タモのラウンドテーブル

2021.05.26

20210526002
20210526003
マイズミさん設計のオフィスにタモ材のラウンドテーブルを納品してきました。
オフィスや店舗はまた住宅と違った仕上げ方が見られるから勉強になります。
今回も独特の塗装方法で仕上がった壁の話を聞かせて頂いたり、ヘリンボーンの床材について聞かせて頂いたり。
最適と思われる形に導くのはデザインのひとつの在り方ですが、なにが最適なのかはそこで過ごす人や暮らす人によって当然ながら異なります。
大切と思えるものがお話の中から見えるようになったら、家具はもう目の前に見えていたりします。
今回はマイズミさんとOさんが楽しそうにお話する中で遊び心を持ってこの形が生まれました。制作を担当したワタナベ君は細かな加工に少し苦労していましたが、本日立ち会って頂いたお二人には大変喜んでもらえて、またひとつ表現のしかたを学べたように思えます。

オークの本棚

2021.05.24

この時期、取付工事を決めるのに迷うのはお天気です。
本当は先週に納品する予定だったのですが、どうやら雨降りになりそうでしたので、ようやく本日納品できたのです。
それほど重くない本棚でも大人二人で、腰に力を入れて動かすのと、バルコニーから階下を覗きこんで下からロープで引き揚げるのとでは、力の入れどころが大きく違います。
これで雨にでも降られてしまっては、家具を滑らせたり、床が水浸しになってしまったり、場合によってはオイル塗装だと、シミにさせてしまう可能性だってあるのです。
そのようなわけで本日に延期させて頂いて、おかげさまで好天の中、今度は汗をかきかき無事に荷揚げできたのでした。
今回の本棚は印象をしっかり見せたいために、板の厚みをそれぞれ熱くして、中央のジョイント部分も工夫することでつないでいるとは分からないような形で作りました。またIさんやコーディネーターのIさん(どちらもIさん)とのお話の中で背中の板はアクセントにしましょうというお話になりまして、グレイジュな化粧板を使って仕上げました。
一番下は跳ね上げ式の収納扉で簡易的なパーツを使うことで、単純な仕組みで低コストの形を実現できました。
あとはお引越し後にこの本棚にどのような彩りが配られていくのかが楽しみです。

Sさんのカウンター下収納:スタッフヒロセ君の制作日記

2021.05.23

20210522003
Dsc_8062

20210522004
Dsc_8232

20210522005
Dsc_8071

20210522006

20210522007

今回作らせて頂いた家具は、Sさんのナラ板目突板を使ったカウンター下収納でした。キッチンの対面カウンターの下に納めるため、奥行きに制限があり普段制作する家具のように奥行きを大きく取ることができないのが特長です。
奥行きが変わるだけでも通常の作り方とは多少変わってきます。
たとえば、可動棚の棚板がしっかり安定するよう、ダボの位置もいつもより外側にしたり。これは通常私たちが作る家具の場合は、棚板の前後30ミリの位置に棚ダボをつけるようにするのですが、奥行が狭い家具で30ミリずつにすると、かえってダボの位置が近すぎて棚板の手前に物を置いたりすると、その重みで棚板が手前に浮き上がってしまうことがあるのです。(文章だと分かりづらくてすみません。)

「さまざまな場面でのその家具にとってより良い作り方」というものは、常に違うものであると考えています。
特にその加工法においては、その時の条件や状況、寸法によって変わる事が多く、その場面において何が良い手なのか、あらかじめ数パターンの方法を考え、各案のメリットデメリットを把握しながら、最良の手段を選び制作しています。

今回の形は、左側は大きな引き違い戸、右側は片開き扉になっています。
手を掛ける部分に特徴があるのですが、引き戸の外側と開き扉の上部には無垢を接いでいます。なぜかというとそこに手掛けの掘り込みを入れるためです。突板では掘り込むことで下地の芯材が露出してしまうので無垢を練り付けてその部分を治具を使用して掘り込み、手掛け加工しているのです。
今回の開き扉上部にある手掛けの形状は、私自身初めて加工するものでした。
似ている形状はよく製作するのですが、この形だといつものようには加工できません。そのため加工する機械を変え、その機械を使う事でのリスクを無くすような治具を考え加工する事に。その結果、機械を安定させ思った通りに加工する事ができた思います。
また、部屋の右側面の壁には点検口がありまして、それに干渉しないように家具の内部は点検口部分を回避した作りにしています。
具体的には、開き扉は閉めた時に点検口に干渉しないように、点検口の厚み分を壁面からの扉を離すことにより、扉を閉めた時には家具の雰囲気を崩さず、自然な見え方にしています。
実は私の自宅にも同じ条件のスペースがあって、その場所にこれだけの収納力が作れるという事を知り、とても良い参考になる仕事をさせて頂けたと思います。
できあがってみるとシンプルに見える形は、こういうオーダーでこそ考えられる工夫があってこそできあがるものなのだと思うのです。

オークのリビング壁面収納とカウンター下収納

2021.05.22

20210522002
「散らかったままですみません。」と言いながらSさんはリビングに案内してくださいました。
私はきれいな家具を作りたいと思っておりますが、独りよがりな家具作りは好みではありません。
良かれと思ってシンプルな形を考えても、使うのはそこに住む皆さんです。
その形にするとこういう思いになることがある、この形にするとそういう考えに至ることもある、そんな流れを指し示すことができて、そこで皆さんに気に入ってもらえたらうれしいのです。
そういう思いを持って1台ずつ家具を考えています。
だから、こうして暮らしている様子をありのままで見せて頂けることに大変感謝しております。
それが自分にできる仕事だと思うのです。
その上で「大変満足しております。」なんて言葉を頂けたら、それはもうとてもうれしいですよ。

ハードデイズ

2021.05.21

「正直、しんどいですよ。」とノガミ君が真顔で言ってしまうくらい、今週は大変なのです。

雨が降ってくれたおかげと言っていいのか、本日の大きな取付作業は来週に延期になったのですが、月曜から今晩までなかなかストイックな設置作業の連日でございます。

写真の靴入れはこの先大工さんが踏み板を作り込んでいくことで階段と一体化する靴入れで、建築設計のお仕事をされている茅ケ崎のKさんのご自宅の家具です。
靴入れの中に鉄骨の手摺りが通ったり、中にポストがついたりと細かい納まりが見えない部分があって、本日ちょっとした追加加工をしてようやくひと段落。
あとはキッチンを設置する時に細かい追加作業を行なえればここは完了です。

もう一つは先日無事に終わったSさんのクルミの食器棚で、kotiさんとの連携でうまく納まりました。

そして、まだ戻ってこないノガミ君とカイ君は南麻布のとても大変な形をしたキッチンと食器棚の設置に出かけています。
月曜と昨日で、勝手口の扉も外して、足場屋さんに部分的に足場を解体してもらってどうにか搬入できた部材たち。
昨日でおおかたの作業が見えましたが、私たちの作業が終わらないと、電気屋さんも大工さんも作業が遅くなってしまうこともあって、今日中に終わらせないと、ということで二人で出かけているのです。

私のスケジュールの立て方がタイトすぎてしまったことが原因でもありますが、なかなかいろいろ悩ましいのです。
はい、ようやく週末ですね。

クルミの食器棚

2021.05.18

20210518002
本日は、Sさんのキッチンに食器棚を取り付けてきました。
今回Sさんのたくさんのいろいろな思いが詰まった形でしたので、私も居座作業着に着替えて現場に向かおうと思ったところで、ただいま南麻布で進めている大きなキッチンの設置工事の件で、現場監督さんと打ち合わせする必要が出てきたので、慌てて電車に乗って現場に向かうことに。
今打ち合わせしておかないと木曜日の作業がたいへん手間取ってしまいそうで・・。
その様なわけで、代わりにノガミ君に交代してもらって、制作を担当したヒロセ君と二人で向かってもらったのでした。
どのような思いがあったかというと、(まだきれいに使われていた)物入がもともとここにはついていたのですが、奥行きが深くてどうにも使いにくいということでそれをわざわざ取り外して、食器棚を設置させて頂くことになったのでした。
これが元あった物入の様子です。
20210518003
これを撤去して、クロスが張られていない部分はクロスを張り直して、という内装工事はいつものkotiさんにお願いして、昨日kotiさんが壁や床をきれいにしてくださった後に私たちが本日食器棚を取り付けさせて頂いたのでした。
印象がだいぶ明るく温かくなりました。
20210518004
ゴミ箱もひと工夫。
ダイニングやリビングにもいろいろな樹種の家具が置かれたSさんの空間がこれでよりまとまってきました。

さらに不思議な空間があって、押し入れのような引戸を開けると作り付けのデスクのようなスペースがあるのです。
これはもともとマンションに備え付けられていたスペースなのですが、その隣の空間が曖昧になっていて、物を置くにも雑然としていて、できれば、いろいろな書類を奥に隠すように収納して、デスクの隣はうまくオープン棚を設けてきれいに使いやすい形にしたい、というお話に膨らみまして、せっかく作るのですから、何か食器棚と印象を整えましょう、ということになり、コストを抑えつつもポイントになるような棚を作らせて頂きました。
20210518005
20210518006
こうして取付直後の状態はさっぱりしていてよく印象がつかめませんが、次回お伺いする時にはどのようにSさんが使ってくださっているのかを拝見させて頂くのが楽しみなのです。
Sさん、ありがとうございました。

10年ぶりですね

2021.05.16

20210516002
丸10年が経ちました、この大きなガラスの入った食器棚を作らせて頂いてから。
このたびをその食器棚の隣に小さな戸棚を作らせて頂きました。
ナラ材は日焼けすると赤身に出て色にほんのり明るさが増してきますね。
今はまだ真新しい幅450ミリも時間を掛けてそのうち褐色から黄褐色になっていきます。
そして、追加で白い家電収納棚も作らせて頂きました。
こちらはMさんが10年以上までにリノベーションを行なった時に施工会社さんが作ったペンキ仕上げの棚の印象に合わせて、家具の外側の見え掛かりを同じくペンキで仕上げましょうという話になりまして、収納棚部分はもう少しがっちり作りたかったので、化粧板で仕上げて、外側のパネルをペンキで仕上げることに。
ただ、大工さんと塗装屋さんで現場で仕上げるのと違って、すでにここでMさんが暮らしているので、ペンキ塗りは工房で行うことに。
そうなると必然的に塗れば消えるジョイントラインは出さないような作りにしたいところです。
そうなると、サイドパネル、バックパネルは現地でつなぐのではなく、L形に一体に組み立てた状態で運び入れないといけません。
組み方を工夫して、パテ処理の後、ローラーで薄塗を繰り返することでジョイントラインはきれいに隠せましたが、この大きさのL
型パネルが無事マンションの4階まで運び入れることができるのか・・。
おおよその見解で大丈夫と目論んで望みましたが、クランク上になっている玄関からリビングに向かう廊下で大変難儀して、これは変に力が掛かってしまってジョイントラインにクラックが入るのでは‥、と恐れておりましたがどうにか搬入できました・・、ふぅ。
それでどうにか設置できたものの今度はコンセントの位置がレンジと干渉してしまい・・、うーん、もどかしい。
ご迷惑をおかけしてすみません、Mさん・・。
再度使いやすくなるような形に組み替えることでどうにか先日設置が完了。
メインのナラの戸棚はすっかり使い始められていましたが、この白い棚もようやくMさんの暮らしの中に入り始めることができました。
Mさん、お騒がせしました。
また、何かありましたらお声掛け頂けたらうれしく思います。

ステンレスの掃除の仕方

2021.05.16

IMG_8190
IMG_8205
IMG_8196
IMG_8207
オーダーキッチンの天板にステンレスを選ばれる方は、「汚れと染みとか気にせずガシガシ使いたいので。」という方が多い気がします。私も同じ考えでステンレス天板を選びました。1枚目の写真は我が家のキッチンです。食洗機がないので洗い物を広げて朝まで自然乾燥させていた様子です。(どっちゃりです。笑)
Oさんも同じ考えの方ですが、先日メールを頂きました。暮らし始めてステンレスをきれいに保つのが難しい時があるというご相談でした。毎日使う目に着く場所ですから気になりますよね。
キッチン周りですから、なるべく工業的でないものを使いたいということで、セスキ炭酸ソーダ水を使いお掃除する方法を今まで紹介してきましたが、拭き残しがあると錆の原因になってしまう事もありますし、きちんと拭いたつもりでも2枚目の写真のように跡が残ってしまう事があります。3枚目の写真は水切りかごの受け皿の裏側です。洗ったつもりでもカルキ跡が残ってしまったりします。工房でも納品前の拭き取りで使っているクリーナーはありますが、周りに調理器具・食器や食べ物がある状態のキッチン周りで使うには匂いが強いものなので、Instagramで検索し、よさそうなダスキンのステンレスクリーナーを試してみました。
少しずつ吹き付けてウエスで拭き取るだけですぐきれいになりました。(ダスキンさんでお掃除グッズを注文していなくても単品でインターネットで注文することができるのですね。)カルキ跡もきれいになりました。(爪でガリガリ当たるくらいのものは、先にクエン酸水を使った方が良いと思います。)手軽にお掃除ができていいですね。
もう方法はわかっているから~とせずに、新しい情報を手に入れて試していくことは大事だなと感じました。Instagramで使用感などを紹介する投稿をしてくださっていた方々に感謝です。Oさんにもお伝えしていこうと思います。

どきどきするわけです。

2021.05.14

はたして無事に納まるのだろうかと不安になるくらいの大きさのキッチンと食器棚の依頼を平成建設さんから頂きまして、初めて使う金物なども出てきたりしていて、来週の取付に頭を悩ませながら仕込みを行なっているところです。
今回の表面材は安多化粧合板の突板を初めて使う機会を頂きまして、大雪山のナラ材を使った突板になります。
突板を整えて作ってくださるということで、今まで私たちが行なってきた木取りを安多さんのほうで材料を見ながら張ってくれるということで、とても興味深い作業でした。
柄の位置がこうして決められた材が届くので、失敗できない緊張感はピシピシきますね。
おかげさまで良い表情になりましたが、冒頭の様にはたして無事搬入ができるかな・・。

洗面所のラグと憧れ

2021.05.13

Dsc_8921
洗面所のラグを新しいものにしました。
洗面所にマットを敷かない方もいらっしゃるようですね。私は実家でも敷いて過ごす家庭で育った習慣があるからか、キッチンでも洗面所でも布の上に立って過ごすのが落ち着きます。足の裏が柔らかいと疲れづらいという効果があることも知ったのはつい最近なのですが。
今までは、真木テキスタイルさんのタッサーシルクラグの小さいものを使っていて、その心地よさが大好きだったので、新作という裂織りラグを選んでみました。オープンハウスを無事終えたご褒美です。
すてきな凹凸と色合いで、柔らかく心地いいです。
洗面所に使うラグという点で見ると私にとっては高価な買い物ですが、真木テキスタイルさんという憧れの世界のものと一緒に暮らしていくことができるという気持ちよさには代えられないのです。
洗濯物もここで干しているのですが、これから来る梅雨の時期の洗濯物のストレスも軽くなる気がしています。

カヌレと手作りドレッシングの母の日

2021.05.11

Dsc_8928
先日は母の日でしたね。我が家の娘達からもプレゼントをいただきました。ハルからは手づくりカヌレ。「学校でカヌレの話題が出た時に食べたことないって子がいたから作ろうかと思って。」ということで、私だけの為ではなかったようで材料の買い出しも私ですけどね(笑)。レシピ動画を見ながらひとりで初めてでもこれだけ作れるのだからすばらしいです。「スマホを使って勉強なんてできるわけないじゃん!」なんて言葉はもう言えなくなってしまいました。チイからは、「母の日関係ないんじゃない?」という決意表明にもとれるかわいいお手紙をもらいました。でも気持ちを伝えてくれるだけでうれしいのです。
そして私はお母さんたちにプレゼントを渡しに行きました。母の凄さは自分で生活し始めて初めてちゃんとわかった気がしています。今は変わらず元気で過ごしてくれていることに感謝の気持ちでいっぱいです。
コロナ禍ですっかりその機会が減ってしまいましたが、栗原はるみさんの「ゆとりの空間」というSHOPにキッチン雑貨を見に行くのが母と会う時の定番コースなのです。それを思い出して、栗原さんがInstagaramでレシピを紹介していた手作りドレッシングをつくって、自分への母の日記念ディナーにしました。(メニューは普通だったので。)ポーチドエッグを作って白ワインビネガーやアンチョビなど、普段我が家では使わない材料を買って作るドレッシングはそれだけで贅沢に感じて特別感がありました。同じメニューでも材料を変えるという料理の楽しみ方もあるのですね。お勉強になりました。我が家はそんな母の日だったのでした。

クリのキッチン

2021.05.06

電車に揺られて3時間ちょっと。つくばまでやってきました。
3月にようやくご新居での暮らしが始まったというTさんのキッチンを拝見させて頂くために。
「周りに民家が無いものですから、夜になると真っ暗になっちゃうんですよ。でもこの外との空間がひとつながりになった様子はとても心地よくて。」とお話しするTさんはこの自宅を建てたことを機にいよいよ自分で設計のお仕事を始められるのだそうです。
設計士さんのご自宅のキッチンを作らせて頂ける機会はなかなか多くて、そのたびにいろいろな形があるのだなあと考えさせられるのです。
今回はクリ材を使ったキッチンと背面収納を作らせて頂き、塗装はワトコオイルをTさんご夫婦で仕上げた味わいのあるキッチンとなりました。
クリの色が少し濃さが出ていてとても良い感じです。
Tさんが家のことをひとつずつ話してくれる様子はやはり親の心境でしょうか。楽しそうです。
ダイナミックな天井の造作や細かい枠の納まりはこの場所に来て初めて分かる心地良さで、窓を開け放つと見える畑もご両親と一緒に耕しているのだそうで、元気の良い作物がここからでも目に入ります。
設計と農作業都では大変ではないのかな、と思うのですが、Tさんの目を見ているとキラキラしていて大変なことも心地よいこともすべてを楽しんでいる様子が伝わってくるのでした。

お邪魔しました。
とても心地よい時間でした。

ちょっと変わりました

2021.05.04

Kさんからのご意見を頂いてちょっと変わりました。
少し変わった間取りのマンションのこじんまりした一室が温かな感じになると良いです。
なるべく暮らしがイメージできるように描いておりますが、どう思ってもらえるかな。

今日はオープンハウスの日でした。

2021.05.03

今日と言いながら翌日の投稿になってしまいましたが、5月2日は暮らし始めて丸2年経つ我が家のオープンハウスに日でした。
風の強い1日でしたね。オープンハウスの終わる17時頃には風も止んで、皆様は風と共にやってきてくださったんだなと感じました。いらしてくださった方々は「確認したいこと忘れちゃうのでメモしてきたのです。」と紙を取り出して聞いてくださったり、クリアファイルにまとめたものをお持ちくださったり、しっかりとした気持ちで参加してくださってありがとうございます。とてもうれしかったです。
「家具屋の自宅のオープンハウス」は、とても特殊なイベントだと思うので、それを見つけて、しかもこのコロナ禍でご参加くださって本当にありがたいです。わかりやすく楽しく編集された写真や動画の情報があふれる時代ですから、つい分かった気持ちになってしまいますが、できるだけ自分の目で見て、触れて、大きさを感じてと、ちゃんと自分の感覚で計って判断していきたいですよね。お家づくりは大きな買い物ですから特にそう思います。
次回はいつ頃になるかは未定ですが、開催していく予定です。また今回ご参加いただけなかった方々のためにInstagramのIGTVに我が家の動画を載せる予定です。楽しみにしていてください。写真はその動画撮影中のダイスケさんです。

明日への支度

2021.05.01

昨日と今日と、明日のオープンハウスに向けてずっとお掃除をしていました。
「キッチンの引き出し開けるよね、じゃあきれいにしておこう。」「換気扇の蓋開けるかな、じゃあきれいにしておこう。」という感じにシュミレーションしながら掃除をしていくと結局ほとんど全部の場所になってしまい時間がかかってしまいました。でも掃除をしてきれいになると緊張する気持ちが和らいで少し落ち着きます。
ご予約いただいた6組の皆様、お待ちしておりますね。
写真は、床を全部水拭きしてくれているダイスケさん。普段は掃除機をかけるだけしかできていませんが、やっぱり拭くとさらさらしていて気持ちがよいですね。そういうオープンハウスならではの実感も得て頂けたらうれしいです。あと、キッチンマットを敷いている部分とそうでないところの無垢材の色の差が2年でこんなに出てくるのですね。うちは日陰のキッチンなので、紫外線焼けと汚れなのかもしれませんが。そういう経年変化も実際に確認して頂ければと思います。

びみょうに

2021.04.29

「まずは原案を」と思って描くのですが、三面を使った家具を1つで見せようとすると、やっぱり歪んでしまうのですが、何となくニュアンスは分かってもらえたら良いなあ。

以前に宮崎駿さんの絵は消失点が複数あって自然な視線を描いているってお話を聞いたことがありますが、私の消失点はバラついちゃっているからふにゃふにゃ歪んじゃうんだよね。
部屋の突きあたりの窓に向かおうとしたら、なぜが左頬と左腕が左の空間に引っ張られちゃうような・・。

でも原案ですので、このスケッチをきっかけにしてコミュニケーションが始まればそれで良いかなあ。

円卓

2021.04.29

マイズミさんからの依頼で、ダイナミックなデザインの円卓を作らせて頂いております。
オフィスで使って頂けるとのことですが、
今日見に来て下さったマイズミさんも「圧倒的な形ですね。」と言っていたようにタモの量感がすごい。
静かなオフィスでどう映るのか楽しみです。

ナラ板目材のリビングボード

2021.04.25

20210425001
先週の金曜日、土曜日の2日間に掛けてノガミ君とヒロセ君にSさんのリビングボードの納品に向かってもらっていました。
Sさんの住む集合住宅までちょっと距離があったことと管理規約で作業時間が限定されていたので、早朝から出掛け、私は搬入と設置場所の確認だけしたら汗だくの作業着を駅の洗面室で着替えさせてもらって先に戻ってきたのですが、無事に作業が完了したという二人が戻ってホッとひと安心。
Sさんとのやり取りの中で決まっていったこの形ですが、久しぶりにリズム感のあるレイアウトの家具になりました。
家族みんながこの場所で気持ちよく過ごせるようにとSさんからお送り頂いたレイアウトですから次回お伺いする時にはきっともっと楽しい様子が分かるはず。
コロナの影響で動きが制限される日々になってしまいましたが、またお伺いできる時を楽しみにしております。

ゴールデンウィーク期間の営業時間について

2021.04.25

ゴールデンウィークがやってきますね。
このお休みの中で、もしこの機会にオーダーキッチンや家具についてのお話を聞いてみたい、木のキッチンを見てみたいという方がいらっしゃいましたら、ショールームのご予約を1組ずつ受け付けておりますので、ご希望されますようでしたらご連絡頂ければと思います。お問い合わせをいただいた順の受付となりますのでご了承ください。
以前からお知らせしていました5月2日日曜日開催の「家具屋の自宅オープンハウス」のほうは、予約でいっぱいになりましたので締め切らせていただきました。お申込みいただいた方々、ありがとうございます。お会いできる時を楽しみにしながらお掃除を頑張りたいと思います!
また、ゴールデンウィーク期間4月29日木曜日~5月5日水曜日の1週間は、ご予約のお客様以外の時間帯はショールームを閉めてしまいますのでご注意ください。「近くまで来たので。」と当日にお電話をいただくことがございますが、とてもうれしいのですが不在にすることも多いのでぜひご予約ください。
それでは、どうぞよろしくお願い致します。

Mさんの暮らしかた

2021.04.24

20210424002
20210424003
20210424004
先日設置したMさんのキッチンを拝見しにお伺いしてきました。
もともと大工さんが作ったオープン棚でできたシンプルなキッチンのうち、テーブルコンロをビルトインコンロに変えるところから始まったこのリノベーション。
ですので、不思議な印象で、オープン棚は大工さんの味わいのある表情を残し、左のキャビネットをタモ柾を使って作らせて頂きました。
そこに、まとまりを出すために、そして使い勝手で不便があったカウンターを新しくしたいということで、デクトンの右から左まで敷いたのです。
そこにオーバータイプの陶器のシンクが載って。
一見、いろいろなカラーで埋まってしまっているように見えるのですが、そこはMさん。
「暮らしながら実験しているような感じです。自分の使いやすさや好みはどこにあるだろうって。」
とおっしゃっているように、Mさんらしさでしっかりまとまるのです。
「こうしてできあがってみると、次はどうしたい、こうしたいって妄想が膨らむのですよ、ホホホッ。」と。
ご主人も「ここはもう妻の場所なので。」と微笑みながら見守っていらっしゃる。
で、おもむろに細い真っすぐな竹を見せてくださって、次の思いを聞かせてくださるのですが、難しそうだぞ・・。

Mさん、また必要な時が来たらいつでも声を掛けてくださいね!

タモのペニンシュラキッチン

2021.04.21

dav
昨年末にマンションをリノベーションしたMさんのペニンシュラキッチン。コロナの影響もあってなかなかうかがえない状況が続いていたのですが、先日Mさんがキッチンの様子を写真に撮って送ってくださいました。
うれしいです。
やっぱり使っている様子が分かるというのは私たちにとっても安心です。
特にMさんのキッチンはタモの無垢材をメインに組んで言った形なので、やはり暮らしの中では木の動きも出てくると思います。
そのあたりも問題なく使えているということで、より安心できたのでした。

それから、大変久しぶりにキッチンの制作例をひとつ掲載できました。
「和む場所、にぎわう音」の四街道のSさんのお話です。
もし、お時間ございましたらご覧頂けたらうれしく思います。

ハドソン靴店村上さんが出演されます。

2021.04.20

横浜反町のハドソン靴店さんが情熱大陸に出るそうですよ!
https://www.mbs.jp/jounetsu/
物づくりの情熱が素晴らしく強い人ですからね、どんなふうに番組で表現されるのか楽しみです。
25日(日)の夜、見てみましょう。

お宅訪問

2021.04.19

Dsc_8793
Dsc_8763
先日伊東市のTさんのお宅にダイスケさんとメンテナンスに伺った際に同行させていただきました。
オーダーキッチンを納品後に使っている様子を拝見させていただきその様子を撮影させていただいているのですが、この撮影、みなさま「私達も他の方のお写真を参考にさせていただいたのでどうぞ。」と快くおしゃってくださりとてもありがたく思っております。この使っている様子が何よりも印象に残ると言ってくださる方々が多いからです。皆様のご好意には本当に感謝しております。もちろん、すべての皆様が対象ではないので遠慮なくおっしゃってくださいね。今までも「写真はNGでお願いします。」という方も多くいらっしゃいますのでご安心くださいね。
そのお宅訪問の目的は写真撮影だけではないのです。皆様の思いを詰め込んで作ったキッチンや家具がその思い通りに使うことができているのかを確認させていただいているのもあるのです。そして長く気持ちよく使っていただくために気をつけていくこともお伝えさせていただいてます。Tさんの場合には、キッチンのシンク横のスペースにまな板を立てられていました。ダイスケさんが気づき、「水を切ってから立てたつもりでもいつの間にか水が溜まって、その水が木に染み込んで黒くなってしまうことがあるので気をつけてくださいね。」と伝え、Tさんがまな板立てを持ち上げてみると、5cm大の水たまりが下にできていました。「あ、本当だ。気をつけなきゃ。場所変えます。」とアドバイスすることができました。私自身もそうでしたが、木のキッチンの注意点がわかっているつもりでも、つい使い勝手や納まり、見た目で物の置き場を決めてしまっていることがありました。せっかくの新しいキッチンがすぐ黒ずんでしまってはしょんぼりした気持ちになってしまいますからね。使い始めの物の置き場の確認は大切なことなのではないかと思っています。
お宅訪問は自分の知らない町に出かけることができるちょっと楽しみな時間でもあります。
3月中頃に「玄関に鈴蘭あるのかわいいね、うちで育てられるかな。」と話していたのです。近くのホームセンターを何か所か探したのですが見つからず、鈴蘭は植えるのが3月で人気があるのでもう売り切れてしまいましたとのことで残念に思っていたのです。Tさんの家から会社に帰り始めた時に取引先から電話が入り途中のJAセンターに停めたのです。その時に鈴蘭と出会うことができました。広いお庭でたくさんの植物や野菜を育てられていたTさんにあやかって大切に育てていきたいなと思います。そのTさんからお土産でいただいた自家製の自然薯(すごいですね!)。皮を剥いているとすぐ手がムズムズ、酵素がたくさんで元気なものなんだな、あの畑でTさんが育てたものなのだと思うと切っている時からうれしくなりました。素揚げにしていただき、美味しくてすぐになくなりました。ごちそうさまでした。
Tさん、この度はお邪魔いたしました。そしてありがとうございました。また、何かございましたらいつでもご連絡ください。