッキングシートをいつか使ったみたいと買っておいたのでした。

よく焼けるということを意識していたはずなのに、あっという間に焦げてしまいました。

よりによって、ナッツアレルギーの娘たちの分と分けて作った方が…。

「あーあ。」という出来上がりでしたが、もう二度と作るか!とはならず、次の機会にはもっとうまくやろう、と思えるのがお菓子作りのいいところだなと思っています。

こういう時間が持てたのも、お家にいる時間ができたからです。

兄と2人兄妹なのですが、兄も色々手続きのことなど母をサポートして動いてくれているので助かります。お互いが実家から近いところに住んでいたのもよかったと思います。

お料理は毎日しているはずなのに、異なるものを作ると頭がすっきりしますね。リフレッシュできました。

またこういう時間を作っていこうと思います。

スケッチ

2024.02.04

「キッチンから掃き出し窓を開けると、外にこじんまりしたしたバーベキューコンロのついたテーブルが置かれていて・・。」
Kさんとお話していて陽差しが差し込むサンルームのような空間に置かれるキッチンが浮かんだのですよ。
お話を進めていくうちに表面を少し色の沈んだグリーンで塗装して、キャビネットを開けると中から印象的な木目が見えてきて、コーラーのエプロンシンクが組み込まれてって、海外の写真で見かけるようなキッチンができそうな気配だったのですが、なかなか予算を組むことができなくて断念。

実現したらすてきな形になりそうだったのですが、残念。

ブラックチェリーのキッチンを納品

2024.02.02

2年前に作らせて頂いたマドリヤアーキテクツさん設計のお宅のキッチンをご覧になったIさんが、ぜひキッチンを作りたいということで設計のYさんがお声掛けくださって、私の自宅に見学にいらしてくださったのが、昨年の8月の終わりでしたね。

あれから、お話が順調に進んでいて、昨日キッチンを設置することができました。

現場は大工さんが木工事の真っ最中で、食器棚からリビングの家具や天井の板張りまで、何から何まで大工さんがとてもきれいに作っちゃっている。すごいことです。これならキッチンも作れちゃうのではないかって思えるくらい。

吹き抜け天井も板張りなので室内で足場が組んであったので、ちょっと手狭ではありましたが、キッチン周りだけきれいに片づけておいてくださったので、作業は順調に進みまして、2日間で予定していた作業が昨日で無事に完了。

お話は変わりますが、今回のIさんのお宅で採用したレンジフードが同時給排タイプのレンジフード。また、キッチンの天井高さが2200ミリと低めなこともあって採用できる機種は限られてきます。

そこで、富士工業の「MTRL」シリーズを採用しました。「思わず笑みと涙のこぼれた」の沼津のHさんのところでも採用したレンジフードです。デザインがシンプルできれいなことと高さが抑えられた製品ということで今回のIさんにも採用したのですが、同時給排のものは排気だけのタイプと違ってメカの部分が大きくなることもあって、重量が重くなるため、壁に固定するだけではなく補強するために天井にも固定する必要があります。

そこで、今回はメインのヒロセ君とタケイシさんのほかにワタナベ君にも序盤だけ作業の手伝いに入ってもらいました。そこに搬入と打ち合わせで私も居合わせたものですので、現場はぎゅうぎゅうになってしまって、無事搬入と打ち合わせが済んだ私は一足先に戻らせてもらい、お昼頃にワタナベ君も戻ってきて、午後は二人で順調に進めてくれてこうして無事に終わったのでした。

「美しい本棚です。」

2024.01.28

昨年の12月半ばに納品したIさんのところに挨拶に伺ってきました。

「オーダー家具とうたわれていても、ここまでしかできませんって言われることが多い家具屋さんばかりだって思っていたのですよ。サイズはここまでしか対応できませんとか、この形だと実現は不可能です、とか言われるのかなあなんて、漠然と思っていたのですが、ここまで自分の希望通りに形を実現できるなんて思ってもいなかったのです。特にこの入れ子になった机なんて。」とご主人。

そういえば、最初は奥様と打ち合わせしていたはずなのに、いつの間にかご主人のと打ち合わせをしていて、そうか、いまさらながら気が付いたのですが、ここはご主人の特別な場所なのですね。

「本は全部埋まってしまうくらいたくさんあることはあるのですが、この美しい本棚には自分の気に入った本をしまいたいと思っているのですよ。」とにこやかにおっしゃってくださって、この寒い1月の空の中、気持ちが温かくなって帰ってきたのでした。

L型キッチンの打ち合わせ

2024.01.27

駅から公園になっている多摩の丘陵をひとつ乗り越えたところにあるYさんのお住まい。

すぐそばには、9年前の雪の日にキッチンカウンターを取り付けた「響く声」のYさんのお宅がある。素敵な歌声を持つ奥様とのやり取りが懐かしいなあ、と思っているとYさんの集合住宅にたどり着きました。このあたりは空気がきれいというよりも空気がゆったり流れていて心地よいです。

さっそくYさんのところにお伺いして、前回は工房でスケッチまでの打ち合わせできたので、もう少し具体的な打ち合わせを行ないました。Yさんとのお話はとても要領を得ていて会話が進むのが心地よく、ほどなくして原案となる形を作るための意見が出そろって打ち合わせ終了。

そのタイミングでちょうど下のお嬢さんが学校から帰宅。職業体験の一環で学校で講話の時間があったのだそうです。そういえば、私たちのところでもそういう活動をしているのですよ、と言いうお話の流れから透視図法のお話に。

立体の簡単に描ける方法をお伝えしていると、「学校では教えてくれなかったからおもしろいです。」と奥様と二人で楽しそうに私の講義(笑)を聞いてくれました。

フフフッ、ひとつのキッチンの出会いが、関わる皆さんとのいろいろなドラマが生まれるというのはとてもおもしろいではないですか。

父を見送る

2024.01.28

父を亡くして十日程経ちました。

(1枚目の写真は父が亡くなった日の病室からの空です。とても青く澄んでいてきれいでした。)

病院で息を引き取り、自宅に帰り、斎場でお通夜と告別式を終え、お骨に姿が変わり自宅に帰ってきました。

遠洋の船乗りだった父は、乗船してから「自分のことで周りに迷惑をかけるわけにはいかない。」と必ず毎年人間ドックを受け、体調管理を徹底していました。

下船して陸上勤務になった時に胃がんが見つかり、手術をした時も早期に見つけられたのがよかったと思います。ただ、その時から痩せ始め、体力が落ち始めていたのだと思います。

60代頃から肺の調子が悪くなり、通院しながら治療を続けていました。

そんな中でも、ホームセンターで朝早くからのアルバイトをしたり、小型船舶免許の教官をしたり、働きながら過ごしていました。

70代後半になり年齢的な体力の低下もあったのでしょう、短期間の入退院を繰り返す機会も増えました。

今年に入り病状が悪化してしまい、

「呼吸器を外すと3日持たないでしょう。」と言われるくらいにまでなってしまいました。

本人も家族も、お家で一緒に過ごしたいという希望を持っていましたが、その呼吸器は申請しても家庭で管理できるものではないということで、その呼吸器の管理ができるホスピスを探し、見つけて、その施設に移る準備をしていました。その予定日の前日に父は亡くなってしまいました。79歳でした。

10月末に入院して、11月には一度除細動器を使う状態にまでなり、何度も最後を意識しながらの入院生活となりましたが、「1日2人まで14時~17時までの間の20分間のみ」と限られた面会時間の中、母は毎日病院へ通い父のリクエストに応え続け、最後の日まで生きることができたのは、ふたりの命へ思いの強さだったと思います。素晴らしい姿を見せてくれて感動しました。

私に同じことができるのか自信はありませんが、こうして手本を見せてくれたことに意味があると思っているので、その時には頑張りたいと思います。

「今日が最後かも。」と思いながら面会に行っていたので、感謝の思いを伝える機会にできたのはよかったです。

出来損ないの娘で申し訳なかったのですが、私は父の娘として生まれて来れて幸せでした。

口数が少ない父で、怒るポイントと笑いのツボがよくわからなかったので、一緒にいてドギマギすることもありましたが、

色々な経験をさせてくれて、時には厳しく、時にはユーモアを交えながら接してくれて感謝しています。

普段は意識していませんでしたが、父方の親戚の集まりに行った時には、

「あきちゃん、やっぱりダイスケに似ているね。」と言われて、うれしかったのです。父の子なんだなと感じられて。当たり前なのですけどね。

(父の名前もダイスケなのですよ。漢字は違いますが。父と夫の名前が同じだなんて偶然って怖いですね。笑)

親を亡くすと大変なのですね、周りの方から聞いていたお話の意味がよくわかりました。

特に父親を亡くすとすべて名義変更で…。生計同一の同居なら連名で登録できるとか、どうにかならないものかなと思いました。

この後も四十九日の法要と、諸々手続きが続きます。母一人では大変そうなのでお手伝いしていきたいと思います。

結婚して23年経ち、ずっと離れて暮らしていたのだから、喪失感は大きくないのではと思っていましたが、そうではありませんでした。

こうして書いてる時にもメソメソしているので、ただ書いて残すことで少し気持ちが落ち着く気もするので、全く家具やキッチンに関係がありませんが、これから時々父との思い出話が登場すると思いますので、お付き合いいただければと思います。

最後まで読んでいただいた方はありがとうございました。

母が飾りたいと言い、ディスプレイさせてもらった船長時代のもの。ベージュの夏服だけはハルが譲り受けました。意外とサイズがぴったりでびっくり。いつ着るのだろう。
両親の好みのインテリアだった斎場の家族待合室。鶴以外のものを折ろうと調べながら折り紙を折る愛しのマイファミリー。
その折り紙と、父の最後のお弁当。母とお揃いで使っていたお気に入りの湯飲みとお茶碗。
母の希望で父と一緒に制服を火葬してもらいました。管理の厳しい火葬場だと炉が痛むとのことでNGだそうです。わがままを聞いてくださりありがとうございました。
桐の棺。どこで作られているものなのでしょうか。せっかく作っていただいたのに2日間で燃やされてしまって。きれいに作ってくださり、ありがとうございました。

お仏壇の納品

2024.01.27

うさぎパンさんのinstagramにはすでに掲載されていますが、先日お仏壇を納品してきました。

最初にキッチンの相談をくださった時には、この型のキッチンを実現するのは困難なのではないか・・と思われるほど、自分にとっての使いやすさがぎっしりと書かれたイメージを見せてくださって、さらにFAXでやり取りしていましたっけ。

まだ私たちにとってもキッチンは駆け出しの頃でしたし、日々勉強する毎日でしたが、そういう中でも声を掛けてくださって、実現したのが「biscotti」でした。

あれからもうすぐで16年が経とうとしていますね。納品の時は、いろいろと予定があってほんの少ししかお話しできなかったのですが、「いよいよ私も頑張らなくちゃ。」って言っていたのがとても楽しみです。

また、アキコと挨拶に伺わせて頂きますね。

楽しみにしております。

仕込み終わり

2024.01.24

昨晩で仮組みがすべて終わりました。あとは現場から声が掛かったら設置工事に入るのです。

私はもっぱら打ち合わせや設計が主な仕事になってしまいましたが、私が制作を受け持っていた頃は、仕事の内容も今では大きく違うのですが、短納期の仕事が多くて日々かなり慌ただしく作業していたので、こうしてすべてを仮組することは少なかったように思えます。場合によっては「据付は現場の取付屋さんがやるから、工房までトラックを向かわせるから。」ということで制作してトラックまで積み込むまでの仕事というものも多かった時代でした。

でもこの仮組みの作業をしておくと、当たり前ですが現場での施工がとても順調に進むのです。

オーダー家具やオーダーキッチンの形を考えていくのも元々何もないところから考えていくものですから、事前の作業としていろいろな細かいところまでお話を聞いておけると実際の形は意外とスムーズに生まれてくることが多かったりします。

みんなのこういう場面を見ていると、何事においても下準備や段取りが一番大切だと思うのです。

背板の様子

2024.01.23

ヒロセ君が担当するのはOさんの食器棚。

Oさんの吊戸棚は引き違い戸になるのですが、引き戸の魅力って開けっ放したままでも作業の邪魔にならないことです。そうなると引戸の中が丸見えになりますので中をあえて見せるというのもおもしろいと思いますよ、というお話になりまして、私の自宅の写真を見て頂いて、気に入ってくださってこのような仕上げになりました。

背板にベージュの化粧板を使って、扉を開けた内部も外と同じナラ材で仕上げることにしたのです。

(棚板だけ白っぽいのは、背板にオイルがつくとやっかいなので、先に天地側板だけ塗装してあるからそう見えるのです。)

まとまりのあるとても良い印象になっています。

もともとこの「背板のカラーを替えたい」というアイデアをくださったのは、konasalonの熊崎さん。

アトリエの最初のキッチンを作らせて頂いた時に、本棚の背板にリネンを張りたいっていうお話を頂いて、それがとても素敵だったのです。

皆さんから頂くアイデアが今の形のひとつずつになっているのです。

【konasalon】

https://www.instagram.com/konasalon/